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車筆太

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2005年11月04日
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カテゴリ: 書籍
怪奇鳥獣図巻
 多忙につき、随分と間が空いてしまった。
 この間に読んだ本は、『 あずみ 』37巻と買ってきた 古雑誌 をぱらぱらと捲っただけ。もう少し、時間の使い方を考えないと。
 さて、幼少時分、水木しげるの書く妖怪ものや、怪奇系児童書などの70年代ジャリ本の流れを継承する諸々のビジュアル本などに馴れ親しんだ身としては、『怪奇鳥獣図巻』をぼーっと眺めるのも、楽しかったりする。
 『怪奇鳥獣図巻』はシナの明代あるいは清代の『 山海経 』再評価の流れを受けて、江戸時代の無名の絵師の手により、巷間の流行のなかで生まれたものらしい。この極彩色の絵巻物には76種の異容な鳥獣が登場する。その大部分が『山海経』からの引用(とはいえ、実際に『山海経』の文を読み、創造して書かれたものではなく、清朝時代に流布していた『山海経存』や『山海経広注』を下敷きに書かれたものらしいが。)であるが、一部来歴不明の鳥獣の姿も見えるという。
 『怪奇鳥獣図巻』を巻末の『山海経存』全9巻の図と比べると、その出自ゆえか、娯楽性を強く感じる。単に彩色の有無によるものかもしれないが。

 『山海経存』の図の方も、カエルの化け物のような「人魚」、虫のような姿をしたその名も「文文」、前後ともに頭の豚「併封」など見ていて飽きない。本文は『山海経存』に依らねばならないのが残念だ。
 もちろん、龍系の大物も載っているので、ご安心を。





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最終更新日  2005年11月04日 17時33分22秒 コメントを書く
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