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車筆太

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2005年11月28日
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カテゴリ: マンガ
20世紀少年(16)
 少し喉の痛みが退いたので、酒に手を出していたら、更新を忘れるところだった。ホロ酔い加減で、行きます。
 『 モンスター 』が面白かったので、『20世紀少年』を大人買い・・・、したかったが、お金もないので、友人から借りる。
 評判どおり、面白い。ただ、引っ張りすぎの感もある。個人的には単行本派なので、最低20巻以内でまとめて欲しい。まぁ、3部構成という性質上仕方がないことか。
 長編の中に短編をいくつか挟み込む手法があるが、浦沢直樹はこれが非常に巧みで、短編が単独でも読める番外編のようになっている。この傾向は『モンスター』よりも『20世紀少年』の方が顕著である。
 一つには、副題にもあるとおり「本格科学冒険漫画」、すなわち大人のためのSF冒険マンガであるため、エンターテイメント性が強くなることが挙げられる。そうなれば、人物形成や物語の醸成などのためにも短編が挿入される割合は多くなるだろう。ただし、これを物語の豊潤とみるか、弛緩とみるかによって、評価が分かれるかもしれない。
 また、新興宗教団体や終末観・未来観などの装飾物に彩られているにもかかわらず、その中心にあるものはある種の典型的な「物語」になっていることも一因である。この「物語」に関しては、手塚治虫の正の面のSFとの類似性を挙げられるかもしれない。それは本書が2部で終わらなかったことから推測できる。となれば、安心して乗っかれる「物語」は、大長編になる可能性を秘めていても何らおかしくない。
 少々、理屈をこねすぎて文字だらけになってしまったが、結局のところ、面白い(人気のある)マンガは長く続くという不文律に従っているだけかもしれない。





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最終更新日  2005年11月29日 00時06分16秒 コメントを書く
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