かをのひとりごと

かをのひとりごと

2008.04.19
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カテゴリ: 斜め45℃の小説
人々の寝静まった丑三つ時


「最近のご主人様はタバコの量が増えたんだよな~」

そうつぶやいたのは空気清浄機だ

「おかげでずっとヤニのにおいが取れないし。あ~、一度でいいから高原の綺麗な空気をめいっぱい吸い込んでみたいよ」

それは一生無理だと思う・・・
ほかのモノたちは、そう思った

「私、今日ひどい目にあっちゃった~」

そう訴えてきたのは、マイナスイオン放出機能つきのドライヤーだ



「それを言ったら僕なんか毎日さ」

そう切り出したのは体重計だ

「僕は正確にご主人様の体重を教えているだけなのに、それが気に入らないと言っては踏みつけられるんだ」

最近のご主人様は太ってきているからな~
他のモノたちが同情する

「それぐらいならまだいい方さ」

そう言ってきたのは目覚まし時計だ

「僕だって時間を知らせているだけなのに、壁に叩き付けられるんだ!おかげでガラスにひびが入っちゃったよ」

ひそひそ
彼って何代(台)目だっけ?
たぶん10代(台)目。ご主人様は特に寝起きが悪いから、目覚ましはすぐに壊しちゃうんだよね。

他のモノたちがささやきあう

あ~いっそみんなで夜逃げでもしようか?

そうして、今夜も更けてゆく







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最終更新日  2008.04.20 01:02:20
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