りじょん

2005.01.11
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銀魂編14




 がつがつがつがつ……。

 井上さんの顎が激しく上下する。

 がつがつがつがつ……。

 沖田さんの口がすばらしい速さで閉開する。

 ほろほろほろ……。

 その側で、雨雲をしょった山崎が体育座りで涙をこぼす。

「……お前らは……?」

 更にその側に立っているのは……。

 ―――ばしんっ!!
「ぐはあっ」

 井上さんは突然の後頭部の衝撃に、くわえていた肉を吐き落としてしまった。

「ああっ、もったいない!!」

 それはいい。
 土にまみれた肉の前にしゃがみこみ、くやしさのあまり。拳を握め、震える井上さんに長く伸びる影。
 一体……。
 と、その影に近づく人物が……。

 スラリ……

 硬質な刃物が抜かれる音。

「……俺の肉に何するんでぃ」

 井上さんの前に、肉をはたき落とされた沖田さんであった。
 その目は手に持たれている刀以上にぎらぎらと輝いている。

「お、沖田さぁん……!!」

 井上さんはようやく肉から目を離した。
 さらわれたヒロインの如く、沖田さんの方を振り返る。
 ……と、ようやく、自分の後頭部へ張り手を与えた人物と目があった。
 しばし、固まる。

 張り……手?
 目があった……?

 真っ白な指の分かれ目すら見られない手。
 まつげがきっちり3本生えた丸い大きな目。

「エリザベス……」








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Last updated  2020.01.18 18:19:50


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