バイト先の先輩だった彼は、年齢は私の一つ下だった。
年下だけどリーダーとして頑張っていた彼は、
同期や後輩、彼より更に先輩の方々からも頼れる存在で、
女子のウケもよかった。
たまたま私が帰る途中に、彼がよく行くお店があるというので、
二人でバッタリ会うことが多かった。
時には晩御飯を食べることもあるし、
ゲーセンに寄ることもあったし、
だんだん仕事帰りだけじゃなくて土日も会うようになり、
自然と付き合うようになった。
バイト先でも公認の仲で、私は彼(仮名:ヒロ)の彼女だからということで、
変に特別扱いされることもあった。
その頃、短大を卒業してもバイトしかしてなかった私は、
両親に就職しろとしつこく言われていて、
自分でもわかってるのに就職難でうまくいかず、
疲れていた私は、
両親と一緒にいるのが辛くて家を出ることにした。
バイト先近くに部屋を借りたら、ヒロが転がりこんできた。
彼氏だし、一緒にいたい気持ちはあるから、
無理矢理帰すのもな~と思っていたし。
ところが、3日ほどして彼の暴力は始まった。
その原因が何だったのか覚えていない。
とりあえず彼が怒ってしまった。
この件に関して私は特にこだわりは持ってないし、
彼に譲ろうと思い謝ったのは覚えてる。
そこで激怒していた彼が私を平手打ちした。
1発だった。
人に始めてぶたれた私は驚いてしまって、
怖いというより、
「このことは彼にとってこんなにイヤなことだったんだ」
と思い、それならこれからイヤな思いをさせないように気をつけなくちゃと、
思っただけだった。
彼もすぐに謝ったしね。
だけど、その時から自分が気に入らないことがあったら、
私を吐け口にするようになった。
テレビを見ている時に話しだしたら、うるさい、と殴られ、
彼が鼻歌を歌ってる時に物音をたてると、
邪魔をした、 と殴られた。
こうやって何もない状況で冷静に考えると馬鹿なことだと思う。
だけど、その現場にいた時は怖くて怖くて堪らず、
その怖さから抜け出すには、彼の機嫌を直すことが必要で、
その為に私は黙って殴られるようになっていった。
キーワードサーチ
コメント新着