全治4ヶ月の怪我だった。
数週間入院していた私は、病院で過ごしている間に、
更に鬱々と混乱していった。
彼だけでなく、自分のことも怖かった。
何をやっても、抜け出せないような気持ちになっていった。
退院した私に相変わらず彼は暴力を振るう。
殴る、蹴る、つねる、ひっかく、物を投げる、
大事なものを壊す、暴言を吐くなどなど、
暑いとか、見たいテレビ番組が野球の延長で予定通り始まらなかったとか、
そんなことでも私は殴られていた。
私に関することが原因で殴られるなら、まだマシだったかもしれない。
なんにも関係なく、どうしようもないことで勝手に機嫌を悪くし、
それをただぶつけられている存在だったことが、
私が感情を失くすことに拍車をかけた。
怪我が治った私は新しいバイトについたが、
殴られて顔が腫れると休むよう命じられた。
腫れがひくまで1週間ほどかかるので、
そんな休みがちなバイトは使えないので、
結局は自分でバイトを辞めていった。
人によく思われたい彼は、私のバイト先によく現れた。
雨の日には傘を持って向かえに来たし、
私がバイトで彼が休みの日には、
私の顔を見るためにバイト先に来た。
素敵な彼氏だと思われるために。
そして私のバイトが終わるまで、近くのお店をウロウロし、
一緒にマンションへ帰ることも、よくあった。
休みに1日1人で過ごせないぐらい、
彼は私がいないとダメになっていった。
黙って自分の言うことを聞く、自分よりも下の存在の私に、
彼はどんどん依存していった。
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