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2023.03.26
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無意識の証人
ジャンリーコ・カロフィーリオ
文春文庫
2015年12月10日 初版

無意識の証人







38才弁護士のグイード。
妻に逃げられ、鬱々とした日々を送り、そして突然パニック発作が起きる。眠れない日々。

春、夏、そしてクリスマス休暇を乗り越え、少しづつ仕事を始める。
そんな日、ある女性に殺人犯の弁護を頼まれる。
9才の男の子が殺され、出稼ぎに来ていたアフリカ人、アブドゥが逮捕された。しかし、彼は無罪だという。
裁判が近づき、その女性は金を問題にしないグイードを頼って依頼してきたのだ。





クールなグイードは確かな熱い志があり、そして人間味溢れる男。
インテリでもあり、本をよく読み、女性との会話で星の王子さまを誦じて言える。映画もよく観ている。

女性。
同じマンションに引っ越してきたマルガリータとの恋の行方も引き込まれる。

圧倒的に不利な裁判、でもアブドゥの無罪を信じるグイードはその状況を根底から覆す、見事としかいえない。
その裁判でのアブドゥとの時間の描写では涙が溢れた。

素晴らしい小説でした。





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最終更新日  2023.03.27 06:46:07
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