コーチ賢ちゃんの「コーチング談義」

コーチ賢ちゃんの「コーチング談義」

2007年04月22日
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カテゴリ: うつ病体験記



 私はこの「うつ病」をどう受け止め、今後どうすればいいか悩みました。相反する意見を主張する2人の自分が、心の中で対立していたからです。

 天はこの病を通じて、私に「仕事に取り組む姿勢や心構えを正し、今の仕事から逃げ出すことなく、この職場で更に精進することの大切さに気付かせようとしてくれている」のだと一人。

 それに対し「この仕事が自分に合っていないことに気付かせ、本当の天命を果たすべく進路を変える機会を提供してくれている」のだともう一人。

 前者の自分は「ここで仕事を投げ出すなんて無責任じゃないか! 上司からも期待されているんだし、恩人に安心していただくことが大事だと教わって、人にもそう伝えて来たじゃないか。周りの人たちも信頼してくれているのに、それを裏切ってしまってもいいのか? それに、今定年前で辞めたら、世間は・・・」と、「突っ込み」の手を休めません。

 これに対して後者の自分は「ビジネス界やスポーツ界の第1人者にインタビューし“成功までには相当の努力を重ねてきたのでしょうね”と聞くと、ほとんどの人が“好きなことを夢中でやってきたから努力したという感覚は無い”と言うんだ。
 ところが自分の場合は、仕事に一生懸命毎日必死で努力して取り組んできたんだ。だから今の仕事は好きな仕事、自分に合った仕事ではないような気がする。どうしても今の仕事ではイキイキワクワクしないんだ。
 短所を改めるより長所を伸ばすほうが楽しいように、同じ努力をするんなら、自分の長所を伸ばしながら、楽しくて夢中になれることに、残りの人生をかけてみたいんだ」と応戦します。

 果たして、どちらの生き方をすることが、より自分の人間力(品性)を高めることになるのだろうか。



 ここで、ヒントになったのがあるセミナーで学んだ「兎と亀」の話でした。それは、「亀は陸上で兎と勝負しても勝てない。兎に勝つには、亀は水の中に入るしかない」という話でした。
 このようなパラダイムは私の頭の中に全くなかったので、私の心に大きなインパクトを与えました。

 それ以来ずっと、亀のような自分にとって「水の中とは何か」「自分の持ち味を活かし、楽しんでイキイキワクワクしながらできる自分ならではの仕事とは何か」を、ずっと模索してきました。

 いろいろな師や先輩に相談し、自己との対話を通じて、前者の「期待役割を演じて周りから認められようとする生き方」を捨て、後者の「自分の心の内なる声に耳を傾けながら、自己を大切にする生き方」を選択することに決めました。

 この選択に協力し励ましてくれた妻と家族、それに私の志を尊重して下さった上司、パートナーに、心から感謝しております。

 あの「うつ病」のお蔭で、私はコーチという「天職(ミッション)」に出会うことができました。あの苦しい「うつ病」がターニングポイントとなって、今の幸せがあることを思うと、「我、幸いにして“うつ病”を得たり」の心境で、ただただ感謝あるのみです。






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最終更新日  2007年09月28日 23時54分35秒 コメント(4) | コメントを書く
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