コーチ賢ちゃんの「コーチング談義」

コーチ賢ちゃんの「コーチング談義」

2008年05月16日
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 「ホ・オポノポノ」の記事を読んで、思い出したことがありました。それは10年ぐらい前に読んだ本に書かれていた「雨降らしの名人」についての一節でした。

 その本をやっと見つけ出すことができました。立花大敬著「神様の壷」(幸せ通信第2集)の中に書かれている「春の気」の中の一部でした。

 これを読んだ時は、大変驚くと同時に深く感動しましたが、潜在意識のスゴイ働きについては、未だ良く分かっていませんでしたので、そのまま忘れてしまっていました。

 でも「ホ・オポノポノ」を読んだ時、この記憶が鮮やかに蘇ってきたのです。

 そして、「人生の責任を自分で取る」「人生のハンドルを自分で握る」「自分の人生の主人公になってイキイキ生きる」ことの重要性を説くコーチにとって、『自分の心が世界を創っている』という考え方は必須のものであると痛感すると共に、ストンと肚に落ちた瞬間でした。

 そこで、その一節を紹介させて頂きます。

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雨降らしの名人

 リヒアルト・ヴイルヘルムという人がいました。この人は心理学者のユングの友人で、『易経』をはじめて翻訳してヨーロッパに紹介した人として有名です。

 ヴイルヘルムはキリスト教の宣教師として中国に来ましたが、圧倒的に中国文明の影響を受け、身も心も中国人のようになってしまいました。彼はユングに会った時、次のように語ったそうです。


 そんな彼が中国で体験した話です。

 彼がある地方にいた時、その土地は大旱魃(かんばつ)でした。もう何ケ月も雨が降らず、田畑の植物は干上がって、枯死寸前でした。そこで農民たちが相談して、雨降らしの名人という評判の人を招きました。数日後、その名人がやってきました。

 見たところ、本当にみすぼらしい、ヨボヨボの老人で、ヴイルヘ・ルムにはとても、その老人がそんな特殊な能力の持主のようにはみえませんでした。

 その老人は、一軒の家の提供と日に三度の食事の差し入れを要求して、その家にとじこもってしまいました。

 中の様子をうかがっても、しんと静まりかえっており、太鼓や鐘をたたいて祈ったり、お経を上げたり、呪文をとなえたりしているようにはみえませんでした。

 ところが、三日目に突然雲があつまって、ド、ドツと大雨が降り、農民たちは大喜びで雨の中で踊りまわったそうです。

 ヴイルヘルムは家から出てきた、その雨降らしの名人に、「いったいどうして雨を降らせたのですか」とたずねました。老人は次のように答えました。

 『私は雨を降らせようとしたわけじゃありませんよ。この土地にやって来た時、この土地がこんなにも干枯びているのは、私の心がうるおいを失って砂漠化しているせいだとわかりました。

 それで私は家に閉じこもって、この土地をこんなにしてしまった私のあやまりをおわびしました。おわびの心が深くなってゆくにつれて、私の心にうるおいがもどって来、心の乱れが整理されて調和のとれた姿になってゆきました。

 そして、それ(その心の状態)が本物になった時、この土地の不調和の状態もおしまいになり、雨が降ったのです。私は決して雨を降らそうと思ったわけじゃないのですよ』

 この話は、いろんな事を教えてくれますね。それぞれの人が自らの思いで、心を素材にし、またエネルギーにして、まわりの環境をつくり出しているのです。



 『ああ、それは他の人がやった事だから、私には関係ないよ』とはいえないし、『こんな事になったのはあいつのせいだ』ともいえません。自らがこの世界の主である、経営者なのですから、この会社(世界)で起こることすべてに全責任を持たねばなりません。

 ですから、この雨降らしの名人は、この地方の旱魃(かんばつ)は、自分の責任だとして、立て直しをはじめました。ところが面白い事には、彼は外界に働きかけるのではなく、むしろ外界を遮断してまず心の立て直しをはじめたのですね。

 これも当然のことで、彼は心がこの世界を創り出しているということを知っていたのです。結果をいじってもしょうがない、原因を変えれば結果は自動的に現われるもんだと知っていたのです。

 また、『心よ、雨を降らせよ』と心に念じたわけでもないのですね。心君をこんなに乱雑、不調和な姿にしてしまった事をおわびして、ひたすら心本来の澄みきって広々と、うるおいのある姿にもどるようにしたのです。

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最終更新日  2009年10月25日 21時32分39秒
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