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今日、もらった感動へのお礼を綴りたい。
そう思って書いていると嬉しさがよみがえって
笑っているうちに楽しくなる。
読み返した時、また嬉しくなる。
だから、明日が楽しみ!
February 18, 2024
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(c)HORIPRO

劇場にはいってすぐ思ったことは
仲蔵の ニンベン だけ

これは 中蔵が 仲蔵になっていく芝居なんだなって、

チラシやテレビ等で
ロゴは見たことはあったけれど

その時は衣装や化粧に目がいってたから
こうして改めて見るとね。


(c)HORIPRO

そして このビジュアル観て思ったのは
ドラマの仲蔵とは違う

そして落語や講談の仲蔵でもなく

藤原竜也にしか出来ない
藤原竜也の仲蔵の芝居なんだってこと



やっと手に入ったチケットは
2階の3列目 上手

悪名高い劇場なので
オソルオソル 席に着けば

なんと!
舞台上に組まれたセットは
正方形に近く 両端には何もないから

これなら見切れはないでしょと
ホッ!


お正月 伯山さんとの対談で観たような
3階建てのセットが組まれていて
そこが楽屋

その前のフラットな面が
芝居小屋だったり
奈落だったり
稽古場だったり


なんにもない分、転換が楽

役者の演技力と観客の想像力が頼り

こういう芝居は好き


観始めは、
NHKのドラマにも出ていた高嶋政宏さんが
違う役だったので ちょっと混乱


ドラマはね。

そりゃカンクロさんに萌音ちゃん、

市村さんから蓮司さん...
豪華キャストですから
悪いわけはない。

ただ、小説のファンとしては
明るく健全で物足りない

のは否めない。

でも、予習の意味で見直したら
夫思いの健気な女房と二人三脚の
微笑ましくて良いドラマ

好きです😊


東京公演は終わったけれど、
他の劇場はまだ上演中なので

あんまり詳しく書けないけれど

脚本の源 孝志さんは
なにしろスゴイです❗️

NHKのドラマと同じ脚本家さん

テレビと舞台
媒体によって書き分け、
しかも両方傑作って!


お陰様で舞台でしか
藤原竜也でしか

出来ない作品が観られました。

形にしてくださった蓬莱 竜太さんにも感謝



自分ではどんな役がいいとか、悪いとか
役のより好みなんてなくて


(蜷川さんが)やれ!と言ったら
やるしかなかった
失敗したら それでオシマイ

と言う竜也さんの言葉に

対談相手の伯山さんがおっしゃてましたが

愛ある厳しさは必要

蜷川さんから逃げないで向き合ってきた
藤原竜也さんに仲蔵をやってほしいと思っていた



手塩にかけて育ててくれた恩人は
厳しい指導で有名な演出家
(劇中でも灰皿飛んでました。オマージュ😅)

パワハラだ、コンプラだの時代に
なんて親孝行(蜷川さん孝行)な竜也さんでしょ


役者の階層を表すように
3階に團十郎さんがいるんだけど
(江戸時代はそうだった)

私が歌舞伎を観始めた頃は
名題以下の役者さんは、
楽屋が3階にあるから

「3階さん」と呼ばれていた。

ゆえに逆に違和感を感じてしまった!
┐(´∀`)┌ヤレヤレ


コン太夫の成志さん。
ドラマの鋼太郎さんと蓮司さんを
併せたようなお役

『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』で
ジドラーを演じた橋本さとしさんにも感じたけど

成志さんも

シリアスな芝居の中で
いい塩梅のブレイクになって

楽しいんだけど
本編からは逸らさない
その匙加減が絶妙!



『アテルイ』で好きになった植本純米さんは
『ジョン王』の時も印象的でしたが
ここでは、稲荷町のみんなを
まとめる人に徹していた気がします。

稲荷町の役者役の方たちも

それこそ、仲蔵のように

悪戦苦闘して

お稽古を積んでくださった
甲斐がありましたね。


いろんな演目を再現してくれたから

歌舞伎を観たことがないお客様も

いっぺん歌舞伎座で
今の演目の全体を観たい!って

興味を持ってくださったと思う。



尾上紫さんの志賀山お俊がめっぽう良かった!

養母でもあるけれど
厳しく踊りを仕込んだ師匠でもある
お俊。


優しいおっかさんが
踊りを教えてる時には
鬼に変わる。

そこから逃げるための口実が
「役者になりたい」

座元の勘三郎夫婦に気に入られて
仲蔵の役者人生が始まる。


だけど
仲蔵に踊りの才がまるでなかったら、
下剋上もへったくれもあったもんじゃない。

だからお俊の存在はダイジなんだ。

この芝居の中のたった一人の女性が
尾上紫さんで良かった




手を出しちゃいけないものに手を出したと
顔色を曇らせて言っていた時期もあったのに

藤原竜也さん!

あの、スピード違反の言い立てはなんでしょ!
あんなに早い『外郎売』の口上は聞いたことない。

ダイジョブかな、間違えてない?と
耳を澄まして確認するこちらの聞き取りが
間に合わない速さ!

『外郎売』の口上を練習した人ならわかる。

これはムズカシイ早口言葉の羅列で

一つ言えたとしても
次は言いづらい、
かろうじて言えたとしても
全く歯が立たないのが控えていたりする

それが延々と続いていく
いつ終わるともしれない苦行。


ご見物を楽しませたい
それにはどうすればよいかと
仲蔵が乗り移ったのでしょうか!

『外郎売』の口上がなくても
市原さんの三味線がなくても
じゅうぶん 素晴らしい舞台だったけれど

超高速口上も
敢えて挑んだイッチーも

難しいからこそ 挑みたくなる
ストイックな役者バカが
いてくれて

そしてそれを観ることが出来る
私達はなんて シアワセなんでしょう。

あ!思い出した
『天保十二年のシェイクスピア』の時に
ブログに書いてました。

圧巻は

明治時代の初翻訳から 今日に至るまでの
ハムレットの有名なセリフ

「to be or not to be」を
スラスラと全部披露するシーン。

2005年、私が舞台で初めて観た時から

藤原竜也さんは

ずっと 努力をし続けてきた人でした!



Lastは、金井三笑の今村明彦さんを観てました。


『おのれナポレオン』
その前は達也さんと共演の『エレファント・マン』​


関わり方というか、存在の仕方が​素敵だなと思って。

今回の三笑もそうでした。
作品に深みを与えてくれる役者さんですね。

テレビなら主役のアップであるところを

自分の気になる人、見たいことろが
選べるのも舞台の良いところ


梅彌さん、いてうさん

歌舞伎役者のお芝居として
説得力を持たせてくださって
ありがとうございます。

この素晴らしい作品を
支えてくださったのが

勘三郎さんに近い方であることが

ファンとして とっても
嬉しいです。





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最終更新日  March 12, 2024 07:26:04 AM
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