家庭学習コンサルタント 坂本七郎のブログ

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坂本七郎 プロフィール


家庭学習コンサルタント
ドリームエデュケーション代表
オンライン家庭教師「まなぶてらす」主宰

1977年生まれ。群馬県太田市出身。

塾講師や家庭教師など5000人以上の学習指導の経験から「家庭学習」こそが学力アップのカギであることを確信。
全国の小・中学生とその保護者に、中学受験・高校受験に向けた家庭学習のアドバイス、親子の関わり方について教えている。

また、受験や習い事など各分野のプロから自由に学べるオンライン専門の家庭教師「まなぶてらす」を運営。24時間365日、世界中どこからでも質の高い教育が受けられる環境を整えている。

主な著書に、ナツメ社から『マンガでわかる!中学生からの最強の勉強法』、大和出版から『小学生のための「家庭学習」の教科書』『小学漢字1026が5時間で覚えられる問題集』、『出る順「中学受験」漢字1580が7時間で覚えられる問題集』、『漢字が好きになるドリル』シリーズ(いずれも大和出版)などがある。

ドリームエデュケーションHP

オンライン家庭教師まなぶてらす

坂本七郎への問合せはこちら

Archives

2024/09
2010/11/15
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カテゴリ: 入試対策




■近年増加する「時事問題」の学習方法


近年の入試問題(中学受験・高校受験問わず)を見ていると、
時事問題からの出題、時事問題を意識したテーマ選びが
多く見られるようになりました。

また、中学生の定期テストにも時事問題はよく出題されますよね。


これは身近なニュースや出来事が、
普段学んでいる内容と関連していることに気づいてほしい、
あるいは関連づけて学んでほしい



これまで「学校で学ぶ内容」と「生活の中で使う知識」との間には
大きな溝や隔たりがありました。

学校で学んだことは、社会に出ても直接役に立つことはとても少ない、
そう言われることが多いですよね。


しかしこれからの教育というのは、
「私たちの社会や日常生活にいかに結びついているか」
を意識した学習が今後さらに求められるようになるでしょう。


この傾向がこれからますます強くなると
「時事」といった科目が時間割の中に登場し、
学校の中でも池上彰さんのようなニュース解説なる授業が
登場するかも知れません。



身近に感じられるようになれば
勉強はより興味深く、関心のあるものとなり、
自然と子どもたちの学習意欲も底上げされていくに違いありません。


学習意欲が高まれば、
勉強に対するマイナスイメージが小さくなりますから



時事問題を通じて、学力を底上げしていく??。


子どもに勉強を教えて学力を伸ばす
といったダイレクトな方法ではなく、
間接的に、外堀を埋めていくことで子どもの学力を伸ばしていく。

こうした外堀からの教育は
むしろ「家庭だからこそできる」
「家庭によって差が開きやすい」
価値の高い教育だと思うのです。

きょうは、時事問題を使って、
お子さんの学力を外堀から固めていく。

そんなお話しです。




■家庭で時事問題を学ぶ方法


ではでは。

ここからは家庭において時事問題をどう学習していけばいいのか。
その学習方法をあなたに提案したいと思います。

今から話すことを家庭で実践してみてください。



軸となるのは「親子の会話」です。

ニュースなどの身近な問題は
机の上ではなく、対話の中で学んでいく方が
とっつきやすいから。

少しずつでもいいので、まずは

【親子の会話の中に、時事ネタを挟んでいきます】。


ただ、いきなり時事の会話をしろと言っても
ハードルが高いと思いますので
まずはカンタンなクイズを出すことからはじめてください。


たとえば、今年の出来事で言うならば、
今年は円高が進み輸出企業が大打撃を受けましたが、

「どうして円高になると、トヨタとかの自動車会社は損をするんだろうね?」
「円高のときに、海外旅行に行くと得をするってどういうことだと思う?」

とその時事ネタをもとに【できるだけ子どもが興味を持ちそうな切り口で】
質問をするのです。


まぁ、最初のうちはそうした興味を持ちそうな質問をしても
「そんなの知らん!」と切り返されてしまうかも知れません。

でもそれでいいのです。

大切なのは、質問をすることで子どもに新しい視点(世界)を
与え、育んでいくことなのですから。

だからどんどん質問を投げかけて、
幅広い視点を持たせるきっかけ
世界を広げるきっかけを与えてください。



では、

クイズを出して仮に「どうしてなの?」と興味を示してきたら、
(あなたが答えを知っていたとしても)どうしてだろうね、
と知らんぷりしましょう(笑)


知らんぷりをしたら、
子どもに答えを予想・推理させます。


すぐに答えを与えずに、自分のアタマで考えさせることで、
想像力と論理的思考の訓練になります。



そして次に、

具体的な答えをおしえ・・・てはいけません!

ここはできるだけネットや辞書などを使って
わからないことを、その場で子どもと「一緒に」調べるようにしてください。
(調べ方が分かるようになれば、自分から調べるようになります)


それでも分からなければ、図書館に行くなり
だれか知っている人に質問をするなりして疑問を解消してくださいね。


このように、

 1.クイズ(問い)を与える
 2.答えを考えさせる
 3.一緒に調べる

という一見回りくどい手順を踏むことで
子どもの思考力を鍛え、確かな学力や知恵を
与えることができるのです。



【すぐに答えを教えない】

そのことがむしろ「子どものためになる」のです。



職人の世界では今でもこの人間の性質にもとづいた
伝承方法がとられています。

たとえば寿司職人の世界では
入ってすぐに包丁を握らせてはくれませんし
寿司の握り方を教えてもらうまで10年近く修行しなければなりません。

これはあえて教えない期間を持つことで、
自分から答えを探そう(技術を盗もう)とする「意欲」と
教えたときの技術の「吸収率」を一気に高める効果を見込んでいるのです。

入ってすぐの見習いに、すぐに技術を教えたのでは、
教わる側の意欲も、吸収率もほとんど期待できません。


子どもの質問に対して教えない時間をとること。
あるいは
自分で答えを探す機会を与えること。

私たちがこのことを意識して接するだけで
子どもたちはどこまでも伸びていきます。


「教えない」・・・

それは一見、薄情なようにも見えますが、

じつは私たちの見えない土の下には、
相手に対する「愛情」が根を張っているのです。


こうした部分を意識しながら、お子さんと時事問題について
対話をしてみてください。

きっと、普段の勉強や成績にプラスに反映されていきますよ。




■時事問題クイズを出すためのネタ本を紹介


では最後に、子どもに時事問題を出すための
ネタ本も紹介しておきましょう。


これですぐに取りかかれますね。


毎年、11月になると進学塾や出版社から
その年の重大ニュースをまとめた本が4,5冊出版されます。

この本を親のネタ帳として使えばよいのです。


今年も重大ニュースの本をすべて目を通しましたが、
もっとも使いやすく、よくまとめられているものを紹介します。

それが「栄光ゼミナール」の重大ニュースです。



『重大ニュース 2011中学入試用』(栄光)

(中学入試用と書いてありますが、高校受験用としても使える内容です)



この本は、家庭での時事ネタ帳として使えますが、
同時に受験の時事問題対策としても使えます。

今年受験生のお子さんがいる家庭であれば、
この本で時事問題対策をすれば充分入試に対応できます。


ぜひ、お子さんの学習意欲の底上げに
知的好奇心の向上に
きょうのメルマガをお役立てください。

それでは、また次回。


家庭学習コンサルタント
坂本七郎



■発行: 株式会社ドリームエデュケーション









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Last updated  2010/11/15 12:05:27 PM コメントを書く


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