
母はこれまでに何度も転倒を繰り返し、骨折をしてきました。
特に今回は、重い植木鉢を動かそうとして腰椎圧迫骨折に…。
歩行もどんどん不安定になり、杖を2本使ってもバランスを崩して転びそうになるほどでした。
しばらくは様子を見ていましたが、痛みと不安から「もう歩きたくない」とまで言うようになり、
このままでは家での生活も難しいと感じました。
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◆ 安心して歩けるように ― 福祉用具貸与を利用
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デイサービスを始めるにあたって、少しでも安全に歩けるようにと、
介護保険の 福祉用具貸与 を利用して歩行器をレンタルしました。
今回レンタルしたのは 「肘支持型歩行車」。
立位が不安定な方向けで、肘を乗せて使うタイプです。
胸の高さほどのハンドル位置なので、背筋を伸ばして歩くことができ、転倒の不安も軽減されました。
👇実際にレンタルした歩行器
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◆ 手すりも一緒にレンタルして玄関の段差を安全に
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歩行器と同時に、玄関用の 置き型手すり もレンタルしました。
以前から片側には固定の手すりをつけていたのですが、両側に手すりがあることで安定感が格段にアップ。
段差の上り下りも安心してできるようになりました。
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◆ 福祉用具貸与の利用料金(1割負担)
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福祉用具貸与は、月額制で1割負担なので費用負担はかなり抑えられます。
それでいて安全性が高まるので、本当にありがたい制度だと感じています。
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◆ まとめ
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〜「福祉用具」は本人と介護者、両方を支えてくれる〜
福祉用具は、使う本人の自立を助けるだけでなく、
介護する側の負担を大きく軽減してくれます。
「まだ早いかな?」と思っても、
使ってみると「もっと早く相談すればよかった」と思うことが多いです。
介護は長く続くからこそ、制度を上手に使いながらお互いが少しでも楽になる工夫が大切だと感じます🌸
そして、この頃から私の中で新たな悩みが生まれ始めました。
それは「母との関係」です。
どれだけ支えても感謝の言葉がなく、時に心無い言葉をかけられる――。
介護の大変さだけでなく、親子関係の難しさに直面することになります。
次回の記事では、その時に感じた葛藤と、再びショートステイを利用するまでの流れをお話しします。
🌷介護に関する体験・費用・制度などをまとめています。
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