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2013.08.22
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カテゴリ: カテゴリ未分類

こんにちは! 堀下です。

 先ほど、仕事から帰宅しましたが、…

夜になってから、何だか、蒸してまいりましたね。

 堀下は、もう夜間のベランダの巡回を済ませ、

明日の準備も滞りなく済ませました。

 ところで、前回の続きです。…

 折角、薬浴と、堀下特製の練り餌のお陰で、

ささくれ立った体表が綺麗に回復した ”ぶくぶく” でしたが、…

 梅雨明けの水温上昇と共に、

いきなり体表から、鮮血が吹き出してしまいました。

 併し、…急激な水温上昇と共に体調を崩したのは、

何も、 ”ぶくぶく” だけに限りませんでした。

 この春先から不調続きで有った 丹頂ファミリー が、

まるでツキに見放されたかのように、

そろいもそろって、皆、原因不明の体調不良に悩まされていたのです。

 併し、…

 彼らの症状よりも、

目下の所、 ”ぶくぶく” の方を早急に何とかしなければなりません。

 折も折、…

いきなりの高温続きで有った、その翌週から、

今までの高気温がまるで嘘で有ったかのように、

一週間ほど…気温も水温も低くなり、涼しくなった時が御座いました。

 堀下は、その一週間を逃すまいと、

今度こそ、この子の病状を回復まで持っていかなければ、…と、焦るあまり、…

 考えに考えた末、

以前から、使用していた薬浴の調合を行う事にしました。

0.5%の塩浴 グリーンFゴールド 観パラD …そして、…

 今回は、 リフィッシュ を使わずに、 ”マゾテン” を使う事にしたのです。

 気温が30度を越せば、”マゾテン” は、有毒化し、

魚自体にも、害を及ぼします。

 この薬剤を使うには、今しか有りませんでした。

確かに、これで彼女を救えるはずでした。…

 併し、…其の調合をし、薬浴をして二日ほども経った頃、…

 朝一番に器を覗いた堀下の眼に映ったものは、…

 単に体表から血液が滲みだしているだけでなく、

全身の鱗が逆立ち、…両脇の腹部にあたる鱗の根元に膿がたっぷりと溜まって、

 ぶよぶよに膨れ上がったしまった ”ぶくぶく” の…哀れな姿でした。

 堀下は思わず息をのみ、…

 心の中で、舌打ちすると同時に、

   思わず、 ”しまった!!” と、思いました。

 その時になって、…堀下は、

       やっと自分の早計さに気がついたのです。

 彼女が、具合が悪くなっていたのは、寄生虫でも何でもなく、

 長きにわたる薬浴と、

いきなりの水温上昇による刺激の為に、単に薬負けを起こし、

皮膚が破れ、出血をしていただけなのだと言う事に、…。

 それを、今度こそ絶対に回復させようと、

無理な薬浴を強行してしまった、…。

  今や、 ”ぶくぶく” の両サイドの体表は、

まるで、ピンポンパールが良くかかる、あの ”ガマガエル症候群” 同様に、

リンパ液が重くたまり、ぶよぶよに膨れ上がってしまっておりました。びっくり

 前回、 ”つぼみ” と言う、丹頂の雌にも、

腹部にオレンジ色の虹がかかったような症状が出ていた事を思い浮かべると、

 あの時は気がつかなかったけれど、…

そう言えば、彼女の時も、長い間、薬浴ばかりしていた事に考えが及びます。

 ”ぶくぶく” が4月に転覆してから、随分と日がたっておりました。

 その間、…手を尽くしてきたのですから、

いまさら、寄生虫がと言うのは、何とも、見当違いな結論の出し方でした。

 そう言えば、彼女は、心因性のストレスがかかっても、

肉瘤に小さな穴が空き、、リンパ液が水中に滲みでてきたり、

 堀下が、鰓をめくって中を確かめた時でさえ、

翌日には、 そのストレスから、薬浴の液を自分の放出したたんぱく質のチリで

いっぱいにしてしまった事が有りました。

 バケツの中を、泡でいっぱいにした事も、…

 全て、病気の為に表出した事かもしれませんが、

今までにないと言うほど、…デリケートな個体でした。

 しかも、病魚と言うものは、

往々にして、一種の臭みと共に、多量の アンモニア を排泄致します。

 あの、 ”炭酸浴” は、

彼らの出した ”アンモニア” を中和するのに、大いに役に立ったはずです。

 自分の出したアンモニアによって、

魚が神経毒に侵されて、却って落ちてしまうと言うことは、良く聞く話しです。

 恐らく、アンモニアでいっぱいになった水中を、

綺麗に 二酸化炭素 でもって中和された為に、彼らは活性化したのかもしれず、…

 それなのに、水中に舞っているフケの様なものを

寄生虫が舞い踊っていると、勘違いを起こしたのです。

 確かに、そのような可能性も無くは無いのですが、…

 この様な結果になった事は、この時期、堀下にとって、

大きな誤算でした。

 自分の両手で、

彼女を掬いあげると、…思わず口から言葉が出てしまいました。

”可哀そう、…ぶくぶく…。”

  

 両手で、彼女の体を包み込み、

何とか、少しでも、この状況から彼女を救えるものならばと、…

 心の底から願ったところで、…現実は、

”後の祭り”でした。…

 以降、次回へと続く、…。






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Last updated  2013.08.23 00:22:51
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