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生活の全てを上司に報告し、コントロールされながら生きる男。海難事故から奇跡的に生還した妻が別人だと疑心暗鬼になり怯えながら暮らす男。新興宗教団体にハマり、家族を捨てて、教祖となる存在を探し回る女。この3つのストーリーを軸に皮肉な世界を、恐ろしくそして滑稽に描く。「哀れなるものたち」のヨルゴス・ランティモス監督の作品です。なので、単純な娯楽映画じゃないと思って覚悟して観たんですけど…今作はけっこう好きでしたね。割と設定はエグいんですけど、コントみたいに笑える演出なんです。そのコントラストも面白かったです。オシャレで突飛だけど、シュールな設定ってところは前作と同じでしたが、現代の物語なので、現実味もあったのが良かったのかもしれないですね。登場人物は皆んなエキセントリックで、イッちゃってます。その点においては、共感も何もあったもんじゃない。そこもコントっぽいのかもしれないですね。特に宗教団体の女のエンディングは笑えたな。アラニス・モリセットの「Ironic」という歌を思い出しました。メッセージ的なものもあるのかもしれないけど、あまり深く考えずとも、ポップで笑える作品として楽しめる作品だと思います。Disney➕ですでに配信されてるようなので、もし観れる方はどうぞ。★★★☆☆
2025.01.27
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インチキな除霊儀式と心理学で依頼人を信用させ、お金を稼いでいたチョン博士。ある日ユギュンという女性から妹の除霊の依頼が入り、助手のインベと共に彼女の住む村へと向かった。そこで妹の憑依された姿と、いつもは反応しない呪具の鈴が鳴ったことから、チョン博士はこの依頼が本物であると確信する。村人によってさらわれた妹を救い出すため動き出す博士たちだが、敵は強力な悪鬼だった。実は由緒正しい祈祷師の家系で、祖父と弟が関係する事件が原因でその力を隠していたチョン博士は、その悪鬼が家族の過去の事件にも関係していることを突き止める。こちらは、web漫画が原作だそうです。なので、エンタメ映画で特に深みとかそういうのはありません。悪い意味ではなく、単純に楽しめる作品です。韓流映画お得意のお笑いが強いですが、悪鬼との闘いは空中もビョンビョン飛び跳ねるし、スピード感もあって見応えがありです。ホラーというより、ファンタジー的なので、怖さはありません。有名俳優のカン・ドンウォン主演で、ふざけてるけどなかなかカッコいいキャラでした。友情出演的ですが、BLACKPINKのジスも出てます。どちらかというと、ドラマシリーズとかの方が面白いかもしれません。続きが観たいですが、次回作を何年も待って…というより、ドラマで次々観たい感じですかね。 サクッと動画配信で観るには、良い作品だと思います。★★★☆☆憑依 [ カン・ドンウォン ]価格:4,032円(税込、送料無料) (2025/1/22時点)楽天で購入
2025.01.25
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町工場で働く吉井は、実は転売屋として副業をしており、それなりの収入を得ていた。ある日工場で管理職への昇進を無理強いさせられてこともあり、転売屋を本業とすることを決意した彼は、自宅兼事務所として湖畔に家を借り、恋人の秋子とともに暮らし始めた。地元の青年・佐野を雇い、順調な暮らしが始まったかに見えたが、何者からか嫌がらせを受けるようになり、次第に仕事も、恋人との仲にも不穏な空気が漂い始める。そして、謎の集団による、狩りのゲームが始まる。まずは、面白いと思われる要素についてお伝えします。知らない間に恨みを買ってるかもしれない怖さも、個人情報を特定されてしまう恐ろしさもあり、誰もが簡単にネットでビジネスができる現代社会の闇を浮き彫りにした設定。主人公が追い詰められ、まさに狩り標的になってようなスリリングな展開。誰が味方かわからないサスペンス的な要素もある。そして、キャストも豪華で、今活躍中の旬な俳優が揃っている。菅田将暉の普通みえるけど、人を見下してるような青年も上手かったし、古川琴音の若干メンヘラな女も良かった。先輩の窪田正孝も絶妙にウザくて拗らせてたし、工場の社長の荒川良々の不気味だった。これだけの要素が揃っていれば、通常は大絶賛なんですけどね。これはもう好みの問題、個人的な話です。私はこの監督とあまり相性が良くないんだと思います。「蛇の道」も、「クリーピー 偽りの隣人」も、同じで面白いはずなのに、全く没頭できなかったんですよ。ずっと「ふーん」って感じで、物語を楽しむっていうより、観せられてるものを観てるって感覚ですかね。なぜだろうと私なりに分析した結果、それぞれの場面を淡々と描いていて、深みがないからじゃないだろうかと思うんです。場面を繋いでる感じで余計な説明シーンもない、何が起こったかや、バックグランドなどはこちらで想像するべき作り方に思えるんです。でも、私的には場面場面に想像を駆り立てるような魅力が感じられないんですよね。私が単純、単細胞な観客なだけです。これは私のブログなので、偏った好みに基づく意見になるのは、ご容赦ください。 冒頭にもあれだけ褒めた通り、普通に良作の要素は盛りだくさんです。この監督の描写が好みだという方や、考察好きの方なんかは充分楽しめる作品だと思います。★★☆☆☆Cloud クラウド (宝島社文庫) [ 黒沢 清 ]価格:789円(税込、送料無料) (2025/1/21時点)楽天で購入
2025.01.23
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内戦下のレバノン・ベイルートで韓国外交官が拉致され行方不明となった事件が起こる。時間の経過とともに生存は絶望的とされ、忘れ去られようとしていた頃、韓国内の外務省に一本の電話が入る。その電話を偶然受けた外交官のミンジュンは内容を解読し、行方不明の外交官が生きてることを確信する。救出のため単身でベイルートに乗り込んだミンジュンは早速軍人たちに狙われるが、現地でタクシー運転手として働くパンスにピンチを救われる。お互い騙し合いながら渋々協力しあう2人だったが、厳しい状況の中、次第に絆が生まれていく。四方八方が敵だらけのなか2人は無事に外交官を救うことはできるのか。演技派として認められているハ・ジョンウと「神と共に」シリーズでも共演したチュ・ジフンが再びタックを組んだ!なんて、聞かされた日には、あなた…観ずにはいられないでしょう。と、1人で盛り上がって、都会の映画館まで観に行ったんですが…うん、やはり観てよかった。メインキャスト2人の演技はもちろん最高でした。シリアスな展開に軽妙なやり取りがテンポよく繰り返されて、飽きないです。2人が作り出すキャラクターもいいんですよ。特別な力とか全くなくて、ズルかったり、打算的だったりするんですが、正義感は持ってるってきう…1番観客が好きなやつです。韓国内でも、現地でも次々と襲いかかるトラブルをその普通な2人が乗り越えていくのが痛快なんですよね。実際の事件をモチーフに作られたそうなんで、当時の時代背景とかも説得力がありました。期待を裏切らないスリリングな展開、派手なカーアクション、韓流映画ならではの笑いあり、涙ありの仕上がりに大満足です。とにかく楽しめる作品なので、自信を持ってオススメします。★★★★☆ランサム 非公式作戦(Blu-ray+DVDセット)【Blu-ray】 [ ハ・ジョンウ ]価格:4,633円(税込、送料無料) (2025/1/20時点)楽天で購入
2025.01.21
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買い物戦線が最も活発化するブラックフライデーの前夜、世界大手のショッピングサイトの物流センターから発送された荷物が爆破する事件が発生。その後も同センターからの荷物が相次いで爆発する。センター長として新しく赴任してきた舟渡エレナは、着任早々マネージャーの梨本と共にこの事件の対応に追われる。事件を探るうち、物流業界の闇が徐々に明らかになっていく。人気テレビドラマの「アンナチュラル」、「MIU404」の監督、脚本コンビが手がけた本作、前2作とリンクする作品となっていて、それぞれのドラマの登場人物が出演しています。この映画の予告が面白そうだったのと、以前から「アンナチュラル」は観たいなと思っていたので、映画を観る前に駆け込みでドラマ2作を完走しました。その熱のまま観たので、かなり楽しめましたね。でも、単体で観ても、伏線も効いてるし、面白い作品だと思います。メインキャラクターのどちらも微妙に怪しかったり、最後までハラハラできる展開になってます。けっこう社会派なメッセージもありです。ア◯ゾンとか楽◯とか、めちゃくちゃ身近じゃないですか。私たちは便利さに惹かれて利用しているけど、その裏には…みたいなこと考えてしまって、購買意欲は下がっちゃうかも?もちろん、環境や設備、人員も全て整ってからサービス提供するべきだけど、それだと人々のニーズ、欲に追いつかないんですよね。現代人は、なんと強欲なことか…。これっていろんな業界に通ずる話だと思うし、考えさせられる人は多いんじゃないでしょうか。テンポもいいし、役者もいいし、万人にオススメできる映画です。ドラマファンじゃなくても、充分見応えがある思います!★★★★☆ラストマイル 通常版【Blu-ray】 [ 満島ひかり ]価格:4,171円(税込、送料無料) (2025/1/17時点)楽天で購入
2025.01.19
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独裁者と呼ばれた朴正熙大統領が暗殺され、国中が混乱するなか、国民からは民主化の期待が高まっていた。しかし、自分たちの地位を守ろうとするチョン・ドゥグァン保安司令官たち陸軍内の秘密組織「ハナ会」は、同年12月12日に軍事クーデターを決行する。無欲で誇りを持った軍人であるイ・テシンは、彼らの暴行を止めようと手を尽くすが、各部署に潜伏したハナ会のメンバーにより組織は上手く機能せず、行手を阻まれてしまう。韓国で「粛軍クーデター」と呼ばれた実際の出来事を元に軍人たちの闘いをスリリングに描いた歴史大作である。結果は決まってるのに、ひょっとして?なんて思ってしまうくらいスリリングでした。韓国映画お得意の漢気ムンムンで熱くなりますし、正義が勝って欲しいと心から願ってしまいます。もちろん、イ・テシン役のチョン・ウソンの真っ直ぐな軍人の演技のおかげもあると思いますが、それを上回るチョン・ドゥグァンを演じるファン・ジョンミンの素晴らしい悪役演技。めちゃくちゃ自分勝手だし、独裁者基質バリバリなんだけど、リーダーシップがあることだけは間違いない。全く応援する気にはならないけど、この結果を招く説得力はあるという難しい役だったんですが、完璧でしたね。観たらわかると思いますが、ビジュアル(禿げ上がり方)も見事でしたし。こういう自国の暗い歴史もキチンと映画にするのは、韓国エンタメのスゴいところですよね。綺麗事にしないで、偏った見方じゃなく、他の国の人が観ても引き込まれる作品に仕上げるのはさすがとしか言いようがないです。韓国の歴史を知らなくても、なんだったら知らない方が楽しめる作品になっているので、ぜひ韓国エンタメの底力を楽しんでほしいです。★★★★☆ソウルの春【Blu-ray】 【BLU-RAY DISC】価格:4,858円(税込、送料別) (2025/1/16時点)楽天で購入
2025.01.17
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継父の暴力に耐えながら、日々真面目にバイトをし、コツコツとお金を貯めている高校生のヨンギュ。しかし、ある日血の繋がらない妹のハヤンの悪口を言われ、同級生に暴力をふるい学校を退学になってしまう。さらに示談金を請求され、途方に暮れていたところ地元の犯罪組織の若きリーダー、チゴンに出会う。なぜか目をかけてくれるチゴンをヨンギュは次第に慕うようになり、自分の居場所を見つけたかに思えたが、裏社会の厳しい現実に直面し、更なる不幸が襲いかかる。韓国ノワール映画です。これぞって感じの暗さ、辛さで、いや、やり切れんって…となるやつです。途中、妹のハヨンが「どうして皆んなでヨンギュを虐めるのか」的なことを言うんですが、ホントその通りなんですよね。彼の人生が、痛すぎる。また、キャスティングも抜群なんですよ。イケメンでも、美少年でもなくて、どちらかというとその逆くらいの見た目なので、余計にこの境遇が染みる。チゴン役は、ドラマ「ヴィンチェンツォ」でも人気のソン・ジュンギなんですが、彼も良かったです。私のイメージでは、どちらかというとこういう泥臭い役って合わないイメージだったんですが、あのスンっとした?表情が、感情を殺した感じで、役のイメージに合ってました。救いもないし、とにかく厳しい、世知辛すぎる世界を見せられるし、若干エグいシーンもあるので、少し覚悟を決めてみた方がいいかもしれません。ただ、男臭い韓国ノワール映画が好きなら、刺さる作品だと思います。★★★★☆このろくでもない世界で [ ホン・サビン ]価格:3,432円(税込、送料無料) (2025/1/10時点)楽天で購入
2025.01.11
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矢口八虎は、成績も良く、友達にも囲まれて一見楽しい高校生活を送っているように見えていたが、何かに熱中することもなく周りに合わせる生活に虚しさを覚えていた。そんなとき、美術の授業で「私の好きな風景」という課題で青を基調とした明け方の渋谷の風景を描いたことにより、八虎の中で何かが鼓動しはじめ、美術に興味を持つようになる。生まれて初めて何かにのめり込んだ八虎は、やがて難関である美大を目指すようになるが…。青春映画なんて…とたいして期待もせずに観たんですが、これがなかなか良かったんです。若者が夢を追いかける物語って、大人はしらけてしまったりするじゃないですか。どうせこの子達はまだまだ可能性の塊だものって。でも、今作は主人公の努力、葛藤、挫折に感情移入できたんですよね。言葉や映像が綺麗だったのが良かったのかもしれません。漫画原作だけに、キャッチーな言葉や、シーンが多かったと思います。空飛んじゃったり、スローモーションになったりはするけど、それが不自然で過剰な感じはしなくて、主人公の見え方、感じ方を的確に表してる演出だったように思います。キャスティングも主役の眞栄田郷敦はじめ、若手から薬師丸ひろ子などのベテランまで、はたまたずんのやすなんかも出てたりして、面白かったです。青春映画としても楽しめるし、大人が観ても、若いとか関係なく、好きなことで努力する人は最強なのかも?と思わせてくれる作品でした。★★★☆☆【中古】ブルーピリオド <1−15巻セット> / 山口つばさ(コミックセット)価格:7,818円(税込、送料無料) (2025/1/9時点)楽天で購入
2025.01.09
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100エーカーの森で起きた惨劇からなんとか生き延びたクリストファー・ロビンだったが、街の人々は怪物となったプーたちの存在を信じず、クリストファーこそが惨劇の犯人だと疑われていた。そんな人々の予想とは裏腹にプーたちはさらなる獲物を求めついに森を出て、街へと魔手を伸ばしていく。ディズニーへの敬意のかけらもない、悪ふざけがまさかの第二弾です。けっこう前に観たんですが、もし最近観ててもストーリーとか覚えてないと思います。ストーリーはあってないようなものなんで。グロいはグロいですが、怖さはないです。笑ってしまうグロさです。前回に引き続き、プーさんはただの仮装したオッサンで、邪悪かなんか知らんけど、仲間たちも同じです。それが唯一怖い要素かもしれません。仮装して、涎垂らしたオッサンたち、めっちゃ気持ち悪い。前回よりちょっとサスペンス要素?みたいなものが加わってたので、努力はみえましたね。かといって面白いってものでもなかったですけどね。あと死体の数も増えてました。本当に大量殺戮です。正直これ以上伝えたいこともないですね。そろそろ配信サービスでも観れるんじゃないでしょうか。数人でキャッキャッ言いながら観るにはいい映画だと思います。★★☆☆☆プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち [ スコット・チェンバース ]価格:2,278円(税込、送料無料) (2025/1/6時点)楽天で購入
2025.01.06
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