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日本統治下の朝鮮・京城で教師をしていた澤田は、妻・静子と共に生まれ故郷の千葉県福田村に帰ってきた。そして、その年の 9 1 日、関東大震災が起き、人々が混乱に陥るなか、様々な噂やデマが流布していた。そんななか香川県から関東に薬を売りながら旅をしていた 沼部新助率いる行商団一行は、立ち寄った福田村で些細なことから街の人たちと口論となる。そして、小さな疑心が集団心理を煽り、事態は悲劇へと発展していく。
実際に起きた事件なので、かなり観るのに覚悟のいる映画です。
でも観るべきだし、私たち日本人はこの事実を知っておくべきだと強く感じました。
そして昔の差別意識怖いな、ではなく、今もそういう意識がなくなっていないことを自覚しないと改善していかない問題じゃないかと思うのです。
事件自体は在日韓国人の方々への偏見によるものだけど、この映画では様々な偏見、行き違い、集団心理が描かれています。
核心となる事件が起こるまでのお話が映画の大部分なのですが、事件前は割と映画らしいというか物語だなって感じなのですが、
大震災が起こった辺りから、段々ときな臭く、生々しくなってきて、結末を知っているので、目を背けたくなる気持ちでした。
日本だけじゃなく、世界中で差別による悲しい事件って過去にも、現在にもたくさん起きてるし、一人一人がいろんな見識を持つことでしか世の中は変わっていかないと思います。
かなり重いテーマで、私の語彙力ではなかなか伝えられないのが申し訳ないです。
楽しい、カッコいい映画ももちろん良いですが、こういう作品を観ることも、映画を観る意義として重要ですよね。
まとまりのない陳腐な感想になったかもしれませんが、ぜひ一度観て考えてみてほしいです。
★★★★★
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