この6月、英文学関係の古い書籍をぼくの母校に引き取って頂いた。 《A Dictionary of The Characters & Proper Names in The Works of Shakespeare》 など、1918年から26年に刊行されたシェークスピアと英文学に関する洋書9冊と《英文学風物誌》(中川芳太郎著、1933年 研究社刊)が、わが家に残っていた。疎開、間借り、引っ越しを経て汚れてはいたが、崩れてはいない。 以前、何冊かの父の洋書を「堺T書店」の古書センターへ持ち込んだところ、古書として買ってはもらえず、町内会が行っている「古紙回収」へ何冊かを出したことがあった。しかし、往時、京都の古書店でなけなしの金をはたいて求めたものであろうし、廃品扱いするのは忍びなく、何とか活用の道はないかと悩んでいたもの。 ふと思いついて、netで国内の大学図書館の蔵書を検索してみると、この10冊が、多くの図書館の蔵書に含まれていることが分かった。そこで、友人K氏の支援を得て、母校の文学部長の先生に『図書館に限らず、先生方、院生、学生諸氏の参考書として』引き取りをお願いしたところ、幸いにも快諾して頂き、遅れ馳せながらも親孝行ができたような気分になっている次第。