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2016.09.12
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一人息子のボクが、この3月、80歳になった。
病没した父の享年は37。ボクは2倍以上をなお生きている。

GWのある日、『大阪市東住吉区田辺東之町四丁目』へ行ってみた。
父が病没し、戦争が激しく
なって母とボクが疎開するまでの約10年間、わが家があった。
 四軒長屋だった家々がほぼ戸建てになっているものの、戦災に遭わなかったためか、街の雰囲気は変わっていなかった。でも、西隣の浪曲師さんの愛犬エスがいる筈はないし、同年輩の娘さんがいた記憶のある筋向いのYさん宅の表札も変っていた。

 筋向いにお住まいらしい女性が道路に出ておられたので、挨拶をして様子を聞いてみた。終戦前後からお住まいらしい。エスのことはご存じなかったが、Yさんご一家は、もとわが家の隣あたりに筋向いから引っ越されて今もお住まいだが、かなりのご高齢で、娘さんがしばしば訪れておられるとのこと。(うかつなことだが、ボクと同年輩の娘さんが、今もお住まいの方なのか?訪れている方なのか?定かではない。)

この6月、英文学関係の古い書籍をぼくの母校に引き取って頂いた。
  《A Dictionary of The Characters & Proper Names
                in The Works of Shakespeare》
など、1918年から26年に刊行されたシェークスピアと英文学に関する洋書9冊と《英文学風物誌》(中川芳太郎著、1933年 研究社刊)が、わが家に残っていた。疎開、間借り、引っ越しを経て汚れてはいたが、崩れてはいない。
 以前、何冊かの父の洋書を「堺T書店」の古書センターへ持ち込んだところ、古書として買ってはもらえず、町内会が行っている「古紙回収」へ何冊かを出したことがあった。しかし、往時、京都の古書店でなけなしの金をはたいて求めたものであろうし、廃品扱いするのは忍びなく、何とか活用の道はないかと悩んでいたもの。
 ふと思いついて、netで国内の大学図書館の蔵書を検索してみると、この10冊が、多くの図書館の蔵書に含まれていることが分かった。そこで、友人K氏の支援を得て、母校の文学部長の先生に『図書館に限らず、先生方、院生、学生諸氏の参考書として』引き取りをお願いしたところ、幸いにも快諾して頂き、遅れ馳せながらも親孝行ができたような気分になっている次第。

盆明けの時期に但馬の山地にある両親、祖父母、曽祖父母の墓に花を供えてきた。
その際、わが家の墓地の面倒を見ていただいていて、地元の菩提寺の檀家総代を務めてもいる「父の従妹の子息氏」との間で、今後のこと、家族、先祖、宗教、葬儀などの変貌について話し合って、いわゆる墓じまいも含めた方向性について了解に達し、ほっとしている。






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最終更新日  2016.09.12 23:05:47
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