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台風が近づいていましたが、この日の予報は午後3時まで晴れマーク。
早朝6時、自宅を出発、登山口見ノ越へ7時20分到着、準備して登山開始です。
日曜日とはいえ早朝で台風の接近情報もあり、登山者は殆どいません。
登山口の剱神社の前には、作家・宮尾登美子氏の小説「天涯の花」の記念碑が立てられています。
キレンゲショウマはこの小説によって一躍有名になりました。
〔キレンゲショウマの写真と共に「さわやかな月光の花は凛として気高い 宮尾登美子」と記されています。〕
そのキレンゲショウマの群生地を目指します。
標高1400m、登山口近くの剱神社簡易宿泊所の右脇から登山道へ入ります。
上空は曇り空、宿泊所の倉庫に掲げられた温度計は19度。快調に歩が進みます。
ところが歩き出して20分、思わぬ雨がぱらついてきました。台風の影響でしょうか、止みそうにないので仕方なく合羽を着用します。
8時30分、リフトの西島駅に到着、近くのお花畑ではニッコウキスゲやナンゴククガイソウ等が咲き乱れていました。
西島駅から約20分、「刀掛けの松」の分岐から左折、群生地へと向かいます。
周囲はガスっていますが、幸いなことに雨は止みました。
(刀掛けの松・分岐)
キレンゲショウマの開花時期には大勢の登山客が押し寄せるため、群生地一帯を周回ルートにして一方通行にしています。
途中で出会ったキツリフネ(黄釣舟)
いよいよ近づきました。足元に小さな看板が新しく立てられていました。
まず最初の群生地は行場と言われる場所にあります。
ちょうど見頃を迎えていました。新聞に掲載されていた通りです。
見応えがありますが、さらに別の群生地へ向かいます。
両剱神社から刀掛けの松の方へ戻る、もう一方の登山道(周回ルート)から群生地へ向かいます。
(両剱神社)
2人の人が別々に逆方向からやってきました。一方通行の表示を見間違えたそうです。今日はあいにくの天候のため、通行者が少なく一方通行の必要性はなさそうです。
キレンゲショウマ最大の群生地に着きました。
以前は盗掘、鹿の食害などで絶滅の恐れがありましたが、ネット対策などが施され以前の姿が蘇ってきました。

(キレンゲショウマ、黄蓮華升麻、ユキノシタ科)
正面から・・・

この後は、頂上ヒュッテへ行き、名物のうどんを食べて下山の途に・・・。
平地まで戻ってくると厳しい暑さが待ち構えていました。この日は35度を超える猛暑日でした。現実の世界に戻った感じです。
台風の被害がない事を祈りたいです。