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グランマの手料理レシピ
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2023年01月31日
子供も大好きな「鶏肉とキャベツのチーズ蒸し」
テーマ:
楽天レシピ(168173)
カテゴリ:
その他
溶けたチーズが鶏肉とキャベツに絡みんで美味しいです。
お子さんにも喜ばれ、ご飯のおかずにもなります。
鶏肉とキャベツのチーズ蒸し
鶏むね肉 1/2枚
キャベツ 1/4個
酒 大さじ1/2
塩・こしょう 少々
片栗粉 大さじ1
ピザ用チーズ 2枚
ブラックペッパー 適量
【調味料】水 大さじ1
砂糖 大さじ1/2
醤油 大さじ1/2
洋風スープの素 1/2個
1.鶏肉はひと口大に切り、酒・塩・こしょうを揉み込み、片栗粉をまぶす。
2.キャベツはざく切りにし、【合わせ調味料】を合わせておく。
3.フライパンに油を入れて鶏肉を焼き、色が変わったらキャベツを加えて炒め合わせる。
4.【合わせ調味料】を加えて炒め、フタをして弱火で4分ほど蒸し焼きにする。
5.塩・こしょうをしてチーズをかけ、再びフタをし、チーズが溶けたらブラックペッパーを振る。
※お醤油は入れすぎない方がよいです。
密かごと
第2章 御船手組
6.寿美の出産
佐助は、寿美が自分をたずねてきたことを知ると、すぐに江戸へ戻ることにした。
おとなしい寿美が家出するには余程のことがあったのだろうと、小田原宿の料理屋花月に無理をいって隙(ひま)をもらい、一年の約束を半年で切りあげてきた。
家に戻ると、早速、寿美の行方を捜しはじめる。
江戸で暮らすとなれば、働き口を捜すことになるだろう。若い娘が働くようなところはそうあるものではない。
佐助は知り合いの口入屋に当たったり、娘たちの仕事を斡旋している口入屋などを廻ってみるが、寿美らしい娘を世話したという口入屋は見つからなかった。
もぐりの口入屋も横行しているので、そんな手合いに引っ掛かると、よからぬところに売られてしまうこともある。佐助は深川の仲町や土橋などの岡場所などにも足を運んだが、寿美の行方はわからなかった。
さちは佐助からの文で、佐助が仕事を辞めて寿美を捜し回ってくれていることを知ると、仕事も手につかなかった。仲居頭のおよねに後を托し、再び江戸へ向かい、大事な仕事を棒に振って帰ってきたのだからと佐助に金を差し出した。佐助は少しぐらいなら蓄えもあると断ったが、家族の暮らしに使ってほしいと無理やり渡してきた。そうでもしないと、さちの気持が収まらなかった。
寿美の行方は五か月経ってもわからない。佐助はお抱え仕事はできないので、近間の料理屋で手伝い仕事などをしながら寿美を捜していた。
馬喰町の羽前屋という人宿から使いが見えたのはそんなときだった。寿美という娘を知っているかといってきた。知るも知らないもない。その寿美という娘を捜しているのだと、佐助は羽前屋に駆けつけた。人宿は仕事を探している人を泊め、請負人(うけおいにん)となって奉公先を世話する宿だった。
寿美は佐助を見ると泣き出した。
羽前屋の女将ふさは、寿美を早く親元に連れ帰ってくれと佐助に迫るが、寿美は木更津に帰るのは嫌だと泣き崩れた。佐助が途方に暮れるていると、女将ふさは寿美が身ごもっていることを告げる。
<寿美さんが身ごもっている!>
佐助は頭から鉈(なた)を振り落とされるような衝撃を受けた。
女将ふさにばらされ、寿美は覚悟をきめたのか泣き止み、これまでのいきさつを話しはじめた。
* * * *
寿美は佐助が江戸に戻るまで、どこかで働いて待つことにした。
小伝馬町から馬喰町にかけては、旅人宿や百姓宿があることを佐助から聞いていたので、そのあたりの宿を探した。
馬喰町で人宿『羽前屋』の看板に、「女人のみ仕候」とあるのを見つけて飛び込んだ。奉公先が決まるまで宿泊させてくれて、奉公先の請負人にもなってくれるというが、身元のはっきりした者でないと泊めるわけにはいかないと断られた。
寿美は家を出るときに持ってきた金を渡し、人を待つまでの半年間、働くところを世話してほしいと頼んだ。
女将ふさは、寿美の身なりがきちんとしており、話しぶりも丁寧だったので、奉公先に出しても心配はないと思い、身請人がいなくても泊めることにした。飯倉にある出羽の大名屋敷から下働きの女が急病になり、代わりの女をすぐに連れてくるようにといわれていたので、寿美を差し向けることにしたのだ。
寿美には初めての屋敷奉公だった。大名屋敷では何もかもが驚きで、大釜も大鍋も、米や野菜も桁外れの量だ。野菜を切るだけでも大仕事だった。
朝から晩まで台所仕事に追われ、寿美は朝餉の片づけをしているとき、急にめまいを起こして倒れてしまった。
屋敷の賄方が羽前屋の女将ふさを呼び、こんなひ弱な女はすぐに連れて帰れと、寿美は首になってしまった。
寿美は女将ふさに連れられて馬喰町の羽前屋に戻ったが、自分の体が普通ではないことに気づいた。ふさにも気づかれ、江戸で待っているのは誰かと聞かれ、寿美は佐助の所書きを教えたのだ。
* * * *
「女の人宿には、よくあることなんですよ」
女将ふさが言うには、身ごもっていることを隠して奉公先に上がったり、奉公先で身ごもってしまうことがあるのだと、女人の口入れの難しさを語るのだった。
それを聞いて佐助は木更津へ帰ることをすすめる。
「寿美ちゃん、悪いことは言わない、おっかさんが心配しているから一緒に帰ろう」
佐助は木更津へ帰ることを何度もすすめるが、寿美は頑として首を縦には振らない。木更津へ連れて行くというなら首を吊って死んでしまうと、物騒なことを言って佐助を脅かす。木更津に帰って子を産めば、父なし子を産んだといわれる。子はどうしても江戸で産みたい。生まれた子の父は亡くなったといえば、後ろ指をさされることはないというのだ。
「それなら、おっかさんに江戸へ来てもらおう」
佐助の言葉に寿美はしぶしぶ承知するが、自分の不始末でこうなったのだから、赤子が生まれるまでは、おっかさんにも秘密にしておいてほしいという。
佐助は昔から寿美に頼まれると断ることができなかった。木更津の女将さんも可愛い孫の顔を見れば許してくれるだろう。幸い、預かった金にはまだ手をつけていない。寿美の出産のために使うことにした。
羽前屋の女将ふさは人宿で子を産むのは困るというので、佐助は自分の女房が世話をするから迷惑はかけないと、宿賃の前払いを多めに払った。
女将ふさは、子が生まれたらすぐに引き払うということで承知してくれた。
寿美は羽前屋で雑事をしながら出産を迎えることになり、佐助の女房きくが体の滋養になる物を届けては寿美の様子を見に行った。
佐助は、さちから届く文にはいましばらく捜してみるから待ってほしいと書き送り、寿美のことには触れなかった。
ところが寿美が急に産気づき、月足らずで生まれた赤子は元気だったが、寿美は産後の回復が思わしくなかった。赤子を連れて木更津へ帰るという寿美の願いは叶えられそうもない。寿美の衰弱が激しく、佐助は意を決して、さちに文を書き送った。
「どうして、もっと早く知らせてくれなかったの」
さちは馬喰町の羽前屋に来ると、佐助に不満をぶちまけた。
佐助も何度も知らせようと思ったが、その度に寿美に脅され、さちからの文が届くたびに胸を痛めていたのだ。
寿美は北側の小部屋に寝かされていた。
「ああ、寿美!」
寿美の顔からは血の気が失せ、目は落ちくぼみ、ひと目見ただけでもただ事ではない。娘の変わり果てた姿に、さちは愕然とする。
「おっかさん!」
か細い声で自分を呼ぶ娘の痩せ細った手を、さちは握りしめた。
隣りの小さな布団には、生まれたばかりの赤子が眠っている。鼻筋の通った可愛い女の子だった。赤子は順調に育っていた。
「おっかさん、ごめんなさい! 佐助さんのこと、叱らないで、あたしが悪いんだから」
「お嬢さん!」
さちの後ろに控えていた佐助が言葉を詰まらせる。
「わがまま言って、ごめんなさいね」
寿美は佐助に詫びた。
「そんなこと、もうどうでもいいんだよ」
さちは娘の胸元を赤子をあやすように叩いている。
母娘の様子に安心したのか、佐助はそっと部屋を出て行った。
「おっかさんも悪かったんだよ」
「おっかさんは、わたしのこと、可愛くないんだと・・・」
「何て馬鹿なことを」
さちは驚きで言葉を失った。
「だって、子どもの頃、おっかさんのそばに行くと、いつもうるさがったから」
「なんてことを・・・・お前の思い違いだよ」
さちは声を震わせた。
「お前がどんなに大切だったか」
寿美は自分が親に愛されていないと思っていたとは・・・。
寿美が如何に大切な存在であったか、さちのすべてが寿美に掛かっていた。
自分が梅乃井を守ってくることができたのも、寿美という娘がいたからだ。
寿美とはもっと話し合っておくべきだった。しかし、残された時間はあまりない。遅すぎてしまった。悔やんでも悔やみきれない。さちは孫娘を抱き上げると、そっと頬ずりをした。
「お前だって、この子は可愛いだろう?」
寿美はこくりと頷いた。
「子を可愛く思わない親はいないよ」
祖母に抱かる我が子を、寿美は愛おしそうに見上げていた。
「おっかさん!」
「なんだい?」
「その子、お願いします」
突然、寿美の目から大粒の涙がこぼれ落ちた。
「弱気になるんじゃないよ!」
「だって、わたし」
寿美はすすり泣く。
「この子を抱くことが、もうできそうにない」
寿美は、我が子の行く末をしきりに案じていた。
「余計なことを考えるんじゃないよ」
さちは孫娘を下ろし、布団に寝かしつけると、
「寿美、何も心配することはないんだからね」
娘の体をそっと持ち上げ、優しく抱きしめた。(つづく)
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Last updated 2023年01月31日 08時50分06秒
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