グランマの手料理レシピ

2023年02月02日
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カテゴリ: 牛肉料理
​ 肉じゃがに入れるじゃがいもは、炒めてから煮るのでコクが出て美味しいです。
鳥羽周作シェフのレシピを参考につくりました。

​​ 肉じゃが ​​


牛バラ肉(薄切り)   150g
じゃがいも      2個
人参         1/2本
玉ねぎ        1個
しらたき       1/2袋
サラダ油       大さじ1+1/2


【合わせ調味料】だし   カップ2
        醤油   大さじ4~5
        みりん  大さじ3


1.じゃがいも、人参は2~3cm大の乱切りにし、じゃがいもは水に10分ほどさらす

2.玉ねぎはくし形に切り、しらたきはサッとゆでて食べやすい長さに切る。

3.鍋にサラダ油を強火で熱し、じゃがいも、人参を炒める。じゃがいもが透き通ってきたら玉ねぎを加えてさらに炒める。

4.野菜に火が通ったら牛肉を加えて炒め、しらたきと【合わせ調味料】を入れて落としブタをして煮る。

5.煮立ったらアクを除き、25~30分ほど煮て、煮汁が1/3になったら火を止める。

​ ※じゃがいもは水にさらしてから調理するのがコツです。 ​




ブログ連載 長編時代小説 ​​ 密かごと ​​
​第2章 御船手組​

​7.佳乃の父​

さちが寿美のことを話し終えても、佳乃はもっと母の様子を知りたがっている。
「それで、おっかさんは?」
「寿美は衰弱が進み、食べ物ものどを通らなくなった」
祖母の言葉を聞き逃すまいと佳乃は瞬きもしない。
「熱にうかされて、よくうわごとをいっていた」
「なんていったの?」
「おっかさん! この子を、この子を頼むって」
佳乃は目を潤ませ、目頭を押さえる。
「寿美は、お前を残して逝くことが、母親として辛かったんだろうね」
佳乃の目から大粒の涙があふれ落ちる。
「わたしが江戸へ着いた五日後に・・・」
「死んだの?」
佳乃の声が涙声になり、涙がこぼれ落ちた。
「わたしの、この腕のなかで静かに息を引き取ったんだよ」
さちは娘を抱いているような仕草をして泣き崩れる。あの日のことを思い出すと、いまでも涙が止まらなくなるのだ。

「赤ん坊だった、わたしは?」
「お前は本当に可愛い子だった、まるまると太って」
「えっ、そんなに太っていたの?」
「おっかさんは、お前に元気で丈夫な体を残していってくれたんだよ」
さちは生まれたばかりの赤ん坊を抱き、佐助に伴われて寿美の遺骨と共に木更津へ帰ってきた。
「佳乃と名付けたんだよ」
寿美には母親らしいことは何もしてやれなかったことから佳乃には淋しい思いはさせまいとしてきた。それが佳乃からはうるさがれていたのだ。

「やっぱり、おっかさんは死んでいたのね」
「いまさら何をいうの」
「だって、おばばさんは、おっかさんのことをいつも隠してきたから」
佳乃が母のことを尋ねても、祖母は何も話してくれないので、母親は江戸で生きているのではないかと思っていた。
「寿美の位牌が、ちゃんとあるじゃないか」
さちはそういって後ろの仏壇を見る。
「それで、おっかさんのことは知らせたの?」
「誰に?」
「おっかさんを捨てた人、わたしのおとっさんでしょ?」
「お前!」
さちは一瞬、狼狽える。
「御船手のお侍だったのね」
「わかっていたのかい」
「そりゃあ、わかるわ、わたしをおっかさんと間違えたんですもの」
御船手同心の坂上進之助が見えたとき、佳乃は祖母の動揺ぶりから見て、この人が自分の父親ではないかと思っていた。

「寿美の死は、あのとき、初めて伝えたんだよ」
「なんと言っていたの?」
「べつになんとも」
「詫びなかったの?」
「寿美の位牌に黙って手を合わせていたよ」
「おばばさん、どうして言わなかったの」
「なんと言えばいいんだい」
「おっかさんの心を弄んで捨てたことを、どうして責めなかったの」
「それは・・・」
相手は御船手の同心であり、梅乃井を贔屓にしてくれる大事な客だ。いまさら十六年前のことを持ち出してもどうなるということでもない。寿美はもういないのだ。
進之助に佳乃の誕生を告げ、進之助の不実を責め、怨みつらみをぶちまけたとして、寿美は喜ぶだろうか。喜びはしない。わたしが好きになった人なんだから、悪しざまにいうのは止めてというだろう。それが寿美だった。

「わたしのことは知らないのね」
「お前が生まれたことは、話してはいないからね」
「親戚の娘ですものね」
「まあ、この子ったら!」
「いいのよ、それで、わたしは、父(てて)無し子、そうなのよね」
佳乃はふて腐れたような顔をした。
「そんな皮肉を言わないで!」
「だって、昔からそう言われていたんですもの」
「昔から?」
「小さい頃、悪ガキの男の子に、よく、からかわれたわ」
佳乃は、父無し子がどういう意味かわからなかった。祖母にたずねようとしたが、幼心にもなぜか聞いてはいけないような気がしていた。
「まあ、そうだったの」
さちは初めて知った。
「昔の話よ」
「お前にも苦労をかけたんだね」
「いやだ、苦労だなんて、おばばさんも大袈裟なんだから・・・」
佳乃はそう言うと、
「もう遅いから、休むことにするわ!」
祖母を居間に残して、佳乃は自分の部屋に引きあげていった。(つづく)





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Last updated  2023年02月02日 08時50分06秒


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