グランマの手料理レシピ

2023年02月21日
XML
カテゴリ: 簡単なお惣菜
​ じゃがいもとベーコンは相性がよく、カレー炒めにするとおかずになります。
冷めても美味しいので、お弁当にも入れられます。

​​​じゃがいもとベーコンのカレー炒め​ ​​


じゃがいも(大)    1個
ピーマン       1個
ベーコン(薄切り)   2枚
バター        大さじ1
カレー粉       小さじ1/2
醤油         小さじ2
みりん        小さじ1


1.じゃがいもはスライサーで千切りにし、水にさらして水気を切る。

2.ベーコンは5~7mm幅に切る。

3.フライパンにバターを溶かし、じゃがいもが透き通るまで炒める。

4.ピーマン、ベーコンを加えて炒め、カレー粉、醤油、みりんを入れて炒め合わせる。

​※ピーマンを加えると彩りがよくなります。 ​



ブログ連載 長編時代小説 ​​ 密かごと
​第4章 跡継ぎ​

​2.流れ板​

佐助は、さちからいつものように口入れ料(斡旋料)を受け取ると懐に収めた。
江戸では板前の給金は、一年分や半年分を先貸しと称して前金を渡すようになっているが、 さちは前金を持ち逃げされた苦い経験から、板前の給金は毎月渡すことにしていた。
板前は前金を手にすると「飲む、打つ、買う」に走り、仕事を二の次にして遊びで身を持ち崩す板前もいる。佐助もそした事情を知っているので、板前にはさちから直接渡してもらうようにしていた。自分の口入屋としての口入れ料だけは、さちから半年ごとに受け取っていた。

「今夜は木更津泊まり?」
佐助は遅くなると船宿に泊まることがある。
「この歳になると、夜船はきつくて」
このところ佐助が乗るのは、ほんんどが昼の船便だった。
「うちに泊まって下さいな」
「いいんですかい」
料理茶屋は客を泊めることが禁じられていた。
「客を泊めるんじゃないわ、佐助さんは身内も同然の人よ」
「いろいろと話したいことがあるから」
義兄の作左衛門が帰ったあと、さちは昔のことを思い出して気が滅入っていた。
「実は、あっしも、ちょっと話が」
佐助も話さずにいられないことがあった。
「そう、ちょうどよかったわ」
さちは居間に酒の支度をする。作左衛門がくれた灘の酒を用意し、佐助と久しぶりに酒を飲み交わすことにした。

さちが作左衛門の話を切り出す前に、佐助の方から話しはじめた。
「驚かねえで下せえよ」
「どうしたの藪から棒に!」
「与七つぁんが、死んだんですよ」
「えっ!」
助っ人の与七が死んだ。梅乃井を去って一年も経っていないというのに、さちは信じられないというように首を横に振った。
「いつ、亡くなったの?」
「半年ほど前ですが、与七つぁんの死を文で知らせるのも何だったんで」
佐助は、さちには自分の口から直接話したほうがよいと思った。

「助っ人先で腰を痛めて働けなくなり、あっしのところにいたんですが」
与七はいつまでも佐助の世話になっているわけにはいかないと、従弟(いとこ)がいる青梅の日影和田村へ行くと言い出した。その腰では無理だから暖かくなってからの方がよいと、佐助は留めたが出て行ってしまった。
「与七さんに、従弟さんがいたのね」
さちは、与七から自分は天涯孤独だと聞かされていた。
「あっしにも、あまり身の上話をしたことがねえんですが、母親の生家が青梅ということは聞いてやした」
「与七さんは病気で亡くなったの?」
「それが行き倒れで」
「まあ!」
さちは持っていた徳利を落とし、灘の酒をこぼしてしまった。

「この冬は何年ぶりかの寒さだったから・・・」
さちは与七の突然の死を悼む。
青梅の辺りは大雪に見舞われ、健脚な人でも難儀な青梅街道を、与七は腰を痛めた体で歩いていたのだ。
「寒かったでしょうね」
「寒さで腰の痛みは、感じなかったのかもしれねえな」
与七は苦しんだ様子はなく、神社の掃除をしていた男に発見されたときは、雪に埋もれて眠るように死んでいたという。懐に青梅の従弟と佐助の所書きを持っていたので、与七の身元はすぐに分かり、従弟から佐助のもとに知らせが届いたのだ。

「とんだことになっちまって、あっしゃあ、後味が悪いというか、寝覚めが悪いというか」
与七を強く引き留めなかったことを佐助は悔やんでいる。
「佐助さんのせいじゃないわ」
「もちっと、強く引き留めておくんだった」
「あまり、自分を責めちゃいけないわ」
「そういえば、いまにして思えば、与七つぁん、死出の旅のようなことを言ってたな、あっしに若えときから迷惑のかけ通しですまねえ。本当にいろいろと良くしてもらったと頭を下げるんで、そんなことは気にせず、いつでもまた寄ってくれよといったら、もう会うこともないかもしれねえと天を仰いでいたんだ」
「与七さん、一匹狼だったから」
与七は家族を持たず、子飼いも持たなかった。
「人を寄せつけないところがあったからな」
佐助には与七が青梅の従弟のところへ行っても、そこで暮らせるとは思えなかった。

さちはこぼした徳利に酒を入れてくると、義兄の作左衛門から佳乃を養女にしたいという話をした。
「そいつは身勝手な話ですね」
さちが夫の作治の横暴に苦しみながら、梅乃井を守ってきたことを佐助は誰よりもよく知っている。
「この際、佳乃ちゃんに婿を取ったらどうですか」
「そろそろ考えた方が、よさそうね」
佳乃は、寿美が佳乃を産んだ歳をすでに越えていた。
「真吉さんはどうです?」
「あら、佐助さんも?」
さちも同じことを考えていた。
「実は、真吉さんをこちらに口入れしたときから考えていたんですよ」
「佳乃の婿にと?」
「佳乃ちゃんには、寿美ちゃんのぶんまで幸せになってもらわないと」
佐助のあたたかい言葉に、
「そこまで考えてくれたとは・・・」
さちは目頭が熱くなる。

「でも、清蔵親方さん、真吉さんを手放すかしら?」
「それは心配無用だ。真吉は家なしっ子だから、婿入り先のいい口があったら世話してくれと、以前から親方に頼まれていたんだ」
さちはそれを聞いてほっとした。真吉と佳乃が夫婦になれば梅乃井は盤石だ。父久兵衛と母ゆきが描いていた夢は、さちも寿美も叶えることはできなかったが、佳乃の代になって叶えることができるかもしれない。
「ところで、肝心のお二人さんは・・・」
「佐助さん、その心配も、ご無用よ」
さちは、真吉と佳乃が互いに憎からず思っていることは薄々気づいている。
無理矢理一緒にさせると、自分と作治のようなことになるので、お互いの気持が固まったところで結婚させたいと思っていた。
「それなら安心ですな」
佐助もほっとしている。
「それじゃ、話を進めてくれますか?」
「もちろん、一肌も二肌も脱ぐ覚悟ですよ」
佐助は、清蔵親方にまず話をしをつけてくると、翌日には江戸へ帰っていった。(つづく)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2023年02月25日 08時41分01秒


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: