グランマの手料理レシピ

2023年02月25日
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カテゴリ: 麺類
​ 具だくさんの温かい汁に、お蕎麦をつけていただきます。
一見、けんちん風ですが、つけ汁には信州の白味噌を使いました。

​​ 蕎麦のつけ麺 ​​


そば     1~1.5玉
鶏肉     120g
干し椎茸   2個
大根     4cm
人参     1/4本
里いも    2個
ごぼう    1/5本
こんにゃく  1/4枚
だし汁    2カップ
サラダ油   大さじ1
細ねぎ    少々

【調味料】味噌   大さじ2~3
     醤油   小さじ1/2
     みりん  小さじ1/2

1.鶏肉は一口大に切り、干し椎茸は水で戻して薄切りにする。

2.大根、人参はいちょう切りにし、里いもはひと口大に切る。

3.ごぼうはささがきにして水にさらし、こんにゃくは短冊切りにする。

4.鍋にサラダ油を熱して鶏肉を炒め、椎茸、大根、人参、里いも、ごぼう、こんにゃくを加えて炒める。

5.全体に油がまわったら、だし汁を入れて煮る。アクを取り、具に火が通るまで10分ほど煮て【調味料】を加えて3分ほど煮る。

6.蕎麦は表示時間通りに茹で、冷水にさらして水気を切る(お好みで熱湯をかける)
  器に具だくさんの汁を入れて細ねぎを載せ、蕎麦を添える。

​ ※つけ汁は少し濃いめにした方がよいです。 ​



ブログ連載 長編時代小説 ​ ​ 密かごと ​​
​第4章 跡継ぎ​

​4.祝言二日前​

佳乃と真吉の祝言に供される料理は、真吉自身がつくることになっている。
さちからは自分の祝言なのだから思い切り腕を振るってちょうだいと任せられていた。
真吉はそれだけに、献立を書いては直したりと慎重になっている。
さちはそんな様子を見て心配する。
「真吉さん、準備の方は大丈夫?」
「二汁五菜ということにしやした」
「二汁五菜?」
「これで充分かと」
真吉は自分の祝言に、大店や武家を真似た料理を出すのは気が引けていた。
「何を遠慮してるの、親方さんも、お見えになることだし、気張っていいのよ」
さちは梅乃井の跡取りの祝言にふさわしい、本膳料理を出したかった。
「せめて、二汁七菜にしてくださいな」
「それじゃ、あと、二菜増やして、二汁七菜ということにさせていただきやす」
婚礼料理は、本膳、二の膳、三の膳、与の膳、五の膳となった。

真吉と佳乃の祝言は二日後に迫っていた。
畳表が替えられ、障子紙も新しく張り替えられ、どの座敷も磨き立てられ、その日を待つばかりとなった。
さちは暇ができると、佳乃の花嫁衣装の前に立っていた。白綸子の打ち掛けと下着の裏には紅絹(もみ)を用い、吉事の証とした。これなら、きっと寿美も喜んでくれるだろう。手に触れては感触を確かめ、その出来映えに満足していると、佳乃が血相を変えてやってきた。
「おばばさん、どういうことなの?」
「どうしたの?」
「どうしたも、こうしたもないわ!」
佳乃は、突然、現れた坂上進之助を見て動揺している。
「あの人は呼んで、ほしくなかったわ」
「お前の祝言だし、父親であることは間違いないんだから・・・」
坂上進之助は、佳乃と父子の対面をして木更津から戻ると、間もなくして妻お登勢が亡くなった。もともと、心の臓が悪かったのだ。妻が亡くなると、養子は家を出てしまい、進之助は一人になってしまったと、さちは同輩の御船手同心から聞いていた。
「いまさら、父親といわれても」
佳乃は頑な態度を変えようともしない。
「真吉さんにも、ちゃんと話さなくてはね」
「真吉さんには何もかも話してあるわ」
「それなら祝言の前に、きちんと紹介しておく方がいい」
佳乃はまだ納得のいかない顔をしている。
「あとで、真吉さんと一緒に会っとくれよ」
さちはそう言い残すと、進之助がいる座敷へ向かった。

進之助は、さちを見ると膝を正し、
「此度は、わざわざ、お招きいただきまして」
と深々と頭を下げた。
さちは進之助に、佳乃が真吉という板前を婿に決めたので、祝言に出席してやってほしいので、祝言の二日前に来るようにと伝えていた。
「なんと御礼を申し上げてよいものやら」
進之助は畏まったまま礼を述べる。
「昔のことをとやかく言ったところで、元に戻るわけではございませんし」
歳月を経て、さちの気持も少し整理がついていた。
「そう言っていただけると気持が楽になります」
進之助は表情を和らげると、
「ご婚儀の段、おめでとう存じます」
改めて祝の言葉を述べる。
佳乃の婚礼に父親として呼ばれるとは思ってもいなかったのだ。

「後ほど、真吉も一緒に、ご挨拶に参りますので会ってやって下さい」
「婿殿と会えるのか!」
進之助の顔が初めてほころんだ。

真吉の板場での仕事がひと区切りするのを待って、佳乃は真吉と一緒に進之助の座敷にやってきた。
佳乃は、進之助と目を合わないようにして座り、その隣に真吉も座った。
「こちらが、婿殿かい?」
進之助の方から話しかけた。
「真吉と申しやす」
「板前だそうだな」
「へえ」
真吉は両手を膝に乗せて緊張している。
進之助は先ほどとは打って変わり、若い二人を前にすると悠然と構えている。
佳乃はまだ硬い表情のままだった。父として認めていない人を祝言に出席させるのは嫌だと、先ほどまで真吉に怒りをぶつけていた。
真吉は過ぎたことは忘れ、これからは二人の父親として接していこうと、佳乃を諭してきたのだ。
「二人とも末永く、幸せに暮らしてくれ!」
進之助は父親らしい表情をみせた。
「どうか、これからよろしく、お願い致します」
真吉の礼儀正しい挨拶を、進之助は好もしく思い、深く頷きながら佳乃を見た。
佳乃は無言で顔をうつむけている。
進之助は、佳乃には幸せになってもらいたいと心から願っていた。(つづく)





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Last updated  2023年02月25日 08時50分05秒


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