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Kohnosu golfer's club文庫:小説「スキユキ」著者:清水 明7.ツアー観戦コースは緩やかな斜面にあって右左と折れて配置されていたから、急斜面を登ると、ティーショットを見て第二打地点かグリーンへ周り込む状況だった。三好雪雄の姿は、見慣れてくると遠くからでも捉えることが出来た。キャディーは、バックを置くと何やら言葉を交わしクラブを三好に渡していた。三好は、二度ほどスウィングすると球に対峙してストロークを重ねていた。二打・三打と見ていながら、山住ひとみは村尾三郎のコールがあるまで三好のスコアが確認できずにいた。前園恭子は、村尾のコールをメモしているようだった。「スコアを落としているわ。」恭子の言うように、じりじりと三好はスコアを落としていた。パーを重ねるのだが、バーディーはなく時折ボギーを打っていた。最終ホールで三人はグリーン周りで三好を待っていた。視界の中央に三好がいたから、フェアウェエーをキープしているのだろう。三好のスウィングが見て取れた。打音も聞こえたようにひとみには感じられた。むずがゆい間を経て、三好の球は花道を転がりグリーンを捉えた。「ツー・オンだ。イーグルテャンスだ。」村尾が恭子に向かって言った。周囲をはばかるのか、低く冷静な言い方だった。パチパチと拍手がされた。二度目の拍手があった時、三好とキャディーはグリーン近くにいて、三好は帽子を掲げてギャラリーに頭を下げていた。三好と同組の選手がグリーン周りのショートアプローチをした。ふたりがワンピンの距離に球を置くと、三好のイーグルパットであった。「難しいな。」「ユキちゃん、下りのスライスは得意なのよ。」村尾はホールを見つめ、恭子は合掌して目を閉じていた。ひとみは何故か、三好のキャディーを見つめていた。三好のイーグルパットは大きくショートした。ため息がギャラリーから発せられた。ツーパット目はホールを舐めて外れた。イーグル・チャンスは、スリーパットでパーにとどまった。ギャラリーから三好に、再び嘆息と少数の拍手が与えられた。拍手は、イーグルに挑戦した三好の第二打に与えられたものだった。-続く-
2010.01.29
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Kohnosu golfer's club文庫:小説「スキユキ」著者:清水 明6.グリーン周り三好雪雄の第三打は、双眼鏡越の山住ひとみにはっきりと見て取れた。球は直ぐに視界を外れ、一呼吸・二呼吸の後、ドスンという音を立ててグリーン上に落下した。ポールとは反対サイドであった。「パーは難しいな。距離があるからボギーでも、ナイス・ボギーだろう。」村尾三郎が前園恭子にそう言った。「ボギーじゃ駄目なのに。」恭子は村尾を振り返るでもなく、そう言った。三好の球は二段グリーンの上にあって、ホールには20mほどの距離があって、間に急勾配の傾斜地があった。フェアウェー方向を振り返ると、三好の姿が大きく認められた。三好の背後には、小柄なキャディーがいた。小柄と見えたのは、上り坂を登って来るためだった。キャディーが振り返って、キャップの後ろに長い髪があったことから、三好のキャディーが女性であることをひとみは気付いた。「キャディーさん、女の人なのね。」ひとみに村尾が答えた。「マネージャー兼キャディーさ。三好君の学校の先輩だそうだ。」三好のファースト・パットはホールをオーバーしたがワン・ピンの距離に寄せ、いま一人のプレーヤーのパッティングの後のツー・パット目でホールアウトした。「上りとは言え、好く入れた。」拍手をしながら、村尾は恭子に向かって言った。ホールアウトした選手たちは慌ただしく去って行った。多くもないギャラリーは、その選手たちを追うことはほとんどなかった。後続組にお目当ての選手がいるだろう。「さあ、我々も行かなくちゃ。」村尾が恭子とひとみを急き立てるように言った。彼らは、ツアー見学のギャラリーではなく、三好雪雄の応援団だった。-続く-
2010.01.28
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Kohnosu golfer's club文庫:小説「スキユキ」著者:清水 明5.ギャラリー家並みが沿道に続くようになった。家並みが一旦途切れたところが駐車場だった。そこは、学校の校庭だった。「ゴルフ場までは行かないのね。どうするのかしら。」山住ひとみの疑問に前園恭子と村尾三郎が答えた。「コースへはバスに乗るの。」「コースの駐車場はプレーヤーや関係者だけさ、何千台もの車が来るからね。」村尾は車のトランクを開けると、折りたたみのこども用とも見える椅子を3脚取り出すと手に持った。背中には小さなリュックを背負っていた。コースには大型バスで15分ほどで着いた。人並みに従って進むと、開けた視界に並木とそれに囲まれた緑のベルトが見えた。「さあ、三好はどこかな。」村尾は、コースに着いて手にした紙片を見て言った。「宮本のスタートを見て、3番のグリーンで三好君の来るのを待とうか。」三好雪雄を今度は君付けで呼び、恭子の同意を求めた。「宮本も苦戦しているな。スタートがこんなに早いのだから。」「選手会長で忙しいのでしょう。」ひとみは、恭子と村尾との話には加わらずにいた。名前がマイクを通した声で呼ばれると、ひとみの見上げる位置にテレビで見知ったプロゴルファーの宮本がいた。宮本に続いた選手は、ひとみの知らぬ者だった。宮本らが足早に歩を進めると、見守る集団の何割かがそれに従った。「さあ、3番に行こう。」村尾の声がすると、ひとみの左腕を恭子が引いた。村尾の差し出すアルミの椅子に座ると、恭子が双眼鏡でティーインググランドの方を熱心に見ていた。ようやくテレビでのツアー放映を思い出したひとみは、状況が少しは分かってきた。「右の林のところに居るわ。」恭子が双眼鏡から目を離し、村尾に指差していた。ひとみもその方向に双眼鏡を向けたが三好を探し出すことが出来なかった。まだ焦点を合わせていなかったのだ。遠景の人物が見分けられるようになって、恭子の説明でようやく三好らしい選手が見て取れた。スウィングを終えたのだろう。フェアウェーに向かって歩き出していた。「出しただけね。」「第三打次第さ。」レイアップした三好に村尾が恭子を気遣うように言った。-続く-
2010.01.27
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Kohnosu golfer's club文庫:小説「スキユキ」著者:清水 明4.ドライブ「せっかくママとふたりのデート、ドライブと思ったが、やっぱり監視員同伴になった。ちょっぴり、がっかりだな。」三人が打ち解けた後、村尾は冗談としてそう言った。「そうよ、コースじゃなくて別なところへ連れて行かれるかも知れない。先生は危ない人だから。」明るく恭子が答えていた。車は田園地帯を進んでいた。県道脇に放置された廃屋があった。ドライブインだったのであろう、二階建ての窓ばかりのそれは雑草や蔦に覆われていた。外付けの鋼鉄の階段が黒々として見られた。「バブルの頃の建物なのかしら。」前園恭子が窓枠を後方に流しながら言った。「やはりここいらの県道沿いじゃ、客は集まらないだろう。失敗だね。」村尾三郎が答えた。「先生は三郎さんだから、三男なんですか。」唐突に山住ひとみが問うた。「そう、三男だから三郎。まじめに考えもしなかったんだろうな。親父もお袋も。長男・次男は、太郎・次郎じゃないのだから。」「でも、三郎さんって好きな名前よ、素敵じゃない。」恭子はそう言って、行く手の右を見た。「あれはコンビニの跡ね。」「どうも、景気の悪い風景だね。時間が掛かっても国道を走るんだったな。」村尾は、そろそろ話を切り上げたかったのかも知れない。そう恭子には、感じられた。「三郎先生は、何科のお医者さんですの。」運転席と助手席に間に顔を出しながらひとみが問うた。「婦人科よ、産婦人科の婦人科。」恭子が代わって答えた。「ひとみちゃんたち美人専門の婦人科さ。」「だから、危ない先生なのよ。」村尾の言い様に恭子が答えた。-続く-
2010.01.26
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ドライバー使用パー3コンテストのブービー賞、謎のドライバーは売り払われることなく、使用しました。24日、埼玉の何時もの山岳コースでメンバー・ゲストのペアゴルフ大会があって、持参しました。スタート前に十球ほどドライビング・レンジで試用し、スタート・ホールから使いました。スタートホールの10番では、チョロで早速の1ペナルティーとなりましたが、飛距離はいまいちでしたが、使い続けると当たりも出てきました。結果的には良いクラブの判定です。Kohnosu Golfer's Club 清水 明(A.Kiyomizu)
2010.01.25
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Kohnosu golfer's club文庫:小説「スキユキ」著者:清水 明3.ピクニック「土曜日と日曜日、どっちが良いの。」ママの恭子が山住ひとみを凝視して言った。「一日、ピクニック気分でゴルフ場へ行ってみる気ある。私、村尾さんの車で明日かあさって、ユキちゃんの応援に行くの、明日を一応お願いしているのだけど、どうかしら。日曜日なら、村尾さんに連絡入れて都合を聞かなきゃならないのだけれど。」プロゴルフのツアーに三好雪雄が出場していて、前園恭子が常連客の村尾三郎と一緒にその応援に行く。それに便乗しないかとの誘いであった。既に恭子と村尾が約束した土曜日に、ひとみは同行することにした。恭子はメールで村尾とやり取りをして、村尾の了解を得てくれた。朝が早いということで、12時を回る前にひとみは店を出た。集合場所のコンビニの前にひとみが行くと、乗用車の窓が開けられ、ひとみも面識だけはある村尾が軽く会釈してきた。ひとみの頭から足元までを確認した村尾は、「準備完了、さあ乗って出発しましょう。」そう言った。ひとみは帽子にレディースのブルゾンを羽織り、その足元はスニーカーであった。ピクニック仕様の姿に、村尾がOKを出したのだった。「お世話になります。」そう言って後部座席にひとみが乗り込むと、車は田園地帯を西に進んだ。「ママにぞっこんな男やもめです。」今更ながらのようなひとみの自己紹介に答えて村尾が自嘲気味に言った。「あら、お誘いもしてくれないのに。」恭子が助手席で村尾を軽くにらんで言った。恭子の紹介によると、村尾は医者で一人身だという。住まいが近いだけでスナック『きょうこ』の常連になっているという。車は国道から県道、さらに国道から農道へと進んだ。運転する村尾には、よく知った道なのだろう、ナビも付いてはいるが広域を示しているだけだった。-続く-
2010.01.23
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Kohnosu golfer's club文庫:小説「スキユキ」著者:清水 明2.金曜の夜山住ひとみは、ほとんどの金曜の夜、前園恭子がママのスナック『きょうこ』に来ていた。「今日は、ユキちゃん居ないのよ。来ても遅いの。」恭子は、突き出しをひとみの前に置いて言った。言いながらウィスキーのボトルをカウンター下から出して、水割りをひとみの為に作っていた。「折角早く来たのにな。」小首を傾げながらひとみは言った。ひとみが座った席は奥のカウンターで、恭子に正対するカウンターの4席、更には入り口近くの5席が埋まり、次の客が来ればひとみはカウンターを独り占めすることは出来ない。「気分が乗ったら、もう一度出直そうかな。」「あら珍しい。ユキちゃん来たら、メールしようか。」「そうね、お願いしようかな。」余裕の少ない座席裏を器用に通ってひとみは帰って行った。会社帰りのグループが去り、近くに住む常連客ばかりになった時刻になって、恭子は三好雪雄からのメール着信に気付いた。『日曜日までになりました。』メールにそう書かれていた。『愛しの君、今晩の参上叶わず。』恭子は、了解のメールを雪雄にした後、ひとみにそう連絡した。「ママ、また来たよ。」店仕舞いを2時間ほど残した時刻のスナック『きょうこ』にひとみが現れた。「出戻りです。」そうおどけて、ひとみが言った。「ユキちゃんからママに連絡ある訳。」「来れない時には、連絡あるわよ。」「まあ、仕事なら連絡必要かもね。」「今日は、ちょっとママと話がしたくて、また来たのよ。」常連客の最後の一人が席を立つと、ひとみは恭子を凝視して言った。-続く-
2010.01.22
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Kohnosu golfer's club文庫:小説「スキユキ」著者:清水 明1.スナックビル脇の階段を二階に上がると、コの字のカウンターを持つスナックがあった。山住ひとみが奥のストールに座ると前園恭子が水割りを置いた。「今日はやけに早いのね。」「これでも残業後よ。」店のママである恭子の問いにひとみはカウンター内に視線をやりながら答えた。ひとみの視線の先には三好雪雄がいた。「じゃ、後はよろしく。」三好はひとみを見るでもなく、軽く頭を下げると、前掛けを丸めてカウンター内の棚に置き、カウンターの端を上げると引き戸を開け階段を下りて行った。三好はほとんど正確に8時には帰って行った。それが分かっていてひとみはわずかだが8時前に姿を現したのであった。「あの人って何者なのかしら。」少しおどけて、ひとみが恭子に言った。「突き出しを作ってもらっているの。それと料理の下ごしらえ。だから、それが済んだら帰るのよ。」「毎日な訳。」「まあ、ほとんど毎日よね。」「アルバイトか。昼間は何をしている人なのかしら。」「さてね、ひとみちゃん彼に興味あるの。」「ちょっと気になるかな。」「本人に聞いたら、遊び人って言ってたわ。」「ふ~ん。遊び人か。」「そう、遊び人。堅気の人には、お薦めじゃないわね。」「止めて置く方が良いってこと。」「まあ、好き好きだし、わたしのものって訳でもないから、聞かれればお薦めじゃないってこと。」「一度一緒に飲んでみたいけど、誘っちゃ駄目。」「駄目ってことはないだろうけど、どうかな。まだ若いし、ユキちゃん、本気にしちゃうかも知れないわ。」「それって危険かな。」「ママ、紹介してもらおうかな。」-続く-
2010.01.21
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太田 悟の辛口ゴルフ2010Kohnosu golfer’s club ゴルフ・ストーブリーグ 進学断念の石川 遼石川 遼が大学進学を断念したと伝えられる。明大に入学内定しながらの、断念でゴシップ誌によると不義理があるようだ。ゴルファーとしては、プロであること、ツアーに優勝し賞金王にまでなったことから、一人前どころかトッププロなのだから、今更学歴としての大学など不要であろう。しかし、人間であるから知識・知性は必要である。ゴルフ馬鹿の非常識人では困る。ゴルフからのアプローチとして、スウィング理論の裏付けとしての力学、物理も学んで欲しい。また、ツアーで回りながら地理やその土地の文化に触れることも一般教養の獲得に役立つだろう。学ぶ方法としては、大学に籍を置かなくても聴講と云う手段がある。文庫本を読み漁るのも良いかも知れない。意識して学ぶことだ。
2010.01.20
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太田 悟の辛口ゴルフ2010Kohnosu golfer’s club 日本ゴルフツアー2010展望 2-男子プロゴルフ-2009シーズンを振り返ると石川 遼と池田 勇太の賞金王争いに尽きる。石川 69.93 池田 70.03 はシーズンを通しての平均ストロークである。1位・2位でもある。60台は石川一人である。平均ストロークがアンダーパーの選手は58人にも及ぶから、数値の上では女子プロに比ではない。2010シーズンは、石川・池田のほか、上り調子の小田 孔明に注目される。ベテランとしては、藤田寛之・久保谷健一・近藤共弘・矢野東・谷原秀人・横尾要・今野康晴らの活躍に期待したい。遅れてきた新鋭としては、山下和宏が要注意と言ったところだろうか。最終戦に勝利した丸山茂樹、若手・中堅が油断すると勝ちを奪うだろう。宮里優作の初勝利が待ち遠しい。富田雅哉・上井邦浩・武藤俊憲・甲斐慎太郎あたりの上位定着がギャラリーとしては見所になるだろう。ところで、タイガー騒動で新しいスターを求められるPGA、日本のスポンサー狙いもあって、その新星の一人として石川が取り沙汰されている。スポット参戦は、実力を出せない内に、かえって調子を崩す前例が少なくない。お声の掛かりそうな石川と池田、海外での活躍を願いたい。
2010.01.17
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太田 悟の辛口ゴルフ2010Kohnosu golfer’s club 日本ゴルフツアー2010展望 1-女子プロゴルフ-日本女子プロゴルフツアーの2010シーズンの期待は、国内と主戦場を米国とするLPGAでの日本人選手の活躍である。2009シーズンの賞金女王 横峯さくら のシーズンを通してのストロークは、70.4279 で第1位であった。常に上位にいて、優勝争いをした素地がそこにある。シーズンをアンダー・パーで終えた選手は13名で、当然のように賞金ランキングの上位にいた。諸見里しのぶ・有村智恵・全美貞・三塚優子・李知姫・宋ボベ・古閑美保・馬場ゆかりで賞金ランキングの9位までを占める。さらに順位は連続しないが、イムウナ・不動裕理、さらにLPGAを主戦場とした宮里藍・上田桃子がいる。これらの選手が2010シーズンに於いても活躍することは、当然期待されるところである。昨シーズンの賞金女王争いに惜しくも敗れた諸見里・有村は、当然のように女王を狙ってくるだろう。海外戦に意欲を見せる横峯の留守がどのような展開を導くか注目されるところである。また横峯は、スポット参戦の海外と日本国内の戦いを如何にコントロールするかが問題で、海外の不調が国内での不調に連鎖させないなど、使い分けが必要だろう。国内は賞金稼ぎ、海外は観光旅行くらいな気楽さがあって良い。賞金女王の争いは、横峯・諸見里・有村の三人に加え、全美貞から馬場ゆかりまでのアンダー・パー・プレーヤーの戦いとなろう。
2010.01.16
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いとこ(その8)清水 明 著72.終焉いとこ祐子の死の知らせが藤堂良一にあったのは、彼女が施設に入ってから1年後のことであった。良一は施設に見舞うまでもなく、いとこの死を迎えた。通夜・告別式に出席した良一の席は、母方のいとことしてのものであった。周囲の者たちの応対も、いとことしてのものであった。単に、藤堂良一は、故人久松祐子のいとこでしかなかった。葬儀の後、祐子の長男久松良夫から面会を求められた。「確認しておきたいことがあり、ご足労願いました。」そう言って、母親祐子から打ち明けられたことの確認であった。「決着は着けずにおきましょうか。」良夫は、そう言って良一に別れを告げた。いとこの良一は、祐子の婿取りを知らずに彼女と関係した。別れた後、良夫が生まれた。良夫は、久松家に婿養子として入った健三郎と祐子との間に生まれたことになっていた。「時の経過が分かれば良いでしょう。母は藤堂さんの知らないことと言っていました。母は、もう普通の精神状態ではありませんでしたが、時折正気でもありました。『なにが本当か確かめようもない。』そういう事に、私の中ではなっています。」何かを言わねばと思いながら、ついに言葉のでない良一であった。1年の歳月は長い、良一の蒙昧は確かに進行していた。良一の表情は、久松良夫の言葉の意味を受け取りかねているように見えた。知らないことの無知を良一は知らされていた。良一は、斎場の告別式で祐子を送ると帰宅した。まだ昼のことであった。「終わった。」そう、良一は陽子に言った。「ご苦労様でした。」陽子は、良一が何も知らずにいると思った。『知らせることはない。もう、藤堂良一はそれを受け止める気力がないだろう。』そう、内藤陽子は感じていた。-完-
2010.01.13
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いとこ(その8)清水 明 著71.回顧螺旋階段を上から下へ見ている。良一は、彼自身の半生を振り返っていた。どうどう巡りで、その輪からはみ出すことはなかった。それなりの冒険も、その輪から外へ逸れたことはなかった。過去のいとこ祐子との昔日もその螺旋の中にあった。今また、陽子との毎日がその螺旋の延長上にあるようだった。心の高鳴りも絶望の日々も、決してその輪から逸脱することはなかった。藤堂良一は、わずかな振れの中で歳月を過ごして来たのだ。この頃の停滞は何だろう。生きて行くことの滓が、良一の頭脳の働きを緩慢にしていた。脳髄が働かなければ、語彙は乏しくなり、陽子との会話ももっぱら聞き役に回るばかりであった。確かに人生の終焉に向かってはいるのだが、死を遥かなものとするのが人間の思いの筈であった。陽子の女として生きる人生の過半に関与すべき身にありながら、これ程までに見通せぬ明日があって良いのか。良一は、焦りではなく、むしろ諦念を感じていた。『もう終わっているのだ。』自身の人生の終結を見ていた。寝床について、藤堂良一は寝付かれなかった。幼少期の記憶は、小学の上級にしか遡れなかった。幼子の祐子と良一は、親の残した写真の記憶に限られていた。少女から乙女、女性へと移り行った筈の祐子の成長も切れ切れな記憶の中にしかなかった。短い同棲生活、その時期の祐子の顔が思い出せなかった。なぜなのか。『忘れたいことから忘れて行く。』『忘れなければならない事こそ、忘れる事は出来ない。』父であったろうか、母であったろうか。青春期に聞いた覚えがあった。鮮烈な思い出があった。若い祐子と良一が最後に会った時、その時の祐子の表情が思い出された。若さの輝きばかりか、思いの厳しさがあった。思い起こして今たじろぐ、祐子の澄んだ眼差しがあった。-続く-
2010.01.11
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いとこ(その8)清水 明 著70.思いのたけ「わたしから、プロポーズしちゃおうかな。」良一を凝視して陽子が言った。「だって、良一さん私の望むようにしてくださるでしょう。もう直ぐ37よ私。そうして40にもなるわ。将来、良一さんの言うとおり結婚することがあるかも知れない。確かにそうゆうこともあり得るかも。再婚よりも初婚の方が良いのかしら、結婚も出来なかった女より、たまたま一人身になった女の方が、むしろ自然じゃないかしら。」その夜の陽子は多弁であった。それを裏付けるだけの思いがあったのだろう。「私、良一さんの妻になりたい。奥さんと呼ばれたい。もっと言えば、こどもみたい、娘みたいだけど、内藤は旧姓で、藤堂って呼ばれたい。」良一がその両腕を広げ、その中に陽子が身を移し置いた。いとこの祐子のことといい、陽子といい、良一は自分が余りにも受動的であることに気付いた。考え、計画し、説得して新しい状況を作り出す。それが出来ない良一は老いてしまったのだろうか。否、彼はこれまでも人生において常に受動的であったのではないだろうか。そう彼自身が考え、いとこの祐子との別れを思い起こした。ほとんど同棲と言ってよい時期もあった。思いだけの、責任のない生活だった。無責任で居れたことが幸福を膨らませていたのだろう。別れも彼自身の選択ではなかった。時の流れに従っただけだ。祐子が別れましょうと言ったから。それで別れただけだった。祐子が会いたいと言えば会う。もう会えないと言えば会わないだけの良一だった。どんな思いで祐子は別れを告げたのであろうか、そうしてまた今度は陽子のシナリオのままにプロポーズするのであろうか。自分のないままに、少なくも祐子を不幸にしてしまったのかも知れない。そうしてまた、陽子を同じようにするのだろうか。陽子を抱く手の甲に冷たい滴を藤堂良一は感じていた。-続く-
2010.01.10
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いとこ(その8)清水 明 著69.指交指交、インターフィンガーと云う。手の指を開け、一本一本を交互に絡ませる。一体となったようでいて、右手は右手、左は左である。直ぐにも離すことができる。異質なものを織り込んだ状況と云えよう。祐子の長男良夫は、母と藤堂良一の仲を問うたのに対し、良一はいわば昔話をしたに過ぎない。問いの動機を知らない良一の答えは、良夫を満足させる筈もなかった。祐子と良一との間の子が良夫と云うことは、陽子が祐子に聞かされた話であり、良一の知らないことであった。陽子は一緒に住む良一にも話してはいないのだから、誰も知る筈がなかった。当然にも、久松良夫として生まれ育った祐子の長男も以前から知らされてきた話ではなかった。良夫の問いの動機を知るのは、後のことだった。「私、やっぱりこどもは産めないわ。」実家から戻り居間で落ち着き、良一に対し言った陽子の第一声がそれだった。実家に泊まった翌日、兄夫婦の買い物に付き合ってデパートを訪れた陽子は、今は疎遠となったが当時親しくしていた高校時代の友人に逢った。2歳児と生後半年ほどの乳幼児を伴い、やはり夫婦で買い物をしているところだった。じっとせず動き回る男の子はその父親に動きを抑えられていた。陽子は、頼んで乳幼児を抱かせてもらったと云う。その友人は30を超えてからの結婚であり出産であった。「大変よ。赤ちゃん重いし、小さな子は親の手を振り解いてもどこか行きたがるし。体力的に無理。若くなくては出来ないことだわ。」良一は黙って聞いているだけだった。「私、言ったわよね。もうこどもも諦めたから、ここへ来たって。」うなずく良一に陽子が続けた。「親は元気でなくちゃ駄目。元気なうちに子育てできなくちゃ、諦めて暮らすことを考えなくてわ。生んで、育てて。苦労しなければ親にはなれない。」時宜を逃した結婚もまた、偽りであり真正の結婚生活は望めないのかも知れない。良一はそう思うとともに心は上の空となり、陽子の話を意味のある話として聞き取ることができなくなった。-続く-
2010.01.09
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いとこ(その8)清水 明 著68.展開祐子のPTAつながりの知人前島里子の働きで、祐子の長男久松良夫に連絡がつき、祐子の異常が久松の家族に知らされた。長男良夫は、母親である祐子の異常を家を訪ねて確認した。週末の祐子は、夜半にも関わらず明かりも点けられず、呆けた姿でTVを観ていた。息子の訪問を理解しながらも、彼女の視線はTVに注がれていながら定まっていなかった。祐子の心が病んでいることは明らかだった。祐子は長男の妻とは絶縁であった。また、次男の妻とは疎遠にとどまっていたが、次男の妻も絶縁を望んでいた。いづれ、息子たちはそれぞれの家庭に呆けた祐子を迎えることは出来なかった。呼び寄せた次男順二と相談の上、医者に診せることと、当面兄弟が交代で祐子のそばに住むことになった。良一が祐子の長男良夫の訪問を受けたのは休日の日中だった。良夫は良一を藤堂さんと呼んだ。良夫にしてみれば、祖母の妹の息子が藤堂良一であった。遠い縁者ではあったが、知らぬひとでもあった。「父の法事に来ていただいていたのですね、その節はお世話になりました。」そう良夫は良一に言った。「藤堂さん、私は36歳なんです。母が22歳の時の生まれですから。」良夫は慎重に言葉を選んでいる話し方だった。「母は施設に容れることになりました。どうにも息子たちの我々にはできなくて、その同居とか直接の世話がですね。」良一はその時も祐子の長男の訪問の意図を汲みかねていた。「特にこの頃は皆様にご迷惑をお掛けしていたようなので、こうしてご挨拶に伺っているのです。施設への入居も決まりましたので。」自ら支度した茶を含み、良一は良夫の話を待っていた。「何も分からずにお尋ねするのですが、藤堂さんと母はいとこと言っても特に親しくして戴いたようですね。」「祐子さんの当時の様子が知りたいのですか。」ようやく良一が口を開いた。「私と祐子さんは、それぞれの母親が姉妹であり、親しい付き合いがそれぞれ家庭を持ってからも続いたようです。近所に住んでいたこともありましたから。私も祐子さんもそれぞれ一人っ子でしたから、兄妹のように育てられました。小さな頃はいとこと兄妹の違いも分からなかったのでしょう。何時も一緒だったような記憶があります。」口を閉じた良一を良夫はしばらく凝視した。そうして再び口を開こうとしない良一に言った。「親しくして戴いたのですね。」-続く-
2010.01.08
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いとこ(その8)清水 明 著67.閉塞良一・安田・祐子のスリーサムのラウンドは、事態を何も進めることはなかった。良一は、祐子に得体の知れない危惧を覚えただけだった。陽子の出勤中のラウンドで、それ自体を良一は彼女に話さなかったから、なかったことであった。その夜、陽子は翌日実家へ帰り、泊まってくると言った。「家のことよ。何か話があるって、私たちのことではないようなので、良一さんはご安心。」陽子には陽子の世界がある。実家には陽子を取り巻く人たちがいる。親・兄妹の話があって、少しの不思議もない。おそらく、いづれ何かの時に良一に話すことになるのかも知れない。しかし、良一はしばらくは埒外に置かれる。彼自身が、どうと云うこともない祐子らとのラウンドを陽子に伝えなかったのだから、その意味は陽子を埒外に置いたことでもあった。秘密と云わないまでも、良一と陽子は一時心を閉ざし、別の世界にいる。「またコンペをするらしいぞ。」安田から連絡が入った。祐子の言い出した婚約記念コンペに関わることだった。前島里子が祐子を放置できず、名目はどうあれコンペを準備し、祐子の様子を見ようと云うことになったのだ。祐子や前島らのゴルフスクールを主体としたコンペで、参加者をその交友関係から広げ良一や安田、さらには安田の友人である坂上らもメンバーとなるコンペである。当然にも良一と祐子の関係が問いただされることになる。その役割は安田に求められていると言う。陽子についても関係を明らかにしなければならない。「われわれのことは君が知っているのだから、そう言ってもらえば何も問題はないだろう。婚約記念も、発表も有り得ないのだから。」「そりゃそうだが、君たちは相変わらず同棲、籍も入れない。どうゆう積もりか、僕も分からないじゃないか。」「陽子とのことはこれからふたりで決めること。それに、いとこの祐子との婚約も結婚もない。明言するよ。」「そうなりゃ、前島女史にはその通り伝えるよ。しかし、どうするかね。」「何を。」「いとこさんに分からせないでコンペをする訳には行かない。前島さんは、いとこさんの息子さんと連絡を取ると言っているんだ。君への確認は、念のためで、いわばゴーサインさ、問題解決の。」-続く-
2010.01.07
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売り払うか!獲得ドライバーどなたか、メーカー分かりませんかね。『JM 380 comp C-Face Technology』と云うドライバー。グリップの『Golf Pride』は、グリップだけのメーカーと分かりました。クラベヘッドに模様があります。何か洒落ています。シャフトはまともそうです。私製品かも知れません。その、クラブヘッド・シャフト・グリップを組み合わせたもの。会場の練習場には、工房があるのです。そこで造っていて、売っているものなのかも知れません。確認するとすれば、27日の本コースでのコンペの時に、併設の練習場のフロントに顔を出すか、2月のショートコースの月例の時になります。ところで、24日には何時もの埼玉・山岳コースでのコンペ。この時には、売り払うのでなければ使ってみたいです。でもシャフトはS。まあ、使いこなせないようであれば、誰かに譲っちゃうかな。Kohnosu Golfer's Club 清水 明(A.Kiyomizu)
2010.01.07
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いとこ(その8)清水 明 著66.プライベート・ラウンド良一に友人の安田から連絡があった。祐子と三人で押切でラウンドしようとのことだった。「いとこさんから電話があってさ、押切でラウンドしたいからコースの予約とメンバー集めを頼まれたんだ。いろいろあるから、誰彼と一緒を頼む訳にもいかないし、ふたりじゃ組み合わせにされちゃいそうで、お前さんに付き合って欲しいんだ。」「いとことはその件で何度か電話をしているのだろう。様子はどうなのかな、君の感じ方で、いとこはおかしくないか。」「何ともな。しかし、お断りとは言えなかったからな。」「とにかく付き合うか。いや、君には申し訳ないな。」「乗りかかった船だからな。僕も一人じゃ自信がないから、とりあえず付き合ってくれよ。まず君のところに寄って、二人でいとこさんの所へ行くことにしよう。ところで、今回のこと彼女、陽子さんに話すのか。」「ううん、どうしたものかな。」「そこは君に任すから、こっちに振らないでくれよ。」良一は押切コースでのラウンドについては陽子に話さなかった。陽子が出勤してしばらくして安田がマンションを訪ね、良一とふたりして線路向こうの祐子の家に向かった。祐子の家から押切のコースは30分余の距離にあった。平日とは云え、パブリック・コースは多くのプレーヤーが居た。スリーサムでのラウンドはわずかなプレーフィーの追加で許可された。スタートホールから祐子は晴れやかだった。むしろハイテンションと云えただろう。何時にも増してきびきびとしたプレーだった。何時もは逡巡するバンカーからのショットも思い切りの良いスウィングで一発で脱出したほどだった。昼のレストランでは、ワインを少し飲み、やはりご機嫌だった。何時もと違うのは、安田にしつこくワインを勧めたことだった。初秋のコースは、陽が射すと汗ばむほどであった。シャワーと短い入浴を終えた良一と安田はレストランで冷たいものを摂りながら祐子を待っていた。レストランの奥にはテーブルがつけられていて、コンペのパーティーが準備されていた。「怖いもの観たさみたいな一日だったな。」口を開いた良一に安田が応えた。「やけにテンション高かったな、いとこさん。」「やっぱりおかしいのかな。」「おかしいは失礼だろう。ちょっと気を病んでいるってところだろう。」「その方が怖いだろう。」-続く-
2010.01.06
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いとこ(その8)清水 明 著65.錯綜「今度は陽子さん、君の番だよ。思っていることを言ったら良い。」「私は何も考えていませんわ。」「それじゃ、議論にならない。」「議論なんか、したくありません。」「今のままが良いのかね。それとも、」「何かあれば、その時々に考えたら良い。そう思っています。」「今がその時じゃないかな。」「どうかしら。」良一といとこの祐子の間にこどもがいた。そのことがありながら、それを知らない良一と話などできない。そう陽子は思っていた。良一には、祐子が良一との婚約コンペを言い出していることの解決策を練る必要があった。祐子が異常である。それに対して、良一は陽子との関係を整えた上で考える必要があると感じていた。それぞれが話すべきことに触れられずに、しかしそれらのことに対してふたりでの対応が求められていると感じていた。どの様に切り出したら良いのか、良一に祐子との間にこどもがいたなど、他人の陽子が知るべくもない話であった。良一にしてみれば、陽子から知らされたとしても、それは荒唐無稽とも云える話である。『私の問題ではない。』そう陽子は思ってもいる。端から関係ない筈でもある。しかし、全ての荷を負わされ思いから逃れられない。振れる思いが螺旋を描き、その深遠に呑まれつつあった。良一にとって祐子の変化は思いの外にあった。何がどうなっているのか、金縛りにあった状態だった。何かが、あるいは全てがおかしい。祐子に狂気を感じるべきであった。-続く-
2010.01.05
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ドライバー獲得-パー3コンテスト-近所のゴルフ練習場併設のパー3のショートコースで開かれる1月度の月例は新年杯も兼ねており、賞品も豪華との案内があり出場。14名の参加者で優勝からBM賞まで、ニアピン賞を含めると8名が賞品を貰えるゆるい競技会です。一番豪華と参加者一同が注目したのが、ブービー賞のドライバー。ネット+11オーバーと悲惨な成績で、その栄冠?に輝いたのが筆者でした。『JM 380 comp C-Face Technology』と云うドライバーなのですが、これってどこのメーカーでしょうか。JMって、韓国の自動車メーカーだったり、仏国の靴メーカーだったりで分かりません。それにロフト角9度でシャフトはSですよ。保証書はついていません。ビニールカバー被ったままで置いてあります。定価¥58,000、「売っちゃおうかな。」「それも何だな。」帰省した息子に遣ろうとしたら、拒否られました。Kohnosu Golfer's Club 清水 明(A.Kiyomizu)
2010.01.04
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