西の風
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お久しぶりにドイツ、シュトットガルトからの便りです。 凍てつく土にかぶった雪をギシッギシッと踏みしめながら散歩してきました。 ワイン畑では短く刈り込まれた葡萄の木が列をなし、さながら骸骨の ダンサーのようです。 午後の太陽は低く地平線に届きそうなあたりにぶら下がっていて、 まるで日本の線香花火が 落ちる寸前の玉ような色をしています。 食べることにすぐ連想の行く私は温泉卵の黄身も思い出しました。 食べることと読むことの両方好きな私の こんな冬の日の楽しみは 作家たちの書いた食べ物に関する本を読むことです。読んでいるともちろん すぐにあれもこれも実際に試してみたくなります。 私のお勧めは 檀一雄の「檀流クッキング」・・・大胆で勘所を押さえていて流石です。 トンボーロは極めつけ、自宅で仕事をする作家の 楽しみはこういうことなんだろうなあ と想像します。 邱永漢の「象牙の箸」・・・中国料理を台所から拝見する楽しみがあり レストランでの賢い注文の仕方なども参考になります。 水上勉「土を喰う」・・・著者の子供の時お寺で仕込まれた精進料理のあれこれ 自然を如何に生かして喰うか、その姿勢に感服。 池波正太郎「食卓の情景」・・・美味しいものがあれば西へ東へ食べに行く うらやましい話です。彼が子供の頃好きだった食べ物 すぐに真似したくなります。 向田邦子、残念タイトル忘れました・・・我が家のレパートリーになっている ワカメのジャッと炒め、作る時のエピソードが楽しい。 桐島洋子「聡明な女は料理が上手」・・・如何に要領よく旨いものを出すか、彼女の さばさばとした語り口も面白い。 もっとあったらどなたか教えてくださいね。 〈終〉
2006.01.16
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