地を這う虫

2024/03/10
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カテゴリ: ジャズ
先日書いた記事↓では森田童子のことを少し書きました。

森田童子の中古レコード、食指をそそられましたが買いませんでした。。。

上の記事で取り上げたハードオフにあった森田童子の二枚のレコードには含まれていない曲ですが、アルバム「マザー・スカイ = きみは悲しみの青い空をひとりで飛べるか」(1976年リリース)のA面一曲目「ぼくたちの失敗」は1993年放送のTVドラマの主題歌に使用されたことでリバイバル大ヒット、森田童子が再注目されるようになりました。私はこのTVドラマを観た記憶はありません。高校教師と美人JKの恋愛話?なんて、観たら裏山で腹立つだけですからね(苦笑

「ぼくたちの失敗」の歌詞↓にチャーリー・パーカーって名前が出てきます。



(前略)

ぼくがひとりになった 部屋にきみの好きな
チャーリー・パーカー 見つけたヨ ぼくを忘れたカナ

(後略)

作詞:森田童子



チャーリー・パーカー、Charlie Parker Jr.はJazzのAlto Sax奏者で、モダンジャズ(ビパップ BeBop)の創始者と言われる人です。ヤク中、アル中の破滅型人生を送った人ですが、天才中の天才、偉大なJazz Musician、不世出の音楽家です。ロス・ラッセル著、池央耿訳「バードは生きている ―― チャーリー・パーカーの栄光と苦難」(草思社)という伝記も40年以上前に読みました。20年以上前にこの本は他の小説、評論集などと一緒に捨ててしまいました。私が使用できる本棚スペースが家庭内圧力に抗せず半分未満に制限されたからです(涙)。今は新装版も絶版のようで中古本でも2000円以上するようです。捨てたことを後悔してますが、手元にあっても再読する可能性は低いんですけどね(苦笑


Charlie Parker Jr. 1920年8月29日 - 1955年3月12日 34歳没




「バードは生きている ―― チャーリー・パーカーの栄光と苦難」(草思社)





ということで(やや意味不明かな)、
森田童子つながりで久しぶりにCharlie ParkerのレコードかCDを聴こうと思ったのですが、それでは芸がないので(笑)、SuperSaxのレコードを引っ張り出してきましたよ。










Charlie Parkerの手数の多い高速アドリブ・パッセージを5人のサックス奏者が一糸乱れぬ演奏をするのはビックラこきました。ゾクゾクしました。最初に聴いた時には・・・。多分Jazz喫茶だったような気がします。

Charlie ParkerのDial RecordsやSavoy Recordsへの録音では同じ編成の同じ曲に多数のTakeが残っています。SuperSaxはこれらの多量のTakeの中からArrangerが最も良いと思われるTakeを選んで採譜していったんですかねぇ。まぁ市販のアドリブ採譜集を使ってるのかもしれませんね。調べてないのでわかりません。

こういう多管編成の音楽はできるだけ大音量で聴きたいのですが、防音工事も何もしていないマンションではそういうわけにもいきません。だから、ヘッドフォンで耳鳴りが悪化しない程度の大音量で聴きますた。ジャズ喫茶がめっきり減ってしまい、現存するジャズ喫茶においても爆音の店が少いのは残念なことです。例えば、阪神淡路大震災前まで西宮北口にあった「OutPut」のAltec A-7の爆音でこのレコードを聴いたら気持ちよかなんですけどねぇ~~(遠くを見る目・・・

PianoのRonnell Brightは黒人ですが、彼以外のメンバーは全員白人っぽいです。5人のサックス奏者の一糸乱れぬアンサンブルが売りのバンドなこと、BassとDrumsが白人であること、アドリブソロをとるTrumpet奏者の演奏がかなり白人っぽいこと、etcから演奏は結構白っぽいです。粘っこいビート感は全くありません。そのあたりに好き嫌いが出るレコードかもしれません。また、他人のアドリブを完コピして演奏するのってJazzと言えるのか?てな悪評もリリース当時なかったわけではないようです。


ジャケット裏面のメンバー写真↓ Ronnell Bright以外は白人ですね Brass Sectionは曲によってメンバーが変わるので、このアルバムに参加した全メンバーではありません




私の評価は上記点も踏まえた上で、★★★★★ですね。誰が企画したの全く知りませんが、全曲をCharlie Parkerのアドリブの完コピで通してしまうのは凄いです。Saxアンサンブルも凄いです。完璧です。星四つってわけにはいかんでしょうよ。


Discogs記載の情報を適宜編集して以下に貼っておきます。







Supersax - Supersax Plays Bird

レーベル: Capitol Records - ST-11177
フォーマット: レコード, LP, Album, LA Pressing
国: US
リリース済み: 1973

収録曲

   Written-By - Charlie Parker        3:22
A2 Just Friends
   Written-By - J. Klenner*, S. Lewis*    3:20
A3 Parker's Mood
   Written-By - C. Parker, Jr.*, C. Beeks*  3:35

   Written-By - Charlie Parker        4:17
A5 Star Eyes
   Written-By - D. Raye*, G. DePaul*    3:35
B1 Be-Bop
   Written-By - John "Dizzy" Gillespie*   3:45
B2 Repetition
   Written-By - Neal Hefti          3:05
B3 Night In Tunisia
   Written-By - J.D. Gillespie*, F. Paparelli*  4:20
B4 Oh, Lady Be Good!
   Written-By - G. Gershwin-I. Gershwin*  2:55
B5 Hot House
   Written-By - Tad Dameron*        4:40

会社名など
プレス - Capitol Records Pressing Plant, Los Angeles
音源著作権 - Capitol Records, Inc.
録音 - Capitol Studios
マスタリング - Capitol Studios

クレジット
Alto Saxophone - Joe Lopes (2), Med Flory
Arranged By - Buddy Clark (曲: A1, A3, B2 to B5), Med Flory (曲: A2, A4 to B1,)
Art Direction - John Hoernle
Baritone Saxophone - Jack Nimitz
Bass - Buddy Clark
Drums - Jake Hanna
Engineer [Recording & Remix] - Jay Ranellucci
Executive-Producer - Maurie Lathower
Liner Notes - Leonard Feather
Mastered By - Wally Traugott
Photography By - Rick Rankin*
Piano - Ronnell Bright
Producer - John Palladino
Tenor Saxophone - Jay Migliori, Warne Marsh
Trombone - Charley Loper* (曲: A2, A4, B2), Ernie Tack (曲: A2, A4, B2), Mike Barone (曲: A2, A4, B2)
Trumpet - Conti Candoli*, Larry McGuire (曲: A2, A4, B2), Ralph Osborn* (曲: A2, A4, B2), Ray Triscari (曲: A2, A4, B2)




A1 "Ko Ko"


A2 "Just Friends"


A3 "Parker's Mood"


A4 "Moose The Mooche"


A5 "Star Eyes"


B1 "Be-Bop"


B2 "Repetition"


B3 "A Night In Tunisia"


B4 "Oh, Lady Be Good!"


B5 "Hot House"





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Last updated  2024/03/10 11:37:42 PM
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