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【たかのえいさく】 @ Re:裏山のけものみち(11/02) こんばんは。 今年2014年も、宜しくお願い…
kopanda06 @ Re:裏山のけものみち(11/02) こんばんは。 年末、いかがおすごしでし…
雨ふらし。 @ こえめさんへ こんばん、わw   おひさしぶりです、こ…
kopanda06 @ Re:裏山のけものみち(11/02) こんばんは。 だらだらと登る道を歩む。 …
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でもちょっとその前に…… 

キリ番4000番目アクセスおめでとうッ! 【たかのえいさく】さん

やったねブービー3999番目!***.msn.com さん!だれっ?!

4001番目のニアピン賞は! kopanda06さん でしたッ!

*はじめての方、ほかを読みたい方。 目次あります この上にもあるかも *


【カーラ22】

古(いにしえ)の魔法の傷は、その毒を体内へと広げつつあった。

背中を見られたリカムは、無表情に言った。

「そう、これにはいかなる魔術も効きません。

私の命も、そう長くは続かない」

「では、お前は死を覚悟していると?」

バイロンは体を離し、

乱れた金髪の隙間からリカムを睨んだ。

「はい」

「なにを言うかッ! 姫が人間の男なんぞに入れ揚げているというに!

それでも魔騎士かッ!」

「なぜそれを……! 姫様に限って、その様なことはあり得ませぬ!」

バイロンは再びリカムに詰め寄ると、

その神秘的な瞳でじっと見つめてきた。

宝石のように美しい紫の輝き。

だがリカムは、心臓が冷やりとするのを感じていた。

リカムは悔しさに唇をかんだ。

バイロンの言葉がウソでないのは、自分が一番よく知っていた。

バイロンはその表情を見て取ると、

余裕の笑みを浮かべ、さらに言った。 

「そう焦らずとも良い。わたしは全てお見通しなのだよ。

その程度の情報など、手に入れるのは、容易(たやす)いことだ。

お前も魔騎士の端くれであろう。ならば姫を人間などに取られるのを

黙ってみて居らず、どうだ、この私に力を貸してはもらえぬか」

 リカムは返事が出来なかった。

カーラと行動を共にするうちにいつしかリカムは、

彼女には古いしきたりにこだわらず、

自分の思いを貫く生き方をさせてあげたい、

そう考えるようになっていた。

しかしその一方で、

カーラには王女姫として、バイロンと共に魔法界の王位を継ぎ、

新しい時代を築いてほしい。

そういう願いもまだ、確かにあった。

そしてそれを見届けることが、

王女姫付き第一側近としての、己の使命でもあるのだった。

そのとき、自分を見つめるバイロンの瞳がさらに近づき、

リカムは思わず後ろに身を引いた。

背中に力がかかり、ウッと声をあげてそのまま後ろに倒れ込む。

その体をバイロンの大きな手が、すくい上げるように支えた。

息が掛かるほど近くで、バイロンがもう一度たずねた。

「手を、貸してもらえるかな」

「私は……」

(つづく)

そんなにリカムを ba27-p.gif いじめないでー(こえめ)






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Last updated  April 3, 2009 07:09:29 AM
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