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2016.03.24
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カテゴリ: 食材
 山に自生しているツワブキ(石蕗)、小中学生の頃の春は このツワ採りで忙しかった。
それは山へ入ってツワを採り、皮を剝いて市場へ出荷していたから。

(毎早朝、市場のトラックが野菜を集荷に来ていた) 
近隣の小中学生にとってツワは大切な収入源で春祭りの小遣い銭となった。
ワンシーズンで2千円近く稼いでいたような記憶がある。 
5588.jpg
昨日、義兄宅の山から頂いてきたもの
採ったツワはそのまま出荷するわけではなく結構手間がかかった。
まず、大きな鍋にお湯を沸かしてツワを浸す。
5589.jpg
火傷しないよう注意して引き上げて、葉の下をポキっと折って皮を剝き、
灰汁を抜く、黒くならないように真水に浸ける。
皮剝きは上手くいけば2回で剥ける。
皮がきれいに剝ける、この爽快感がたまらない。
そして、水に浸していたツワを皮を剝くときに使ったお湯を沸騰させて、もう一度茹でる。
この、「もう一度茹で」をしないと灰汁で真っ黒くなってしまう 。
失敗しないならこんなにきれいなライトグリーンに仕上がる。

5587.jpg

数本をまとめて市場へ出荷する。その単位はワ。

翌日も市場のトラックがやって来て競り落とされた代金と明細書をもらう。
「おっ、昨日のは1ワ50円だった」と、明細の内容に一喜一憂していた。 
お金になるツワ採りは楽しいものだったが困ったこともあった。
それは大量のツワを剝くと灰汁で指先が黒ずんでくること。
これが洗ってもなかなか落ちない。
春休みが終わっての新学期の教室ではツワの皮剝きで真っ黒くなった指先を
見られることが ないよう隠していた。
今、私の生まれ故郷で山へ入ってツワ採りをする子供たちを見かけることはない。
大人たちでさえ山に入ってツワ採りをしている人が居るというのは聞こえてこない。
私たちはこのツワに愛着を込めて「つわんこ」と言っていた。





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最終更新日  2016.03.24 17:27:19
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