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秋は受験生は模試や過去問演習が始まり、子どもにとって「読む力」が試される季節です。文章を正確に読み、設問の意図をつかむ力は、短期間で劇的に伸ばすのが難しいもの。だからこそ、家庭での小さな習慣が、大きな差を生みます。小学5年生以下はそれぞれの素材文をしっかりよめたか。題名と冒頭文の読み込みで読解スピードがアップします。
ただし、親の関わり方によっては、せっかくの習慣が逆効果になることも。たとえば「一緒に音読しないと意味がない」「要約は正しく言えないとダメ」といった思い込みが、子どもの意欲をそいでしまうこともあるのです。
今回は、親御さんが毎日10分でできる「読解力を支える3つの習慣」と、「よくある失敗例」を交えながら、実践のポイントをわかりやすく解説します。PDCAを繰り返す際に失敗例を参考にしていただければ幸いです。
文章を声に出して読むことで、子どもは「読み飛ばし」や「意味の取り違え」を減らすことができます。説明文でも物語文でも、毎日1段落だけでも十分です。大切なのは、継続することです。
よくある失敗例
「一緒に読まないと意味がない」と思い、親が毎回付き添ってしまうと、子どもが負担に感じてしまうことがあります。音読は「聞いてもらう」ことも大切ですが、子ども自身が「声を出す環境」があることです。声に出してアウトプットし、その声を自分でも聞くことです。
📌実践ポイント
親御さんがやることはシンプルです。「今日はどこを読んだの?」と確認するだけでOKです。一緒に読む必要はありません。子どもが安心して声を出せる環境を整えることが、何よりのサポートになります。言い換えると、親は「聞き役」。読む習慣を支える「場づくり」が大切です。
2.要約ゲームで楽しく力をつける:文章構造をつかむ力
読解力の中核は、「文章の構造をつかむ力」。これを育てるには、段落や場面を一言でまとめる練習が効果的です。
おすすめは「要約クイズ」。親が段落を読み上げ、「この段落を一言で言うと?」と問いかけるだけ。子どもが答えた内容に対して、「なるほど、そういう見方もあるね」と肯定することで、自信と柔軟な思考が育ちます。
よくある失敗例
「それは違うでしょ」「正しくまとめて」と言ってしまうと、子どもは「間違えたくない」気持ちが強くなり、自由な発想ができなくなります。
📌実践ポイント
正解は一つではありません。子どもの答えをまず肯定し、「他にも言い方あるかな?」と広げていくことで、文章の見方が深まります。これも言い換えると、正解は一つじゃない。子どもの言葉を受け止める姿勢が、力を伸ばすことにつながります。
3.問いかけで思考を深める:記述力の土台づくり
読解力は、ただ読むだけでは育ちません。「なぜそう思った?」「どう感じた?」といった問いかけが、思考を深めるきっかけになります。
このとき大切なのは、答えを誘導しないこと。子どもが考える時間をしっかりとり、言葉にするのを待ちましょう。こうした対話が、記述問題で必要な「根拠を考える力」につながっていきます。
「こう答えた方が点数になるよ」と模範解答を押しつけすぎないようにしましょう。子どもは「正解探し」に走り、自分の考えを言葉にする力が育ちません。ある程度自分の考えを言葉にできれば、根拠も探せるようになり、問題作成者の意図も理解ができます。(この見極めが難しいですね。)
📌実践ポイント
まずは「そう思ったんだね」と受け止めることです。そのうえで「どうしてそう思ったの?」と聞くことで、根拠を言語化する習慣が身につきます。これも言い換えると、模範解答よりも「子どもの考え」を言葉にさせることが大切だということです。
読解力は、秋からコツコツと習慣化することで、冬に大きく伸びます。家庭でできることは主に3つだと個人的に思っています。
1.音読習慣を支える
2.要約をゲーム形式で楽しむ(質問する)
3.問いかけで思考を深める
声掛けフレーズ集を同じ内容で載せています。(note記事)
家庭での声掛けフレーズ集
親の関わりは「教える」よりも「支える」ことに意味があります。毎日10分の習慣が、子どもの読解力をじわじわと育てていくのです。
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