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中学受験の国語で頻出する「抜き出し問題」。一見「本文から答えを探して写すだけ」と思われがちですが、実際には多くの子どもがここで失点します。模試や過去問を見直しても、「惜しい!」というケアレスな減点が積み重なり、合否を分けるケースも少なくありません。今回は、抜き出し問題で子どもが失点する3つの理由と、学年別の注意点、そして家庭でできる具体的な声かけや実践法を、成功例・失敗例を交えて詳しく解説します。
「二字で」「一文で」「抜き出せ」といった条件を無視してしまうのは典型的な失点例です。多くの子どもは設問を読むとすぐに「本文から答えを探さなきゃ」と焦り、条件を丁寧に確認することを怠ります。
失敗例: 「二字で抜き出せ」という指示を見落として「三字の言葉」を答えて減点。
成功例: 条件を声に出して確認し、「二字」「一文」と赤線を引く習慣をつけた結果、設問を落ち着いて処理できるようになった。
設問が「第2段落から抜き出せ」とあるのに、第3段落から答えを探してしまうなど、範囲を誤るケースです。本文を広く見すぎて「それっぽい答え」を拾ってしまいがちです。
失敗例 :段落の指定を見落とし、本文全体を探して「的外れな答え」を書いてしまう。
成功例 :段落番号に丸をつける習慣を身につけ、正しい範囲から探すようになった。
送り仮名の抜け、句読点のつけ忘れ、語尾の一字落としなどは最も惜しい失点です。特に長文の一部を抜き出すとき、終わりの位置を誤ってしまうことが多いです。
失敗例 :「思います」を「思う」と書いて減点。
成功例 :答えを書いた後に必ず「本文と指で照らし合わせて確認」する習慣で、減点ゼロに改善。
子どもは「早く答えたい」気持ちが強く、確認を飛ばしてしまう。
本文を探すより、自分の感覚や知識で答えようとする。
「写すだけだから簡単」と思い込み、見直しを怠る。
特に模試や過去問演習では時間制限もあるため、この「焦り」と「思い込み」が失点を招きます。
家庭でできる声かけ3選
「設問の条件は何字?一文?確認しよう」
→ 設問を音読し、条件を赤鉛筆で囲むだけで失点が激減します。
「答えの範囲はどこにある?」
→ 段落番号や直前の文に線を引かせ、無駄に広い範囲を探さない習慣をつけます。
「語尾までちゃんと写した?」
→ 子どもに指でなぞらせて、本文と答案を一致させる習慣を徹底しましょう。
この3つの声かけを繰り返すことで、家庭でも着実に得点力が上がります。
失敗例:設問の条件を理解できず、本文全体から適当に拾ってしまう。
対策:親が一緒に範囲を確認し、「ここから探すんだよ」と指で示してあげる。
失敗例:「五字以内」と書かれているのに八字書いてしまう。
対策:条件を声に出して読む習慣を徹底。「五字以内だね」と親がリピートして補助。
失敗例:模試や過去問でケアレスを繰り返し、点数が伸び悩む。
対策:答えを書いた後に「必ず見直す」チェックシートを活用。制限時間内に見直す練習を家庭でも繰り返す。

抜き出し問題の失点は、子どもが「不注意でやらかしてしまった」と落ち込みやすい分野です。しかし、裏を返せば「直しやすい失点」でもあります。
短期間で改善できる :写すだけの問題は、習慣をつければすぐに精度が上がります。
練習効果が出やすい :模試や過去問での演習を通して「見直し習慣」を育てると成果がはっきり現れます。
保護者の声かけが直結する:親の一言が行動に直結しやすい問題形式なので、励ましと確認で大きく改善できます。
「今ミスしておいて良かった。ここで気づけたから、本番は大丈夫」と伝えることが、子どもの安心感につながります。
Q:模試で抜き出しミスが多く、本番が心配です。
A:模試での失点は「改善のための練習台」です。 チェックシートを使って家庭で見直し習慣をつければ、本番では精度が格段に上がります。
Q:子どもが「写すだけなのに何で間違うの?」と落ち込んでいます。
A:「写すだけだからこそ、落ち着いてやれば必ずできる」と励まし、見直しの練習で「成功体験」を積ませましょう。
受験勉強は「できなかった理由」を一緒に見つけ、「次はできる」に変える繰り返しです。抜き出し問題は、そのプロセスをもっとも実感できる分野のひとつです。ぜひご家庭で声かけと習慣化を意識し、合格へのステップにしてください。
頑張れ!受験生!
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