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「これが、あなたの妊娠記録コピーの全てよ。この子が大きくなったら見せてあげてね」

助産士アメイが、そう言いながら手渡してくれました。
コザルも生後6週間。
助産士のところで健診を受けるのも、今日がいよいよ最後です。

身長、体重、頭囲、心音や体の状態は全て順調、問題なしということで、次回からは主治医のところへ行くことになります。

今回体外受精に挑戦し、ありがたいことに妊娠することができました。
不思議な縁で助産士の存在を知り、今日まで心身ともにどれほど助けてもらったことか...
どんなに些細なこと、男性には話しにくいなぁと思えるようなことでも気軽に質問でき、また必ず丁寧な回答で応えてくれました。
何もかもが初めてだったオットと妻の、それらはどんなに心強い支えとなったことでしょう。



アメイは、オットと妻が不妊治療でコザルを得たことをよく知っていますが、何年も不妊治療をしていた夫婦が最初の妊娠後で自然妊娠してきたケースを多々見ているそうで、しばらくは避妊をすることと念を押されました。

陣痛の痛みも、もう記憶の彼方です。
実際、不妊治療を始める前の妻は年に一度ほど、ものすごい生理痛で七転八倒したことが数回あったのですが、その時の方が陣痛より苦しかった。
陣痛も痛かったけれど、これは意味のある痛みだと思えたから、ずっと耐えやすかったのです。

もう一人、いつかもう一人欲しくなるかもしれないな...

子供の頃の近所の遊び仲間。
年子の姉妹で、お姉ちゃんは母親似、妹は父親そっくりでした。
オットの兄と、オット。
同じ両親から生まれたとは思えないほど、似ていません。

コザルはオットそっくり。
もし、それを望めるのなら、もう一人、今度はどんな子が生まれてくるか見てみたいような気もします。



「あなたたちに会えて、とても嬉しかったのよ。陣痛から出産までのあなたのことを、どれほど誇りに思っているか、言葉では言い表せないくらいなのよ」

健診を終え、アメイに感謝の気持ちを伝えたら、こんなに優しい言葉で抱きしめてくれました。

妻ってば、何だか胸が熱くなって涙がこみ上げてきてしまった。
全妊娠期間から出産、そして授乳で悪戦苦闘した最初の数日間のことが走馬灯のように妻の心を駆け巡りました。

オット、そして妻自身。

出口の見えないトンネルの中で、苦しくて、悲しくて、悔しくて、この思いをどうしたらいいのか分からなくて持て余していた時間もたくさんありました。
それが、ピンクのほおの女の子の父親、母親になることができたのですから、子供を欲している全てのカップルたちに応援のエールを送りたい気持ちです。

もし、もう一度妊娠できたら、次は自然分娩に挑戦してみたい。
アメイにそう伝えたところ、妊娠したら、またここに戻っていらっしゃい、そして一緒にその目標を叶えましょう、と笑顔で応えてくれました。
初産で帝王切開出産をした人の8割が第2子を自然分娩しているのだそうです。

今はまだ、コザルの世話で手いっぱい。
今回はたまたま運良くコザルを授かりましたが、次からのことは誰にもわかりません。
経済的なこともあるし、また妻の気持ちも変わるかも。
時の自然な流れの中で、どうすることが最も自分の気持ちに沿っているのか見ていくことにしよう。

09Mar06





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Last updated  March 10, 2006 11:08:29 AM


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