西式甲田療法

 西式甲田療法

2010年04月12日
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カテゴリ: 甲田療法

半日断食が単なるダイエット法ではないことは、この章の冒頭で述べました。

断食は、単にやせるだけでなく、体にとって本来望むべき方向に体質を改善させてくれるのです。

断食によって改善効果がある症状・病気は実にさまざまです。

肩こり、腰痛、冷え症といった平凡な症状から、アトピー性皮膚炎や気管支ぜんそくなどのアレルギーや、高血圧や高脂血症、動脈硬化や、それらを基盤に発症する脳卒中や虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、糖尿病、ガンなどの生活習慣病から、肝炎、腎炎、さらには全身性エリテマトーデスなどの難病にも威力を発揮します。

以下に、個々の病気に対する半日断食の効果について説明しましょう。

アレルギーの病気

アトピー性皮膚炎、花粉症、気管支ぜんそくなどのアレルギーも、半日断食が効果的です。

アレルギーのうち、特にアトピー性皮膚炎はこの二〇年あまりの間で目に見えて増加してきました。

中にはたいへん難治性のものもあって、社会問題化しています。

アレルギーの発生にも、宿便が関係しています。

その理由は、腸内に渋滞した宿便が異常発酵(腐敗)する過程で、有毒物質が発生し、それとともに悪玉菌やカビなどもふえていきます。

そして、それらが腸の粘膜を傷つけ、炎症を引き起こします。

こういう状態のとき、食物とともに外部からとり込まれたアレルゲン(アレルギーを引き起こす物質)が腸まで達すると、傷ついた腸の粘膜からそれがどんどん体内へ侵入してしまいます。

この結果、アトピー性皮膚炎や花粉症、気管支ぜんそくなどのアレルギーが引き起こされます。

半日断食をすると、宿便が排せつされ、腸壁の傷やただれが治り、アレルギーを引き起こす物質が体内にいくら入ってきても、血中に入ることなくブロックされます。

アレルゲンが侵入しても、びくともしない腸になるのです。

それによって、アレルギーの症状が改善したり、出にくくなったりするのです。

これが、アレルギーの戸締まり治療論です。

外界には、アレルゲンとなる犯人が、浜の真砂のごとく、おびただしい数に上ることでしょう。

それをみな、調べ尽くすことは困難ですし、たとえ見つけたとしても、体内に侵入するのを防ぐのは困難です。

入ってきてもびくともしない体をつくることこそ、根治治療への道なのです。

実際、朝食を抜いただけでアトピー性皮膚炎や花粉症の症状がずいぶん軽くなったという人は、たくさんおられます。

また、アトピー性皮膚炎だったことがわからないくらい、きれいな肌に戻る人が非常に多いのです。

動物性脂肪や動物性たんぱく質は、特に腸内の異常発酵のもとですから、アレルギー疾患がある人は極力控えなければなりません。

半日断食を実行し、動物性食品を控えるようにするのが、改善・予防のコツです。

また、青汁と温冷浴が非常に有効です。

●アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎には、半日断食と青汁(生野菜ジュース)の併用が特に効果的です。

さらに、温冷浴(詳しくは第五章を参照)を併用するともっと効果的です。

浜松医科大学の瀧川雅浩教授が青汁の有効性をアトピー性皮膚炎の学会で発表するなど、現代医学の現場でも青汁の効果が認められてきています。

ちなみに、瀧川教授の発表内容は、アトピー性皮膚炎の患者23人に一日合計二合(三六〇ml)の青汁を飲ませたところ、著効・有効を含め19名の症状が改善したというものです。

ところで、乳幼児のアトピー性皮膚炎は、胎便を排せつしていないことが大きな原因の一つです。

胎便は、生後二~三日後に出る、暗緑色や黒褐色の粘っこい便で、母体にいるときに飲み込んだ羊水や腸の粘膜から作られたものです。

いわば、胎児のときにたまった宿便といえます。

産後に、この胎便を完全に排せつしているかいないかで、子どものその後の成長過程に大きな差が出ます。

●花粉症

花粉症やアレルギー性鼻炎の人は、半日断食といかないまでも、食事の量をへらすだけで、容易に解消します。

半日断食をきちんと実行すれば、効果は確実で、翌年からは花粉の飛ぶシーズンになっても症状に悩まされることはありません。

●気管支ぜんそく

私はこれまで数多くの気管支ぜんそくの患者さんを指導、治療してきましたが、患者さ
んに共通しているのは、大食家であるということです。

過食が気管支ぜんそくの発症の引き金になることは、比較的よく知られています。

ですから、発作が起きそうなときは、食事をへらすか、あるいは重湯のようなものだけを二~三日食べるようにします。

そうすると、発作が起こらなかったり、起きても症状が軽かったりするでしょう。

気管支ぜんそくは、断食療法が最も得意とする病気の一つです。

根治させるためには、半日断食を実行して少食にし、生菜食を併用します。

虚弱な体質が土台から改善されることによって、ぜんそくが治癒します。

また、温冷浴や裸療法(できれば全裸になって全身を外気にさらし、皮膚呼吸を盛んにする療法)も免疫を強化するので役立ちます。








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最終更新日  2010年04月12日 12時04分18秒
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