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Netflixの新作映画。「ダンシング・クィーンズ」と複数形であるから、この作品に出演しているドラッグ・クィーンの人々がダンサーであるので、彼女たち(彼らたち)を総称している題名なのかなと思う。これほど感激する作品だとは思わなかった。心動かされ、とめどなく涙を流してしまった。と同時に、こういう作品が好きなんだなと思った。ダンスが好きだし、ドラッグ・クィーンも好き。美しいものを見るのが好き。だから、この世界が好きでこの感情が好きなんだと思った。男性が女装すること、あるいはドラッグ・クィーンに嫌悪感を感じる人は見ないほうがいいと思うけれど、共感できる人には100%お薦めしたい。必見です。主演のモリー・ナトリーはかわいくて美しくなれるダンサー。ダンスの素晴らしさは折り紙付きと言っていいかも。コリオグラファー(振付師)でダンサーのフレドリック・キニョネスとのペア・ダンスは最高だった。最愛の母の死に打ちのめされている家族。祖母、父、娘の三人。祖母の勧めで町にダンス・オーディションを受けに来た娘。ところが、オーディションは受けられず、ひょんなことから…。刺激的で心温まる展開と父親の歌やレストランの店員の歌の上手いこと。しびれるなぁ。とても素敵な作品でした。感動大好き夢見る大人、必見です。Netflixにて2021年/スウェーデン/111分/監督:ヘレナ・ベリストローム脚本:ヘレナ・ベリストローム、デニース・カラブダ出演:モリー・ナトリー、フレドリック・キニョネス、マリー・ヨーランソン、マティアス・ノルドクヴィスト、クラース・マルムベリー、クリスファー・ヴォルテル、エーミル・アルメン、ラスムス・ニュストレム、アンドレ・クリステンソン、ルイ・インドリアーナ、マックス・ウルヴェソン原題:Dancing Queens (「踊る姫たち」)お薦め度「ダンシング・クィーンズ」★★★★★(100%)
2021.06.05
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Ali's Wedding (2017) (imdb.com)こんなハチャメチャな作品があるだろうか。厳格な家庭であるはずのイスラムの家族で、医者になることを宿命づけられた青年が、勉強しているはずなのに、点が取れなくて、ついメルボルン大学に合格して医学生になったと大嘘を突き通すなんて…。気に入った女の子に肩入れしながらも、風習に逆らえずに他の女性と婚約もしてしまう。破局を迎える二人だが、その後…。戒律の厳しいイスラム教の教えでも抜け道はあるというか、抜け道を探して。とはいえ、荒唐無稽に思えるこの話が実話だったことを思い出し、驚くばかり。ふと、「ロミオとジュリエット」を思い出したが、愛し合う二人は結ばれることが自然なんだと思う。2017年/オーストラリア/112分/監督:ジェフリー・ウォーカー脚本:アンドリュー・ナイト、オサマ・サーミ出演:オサマ・サミ、ドン・ハニー、ヘラナ・サワイヤーズ、フランシス・デュカ、カレド・カラファリャ、アサル・シェナヴェザデ、マジッド・ショコール、シャヤン・サレヒアン、ガジ・アルキナーニ、ロドニー・アフィフィ、マハ・ウィルソン原題:Ali's Wedding(「アリの結婚」)お薦め度「アリの結婚」★★★☆(70%)
2022.03.20
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いま、驚いた。ググったら「平場の月」映画化、とあった。第32回山本周五郎賞受賞ということで気になり読んで見た。埼玉に育ち、上京し、埼玉に戻り、細々と暮らす。アラフィフ、男と女。ともに独身。寡婦だったり、バツイチだったり。中学生の時に男は女に告白した。勢いでか?病院で再会するというのは体にガタがきた中年ならではであろう。なんとなく飲みに行き……なんとなく飲みが続き……なんとなく……多くを語ることなく、なにかを構築することなく、老後があるものと……でも……愛って、あったのかなぁ。嫌いではないよな……。情熱はどうだろう……。読み終えて、感覚のない感覚を感じた。
2024.05.23
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Sous la Seine (Film, 2024) - MovieMeter.nl鮫映画だとは思わなかった。冒頭から中盤まではありそうなことと興味を持って見っていたが、事件が起こってからの市長の態度・姿勢と勝手な行動にでる主役含むPOLICEたちの行動が腑に落ちず、終わってみれば終わりのない映画となっていて、落胆を感じた。映画を見ているその間スリルで楽しめればいいというのなら、それだけでいいなら、最高な作品かもしれない。しかし、そこに道理や顛末を望むのであれば、納得できない作品となってしまう。恐怖に慄き、見入ってしまった。しかし、評価はできない作品なのだろう、と思う。Netflixにて2024年/フランス/104分/監督:ザビエ・ジャン原案:エドゥアール・デュプレ、セバスチャン・オーシャー脚本:ヤニック・ダアン、モード・ハイバン、ザビエ・ジャン、ヤエル・ラングマン、オリビア・トレスブレット・ヘイリー出演:ベレニス・ベジョ、ナシム・リエス、レア・レビアン、アンヌ・マリビン、森本渚、サンドラ・パルフェ、アクセル・ユストゥン、オレリア・プティ、マルビン・デュバル、ダウダ・ケイタ、イブラヒム・バ原題:Sous la Seine(「セーヌ川の下に」)お薦め度「セーヌ川の水面の下に」★★★(60%)
2024.06.16
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That's Amor (2022) (imdb.com)Amorは愛とか愛情とか恋とか、意味が49もあるらしいけれど、ラブコメなんだから、「それは、恋!」とした方が潔く快活でいいと思える。主演女優ライリー・ランディはモデル出身の目鼻立ちのはっきりとした美人だ。この作品を見ていても彼女の顔の美しさにほれぼれとして見ていた。173cmとは日本人からすれば長身だね。演劇アカデミー卒業ということなのでしっかりと演技を学んだのでしょう。2018年テレビシリーズの出演で注目され、出演作が続いているようです。相手役のアイザック・ゴンザレス・ロッシは役柄上イケメンではないけれど、普通人として178cmゆえライリーとはほぼ同身長に見えるのかな。IMDbではスペイン料理の映画だけれどスペイン人の俳優はいないと明記されている。スペイン系だとしてもアメリカ人だということなのかな。ラブコメ好きな人には見ていて楽しく見れる作品なのでお薦めです。甘く素敵な作品が苦手な人はご遠慮ください(笑)30歳の誕生日を迎えて、2年もデザイナーのアシスタントをしていたのに、いつになったらデザインできるんだ!みたいなことをデザイナーに掛け合うと普通は半年で皆辞めるのに2年は長すぎる。いくつになった?30歳です!私が欲しいのは弟子じゃなくてアシスタント、30歳になってまでやる仕事じゃない、解放してあげる!…と言われて仕事をくびに。落ち込んで自宅に帰ったらテーブルに二人分のサンドイッチ、彼の名を呼ぶと股間を押さえて部屋から出てきた。部屋には女が…!と悲惨な出だし。実家に戻り…で、新しい出会いが!?このあといろいろあるけれど、と、楽しく見ました!!Netflix にて2022年/アメリカ/96分/監督:ショーン・ポール・ピッチニーノ原案:アリ・アフシャール、ティファニー・デュポン、ジョン・デュセイ脚本:ジョン・デュセイ出演:ライリー・ダンディ、アイザック・ゴンザレス・ロッシ、ダニエル・エドワード・モラ、ブライアン・クレイグ、アーレン・ター、キンバリー・ドラモンド、クリスティーナ・ムーア、ローズ・ポーティロ原題:That's Amor(「それが恋」)お薦め度「ザッツ・アモール!」★★★★(80%)
2022.09.01
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Royalteen (2022) (imdb.com)シンデレ物語でなく、王室物語でもない。一般の高校に通う王室(王子、王女)に転校してきたティーンエイジャーを取り巻く問題。彼女には過去の問題があり、ネット拡散でまわりが敵となってしまったがために転校してきたのだった。そのことをひた隠しにし、王子に気に入られてそのグループメンバーに入ることになるが……。心苦しい秘密も抱えていた。一風変わった青春映画として楽しんだ。王女役のElli Rhiannon Müller Osborneはきりりとした顔立ちで良かった。Netflix にて2022年/ノルウェー/108分/監督:ペール=オラフ・ソレンセン原作:ランディ・フグルハウグ、アン・グン・ハルヴォーセン脚本:エステル・シャルトゥム=ハンセン、ペール=オラフ・ソレンセン出演:イネス・ヘイサーター・アッセルソン、マティアス・ストーロイ、エリー・リアンソン・ミューラー・オズボーン、イナ・ダヤナ・エルビク、フィリップ・バージー・ランベルグ、アマリエ・スポーシャイム、ベスレモイ・モークリッド、ペッテル・ウィト・クリスティアアンセン原題:Royalteen(「ロイヤルティーン」)お薦め度「ロイヤルティーン ウワサのプリンス」★★★☆(70%)
2022.08.28
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7
ドイツ語ですべて順調ですという題名とは裏腹に表向きは順調でも内心ハラハラ。すべてをうまくしようとすると……。Netflixには”新しい上司の義理の弟にレイプされても、何事もなかったかのように前に進もうと決心した女性。だが、その事件は、思う以上に大きな傷を彼女の心と体に残していた。”とある。したい、したくない話したい、話したくない…、……人は心のうちのすべてを話すわけではない。ラストショットの電車内のシーンは何を物語ているのだろうか。Netflix にて2018年/ドイツ/93分/監督:エーファ・トロビッシュ脚本:エーファ・トロビッシュ出演:アネ・シュワルツ、アンドレアス・ドゥーラー、ハンス・レーヴ、ティロ・ネスト、リーナ・ヴェンデル、リーザ・ハーゲマイスター原題:Alles ist gut/All Good(「すべて順調」) お薦め度「私は大丈夫」★★★(60%)字幕翻訳:大泉花菜子
2023.03.27
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NHK BSシネマで放送される映画の中からおすすめ作品を紹介します。7月おすすめ作品は「はじまりのうた」「フォレスト・ガンプ 一期一会」「プラトーン」「キャスト・アウェイ」「地獄の黙示録 ファイナル・カット」「ティファニーで朝食を」「阪急電車 片道15分の奇跡」「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」「パリで一緒に」「スパルタカス」「スラムドッグ$ミリオネア」の作品の中から選んだ5作品はこれら。一度ピックアップした「プラトーン」「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」「スラムドッグ$ミリオネア」を除外するとこうなった。(チラシ画像の下のリンクは画像の出展元を掲載)(C)2013 KILLIFISH PRODUCTIONS, INC. ALL RIGHTS RESERVED「はじまりのうた」2023年7月4日(火)午後1時00分~2時45分BEGIN AGAIN 2013 アメリカ「ONCE ダブリンの街角で」のジョン・カーニー監督が作り、全米公開スタート時は5館だった上映館が、クチコミの力で1300館で上映となった作品と知って、見てみたいなと思っていた。2015年2月21日に映画館にて鑑賞。マイライフ・マイシネマアルカディア「はじまりのうた」お薦め度★★★★(80%)映画.COM ALL TIME BEST(C)1994 by Paramount Pictures.All Rights Reserved.「フォレスト・ガンプ 一期一会」2023年7月5日(水)午後1時00分~3時23分FOREST GUMP 1994 アメリカ頭の回転が良くなくても、足がとんでもなく速いというだけで清い心の持ち主フォレストが成功していく物語。素敵である。お薦め度★★★★(80%)映画.COM ALL TIME BEST映画 ティファニーで朝食を ポスター - Bing images「ティファニーで朝食を」2023年7月17日(月)午後1時00分~2時56分BREAKFAST AT TIFFANY'S 1961 アメリカトルーマン・カポーティの原作からとは思えないヘップバーンの可憐さ素敵さ。お薦め度★★★★(80%)映画.COM ALL TIME BEST(C)2011 「阪急電車」製作委員会「阪急電車 片道15分の奇跡」2023年7月18日(火)午後1時00分~3時00分2011 日本出演者が中谷美紀、戸田恵梨香、谷村美月、有村架純ってすごくないか。それに芦田愛菜も出てるし、宮本信子、南果歩とベテラン勢。女優陣圧巻です。お薦め度★★★★(80%)映画 スパルタカス ポスター - Bing images「スパルタカス」2023年7月27日(水)午後1時00分~4時16分SPARTACUS 1960 アメリカ昔、民法の映画劇場でこの作品を見てジーン・シモンズの可憐な美しさに心ときめき、カーク・ダグラス演じるスパルタカスに鼓舞され意気軒高となった思い出がある。NHKBSで「スパルタカス」を見て(2007.9.23)お薦め度★★★★☆(90%)映画.COM ALL TIME BEST
2023.07.02
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手練手管に長けた俳優がドラマを作り上げる。そんな気がした今回。立役者は山本未来。甲斐(織田裕二)に対峙する有能弁護士で甲斐の手法を上回る甲斐の後輩でありながら、堂々と渡り合う。というより甲斐より強く優勢で強弁な女性だ。演じて見事である。ドラマに厚みが加わった。残念だったのはゲストで出演した矢田亜希子。芝居のしどころがないというか、見せ場がない。これだけの役ならば主役経験者でなくても良かったのでは。とはいえ、ネットは昔、織田と共演し、鈴木保奈美に続き、元カノ出演と話題沸騰。話題性は十分だったか。今回のドラマの見せ場は甲斐(織田裕二)と畠中(山本未来)の丁々発止。プールバーでのビリヤード対決も織田は顔見世でキューを打つけれど、山本の時には顔は映らない。吹き替えというかビリヤードの上級者が身代わりで演じていたのだろう。それを感じさせないように被写体を撮り、編集していたのは良くやったといえよう。それにしても、織田はビリヤードが上手いなぁ・・・。鈴木保奈美は鈴木保奈美らしい、身ぶりで高級服を着こなし、セレブ感のある、代表者を演じて、いいし、新木優子のドラマに生きてるし、中村アンもみごとな秘書ぶりである。次回は、時間延長の15分拡大。楽しみである。
2018.11.27
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(C)2004 The Scion Films Phantom Production Partnership2005年2月26日「オペラ座の怪人」を見に行った。大感激、号泣した思い出がある。19年ぶりに見る4Kデジタルリマスターで感動できるか。そんなことを思いながら見に行った。観客は客席の半分強くらい。女子高生(制服姿)が一人で見に来た。高校生男女4人組が入ってきた、と思ったら二手に分かれてのダブルデートの模様。今の若い人がこの作品を見に来ることを嬉しく思う。TOHOシネマズの大音響大画面で見る。筋書きはわかっていて、内容を知っているはずなのに、過去に見た記憶はすっかり抜け落ちている。女性ソリストをミニー・ドライバーが出演していて驚いた。「ビューティフル」の主演で輝いていたことを覚えている、当時、活躍した女優である。「アクアマン 失われた王国」のパトリック・ウィルソンも出演していたのだと知る。怪人に思いを寄せられるクリスティーヌを演じるエミー・ロッサムに惹かれて、このあとスターになってほしいと思ったものだった。出演作は続くものの、この作品ほど注目を集めたものはないように思う。主役怪人ファントムを演じたのはジェラルド・バトラー。この時はバトラーの存在を知らず、「タイムライン」「P.S.アイラブユー」と見るけれど、彼の存在を認識させたのは「エンド・オブ・ホワイトハウス」であろう。彼の出演作としては「ジオストーム」をイチオシしたい。一度は見た作品なのに記憶から抜け推してしまっていて、ストーリーを知っている作品を見るような感じで見た。昔の感動の記憶から、今回また感動できるかどうか不安であった。よく見ていると突っ込みどころもある気がした。しかし、しかし、クライマックスで思いもよらぬセリフで、グワッと感動してしまった。涙してしまった。素晴らしく素敵な映画であった。音楽も歌もドラマも良かった。感動をありがとう。2004年/アメリカ/141分/G監督:ジョエル・シュマッカー原作:ガストン・ルルー作曲:アンドリュー・ロイド・ウェーバー脚本:アンドリュー・ロイド・ウェーバー、ジョエル・シュマッカー出演:ジェラルド・バトラー。エミー・ロッサム、パトリック・ウィルソン、ミランダ・リチャードソン、ミニー・ドライバー、キアラン・ハインズ、サイモン・キャロウ、ジェニファー・エリソン原題:The Phantom of the Opera(「オペラ座の怪人」)お薦め度「オペラ座の怪人」★★★★☆(90%)字幕翻訳:戸田奈津子
2024.06.15
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こんなにも心温まる郷土映画があったのか。家族愛、隣人愛、恋愛。当初、題名からして”マッチング・ラブ”とあったので、出会い系サイトでのドタバタ・コメディかと思いきや、ぜんぜん違った。動物愛にもあふれた作品である。これはTV映画ということなので、もちろん日本で映画館公開されることはなく、さりとて海を渡ってよくぞやってきたと思った。とても素敵な作品です。主演のブルック・ネヴィンははっきりとした顔立ちで好きなタイプ。相手役のジェイク・サンドヴィクもイケメンではないが長身のやさしいお医者様が似合う顔立ち。いい組み合わせに見えた。ロサンゼルスで大手の離婚専門の弁護士のケルシー(ブルック・ネヴィン)はマッチング・アプリで恋人を探す日々。離婚訴訟夫婦から飼い犬デイジーを預かったことから、獣医のカリー(ジェイク・サンドヴィク)と出会うことになる。飼い犬デイジーを通じての交流が始まるが、助成金を受けられないカリーの動物病院は経営の危機に…。寡婦であるケルシーの母の孤独、同僚のミッチの家庭問題、超セレブの離婚問題などなど人間関係の難しさをいつもそこにある事象として問題化することなく、されど解決していく様は心がすっきりと温まる気がする。見て良かった。そう思える一本である。2016年/アメリカ/79分/ 監督:デイブ・S・キャス・シニア原作:キンバリー・アン・セイルハマー脚本:サム・カーシュ、アレック・コラントニオ=レイ 出演:ブルック・ネヴィン、ジェイク・サンドヴィク、ヘザー・マリー・マースデン、メギン・プライス、アントニオ・サバト・jr.、ステファニー・チャールズ、マッキンリー・フリーマン、ジェイソン・シム=プレウィット 原題:Hometown Hero(「郷土の英雄」) お薦め度「マッチング・ラブ デイジーがつなげた恋」★★★★(80%) AMAZON「マッチング・ラブ デイジーがつなげた恋」楽天TV「マッチング・ラブ デイジーがつなげた恋」GYAO「マッチン・グラブ デイジーがつなげた恋」
2020.05.30
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新PR動画解禁!!「花咲舞が黙ってない」【日テレドラマ公式】 (youtube.com)「花咲舞が黙ってない」視聴完走!!最終回見ました。面白く、見ました。また半沢直樹が登場。劇団ひとりが演じていたけれど、欲を言わず、納得するしかないのだけれど、堺雅人だったらなぁと思ってしまう。これまたあ、なんとなくだけれど昇仙峡玲子も菊地凛子じゃなくて、と思うのは贔屓の俳優じゃないだからだろうか。ちょいと出の塚地武雅はどうして、カメオ出演なのか、と思ったり、キャスティングになにかと思ってしまうが、花咲舞演じる今田美桜の怒りモードをほほえましく見て、まずまず面白いドラマだったなぁと満足している。
2024.06.16
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ジャン=ポール・ベルモンドの勇姿が見られた。パパラッチで出川がパリに行き、ベルモンドの自宅を訪ねたのだ。杖を突き片手が不自由のようだが、脳梗塞かなにかやったのだろうか。面影が残る白髪の老人は83歳。とても懐かしく見たが、どんぴしゃりの世代は60代70代の人たちだろう。ウッチャンが言っていたように、イモトのように体張ってやっていた記憶があまりないが、スタントを自らやったということでは先駆者なんだろう。フランス映画界では1960年代から80年代までアラン・ドロンと双璧を成し、二枚目ドロンとブ男ベルモンドで対照的だったが、演技のキレ上手さ人気では二分したといっていいと思う。二人が共演した「ボルサリーノ」は最高の映画だ。ベルモンドの作品は「勝手にしやがれ」「気狂いピエロ」「カトマンズの男」「パルは燃えているか」「007カジノ・ロワイヤル」「暗くなるまでこの恋を」「ボルサリーノ」「ハーフ・ア・チャンス」と見た気がするが、他にもあるかもしれない。イタリア人俳優のリノ・ヴァンチェラともども好きだったなぁ。ウッチャンが言っていたロバート・レッドフォードは、アラン・ドロン同様二枚目で売った俳優で、ドロンの1歳下で80歳。いまだに現役で出演している。「明日に向かって撃て!」で共演したポール・ニューマンと比較されるが、この二人もどちらも好きだったなぁ。ニューマンは2008年に亡くなっている。故人となった大スターは多いけれど、誰か会いたいスターがいるかと考えると特にいないかもしれない。何人かは会ったり見たりしたし、過去の人は故人となってしまっているから。映画の舞台あいさつでオーラを感じたのは夏目雅子だったし、新宿松竹のロビーでオーラというか何とも言えないものすごい威圧感を感じたのは三國連太郎だった。後ろ姿だったけれど熊のように威圧感を感じて誰かと思い前に回ったら三國連太郎だった。二人とも故人だね。東京国際映画祭で外国スターなどもみたけれど、特にこれといった人は思い出せない。同世代のジョディ・フォスターは会ってみたい気がする。男優だと誰だろう。で、思い出した私の映画の初めての恋人ロッサナ・ポデスタ。生きていると思ったら2013年に亡くなっていた。残念。合掌。であれば、オルネラ・ムーティかな。と思いだしたらイザベル・アジャーニやソフィー・マルソーにも会いたくなってきた。マリー・ラフォレもいいな。女優ばかりだな。男優は考えた結果、トム・クルーズとしておこう。やっぱりミーハーだな(笑)
2016.10.09
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壱人前企画vol.17「メアリーの怪物 The same mistake should never be repeated.」公演に御出演の皆様、お疲れ様でした。久々に見た舞台ゆえ、驚きを持ってみました。ブログ 観劇 壱人前企画主宰「メアリーの怪物」さて、公演が終了したので物語について書いてみる。この劇は息子の死と妻の死を嘆き悲しんだ研究者が妻の再生を願い研究を重ね数々の創造物を作り出した話である。当初、クローンの話が出てきたので、亡き妻の細胞をどこかに保存してあって、核を取り除き、遺伝子を注入してクローンを作り出す展開になるのかと思った。ところが、人間にチップを埋め込み命令に従わせる従順な者に変えてしまうことやロボットなるものが登場する。人造人間であるフランケンシュタインはまったく出てこない。息子の身代わりとしたクローン人間が失敗作としてルーカスという名の得体のしれない巨体が存在する。意思表示のできない怪物のように思える。見た目にはフランケンシュタインのようでもある。しかし、話によるとクローンの失敗作であり、生まれた時から巨体という。おかしい!?クローンとは細胞から核を取り除き、培養して生成されるもので誕生した時は赤ん坊なのである。ゆえに誕生の時から巨体というのはあり得ない。この点において、(今のところ)真実ではない。クライマックスで明かされる娘ローズがクローンだったというところ、ローズは幼少期から育ったように思える。ゆえにルーカスとローズの生成に齟齬が生じている。次にチップを埋め込んだ人間が登場するが、なにゆえに指令に従順な人間を作るのか、意味不明。人間であったものにチップを埋め込んでも息子にも妻にもなりえない。さらに、ロボットも登場する。ロボット、これまた研究者の研究施設を維持継続するために必要としたサイボーグなのだろうか?このサイボーグも息子にも妻にもなりえない。警備や統制や管理という点においてはチップを埋め込んだ人間や同じ道を突き進むカイのような人間がいれば十分なので、ロボットを作り出した意味がわからない。クローンだけでなくチップ人間、ロボット(サイボーグ)と三種の者を提示することにより混とんとした世界に観客を迷い込ませようとしたのか、舞台に厚みを持たせようとしたのか。その根拠は何なのだろう。死者を生きかえさせるフランケンシュタインは一体も出てこない。映画「メアリーの総て」や「哀れなるものたち」のおどろおどろしさはなく、別の奇妙さを感じることになる。この物語、“風が吹いて桶屋が儲かる”以上に支離滅裂であり混とんとしている。混とんとしているが見入ってしまったのは舞台で演じきった役者たちの熱量であり、物語を疑わない素直さと一途さなのだろうか。物語に破綻を感じても違和感をもっても圧倒された。私は何を言いたいのか。この芝居の物語は正しくない、と言いたい。 ところで興味を持った役者を二人書いておこう。まず、ミアを演じた金子雅(かねこみやび)。金子雅 - 株式会社エッグスター (eggstar.info)口跡がはっきりとしていて、とてもいい。セリフが歯切れよく聞こえるし、はつらつとした若さに魅力を感じた。ただ、棒立ちに見える立ち姿があったのでもっと舞台になれることが必要なのかもしれない。伊達メガネをかけて演じていたのでよりキュートに見えたかもしれない。いいね。次に、アンナを演じた依里(えり)。低音を利かせた声は極妻(極道の妻たち)を演じたら面白いなぁと思えるほどであった。怒鳴ってばかりの芝居ではあったがジン(島津見(しまづけん))との絡みもあり注目した。『秘密のケンミンSHOW 極』でケンミン刑事にて出演しているとのことなので見てみようかと思う。
2024.06.12
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この作品、昔風に言えば単館ロードショーされて劇場公開作としての箔をつけてDVDとして売り出している。といえるかも。ブルース・ウィリスが出演しているので、内容的には間違いないものとして見た。しかし、どうだ、この内容。この結末であれば最初から巨悪だけをやっつけてしまえばよかったのではということになってしまわないか。アメリカで解決できないものはメキシコで、というところも腑に落ちないし、そもそも”目には目を”という戒律を持ち出した時点で、おかしな方向へ向かっている。だから、主人公(といっても誰が主人公なのかもわからないくらい入り組んでいる)の苦悩や足枷や軋轢を痛切に感じられない。さらに、話が難解で焦点がどこにあるかわからないから観客の気持ちがついていかない。これまでも軍隊の規律の中での相克なんてものもあったけれど、それほどのものでもなく、御託だけを並べてドンパチをひたすらやったという感じだけしか残らない。考えすぎたのか。難解さが足を引っ張り、おもしろさが消えてしまった。残念である。2016年/アメリカ/107分/G監督:スティーブン・C・ミラー出演:ブルース・ウィリス、クリストファー・メローニ、デイブ・バウティスタ、エイドリアン・グレニアー、ジョナサン・シェック、リディア・ハル、タイラー・J・オルソン、テキサス・バトル原題:Marauders お薦め度「マローダーズ 襲撃者」★★★☆(70%)
2017.11.17
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この作品をみて初めてサンゴが動物だと知った。ネットで見たところ、イソギンチャクやクラゲの仲間なのだそうだ。沖縄の海でサンゴの養殖にかける男の家族の仲間たちの物語。海が好きで、きれいな海が好きで上等な海を子供たちに残したい。子供たちに見せたい。そんな思いにかられた主人公が騙されたり、借金をかかえたり、妨害や誹謗中傷を浴びながらも、妻の支えがあって、友達の協力があって、自然と開発、夢と生活の狭間で悩み苦しみながら、悪戦苦闘する。クライマックスの海は不思議だ。我が人生を振り返ると忸怩たる思いにとらわれるが、それも人生と思い、この作品を楽しみたい。2010年/日本/120分/G監督:李闘士男出演:岡村隆史、松雪泰子、吉沢悠、伊藤明賢、赤堀雅秋、児玉絹世、比嘉奈菜子、金城琉斗、福田加奈子、酒向芳、きゃんひとみ、草野満代、高橋長英、國村隼、長澤まさみ、渡部篤郎、原田美枝子お薦め度 「てぃだかんかん 海とサンゴと小さな奇跡」★★★☆(70%)
2013.08.15
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最後のセリフ”It will be.”で幕を閉じるこの作品。字幕では意訳されて「もちろんよ」となっていたが、”そうなるわ”といった意味かと思う。とても素晴らしい映画で、映画を作りたくなるし、映画に参加したくなるし、若き日の血が燃え滾る思いを思い出させた。素敵な作品であるけれど、戦争での空襲の悲惨さ、悲愴さ、悲観さを映し出してくれるし、アクシデントにハラハラと涙を流す主人公とシンクロしてしまうほど心が波打つ。人生を投げ出してしまうほどの体験に、どう生きるのか。ある意味、とてもすさまじい作品である。映画.COMでは『第2次世界大戦中のイギリス・ロンドンで。映画製作に情熱を注ぐ人々を描いたヒューマンドラマ』とある。ダンケルクを舞台にした実話を基に、紆余曲折、作られるべく作品。主演のジェマ・アータートンは「007 慰めの報酬」のボンド・ガールらしいが、記憶になく、この作品を見て、素晴らしい演技に彼女の他の作品を見たくなった。相手役となるサム・フランクリンとの関係性が絶妙。人気スターの老俳優役のビル・ナイは見覚えのある俳優であり、「名探偵ピカチュウ」での出演が記憶に新しい。彼も手堅い演技を見せる。イギリス映画であるところから、ジェレミー・アイアンズの出演は当然に思えた。監督ロネ・シェルフィグは「17歳の肖像」「ワン・デイ 23年のラブストーリー」などの作品がある。原題にあるように、正しく”傑作”である。2016年/イギリス/117分/PG12監督:ロネ・シェルフィグ原作:リッサ・エバンス脚本:ギャビー・チャッペ出演:ジェマ・アタートン、サム・クラフリン、ビル・ナイ、ジャック・ヒューストン、ヘレン・マックロリー、ポール・リッター、レイチェル・スターリング、リチャード・E・グラント、エディ・マーサン、ジェレミー・アイアンズ、ジェイク・レイシー原題:Their Finest(「彼らの最高傑作」)お薦め度「人生はシネマティック!」★★★★☆(90%)
2020.07.16
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Netflix配信の映画。感動した。落涙した。私たちは家族。自身のふるまいから、ブロードウェイのオーディションに落ちたダンサーは(家賃を払えず)アパートを強制退去。娘の状況をお見通しの父にうながされて帰郷する。田舎のダンス教室の恩師と再会。全国大会をかけて地区大会に出場するチームを指導することになる。三位までには入れれば州大会に進めることになるけれど…。昔別れた高校時代の元恋人との再会。教えることになった子供たちとの交流、村人たちの応援。あぁ、私はダンスが好きなんだなぁ!とてもとても感動した。自己の夢を実現しようと行動するわがままも、NYC(ニューヨーク・シテイ)からとんぼ返りする身勝手さも、共感できるし、わかる、わかる!わかる~!!ダンサーとして申し分のないスレンダーな体躯を見せつける主演ソフィア・カーソン。主演作品はこれが初めてのようだけれど、今後に期待したい。Netflixにて2020年/アメリカ/109分/ 監督:エリサ・ダウン脚本:マイケル・アームブラスター、ブレント・エメリー出演:ソフィア・カーソン、ウォルフガング・ノボグラッツ、ドナ・チャンプリン、レックス・リー、ブランドン・カイル・グッドマン、リディア・ジュエット、ジョアンナ・コロン、シャイリー・マンスフィールド、シャイロー・ネルソン、ジャステイン・アラン、カイ・ゼン、メリッサ・ジャレット・ウィノカー、エンリコ・コラントーニ原題:Feel the Beat(「ビートを感じて」) お薦め度「フィール・ザ・ビート」★★★★☆(90%)
2021.01.27
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『ゴシキヒワ』とは鳥の種類のようだ。その鳥を描いた絵画が物語の焦点となり、中心となるのがその絵を守ろうとした少年から青年へとなるテオである。美術館での爆発テロにより母親を失い数奇な運命、大人たちに翻弄される人生を送ることになるテオ。彼の瞳には憧憬したクラスメートの母サマンサ(ニコール・キッドマン)がいた。ニコール・キッドマンが重要ではあるが出番の少ない、そして老婆になる役を演じている。女優魂を見せたということか。スケールが大きく、暗黒街とのつながりも出てくる話に興味をもてるかどうか。恋愛観もダメージがある内容だ。Netflixにて2019年/アメリカ/149分監督:ジョン・クローリー原作:ドナ・タート脚本:ピーター・ストローハン出演:アンセル・エルゴート、オークス・フェグリー、アナイリン・バーナード、フィン・ウルフハード、アシュリー・カミングス、ウィラ・フィッツジェラルド、エイミー・ローレンス、サラア・ポールソン、ルーク・ウィルソン、ジェフリー・ライト、ニコール・キッドマンデニス・オヘア、ロバート・ジョイ、ルーク・クラインタンク原題:The Goldfinch(「そのゴールドフィンチ」) お薦め度「ザ・ゴールドフィンチ」★★★☆(70%)
2021.02.20
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(C)2021 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.トム・クルーズのトム・クルーズによるトム・クルーズのための映画「トップガン マーヴェリック」。実写だ実写。CGを使っていないということが、話題となっているが、まったく、ぜんぜん使っていないのか?だとすれば、ヘリや戦闘機が爆破されたところは、爆破したのだろうか?という素朴な疑問を持ちつつ…でも、訓練飛行とか作戦飛行とかの飛行シーンは実写なのだなと思いながら見た。若ぶりの年齢を感じさせないトム・クルーズが演じるマーヴェリックは現役であっても最前線の飛行機乗りから降りることを考えると本来ならアラフォーの設定なのではないかと思えた。撮影時は56歳であったが、10歳ほど若い設定であるに違いない。と思い、ググってみると2010年にこの続編が提案されれているから今から12年前でトムは47歳、小さな役どころとなり脇に回るはずだった。この時点でもトムの実年齢よりはやや若い設定で作られるはずだったと思える。年齢だけを考えると違和感を感じるかもしれない。また、そんなところに気を遣う観客は私だけかもしれない。続編を提案した「トップガン」の監督トニー・スコットが自殺したことにより中断してしまった。最新鋭のドローンなどにより戦いを予定されていたけれど、中断から再開した時には最速戦闘機での戦いにかわったようである。そして、マーヴェリックが主軸となったと思える。それにしても、トム・クルーズ最強である。自分で金を出し、自分で主演し、大ヒットさせる。いまどき、これだけのハリウッドスターは唯一無二、トム・クルーズだけだろう。素晴らしいハリウッド映画であった。【ネタバレ】物語がどうとかいうことではない。ただ感想。この作品が作られた当時、誰もが想像する敵国で武器製造がおこなわれていて、その秘密基地、武器貯蔵庫を爆破する。これはもうアジアのあの国ですよね。マーヴェリック(トム・クルーズ)の相手役になったペニー・ベンジャミン(ジェニファー・コネリー)がゴージャス!!金持ちすぎる!!!戦闘機パイロットの集まる飲み屋を買い取り、ヨットを保有し、ポルシェを乗り回す。バツイチ子持ちのセレブ!!これ、すごすぎないか?エド・ハリスの出演が嬉しすぎる、しかし、出番が少なすぎる。アメリカ映画を見ていて思うが、戦友を見捨てない。たとえ死体となっても必ず母国に持ち帰る。そういう決まりや規範があるのかどうか知らないけれど、心情も含めてそうみたいだ。その最たるものが映画「プライベート・ライアン」だ。4人兄弟のうち3人が戦死した今、その母のもとへ末弟を一人だけでも帰還させようと小隊を派遣し、多く者が犠牲になりながらも末弟を生きて帰らせる話。ハッピーエンドにしたいハリウッド映画的なこともあるだろうけれど、敵地に落下したマーヴェリックを見捨てない。敵機を盗んで帰還しようとするも、とうとう撃墜されるというその刹那、助けるというもの。兵士を同胞を見捨てないアメリカ。その精神はウクライナの地に侵攻している大国にはない心意気なのだろうなぁ。2022年/アメリカ/131分/監督:ジョセフ・コジンスキー脚本:アーレン・クルーガー、エリック・ウォーレン・シンガー、クリストファー・マッカリー出演:トム・クルーズ、マイルズ・テラー、ジェニファー・コネリー、ジョン・ハム、グレン・パウエル、ルイス・プルマン、チャールズ・パーネル、パシール・サラディン、モニカ・バルバロ、ジェイ・エリス、ダニー・ラミレス、グレッグ・ターザン・デイビス、エド・ハリス、バル・キルマー、リリアナ・ウレイ、アンソニー・エドワーズ原題:Top Gun:Maverick(「トップガン マーヴェリック」)お薦め度「トップガン マーヴェリック」★★★★(80%)字幕翻訳:戸田奈津子字幕監修:元航空自衛隊空将・永岩俊道
2022.06.04
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(C)2022「沈黙のパレード」製作委員会豪華絢爛というかそうそうたる顔ぶれがそろったもんだ。パレードのシーンもすごいと思ったが、よくぞ交通整理したと思ったらセットとのこと。ハリウッド顔負けというか、そこまでお金をかけられるというのは大ヒットする見込みがあったからだろう。映画「容疑者Xの献身」49.2億円、「真夏の方程式」33.1億円の興行収入があったので、10億円以上の製作費をかけても元が取れる、という目算があろう。さて、期待して見たが、期待通りというか、よくできた作品である。よくできた作品であるが、少々細工しすぎた気がする。どんでん返しというほどでもないが、犯人を追及して二転三転。怪しいと思える人が犯人であり、犯人でなく、トリックは複雑で面倒であった。そして、殺したのは誰かと判明していくにつれて、腑に落ちないというか、違和感が膨らんでいく。その違和感ゆえ納得できない作品と感じ、満足度が薄れていく。クライマックスがクライマックスにならない。非常にもったいない作品である。しかるに結末に安堵したのかじわっと泣いてしまった。原作ははたして同じなのか。東野圭吾の原作が素晴らしくても映像化した時にうまくいかなかったドラマ「ガリレオ 聖女の救済」の例もある。今回は原作を読んでいないだけに比較はできないが…。並木家のキャストがいい!姉妹の川床明日香、出口夏希は美しくかわいく清楚で元気で素敵だ。父役の飯尾和樹はピッタリのおとうさん役で、その飯尾和樹がTwitterで姉妹がお母さん似でよかったとつぶやいた母役戸田菜穂もいい。映画「ラスト・プリンセス 大韓帝国の最後の皇女」で戸田を見て以来、推しの女優である。パレードに登場する吉田羊も歌の先生の奥さん・檀れいも皆美しくてとてもいい。その先生・椎名桔平はいけオヤジだし、店の常連の田口浩正も味があっていい。主要キャストの福山雅治、柴咲コウ、北村一輝がいいことは言うまでもない。疑問に思ったのが長女の彼氏役の岡山天音である。よくかわいい女の子の彼氏に関して、なんであんなやつとつきあってるんだろうと不思議に思うことがあるけれど、なぜ彼をキャスティングしたのかわからない。イケメンではない設定だとしても他にお似合いに思える俳優をキャスティングしてほしかった。パレードのシーンにお金をかけたことは成果としていいとしてもイメージ的に映し出されるスローモーションになったりする群舞のシーンは必要だったのだろうか。その意図、意味がわからない。時系列的にドラマ「ガリレオ 禁断の魔術」の後だと思えるので、ニューヨーク帰りと思って見ることが出来て、良かった、良かった(笑)。ガリレオ・ファン、福山ファンには楽しめる作品であろう。2022年/日本/130分/G監督:西谷弘原作:東野圭吾脚本:福田靖出演:福山雅治、柴咲コウ、北村一輝、飯尾和樹、戸田菜穂、田口浩正、酒向芳、岡山天音、川床明日香、出口夏希、村上淳、吉田羊、檀れい、椎名桔平 お薦め度「ガリレオ 沈黙のパレード」★★★★(80%)
2022.09.21
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(C)島本理生/集英社 (C)2021映画「よだかの片想い」製作委員会昨日映画「よだかの片想い」を見た。題名のよだかとは”売春婦”のことだと思っていたが。原作を読んでみるとそうではなく、鷹を装い、夜や薄暗がりに少しだけ飛行する夜鷹という鳥のことだと思えた。よだかは主人公・前田アイコ(松井玲奈)であり、彼女の片想いとなる話である。この原作を気に入り、映画化を希望した松井玲奈が原動力となり映画化されたことは彼女の思いの力に敬服する。その思いがあったからこそ原作者・島本理生は映像化を許可したと思うのだが、原作以上の作品になっていないことが面はゆい。というか、正直に言えば、残念だ。主人公の思いを映像化すべく松井玲奈は頑張っているけれど、映像に残されたそれは青い痣を顔に張り付けて生きる女性の葛藤・慟哭・諦観・死生観を表現するというよりも青い痣を持つことによって恋愛未経験者である女性の思い・揺らぎであった。原作小説が持つ生命力は主人公の恋愛よりも青い痣を持つことによって受けてきた社会の人々の目と処世術、生きざまなのではないだろうか。映画化の段階で映像化が難しいところは改変・改定されることがある。それは致し方のないところではあるけれど原作の内容を大きく変えてまですべきであったかと疑問に思うところが多々あった。一番に思ったのが主人公の家族が登場しないことである。彼女の家族、中でも母親の言葉、対応がわりと大きな影響を及ぼしていると感じていたので、そこがなく、家族が登場することなく大学の研究室に通う大学院生の女子が一人暮らしをしている点に疑義を感じた。原作で”ET”と呼ばれていた原田(青木柚)にはそのくだりがなく、主人公・アイコに思いを寄せる後輩という役割だけに限定された。ミュウ先輩(藤井美菜)については彼女の生い立ちからくるアイコへの信愛と無頓着さの経歴が描かれていない。そのわりに原作にはない(と思える)キスシーンやベッドシーンがあったり、女優まりえ(織田梨沙)の舞台と映画撮影現場があったりした。過分に恋愛にシフトした映画であったと思う。そして、クライマックスの閉じ込められるシーンが改変されて…。このシーンにかけた作者の想いを思うと心苦しく、またそれを汲み取っているであろう松井玲奈は映像化のためやむなしと思ったのかもしれないけれど、”片想い”の切なさが少なくなってしまった。原作を映像化する場合、原作を越えるのは、原作並みの傑作にするのは難しいことなのか、と思ったけれど「容疑者Xの献身」は原作を凌ぐみごとな映画化だったなぁと思いだした。さて、内容についてはこれ以上あまり書けないので、キャスティングについて。原作を読んで想像する登場人物像は人によって違うであろう。私のイメージでは主人公は松井玲奈と知っていたので、松井玲奈を浮かべながらというか払しょくできないで読んだので、松井玲奈しかいない。監督役の中島歩はやけに声が低いなぁと感じた。本のイメージでは声のトーンはなかったけれど、高くもなく低くもなくふつうの音程で。風貌は無造作無頓着で顎髭くらいはやしてそうなイメージであった。髪もくしゃくしゃだったり(笑)。ミュウ先輩の藤井美菜はきれいだった。本のイメージではもう少し清楚でおきゃんで明るく快活な女性でとてもやさしい人に思えた。病室のシーンでは包帯ぐるぐる巻きを想像していたのだけれど、映画ではそれほど悲惨な感じでなく、アイコとしか面会しないという事情が描けていなかったので、ミュウの心の想いを描き切れていないと思えた。まりえのイメージはもっと幼く、若く、少女のような感じだったのだけれど…。原田の青木柚は容貌はイメージ近かったけれど、もっと長身な感じだった。”ET”を活かせなかったのは残念だったけれど、それならばもっと違った容貌で侮蔑されるものを考案してほしかった。それが原作の意図なので…。青木柚はちょっとした台詞の微妙な表現が絶妙であった。教授は三宅弘城。本のイメージは細面でロマンスグレーが似合うほっこりした感じだったんだけどね。まぁ、三宅さんは三宅さんで悪くはない。松井玲奈が女優の力を見せたのは、見せつけたのは前半の早いシーンにあった。監督と初対面となる居酒屋のシーン。監督が登場してのやり取りでのアイコの表情。ここがこの映画における松井玲奈の最大の見せ場であった。彼女の演技力、ハンパねぇ。2021年/日本/100分/G監督:安川有果原作:島本理生脚本:城定秀夫出演:松井玲奈、中島歩、藤井美菜、織田梨沙、青木柚、手島実優、池田良、中澤梓佐、三宅弘城 お薦め度「よだかの片想い」★★★(60%)新宿武蔵野館にて鑑賞
2022.09.24
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(C)尾田栄一郎/2022「ワンピース」製作委員会これ、UTAがメインじゃないのかな?チラシ、ルフィとシャンクスが前面に出てる。オープニングがすごかった。「ONE PIECE」については詳しくないし、見ていないから関係性もわかんないけれど、アニメと音楽は相性がいいのか、(まったく違ったものでも)異次元空間が出現すると「竜とそばかすの姫」を想起した。音楽、なかでも歌がとてもすばらしいのでAdoがいなければ成立しなかった作品なのだなと思えた。あまりの素晴らしさに前半で消耗、疲れてしまった。頭脳に衝撃を与えるのはこの頃の作品なのかもしれない。大容量を処理しようとするとフリーズしてしまうパソコンのようにいろんな内容と画像を見て私の脳もフリーズしてしまったかのようであった。圧倒的迫力と崇高な音楽をこの身に浴びて前半で打ちのめされた。それゆえか後半のUTAの観客を別世界に閉じ込める所業はついていけず、五里霧中にいるような状態になってしまった。難解な話ではないにしろ迫力ある画面にやられてしまっていたと思う。大大大ヒットした作品。見ることが出来て良かった。Amazon Prime Video にて2022年/日本/115分/G監督:谷口悟朗原作:尾田栄一郎脚本:黒岩勉出演(声):田中真弓、中井和哉、岡村明美、山口勝平、平田広明、大谷育江、山口由里子、矢尾一樹、チョー、宝亀克寿、神谷浩史、高戸靖広、水島裕、森久保祥太郎、土井美加、永野広一、小山茉美、杉田智和、三田ゆう子、内田夕夜、木村雅史、立木文彦、沢木郁也、置鮎龍太郎、太田真一郎、関智一、佐々木誠二、進藤尚美、梶裕貴、桑島法子、上田麗奈、渡辺久美子、大本眞基子、茶風林、野田圭一、緒方賢一、園部啓一、平野正人、増谷康紀、田原アルノ、小林通孝、土門仁、小野健一、中田譲治、緑川光、二又一成、中村浩太郎、島田敏、斎藤志郎、山田裕貴、粗品、せいや、新津ちせ、ハ竹中直人、津田健次郎、名塚佳織、Ado、池田秀一、江上太悟郎、佐藤奈都美、山本賢太、小倉彩瑛、西村朋宏、中西敦子、坂梨公俊、恒松聡美お薦め度「ONE PIECE FILM RED」★★★★(80%)
2023.03.11
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(C)Number 9 Films Living Limited古い時代の設定だからとこの旧サイズの映写でいいのか?画像も粗く感じる。過去から現在にうつるのかと思ったが、そうではなくその当時、過去のまま”生きる”を見せてくれるようだ。この映画は叙事的に描いており、登場人物の心情や感情をあまり表出しない。加えて感動的になると思えるシーンもことさら描かれることなく、主人公が死を前にして苦悩する姿を見せることはない。苦悩したと淡々と告げるだけである。それゆえか、見ている者(観客)が感情に流されることもなく、というより感情を感じ取れることもなく事実だけを見つめているという状態だと思えた。主人公が死を宣告された。自己自身を喪失し欠勤を続ける。なにかを思って公園建設に尽力する。といった事柄が進んでいくけれど、ただ単にそれだけで、そこに意志や感情が入ることはほぼ見られない。そして、突然の…。見ていて感じたことは視点が違うということである。もし、視点が同じであればもっと扇動され紅涙のひとつでも流したであろうけれど、まったくそのようなことはなく感情が揺さぶられることはほぼなかった。事実や結果だけを淡々と見せるこの形では日本人は感動しないのではないだろうか。そう思えた。「生きる」(1952)のリメイクは嬉しいことだが、これでは違った作品になってしまったと思える。2022年/イギリス/103分/G監督:オリバー・ハーマナス原作:黒澤明 橋本忍 小国英雄脚本:カズオ・イシグロ出演:ビル・ナイ、エイミー・ルー・ウッド、アレックス・シャープ、トム・バーク原題:Living(「生きている」)お薦め度「生きるLIVING」★★★(60%) 字幕翻訳:牧野琴子
2023.04.02
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(アマゾンより)“日本史上最大の危機である元寇に、没落御家人が御家復興のために立つ。かつては源頼朝から「源、北条に次ぐ」と言われた伊予の名門・河野家。しかし、一族の内紛により、いまは見る影もなく没落していた。現在の当主・河野通有も一族の惣領の地位を巡り、伯父と争うことを余儀なくされていた。しかしそんな折、海の向こうから元が侵攻してくるという知らせがもたらされる。いまは一族で骨肉の争いに明け暮れている場合ではない。通有は、ばらばらになった河野家をまとめあげ、元を迎え撃つべく九州に向かうが……アジア大陸最強の帝国の侵略を退けた立役者・河野通有が対峙する一族相克の葛藤と活躍を描く歴史大河小説。“内紛による没落。御家復興のために河野家当主・河野通有は村に市をたて、通航する人々、物を寄せ集める。その中に奴隷というか金の髪・青い瞳の女がいた。また、日本人に似て異なる男もいた。男は高麗人、女はキウイから来たというのでロシア人かウクライナ人(なのだろうか)。ウクライナとロシアが戦争中であるがゆえに興味が掻き立てられる。そんな者たちを買い求め、引取った。これら外の国の者との交流、お家騒動の行方、読んでいて惹き込まれた。おっしてクライマックスが元寇。二度目の元寇、九州への出兵である。表題である「海を破る者」の章がクライマックスなのか、その後の戦いは熾烈であり、神風と呼ばれた野分(台風)の後の処理は、河野通有の気持ちはわかる反面、お家や領地・領民のことをないがしろにしているので疑問も感じた。終章を読んでも、河野通有の境地には達しなかった。この終わり方、どうとるか。どう感じるか。海を破る者 [ 今村 翔吾 ]
2024.06.15
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14歳〈フォーティーン〉 満州開拓村からの帰還 (集英社新書) | 澤地 久枝 |本 | 通販 | Amazon(14歳〈フォーティーン〉 満州開拓村からの帰還 – 集英社新書 (shueisha.co.jp)より”わらしは軍国少女だった。満州での敗北、難民生活と壮絶な引き揚げ体験。自身の「戦争」を、いますべて綴る。「昭和」を見つめ、一貫して戦争や国家を問うてきた著者の原点となったのは、一九四五年、十四歳での敗戦体験だった。家族と渡った満州・吉林。敗戦後の難民生活は一年に及ぶ。「棄民」ともいうべき壮絶な日々、そして一家での日本への引き揚げ……。 十四歳という多感な少女が軍国少女となり、日に日に戦争に巻き込まれていく様を、自身の記憶と膨大な資料から丁寧に回顧し綴る。[著者情報]澤地久枝(さわち ひさえ)ノンフィクション作家。一九三〇年東京生まれ。四九年中央公論社に入社。六三年「婦人公論」編集部次長を最後に退社。著書に『妻たちの二・二六事件』(中公文庫)、『昭和史のおんな』『滄海よ眠れ ミッドウェー海戦の生と死』(ともに文春文庫)、『火はわが胸中にあり 忘れられた近衛兵士の叛乱 竹橋事件』(岩波現代文庫)など。八六年菊池寛賞、二〇〇八年朝日賞。”(以上、集英社文庫WEB より)澤地久枝氏が記憶だけを頼りに書いた終戦前後の満州にいた少女の見聞きしたこと。ありのままを書いたのだと思う。そこに悲惨さや悲愴というものはなく、あたりまえとも受け取れる当時のそのところの日常がある。新聞もラジオも手紙もなく、世の中がどう変わったのか、自分たちの置かれている状況がどういうものか、全く分からない情報のない暮らしの寂莫とした感じを感じながら読んだ。14歳〈フォーティーン〉 満州開拓村からの帰還 (集英社新書) [ 澤地 久枝 ]
2024.06.16
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自殺をテーマにした作品だとは思わずに見た。ブラジル映画。原語はポルトガル語。作家で心理療法士でもあるアウグスト・キュリーのベストセラーにより映画化。21階から飛び降りようとする心理学者を”飛び降りたらいい、俺の邪魔をしないでくれ”などといいながら、思いとどまらせた浮浪者のような男。その浮浪者風男に心理学者がついていき、行動を共にすることになる。浮浪者男の過去は不明。時折移る世界的企業の人たちは何?心理学者の自殺の原因も謎…。自殺防止からネットで人気が沸騰し…。「夢を売る人」というのが原題らしい。それよりは「人生のコンマ」のほうが、より内容を示していると思える。コンマ、それは句読点の読点=「、」のことである。コンマ「、」が売り物で、コンマ「、」のあと人生は続くということらしい。終幕が冒頭の21階にもどる。難解ではないが、謎解きみたいで不明瞭感があり、すっきりストンと胸に落ちるというほどの解決、爽快感は感じられなかった。なんだかなぁ、という疑問を呈するほどのことでもなく、わかるような、…感じ。興味があれば、見てみたら、くらいかな。Netflixにて2016年/ブラジル/98分/監督:ノラ・フィングシャイト原作:アウフスト・キュリー脚本:タバルディーニ・シェリング出演:セサル・トロンコーソ、ダン・ストゥルバッハ、ダニ・アントゥネス、ビリー・フランコ・ジュニア、ネルソン・バスケビル、レオナルド・メデイロス、チアゴ・メンドンサ原題:O Vendedor de Sonhos(「夢のセールスマン」)英語題名:The Dreamsellerお薦め度「人生のコンマ」★★★☆(70%)
2021.12.26
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