原題は”Any Day Now”、『いつでも、今』『いつの日も、今』ということは、いつかという未来の日ではなく、今、今この時に、という意味合いなのかと思う。邦題の『チョコレートドーナツ』というのはこの作品を見ていただければ、容易にわかる。ハッピーエンディングが好きな、育児放棄されたダウン症の14歳、いや15歳の男の子の物語。キーマンは女装して口パクでステージに上がるゲイバー(?)のパフォーマー。偏見と差別に憤りながらも、なんとかしようともがく。それを助ける弁護士などなど。良心的な人々がいる一方、嫌悪に満ちた人たちもいる。 どういう物語か、全く知らずに見て、全く有名でないキャストたちの作品ではあるが、私の心は大いに揺さぶられた。この作品を見て感じる人たちに感じてほしいのはもちろんだが、このような作品を見ない人たちに見てもらって、感じて、考えてもらいたい。制度より何より、その実態、本質を見ることが大切だと思うが。この作品のこの結末。マルコの思いが見る人に伝わってくれればと願う。