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プロローグ職業訓練とは、就職に役立つ知識や技能を無料で習得することのできる公的制度です。私が職業訓練を受講しようと思ったのは、経営していた店を閉店したことがきっかけでした。自営業は自分の思い通りにできる半面、経営責任は全て自分にあるので気が休まりません。売り上げを伸ばすには結局働き続けるしかないのです。1日12時間以上、年間350日以上働きました。好きな仕事だったので長時間労働も苦にはならなかったのですが知らず知らずに心身を蝕み、慢性的な腹痛、倦怠感、無気力感に陥り仕事に支障をきたすようになりました。症状をネットで調べると「男性更年期障害」の疑いが濃厚だったので、専門外来のある地元の総合病院を受診しました。すると、血液検査で男性ホルモン(テストステロン)の数値が正常値の1/3に低下しており、即日男性更年期障害と診断されました。治療としてエナルモンデポー筋注つまりテストステロンを補う持続性製剤の筋肉注射を3週間おきに行いました。4カ月ほど治療を続けて、テストステロンの数値が正常値に回復、倦怠感等はほとんど感じなくなりました。しかし、精神的後遺症は継続していました。男性更年期障害の治療に専念するため廃業を決め、閉店した店の後始末をしていたのですが経済的に余裕はなく休養に専念することは難しいと判断しました。今後の休養と仕事の両立が出来る方法がないか模索しました。その中で、何か資格を取得した方が良いのではないかと考えました。色々調べて、短期間で勉強できる、受験資格の要件が少ない、検定料が比較的安い、ガソリンスタンド等への転職に有利等の理由から「危険物取扱者乙種第4類」を受験することにしました。テキストとネットの資格サイトで3ヵ月ほど勉強して受験したのですが、思いの外あっさり合格しました。危険物は設備管理ではボイラーのあるホテルやガソリンスタンド等の燃料を管理するとき必要な資格です。しかし、危険物取扱者の資格を取得していざ就職活動しようとしても、心身が不安定な状態で仕事ができるのか不安は尽きませんでした。閉店して後始末が終わっても、しばらくはハローワークに通うぐらいで無職の状態が続きました。ちなみに、男性更年期障害の原因は、加齢、ストレス、生活習慣の乱れにより性ホルモンの分泌が低下したことのようなので完治することはないと医師から説明を受けていました。加齢は如何ともし難いので、今後はストレス軽減と生活習慣を正すように心掛けました。個人的に、更年期障害の療養方法として筋力トレーニングは効果的だと思います。筋トレによる適度な運動はストレス軽減につながり、食生活に注意するようになるからだと思います。後年、スポーツジムに通うようになってから実感しました。
2026.06.04
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求職者向け職業訓練職業訓練を受講しようと考えたのは、ハローワークで求人票の閲覧をしているとき職業訓練のチラシを見たことがきっかけでした。施工管理等の経験があるのでその業種への転職も考えていたのですが、体力的精神的に不安があり折角の機会でもあり「職業訓練」なるものを受講してみようと思い立ちました。職業訓練は、失業保険受給者向けの「公共職業訓練(離職者訓練)」と、それ以外の人向けの「求職者支援訓練」の2種類があり、私は自営業だったため後者の方でした。また、職業訓練はポリテクセンター(正式名称:職業能力開発促進センター)で行われる訓練と専門学校等で行われる委託訓練があります。ポリテクセンターは機械、建築、電気等のモノづくり関係のコースが多く、事務や介護等は専門学校等の委託訓練が多いようです。
2026.06.04
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求職者支援制度求職者支援制度は、雇用保険を受給できない人が職業訓練によるスキルアップを通じて早期就職を実現するために国が支援する制度で、無料の求職者支援訓練が受講出来て生活支援の職業訓練受講給付金が支給されます。給付金は月額10万円の職業訓練受講手当と訓練機関までの交通費の通所手当があります。なお、支給される期間は職業訓練期間中のみです。(1)求職者支援訓練私はハローワークの窓口で求職者支援制度について説明を聞き、職業訓練の受講の申請をする前にポリテクセンターの見学会に参加しました。見学会といっても当日は私を含めて3名で、ポリテクセンターの施設や訓練の様子を1時間ほど見学しました。対応したのは訓練校の指導員で、思いの外親切で受講内容等を丁寧に説明してくれました。職業訓練は、地元のポリテクセンターで年に6~7回実施されており、機械CAD技術科、電気設備技術科、住宅CADリフォーム技術科、ビジネスワーク科の4つのコースがありました。私は電気設備技術科コースを希望しました。機械CADは実務経験があったのですが就職先が製造業に限られます。地元の製造業は低賃金で労働環境は最低だったので選択肢から除外しました。住宅CADリフォームは就職先がほぼ建築業であり、機械CADコースと同様の理由で選択しませんでした。ビジネスワークは事務方の仕事で、仕事は比較的楽ですが低賃金のため選択しませんでした。電気設備技術科は、就職に有利な資格が多く取得できることと就職先が幅広いことが魅力でした。私はかつて機械設計や機械据付の施工管理をしていたので機械ものはある程度の知識があったものの、電気は基礎的な知識しかありませんでした。この職業訓練ではとても良い勉強になり、電気設備技術科コースの職業訓練では、電気工事士2種と消防設備士乙種4類の資格取得が目標とされていました。ちなみに、私は電気工事士2種と消防設備士乙4、自主勉で2級ボイラー技士の資格を取得して、最終的に設備管理会社に就職することができました。(2)職業訓練選考会職業訓練を受講するには職業訓練選考会に合格する必要があります。職業訓練選考会は、面接と筆記試験(国語・数学・適性検査)があり、職業訓練を最後まで通い続けて再就職する意欲が問われます。選考会はポリテクセンターで行われ、朝から受験生が大勢集まっていました。会議室に集められて、合否通知送付用の封筒に住所を書き、面接シートを記入します。その後面接等に関する説明を受けました。私が受講希望の電気設備科コースとビジネスワーク科コースは、希望者が募集定員を大幅に超えているとのことでした。次に、安全に関するテストと一般教養テストがありました。安全に関するテストは、縦11個×横18個の漢字の中から設問に応じた漢字を答えるテストでした。5分のテストでしたが難しいものではありませんでした。一般教養テストは、試験時間は25分の中学校基礎レベルの国語と数学でした。試験内容には簡単ですが空間図形の展開図は正答かどうか少々不安でした。どちらにせよ、事前に予習しなければならないような試験ではありませんでした。テスト後、電気設備科コースの希望者は電気工事士の受験について説明を受けました。電気工事士の試験は上期と下期に分かれており、上期の受験申込期限が入所の翌日で、職業訓練選考の合否が決まったら直ちに試験の申込みをするように勧められました。次に受験番号順に面接があります。私はなんと1番だったので早速面接のブースに呼ばれました。面接官は2名で、1名は見学会の時案内してくれた指導員であったのでやや安心しました。面接時の質問は、電気設備科の受講希望する理由、職業訓練中途での就職の希望の有無、現在就職活動をしているかというものでした。就職先として設備保全の業種を希望していること等を説明して面接は10分程度で終わりました。数日後、合格通知のハガキが届き、晴れて職業訓練の受講が決まりました。(3)職業訓練受講給付金私は前職が自営業のため雇用保険の受給ができませんでした。そのため、職業訓練受講給付金の受給を申請しました。給付金は、職業訓練の開始日から1カ月ごとに10万円が支給されて、通所手当が日数分支給されます。この制度は、職業訓練期間中に失業給付がない状態で経済的な不安が軽減されるありがたい制度です。ハローワークのホームページで知った制度で内容や支給要件等確認しましたが、詳細はハローワークの窓口で直接聞きました。給付金の受給申請にあたり、私が職業訓練受講手当の支給要件を満たしているかが問題でした。自分の年収、世帯の年収、資産等が支給要件を満たせるか調べましたが、私はしがない元自営業者で築40年の老朽化した戸建てしか持っておらず余裕で支給要件を満たしていました。そして、職業訓練の受講申込書、職業訓練受講給付金要件申告書、本人確認書類(運転免許証等)、住民票、申請者と同居配偶者等の収入を証明する書類(源泉徴収票等)、銀行の通帳を持ってハローワークに向かいました。職業訓練受講給付金の事前審査が通り、職業訓練選考会に合格、職業訓練が始まるとハローワークから月に一度の来所日を指定されます。来所日に職業訓練受講給付金の支給申請手続きを行い給付金が銀行口座に振り込まれます。なお、私が職業訓練を終えて既に10数年が経過しており、求職者支援制度等は内容が変わっているかもしれません。職業訓練にご興味のある方は、ハローワークの窓口やホームページ等で最新情報を確認してください。
2026.06.04
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職業訓練開始私が通ったポリテクセンターは、市街地から少し離れた場所でしたが車での通学は禁止だったので自転車か電車での通学となります。自宅から自転車でおよそ45分かかりましたが良い運動になりました。(1)入所式4月某日、職業訓練初日の入所式はスーツを着用して出掛けました。入所式に出席した訓練生は殆どスーツ姿でしたが、ラフな服装の者もいました。入所式の後、訓練に関する諸注意や訓練に関する手続きがありました。注意事項で強調されたのは、とにかく遅刻せず通所することでした。これは給付金の受給にもかかわることで重要であることを知ります。広い研修室で他のコースの訓練生と1時間程訓練日程や給付金等の説明を受けて、次に電気設備科の実習室に移動して訓練内容等の細かい説明を受けました。訓練は朝09:10から実習場でラジオ体操と点呼があり、点呼に遅刻すると給付金の支給されなくなるとのことでした。1時間程説明の後また研修室に戻り、受講中の病気や怪我に関する保険や給付金の説明、テキスト代の支払いについて説明がありました。テキスト代や教材費等は個人負担で、電気工事士受験用のテキストと消防設備士受験用のテキストで約5,000円、更に教材費や保険の費用が別途必要で合計が1万円程度だったと思います。最後に特定求職者の毎月の申請手続きについて説明がありましたがハローワークでの説明と同じ内容でした。12:00にすべて終了して帰宅しました。(2)職業訓練開始私が入所したポリテクセンターの職業訓練は、各コース共に1月と4月に入所した訓練生の混成で合計40名でした。座学を行う実習室では、1月生と4月生が隣り合うように長机に座ります。服装もまちまちで、作業服やトレーナーを着用するものが多かったです。中には実習に不向きそうなカジュアルな服装の者もいました。指導員は紺色の作業服を着用していましたが、ただ、実習では作業帽(自費購入)の着用以外は作業のしやすい服装ということで特に指定はありませんでした。職業訓練ということで、会社の研修のような雰囲気で特に違和感はありませんでした。入所式翌日から訓練が始まり、初日に指導員の紹介と訓練生の自己紹介がありました。訓練生の年齢は20~60歳代と幅広く、私のような元自営業や会社員、フリーター、定年退職者、主婦と経歴も様々でした。午前は電気の座学、午後は実習でその日の訓練は16:35に終了、清掃、終礼で終わりました。訓練が意外にのんびりしており、実習の課題を終わらせた訓練生が各自で好き勝手するので指導員は訓練生を持て余しぎみでした。
2026.06.04
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座学(電気)電気設備技術科コースでは、第2種電気工事士資格の取得が大きな目標でした。そのため座学では電気の基礎と電気工事士の学科試験に向けた授業が行われます。授業内容は、テキストやプリントを使用して解説と設問を解くという学校の授業と変わらないものでした。職業訓練で使用したテキストは、市販の第2種電気工事士の筆記・実技試験対策の本で、カラー印刷で見やすく解説が分かりやすいものでした。プリントは主に電気工事士の過去問でした。電気理論では、オームの法則やキルヒホッフの法則等の電気の基礎理論、交流回路、三相交流等の配電理論、配線設計、誘導電動機や照明器具等の電気機器、配線器具や材料、電気工事の施工方法、一般用電気工作物の検査、電気事業法等の法令を学びます。電気理論の勉強は、理論や仕組みを理解するだけでなく公式や名称等の暗記ものも多いです。私は訓練で使用するテキスト以外にネットや他のテキストでも勉強して、ノートにまとめるようにしました。他の資格の勉強でも同様でしたが、私にとっては書いて覚える方法が習得の最適解でした。座学では実習的なことも行います。実際に抵抗回路を作って各抵抗の電流、電圧を回路計で測定することもありました。その点は義務教育の授業と違うところで、大学の物理実験のようで理解しやすいものでした。実習(電気)実習では、スイッチやランプレセプタクル等の配線、金属管や樹脂管等を使った電線管工事の基礎を学び、最終的に全ての学習内容が網羅されたパネル課題を作成します。また、座学と同様に電気工事士の実技試験対策が行われます。①器具の配線実習ではまず工具の使い方から学びます。工具の名称や使用方法の説明がありましたが、見知ったものがほとんどで特に問題はありませんでした。ただ、線材やコンセント等の器具は種類が多いので名称を覚えるのに一苦労しました。実習初日は、工具や配線資材の貸し出しがあります。実習用の工具はポリテクセンターで訓練生一人一人に貸し出されますが、古い工具で使い勝手が悪いものが多いです。使い勝手の悪い工具で実習を行っていて能率が悪く、電気工事士の実技試験では試験時間内に作業が終わらないです。訓練生の多くは訓練中に自前で工具を購入していまいた。私はドライバーやニッパー程度は持っていたので、電気工事士試験に必要な圧着ペンチ、VVFストリッパー、電工ナイフ、絶縁ドライバー等をホームセンターで購入しました。セット物もありますが高額で不要なものもついてくるので私はお勧めしません。ちなみに、電気工事士対策で販売されている工具セットは、実務ではあまり使わないという話を聞きます。実際、電工ナイフは電気工事の現場ではあまり見かけません。また、ストリッパーは種類が多く業務内容で選択すべきでしょう。建物の設備管理では、点検や簡易な修繕程度しか行わなかったので小型で2千円程度の安いIV線用ストリッパーがあれば十分でした。器具の配線は、最初に電工ナイフ、ペンチ、ワイヤーストリッパーを使ってシース(外装)とIV線の被覆を剥く練習で、VVF(600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形)の1.6-2.0Cを使って実習が行われました。電工ナイフは未経験でしたが扱いは割と簡単でした。ペンチで被覆を剥く作業は心線を傷付けてやすく、ワイヤーストリッパーは簡単であるがシースだけ剥くつもりが心線まで切ってしまい注意が必要でした。VVFは撚り線よりは被覆が剥き易いと感じました。配線の結線では、圧着ペンチによるリングスリーブの圧着作業は圧着前の単線とスリーブの位置や寸法が仕上げに影響します。また、スリーブのサイズの大きいものは綺麗に仕上げることが難しいです。コネクターの結線は簡単で単線をコネクターに差し込むだけです。実際のビルや住宅の屋内配線ではコネクター結線がほとんどでした。ただ、電動機の電力線や振動のある機械設備等ではリングスリーブや圧着端子を使うことも多いです。器具への配線は、ランプレセプタクル、片切スイッチ、ブレーカ、引掛けシーリング、コンセントへの配線を行います。ランプレセプタクルの輪作りは比較的簡単ですが、シースを電工ナイフで剥く時に心線の被覆を傷付けてやり直すことが時々ありました。また、線材やシースや切り取る寸法を定規やゲージで測っていては時間がかかるので、器具の外形、指の関節等の長さで寸法を測りとる方法を学びます。これは実務でも結構利用できます。私の場合、5cmは親指の長さ、10cmは握り拳の幅、15cmは人差し指と親指の間、20cmは小指と親指の間です。パイロットランプの配線では、常時点灯回路、同時点滅回路、異時点滅回路の配線等を学びます。いずれの回路でも配線はきれいに仕上がったのでが、同時点滅回路から異時点滅回路の配線につなぎ替えがうまくできませんでした。回路図は簡単ですが実物では見た目に惑わされてしまい間違えました。これは現場の施工でもよくある話です。②単線図・複線図複線図は現場の施工や電気工事士試験の実技試験で必須の知識です。理論は頭で理解できても、実際に単線図から複線図に書き換えるのは当初戸惑いがありました。また、複線図を綺麗に書くことに気が向いてしまい、配線接続に誤りがないことや配線の使用量を最小にするという目的が疎かになりがちでした。単線図と複線図3路・4路スイッチとパイロットランプ回路では、複線図の作成は出来ても実際の配線作業には苦労しました。自前で購入したIV線用ニッパーが切れすぎで心線まで切ってしまったり、線材の切り取り寸法を間違えたり、スリーブ結線で違う線を圧着したりとミスを頻発しました。作業手順が定まっていないこと、単線図の読み取りが不慣れなことが原因でした。とりあえず配線は出来上がったものの欠陥が多く合格基準を満たしていないか不安で、指導員のチェックを受けるときは気が気ではありませんでした。複線図に慣れてくると、単線図を見て実際の配線がどのように配線されているかが理解できるようになります。私は設備管理の仕事でマンションやビルの電気設備の図面を見る機会がありましたが、図面と実際の配線を照合できたので点検や故障探求で役に立ちました。ちなみに現場の電気工事ではわざわざ複線図を書き起こしたりせず単線図でそのまま配線します。(私は無理ですが・・・。)余談ですが、複線図を書く時に“消せるボールペン”はとても便利です。黒・赤・緑・青の4色あれば電気工事士の実技試験では十分です。なお、青は白線用です。消せるボールペンは、普通のボールペンと違い修正できることが強みです。③パネルを使った配線実習訓練開始から1カ月ほど経過して、実習場での実習が始まりました。座学は実習室という学校の教室のような場所でしたが、実習場は天井クレーンのあるコンクリート床の倉庫のような建物でした。そこには2m四方の総合課題用木製パネルが20台ほど置かれており、主にこのパネルを使って模擬配線の実習が行われます。最初はパネルにケーブル配線を施工する実習でした。まず、パネルに下げ振りを使いチョークラインで簡単な墨出しの練習を行います。その後VVFケーブルをステップルで固定する練習を行いました。次に単線図から複線図を作成、パネルに墨出しを行いましたが、レーザー墨出し器を使用した実習もありました。最近は安価なレーザーが販売されており、チョークでラインを引かなくてもレーザーの線に沿って施工すればいいので楽です。次に、ランプレセプタクル、露出型スイッチ、露出型コンセント、ブレーカを取り付け、VVFケーブルで配線、ジョイントボックスの取り付け、配線の仮止め、ランプ等の輪作りと結線等を行いました。ブレーカは簡単に結線できたのですが、コンセント等は輪作りの際の採寸、被覆剥きが難しく長すぎると絶縁をネジで噛んでしまいます。配線の仕上げを行い最後に絶縁・接地抵抗の測定を行いました。④電線管の実習金属配管の加工では、ねじなし電線管(E管)のS字曲げを行います。指示された寸法に曲げ加工を行うのですが、寸法計算、材料の切り出し、ハイヒッキーという電線管をRに曲げる器具を使ってE19の薄鋼管を曲げます。金属配管の曲げ加工では、計算した寸法通りに曲げられなかったり曲げる方向を間違えてしまったりと悪戦苦闘しました。ハイヒッキー(電線管を少しずつ力を加えて自由な角度に曲げる工具)金属管の立体曲げでは、図面に切り出しの寸法があったのでその通りに切り出してベンダーで曲げ加工を行います。周りの訓練生は配管の水平・垂直を気にして加工していましたが、私は墨出し通りに取り付けられれば問題ないと思い、ジョイントボックス間で管が過不足なくつながるか、図面通りの取り付け寸法になっているかに重点を置くようにしました。見た目ばかり気にして、接続不良や寸法間違いがあっては意味がないと考えたからです。仕上がりは思いの外良好で、作業も効率的でした。合成樹脂管(VE管)の曲げ加工では、ガストーチで簡単に曲げられますがフランジを加工するのは難しかったです。最後にコンセントボックス、ジョイントボックスの接地、配管への通線で完成、指導員のチェックを受けます。⑤模擬家屋を使った実習模擬家屋では、実際の住宅での電気工事を想定した実習を行います。始めに前の実習で取り付けられた蛍光灯、コンセント、石膏ボード等の撤去を行います。その後、ボードの貼り直し、呼び線の挿入、コンセント等の開口部を加工する作業を行います。次に、配線、壁、天井のボード貼り付け、器具取り付け部分の開口、取り付け、絶縁抵抗検査、通電検査を行います。この実習では3名1組で作業を行います。私の班は連携が悪く他の班に比べて作業が遅れ気味でしたが、時間内に何とか最後の通電検査までたどり着きました。しかし、ビス止めがうまくいかなかったり、ボードを割ったりとトラブルが多発して散々でした。模擬家屋⑥総合課題総合課題は、2カ月間実習で学んだ知識と技能を駆使して複線図作成から配線施工の課題を行います。2m四方のパネルを半分に分けて左右1名で製作します。課題の内容は、住宅配線を模したもので、電力線の分電盤への引き込みから金属管や樹脂管、ジョイントボックス等を使用して各器具(コンセント、スイッチ、ランプ)への配線を行います。また、電力計と電気温水器を模した端子台も取り付けます。訓練生に与えられた総合課題のプリントには、単線図と指示事項が記されています。単線図は電気工事士の実技試験と同様に器具や寸法が記されていますが、ジョイントボックス等の取り付け位置や金属管の曲げ寸法等も記されており、その指示通りに製作することが求められます。指示事項には施工の細かい手順が記されていました。更に細かい注意事項(配線の曲げ位置を揃える等)は黒板に掲示されました。まず問題となったのは複線図でした。単線図から複線図を書き起こすのですが、意外に難しい課題だったので不安になった訓練生は正答を指導員に尋ねました。当初はそれも課題だとなかなか正答を教えてもらえませんでしたが、根負けした指導員がやっと正答を示してくれました。案の定、正答の複線図を書けていた訓練生はおらず、正答を見ないまま施工していたら大惨事でした。総合課題では、CV5.5電力ケーブルの配線と分電盤の取り付けはパネルに1個のため共同作業を行い、分電盤から先の金属管や樹脂管、線ぴ等の切り出しと取り付け、ジョイントボックス、スイッチボックス等の取り付け、入線作業、アース線の取り付け等は個々で作業を行います。電力ケーブルはかなり太く固いので配線やスリーブの圧着に手間取り、コンセントのIV線を2.0ではなく1.6と間違えていたため余計な線を切ってしまったり、金属管の曲げ加工が寸法通りにならなかったりと悪戦苦闘しました。また、一部のリングスリーブ結線がいつの間にか差し込みコネクターに変更になっていたり、接地棒の取り付けについて接地棒の本数が足らないので接地線を取り付けるだけに変更になったりしました。問題は指導員の怠慢で、変更の情報が作業中の私らを含め一部の訓練生に伝わっていなかったことです。おかげで余計な作業を強いられて内心腹立たしく思いましたが、文句を言ったところで詮無いことと思い淡々と作業を進めました。他の組は午前中に竣工しましたが、私の組は最も遅く午後2時頃竣工しました。幸い、施工に問題はなく、導通確認で異時点灯ランプは点灯、コンセントへの電源供給も出来ていました。最後に完成報告書を作成して総合課題を終えました。実習後は分別作業を行います。分別作業とは、実習で使用した電線や器具を分別して再利用又は廃棄する作業です。これが意外に手間で握力勝負になります。差込型コネクターにつないでいた電線は引き抜き、スリーブで固定している場合は切り落として線材毎に分別します。差込型コネクター、コンセント、スイッチボックス等の器具は再利用します。総合課題用パネル(完成した状態)課題作成中の状態電源線のスリーブを使った接続
2026.06.04
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⑦リモコン配線リモコン配線(リモコンリレー回路)は、オフィスや店舗の照明器具等の集中配線のことです。器具を直接スイッチで操作ではなく、24V以下の低電圧信号で遠隔操作(ON/OFF)する配線方式で、トランスやリレースイッチを組み合わせたものです。身近なものですが詳しい仕組みを知らなかったので勉強になりました。まず、伝送ユニットを使った配線の実習でした。伝送ユニットは、フル2線式リモコンで、スイッチと照明間の信号をやり取りするコントローラーです。2本の信号線で最大256回路を制御して、照明の点灯・消灯パターンを記憶、管理します。仕組みは頭では理解しても、実際に配線してみると間違いやすく苦戦しました。次に、パネルにリモコン配線を行いました。リレー、トランス、伝送ユニット等の配線は概ね理解できたのですが、伝送ユニットのグループ設定やパターン設定は見学しただけで自分では設定しなかったので理解が不完全でした。また、最後にリモコン配線の筆記試験がありましたが複線図で苦戦しました。リモコン配線はビルやマンション等の設備管理では必須の知識です。私が設備管理をしていたマンションでは、共用部の照明で設定時刻以外の異常な点灯・消灯が発生し、原因を調べると伝送ユニットの中継器の故障でした。他の設備管理員は照明器具の調子が悪いのだろうと放置していましたが、伝送ユニットのログデータを調べて中継器の異常と判明しました。リモコン配線⑧実習(空冷エアコン)空冷エアコンの実習では、一般的な冷媒方式のエアコンの仕組みや施工方法を学びました。最初に冷媒管である銅管のフレア加工の実習でした。パイプカッターで銅管を切断、リーマー加工、フレアツールでのフレア加工を行います。フレア加工の仕上がりがうまくいかず苦戦しました。次に、エアコンの実機を使った実習でした。私たちの組に支給されたエアコンは冷媒管が途中で折れており、しかも背板に本体カバーがはまらないという代物でした。結局実習後に代替のエアコンを倉庫に探しに行く羽目になりました。ペアコイルの取り付けとフレア加工は概ねうまく出来上がり、エアコン本体をパネルに取り付けました。最後は、エアコンの真空引きとポンプダウンを行いました。真空引きは、エアコンの取り付けや移設時に真空ポンプを使って室内機と配管内の空気や水分、不純物を除去して内部を真空状態にする必須の作業です。配管内の圧力が-0.1MPa(-750mmHg)以下になるまで真空引きを行います。ポンプダウンは、エアコンの移設や取り外し時に配管や室内機の冷媒ガスを室外機へ回収する作業です。冷房運転でコンプレッサーを動かして、液側のバルブを閉め、その後ガス側のバルブを閉じて停止します。真空ポンプとマニホールドを使って真空引きを行うのですが、私の組はポンプで真空引きを行っても負圧にならず、またしてもトラブルに見舞われてしまいました。指導員の指示で改めて真空引きを行いましたが結局負圧にはなりませんでした。おそらく配管のどこかが破損して真空にならないようでした。また、室外機の冷媒も無くなっており室内機に冷媒が回らないので運転できません。結局この実習では真空引きの手順を確認するだけで終わってしまいました。実習はこうしたトラブルは時々発生するので、特に使いまわしの機器を使用するときは注意が必要です。エアコンの実習では、雇用支援機構のテキストとA4用紙2枚のプリントが配布されました。テキストはエアコンの構造等の解説で、プリントは真空引きとポンプダウンの手順が記載されていました。プリントの内容は実践的で分かりやすいものでした。
2026.06.04
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(5)電気工事士試験(筆記)電気工事士の筆記試験対策として、訓練期間中は頻繁に過去問を解く補習が行われました。基本的には過去問をひたすら解くのですが、暗記事項が多いので私はノートに学習事項をまとめました。暗記物は書いて覚える方法が確実です。テキストやネットの学習サイトを見るだけではなかなか記憶に定着しないと思います。私たち4月生は、総合課題が終わった直後の6月初旬に筆記試験が行われました。筆記試験は商工会館で受験しました。試験会場は受験者でごった返していましたが特にトラブルも無く13:00に筆記試験が開始されました。試験はマークシートの4択ですが、正答を確実に選択できるように勉強しないと合格は危ういと思います。基礎学力を高めて過去問を繰り返し解いて試験に慣れることが大切です。他の資格試験も同じと思いますが、知識や理解があやふやなままで受験してもほぼ不合格になるでしょう。また、設問で「最も適切なものは」、「最も不適切なものは」の問われ方をしてくるので見間違わないようにすることも大切です。(これでミスする人が多いようです。)また、問題2の配線図を使った問題は、複線図が書けなければ解けません。複線図はいろいろなパターンを解いて勉強する必要があります。そして、ボックス内のコネクターやリングスリーブの種類と最小個数の問題は、実技試験にも関係するため繰り返し勉強する必要があると思います。指導員から年によって難易度が上がる場合があるとは聞いていましたが、私が受験した年は例年と同程度だったので安心しました。試験後、ネットで解答が公表されて確認すると、配線図でボックス内の差込コネクターの組み合わせの種類と数の問題を間違っていました。他は正答していたので合格は確信しましたが悔しい結果でした。1カ月後合否が発表されて、無事筆記試験の合格通知が届きました。ちなみに、筆記・実技の過去問は「電気技術者試験センター」のwebサイトで問題、解答が見られます。(6)電気工事士試験(実技)職業訓練では筆記試験同様に実技試験の補習が頻繁に行われます。補習では、実技試験本番と同様に課題の単線図から複線図を書き起こして、線材の切り出しを行い器具に配線します。初めて実技試験と同じ要領で行う模擬試験では、簡単な課題だったので欠陥無しで完成しました。それでも、試験本番と同じ試験時間40分の中で複線図を書いて配線してきちんと仕上げられるかどうか不安が残りました。2度目の模擬試験では、引掛けシーリングの心線が見えていたので軽欠陥1になってしまいました。原因として、複線図で実際のケーブル配線の並びになっていなかったため戸惑ったこと、連用枠へのスイッチの取り付け、ランプレセプタクルのネジ止め、シースの被覆を剥く長さのミスで時間がかかってしまったため細部に注意が行き届かなかったためでした。何度か模擬試験を繰り返すと、欠陥はなくなり時間もかなり余裕が出来るようになり、過去問の課題を25分程度で終わらせられるようになりました。そして、残った時間で欠陥がないか確認します。実技試験の練習ですが、ポリテクの補習だけでは不十分と思い多くの訓練生は自宅でも練習していました。私は自宅での練習だけでなく、他の訓練生の家にお邪魔して自主練を数回行いました。一人で練習するより他の訓練生との練習は、情報交換が出来て一人では気付かなかったミスや上手に仕上げるテクニックを教えてもらえる利点があります。自主練で教わった小技ですが、リングスリーブの取り付けで挿入する電線が4本を超える場合、圧着前に結束バンドでまとめておくと作業がしやすいです。実技試験で使用する工具やランプレセプタクル等の器具の一部、試験対策のテキストはポリテクセンターで借りることができます。しかし、新品の線材や差し込みコネクター等はポリテクではもらえないのでホームセンターで購入しました。実技試験は7月下旬に行われました。試験会場は筆記試験と同じ商工会館で11:30に試験が開始されました。最初に試験の注意事項の説明、試験で使用する材料の確認の後40分の試験が開始されます。工具は持ち込みですが、持ち込める工具に制限があるので必ず試験案内を確認しておく必要があります。試験のとき気付いたのは、受験者の大半が職業訓練生、工業高校の生徒、作業服を着た電気工事業らしき人でした。当然とはいえ、もっと一般の受験者がいる者かと予想していましたが予想外でした。この年の実技試験課題は例年と同程度の難易度で、私は25分ほどで複線図の作図、配線、欠陥がないか点検を終わらせられました。この時は、意外に作業が捗り、欠陥に該当するものがないか2~3回調べても問題はありませんでした。やはり、実践的な練習を反復した賜物でしょう。終わって周囲を見渡すと大半の者が作業を終えていましたが、一部に配線にも取り掛かっていない受験者がいました。また、再々コネクター等の器具や線材の追加交換を要求する者がおり、恐らく自主勉のみの受験者と思われます。(ちなみに試験中の部材交換や追加支給は認められません。)試験終了の時刻になり、受験生は完成品を置いてその場を離れました。しかし、作業を止めるように指示されてもなかなか止めない者がいて試験官がやや苛立っていました。例の部品の交換を要求していた人物です。職業訓練生の受験者は特に問題もなく安堵していました。ネットや市販本で電気工事士試験対策は可能ですが、実際は様々なノウハウが必要で簡単なものではありません。やはり、直接指導を受ける機会がないと合格はほぼ無理でしょう。ポリテクセンター等で一般向けの受験対策講習を行っているので受講することをお勧めします。
2026.06.04
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(7)実習(CAD)CADの実習では、住宅家屋における電気設備の配線図を作成、最終的に施工用とプレゼンテーション用の図面に仕上げます。CADはポリテクの職業訓練後、就職してもほぼ使うことはないでしょう。しかし、図面が読めないと現場では使い物になりません。電気工事の末端の作業員には、現場の作業経験で配線方法等を習得してはいても、図面を正確に読み取ることが出来ない人が結構います。しかし、監督的な立場になればそうはいきません。CAD実習は、CADの操作を習得するだけでなく、図面の見方を学習するために行われるものです。①JW-CADの基本操作JW-CADの基本操作の実習では、パソコンを使用してCADは設計製図用ソフトウェアのことで、このソフトを使って図面を作成します。JW-CADはWindowsで動作する無料の汎用CADソフトです。建築・土木・機械など幅広い分野で利用されており、私がポリテク卒業後に就職した会社でも使用していました。工業高校や大学の工業系学科の出身者、実務で製図やCADの経験があれば習得はさほど難しくはありません。ただ、一般的なお絵描きソフトとは違い、製図の知識が必要ないと習得するのは難しいでしょう。私は他の機械CADで図面作成の経験があるので、CADの操作はさほど難しくはありませんでした。しかし、CADを使う仕事からかなりブランクがあったことと、演習用で配布されたA4用紙20ページほどの冊子にはCADの操作に関する部分は2~3ページしかなく、私は自宅でJW-CADの学習サイトで自主勉しました。②木造家屋の平面図作成CADの基本的な操作の学習後、木造家屋の平面図を作成します。課題に出された家屋は、木造平屋、70平米の2LDKでした。平面図作成には建築関係の図面の知識が必要ですが、テキストの最初に木造家屋の構造や各部の名称、建築図記号等が示されており、それを参考に作図します。ただ、実習ではこれらについて講義は無く、演習用冊子の指示通りにCADで図面を作成するだけでした。指導員が建築図面に詳しい人がいなかったからでしょう。ちなみに他の職業訓練のコースに住宅CADリフォーム技術科があるのですが、交流が全く無いので建築図面についてどの程度学習するかは分かりません。平面図作成の手順は、中心線、柱、壁、建具(扉や窓等)、テラスやポーチ、階段や設備器具、通し柱・廊下・タイル、寸法をレイヤー毎に記入します。それぞれ建築図面記号等のルールに従って表記しますが、演習用冊子の指示通りに入力すればよいので難しくはありません。また、建具等はツールバーから選択して簡単に作れるので造作もないです。③照度計算と照明器具の選定平面図が出来たら、次は各部屋の照明器具の台数を光束法の計算式から求めます。照明器具の台数は、設計照度、部屋の床面積や照明の光束等から算出します。設計照度はJISの照度基準を用います。照明器具の選定について、演習用冊子では蛍光灯や白熱灯を使用する前提でしたが、私はLED照明を使用することにこだわりました。当時LED照明はまだ高価でしたが普及し始めていたので積極的に取り入れました。また、蛍光灯を使用した場合との使用電力量の比較をすることで節電効果をアピールできるので、プレゼンテーションとして良い印象を与えられると考えたからです。照明器具の選定は、メーカーのホームページを利用します。大手の照明機器のメーカーはカタログや各種資料を公開しているのでそれらを参考に選定します。実習では、実務でないので個人的趣味で器具を選定しており、訓練生の中には平屋の木造家屋に豪華なシャンデリアを選定する者もいました。照明器具の選定後、照明器具を配置した平面図とコンセント・分電盤を配置した平面図をCADで作成します。④使用電力量の積算と分電盤の設計平面図が出来たら、次は分電盤の設計を行います。これも演習用冊子があり、その指示通りに計算を進めれば負荷容量や必要最小分岐回路数を求めることが出来ました。それらの結果を元に分電盤結線図を作成します。負荷容量は、照明器具以外にエアコン、冷蔵庫、IHヒーター等の家電の使用電力量も加算しますが、LED照明を使用したので容量に余裕があったので床暖房を追加して算出しました。⑤見積書の作成今回の実習では、設備費の見積書の作成は特に指示されていませんでした。しかし、実務では当然ながら必要なことなので、私は時間に余裕があったので見積書も作成しました。時間と「積算資料」があれば、労務費等も含めた見積書が作れたと思いますが、さすがにそれはやり過ぎかなと思い止めました。⑥「あかりプラン」の作成とプレゼンテーション分電盤の設計が終わると、それらを図面上に網羅して、「あかりプラン」という名称のプレゼンテーション用の資料にまとめます。私はそれらに加えて見積書を追加しました。CAD実習最終日に訓練生一人一人が各自で作成した「あかりプラン」のプレゼンテーションを行います。多くは一般的な演習用冊子の凡例に沿った設計でしたが、私も含めて何人かは個人的趣味が大いに反映されたものが発表されました。課題の平面図に元々なかったガレージを追加して高級外車を配置する者あり、庭園を追加して屋外照明を多数設置する者あり、シャンデリアやラグジュアリー照明のような豪華な器具を多数設置するなど悪乗りと妄想全開のプランが発表されました。CAD実習ですが、就職してもほとんど役には立たないと思います。なぜなら、職業訓練から来たような半端者に設計など会社がさせることはまず無いからです。設計施工の経験者や電気工事施工管理技士や電気主任技術者のような資格がないとまず相手にされないでしょう。「あかりプラン」のプレゼンテーション用図面と施工図面
2026.06.04
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(8)実習(LAN)LANの実習は、LANケーブルの作成と敷設、パソコンやハブのLAN設定を行いました。パソコンが普及して近年は無線LANが一般家庭でも普及するようになりました。実習ではLANケーブルの作成と測定試験、LANケーブルの敷設、パソコンでの設定を行いました。①LANケーブルの作成LANケーブルを作成では、AWG24(0.25sq)という細線をインサートトレーに挿入してモジュラープラグに差し込み、最後に圧着工具で圧着します。もし、圧着する前に線が抜けてしまうと作業はやり直しです。圧着作業が完了したらLANケーブルテスターを使用し、断線、ペア配線ミス(結線状態)を確認します。私が最初に作ったケーブルは1本接触不良がありやり直しました。私は不器用で細かい作業が苦手で、インサートトレーに細線がうまく入らなかったり線の並びを間違えたり悪戦苦闘しました。②LANの設定次に、LANによるネットワークプリンター、無線LANの設定は、パソコンで設定を行うだけなので簡単でした。昔はパソコンやルーターの設定は結構手間のかかる作業でしたが、現在は本当に簡単になりました。③LANケーブルの敷設LANケーブルの敷設は、パソコンの実習室を使用しましたが狭いため時間別に3班に分かれて作業することとなりました。(作業をしていない班は自習という名の休憩タイムになります。) 教室の床はいわゆるOAフロアなので、床のパネルを外して床下にLANケーブルを這わせて所定の場所まで引き込むだけなので1時間ほどの作業で終わりした。最後に試験が行われましたが、筆記は比較的簡単でしたがLANケーブルの作成は断線が生じており作り直しになりましたが時間切れとなってしまいました。電力用の電線と異なり通信用は繊細で私には向いていないようでした。
2026.06.04
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(9)実習(高圧受変電設備)①座学高圧受電設備は、電気工事士1種受験を念頭に学習する内容でした。第2種は、一般住宅や小規模店舗(600V以下)の電気配線等の工事が行える資格ですが、1種は工場やビルなど高圧で受電する500kW未満の施設(自家用電気工作物)の工事を行える資格になります。しかし、資格取得に3年以上の実務経験が必要なので、試験だけ合格しておいて実務経験が3年に達したら資格を申請する方法をポリテクでは勧められました。座学は、単層交流回路等の基礎理論、配電理論、照度や電気加熱、変圧器や三相誘導電動機等の電気機器、高圧引き込み線の工事方法、高圧受電設備の配線図、シーケンス回路、発電・送電・変電、法令を学びました。座学では2種の学習時に比べて時間数が少なくガイダンス的な内容になっており、電気工事士1種を受験するには物足りない内容でした。1種を受験するなら自主勉するしかありません。後年、設備管理の仕事に従事したとき、これらの内容は大いに役立ちました。ビルやマンションの設備管理では、高圧受電設備やシーケンス回路を組み込んだ機器(ポンプ等)の日常点検を行います。実際、設備管理員といっても回路図が読めない、機器の動作を理解できないため故障探求が出来ない人が結構多く、設備管理員は設備の調子が悪いときに専門業者を呼ぶだけの仕事になっているところが多いです。私は、2種が合格したら1種の筆記試験を受験しようかとも思い勉強しましたが、設備管理の仕事は経験年数にカウントされないとのことで受験は諦めました。高圧受電設備②実技実技は電気工事士1種の実技試験に即したものでした。1種の実技試験の課題は、2種の電灯回路に変圧器や高圧絶縁電線(KIP)等が付け加わった程度のものだったので意外に簡単でした。変圧器等の高圧機器は実際のものは使わず、端子台で代用するのでただ結線すれば良いです。したがって、1種の実技試験は複線図が書けて2種に合格できる人なら問題ないと思います。
2026.06.04
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(10)座学(消防設備)消防設備の座学は、電気工事士同様に消防設備士甲種又は乙種の4類受験を前提の授業内容になります。甲種は、消防用設備等の工事、整備、点検ができ、乙種は整備、点検を行うことができます。また、4類は自動火災報知設備やガス漏れ火災警報設備等の消防設備が該当します。いわゆる“自火報”は電気関係の知識が必要で、ポリテクの職業訓練では電気工事士とセットで取得を目指すようにカリキュラムを組んでいます。座学での内容は、消防関係法令、消防設備の基礎的知識、消防用設備等の構造・機能・整備、実技(鑑別・製図)となります。関係法令はひたすら暗記です。ただ、全て丸暗記するのは効率が悪いので、過去問を勉強しながら関連事項を勉強すると良いと思います。東京消防庁等の消防機関や消防機器メーカーのホームページには、法令関係の資料が豊富にあるので参考になると思います。消防関係の法令は、世間を騒然とさせるような火災や問題が発生すると法令改正や新たな法律が作られます。そのため消防設備士は資格を取得後も定期講習を5年毎に受講しなければなりません。法令はしっかり勉強しておかないと実務の際に困ります。私が現場で経験したことですが、設備管理を担当していたあるマンションの管理組合が、防火管理者を外部業者であるの設備管理員に委託していました。委託すること自体は問題ないのですが、書類を取り交わしていない非公式な業務委託であることと、設備管理員は防火管理上問題が発生しても管理組合に対して何の提言もできないことが問題でした。マンションの管理規約により総会や理事会に設備管理員は出席すらできない状況でした。私ら設備管理員は防火管理者に選任されて無用な責任を負わされるのは御免だと上司に直訴、その後会社と管理組合の話し合いで管理組合の理事長が防火管理者になることで決着しました。他にも、法定点検をしていない、消防訓練を実施していない等の法令違反のマンションや介護施設等を見聞きしたことがあります。設備管理の仕事をしていると、消防設備に関する法令違反というのはまま見受けられます。もし、消防設備関係の仕事に従事して、自分の担当している物件が是正命令や違反対象物として公表されたら最悪です。基礎知識は、設備(電気・機械)の作動原理や物理法則を問う内容です。高校物理の基礎的な問題で出題頻度の多いものだけ勉強すればよいと思います。構造・機能・整備は、感知器や受信機等について学習します。感知器等の消防設備は、商業施設等で実物を見ることが出来るので、テキストだけでなく実物を観察するのも良いでしょう。私は、資格を取得して設備管理の仕事をし始めてから自火報の操作や感知器の点検等を経験しました。構造・機能の知識があると消防設備で問題が生じても適切な対応が出来ます。また、能美防災、ホーチキ、ニッタン等の消防設備のメーカーのホームページやカタログを参考にするのも良いかと思います。実技では、鑑別つまり写真を見て感知器等の消防関連機器の名称や動作原理、点検方法等を勉強します。また、製図では、自動火災報知設備等の設計図(平面図・系統図)を設計、製図します。消防設備士試験では、乙種は鑑別までですが甲種では製図が含まれます。当然甲種の難度は高くなります。私は受験日が座学開始から1カ月後と短期決戦であったため、甲種までは手が回らないと乙種を受験することにしました。(11) 実習(消防設備) 消防設備の実習は、感知器、P型2級自火報、機器収容箱の設置、配線でした。通信用の2芯ケーブルを図面通りに配線するだけなので簡単なはずですが、指導員の説明を誤解して配線がうまくつながらず作業が混乱してしまいました。他の班も上手くいかず作業は捗りませんでした。何度かやり直して作動試験を行い正常に作動しました。訓練生が消防設備に興味がなかったのか、指導員の説明を真面目に聞いていなかったことが混乱の原因でしょう。自火報設備(12) 消防設備士試験消防設備士試験はポリテクセンターで実施されました。受験者は、甲種と乙種共に同じ試験会場で職業訓練生とそれ以外の受験者が2~3人の10数名ほどでした。消防設備士は単に知られていないのか、仕事として魅力がないのか分かりません。10:30に試験開始、筆記30問、実技5問の1時間45分と少し長い試験時間でした。しかし、あまり余裕はなかったように感じました。4択のため法令等の設問は迷いやすいです。ちなみに乙4の実技は、鑑別の問題で感知器等の動作原理や部位の名称等の問題です。その年の試験問題はこれまで勉強した過去問の内容よりも難易度が高く、誘導起電力を求める問題や感知器を道路に設置する場合の正誤問題等全く勉強していなかった問題が出題されて困惑しました。指導員も今年の合格は難しいかもしれないと言っていました。合格率は30~40%といわれていますが、幸い私を含めた受験した訓練生は全員合格したようです。消防設備士の試験は、電気工事士の学科試験同様に4択です。過去問を解いて間違えた問題はなぜ間違えたのか必ず確認することが肝要で、電気工事士の学科試験と変わりありません。電気工事士の過去問はネットで20年以上前の問題と解答をダウンロードできます。また、過去問の解説をしている学習サイトもたくさんあります。しかし、消防設備士は、過去問は参考程度のものしかダウンロードできません。ポリテクで使用していたテキストは結構なボリュームで勉強するには十分でしたが、更に過去問から抜粋した設問のプリントを配布してくれるのでそれを活用しました。ポリテクセンターの電気設備技術科コースでは、消防設備士の第4類(自動火災報知設備等)を受験しますが、乙種第7類(漏電火災報知器)、第6類(消火器)等は自主勉で受験できる内容なので、一般の人でも挑戦して良いかもしれません。
2026.06.04
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(13)実習(シーケンス制御)シーケンス制御は、機械や装置をあらかじめ定められた順序または手続きに従って動作させる制御方法のことです。身の回りの様々な機器は、シーケンス制御されているものにあふれていると思います。シーケンス制御で動作するものは、炊飯器等の家電やエレベーター等の設備機器があり、産業用機械は申すに及ばないでしょう。シーケンス制御の知識は、工場設備の点検保守や制御盤のメーカー等で働く場合は必須です。私は職業訓練後に設備管理員として就職しましたが、各種ポンプの点検時に制御盤の操作や点検があってシーケンス制御の知識は大変役立ちました。また、電気工事士1種では、シーケンス制御(展開接続図)は毎年必ず1〜2問出題されます。①シーケンス制御の基礎ポリテクでの実習では、実際の制御機器を組み込んだパネルが各自1台配布されます。パネルはA3用紙ほどの大きさで、機器を取り付けるDINレールが3本付いています。このパネルにMC(電磁接触器)、CP(機器保護用遮断器)、THR(熱動継電器)、表示ランプ等の制御機器が取り付けられていました。最初の座学では、制御機器の機能や構造について学習します。電動機の制御盤でよく見かけるMCやTHR、スイッチ(a接点・b接点、リミットスイッチ等)、の動作や役割を学習します。また、電気用図記号と制御機器番号、タイムチャートやシーケンス図の見方、基本的な制御回路についても学習します。この辺りはさほど難しいものではなく、仕組みが分かれば良いだけでた。次に、基本回路であるon-off回路、and回路、or回路、自己保持回路、インターロック回路について学習します。自己保持回路は、電動機の始動・停止や警報ブザー等の制御に使用されており、インターロック回路は、ある機器が動作中に他の機器が同時に動作しないよう制限をかけて機械の破損や事故を防止する安全回路です。こうした基本回路は多くの制御盤に組み込まれており、設備管理では必須の知識になります。②シーケンス図シーケンス制御の設計図に当たるシーケンス図の見方と実際に配線するときの手順を学習します。制御回路のシーケンス図(リレー回路図)は、機械や設備の動作順序を電気図記号で表した図面です。電源から機器への流れを左から右へ(または上から下へ)記述した図面です。電気回路としては並列回路になっており、上の線はL(非接地側・電圧側)、下の線はN(接地側・中性線)になっています。制御動作は左から右に向かって動作するので、接続されている機器を見ながらどのような動作になるか理解します。見た目は簡単ですが、図を見て実際の動作が分かるかというとそう簡単ではありません。ちなみにポリテクではシーケンス図を「ラダー図」と呼んでいましたが、本来ラダー図はPLCの制御プログラムのことで見た目が似ているので混用していたようです。次に、各制御機器間を配線するため、配線の接続先を分かりやすくする結線表を作成します。シーケンス図を見ながら、シーケンス図のはしごに当たる配線の電線番号(L,1,2,3…,N)と制御機器の接続先を表す記号(MC1-44,a1,a2等)を記入します。これを見ながら実際に配線します。ちなみに、実体配線図という実際の配線に即した図面もあり、空調機器やポンプ等の機器本体に掲示されています。現場での配線はこれを見て行います。シーケンス図だけで配線するのは制御屋さんでないと難しいのでしょう。③基本回路シーケンス回路の有接点回路の実習では、簡単な制御回路の配線を行います。最初はMC、押しボタンスイッチ(a接点)、表示ランプが各1個の簡単な回路を組み立てます。制御盤の配線は20数年ぶりでしたが意外に綺麗に仕上がりました。and回路とor回路について結線表を基に配線する実習は、結線表の通り接続するだけなので簡単です。しかし、自己保持回路、インターロック回路、タイマー回路は、回路が複雑になり結線表を見間違えて配線ミスをしてしまい手こずりました。やみくもに配線するのではなく、事前に配線の長さを確認しておき、結線表の順番に結線すれば問題ありません。タイマーを使った一定時間動作回路では、ランプの点灯がシーケンス制御らしく興味深かったです。フリッカー回路と信号機制御は、回路が複雑でリレーやタイマーの数が増えて配線が大変でした。しかし、制御盤らしくなってきたので面白かったです。④実用的な制御回路実用的なシーケンス回路としてコンベヤーの制御回路を作成しました。実習を1週間ほど続けてシーケンス図の読図で配線がすぐ出来るようになったことは進歩でした。しかし、回路図から実際の動作を想像しきれないことが課題である。電動機のスター・デルタ回路と正転・逆転回路を製作しました。最終課題では、これまでの実習以上に配線を整えて見栄えを良くすることを求められました。しかし、機器を取り付けたパネルには配線ダクトがなかったためなかなか難しかったです。制御回路の配線作業では、まず配線のルートを決め、長さを合わせて各配線を作成、配線の曲げRを整えて機器に沿わせた立体的な配線にします。これは性格が出る作業です。配線が終わったら、実際に3相交流電動機を取り付けて試運転を行いました。私は事前のテスターでの配線チェックが功を奏して一発で正常運転が出来ました。その後は配線した制御回路パネルを解体して終わりです。シーケンス回路⑤PLC最後にPLCについて学習しました。PLC(シーケンサ)は、機械や製造ラインの動作をプログラムで自動制御する専用コンピュータです。私は就職先が決まったこととボイラー技士の実技試験を受験するため2週間ほど早く職業訓練を終えることにしていため、PLCの実習は最初の簡単な操作方法の実習しか参加していないので割愛します。
2026.06.04
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職業訓練中の就職活動職業訓練では就職講話の時間が時々あり、ハローワークの職員からジョブカード作成の指導がありました。自身の職務経歴や能力や今後のキャリアプランを整理した書類です。(1)ジョブカード作成ジョブカードとは、厚生労働省が定める個人の「生涯を通じたキャリア・プランニング」及び「職業能力証明」を目的としたツールのことです。通常の履歴書より内容がより詳細で、キャリア・プランシート、職務経歴シート、職業能力証明シートから構成されています。ただ、これを就職活動で企業に提出する訳ではなく、履歴書や職務経歴書を作成するときの元ネタにするものです。ジョブカードはハローワークの定型シート(Excel)があり、キャリアプラン、履歴・経歴、所有している資格・免許、自己PR等を記入しますが、経歴や資格等は事実のまま記入するだけなので簡単です。問題は自己PRです。私は就職先や勤務内容の希望について、人との付き合いの少ない設備管理や保守点検の業種を希望していましたが本音を書く訳にはいかないのでどの様に取り繕うかあれこれ思案しました。結局、過去の業務歴から自分に向いているとアピールすることにしました。ジョブカード作成では、職を転々とした人は経歴欄の記入に苦労し、資格や特技がない人は手持無沙汰になってしまいます。お互いの履歴書を見ては、相手をうらやましがったり同情したり、人生悲喜こもごもを感じる時間でした。ジョブカードとは関係ないのですが、ポリテクセンターで訓練生が共用するパソコンは使用の際注意が必要です。ジョブカードのデータはサーバーに訓練生別のホルダーに保管しますが、パスワードをかけていないので他人が勝手に開けられました。そのため、私は作成したジョブカードのデータを誰かに消去されてしまいました。それからはUSBメモリを持参して、サーバーとは別にデータを保管するようにしました。CADの実習も同様なので、データのバックアップをサーバー任せにしませんでした。しかし、近年はセキュリティが強化されてUSB等の持ち込み使用は出来ないかもしれません。実習の際、パソコン利用についてセキュリティ対策や利用規約を確認しておくことが大切です。(2)求人情報の検索職業訓練中の求職活動は、あくまで自主的に行います。ポリテクセンターでは、施設内の掲示板に求人票を掲示していました。また、給付の手続きでハローワークに行った時もパソコン端末で検索も出来ました。求人情報を調べる上で、完璧に自分の希望に合う企業など存在しないことは理解しておくべきでしょう。何を優先するか、どの程度許容できるか考えておくことも大事です。また、ハローワークインターネットサービス等の情報検索ツールを使用する際、検索条件の設定で細かく設定しすぎないことも大切です。条件外の求人票でも詳細を見ると求人条件が良いものもあります。求人票の見方はいまさら説明するまでもないでしょうが、私が注目するのは給与の金額です。端数がある場合と切りのよい場合がありますが、切りのよい場合は要注意で給与等の計算が杜撰で就業規則があってないような企業が多いと思います。また、試用期間が長い(3カ月を超えている)、手当てが少額か無い、時間外労働時間が多い等も注目すべき点と思います。民間の求人情報サイトを利用する際は、ハローワークの紹介状が必要ないですが、私はハローワークを通すことを勧めます。トラブルになったとき、ハローワークの方が対応してもらいやすいからです。実際、私が面接した企業で、求人票に記載している給与が最低賃金に近いにも関わらず、面接時に更に1万円低い給与を受け入れるなら雇うという会社がありました。当然断ってハローワークに相談しました。その会社は求人票が出せますが、窓口で求職者にそういう会社である旨伝えます。結果、その会社に応募する者はいなくなるのです。ちなみにその会社は数年後に消滅していました。いくつか候補を選んだら、ハローワークの窓口で面接してもらえるか連絡してもらい、出来る場合は紹介状を発行してもらいます。(3)履歴書・職務経歴書の作成私が就職活動を行っていた頃は、手書きの履歴書を重視する風潮がまだ残っておりハローワークでは履歴書等は手書きで作成するように指導されました、履歴書を受け取る企業も、手書きが当然だろうとパソコン作成の履歴書を評価しない会社はいまだにあります。ただ、こうした企業は時代遅れも甚だしいところが多く、就職してもろくなことはないでしょう。職業訓練中に、ハローワークの職員から履歴書の作成や面接について講習があります。私が受けた講習でも手書きを推奨していました。しかし、その通りにする必要はありません。履歴書は手書きでなくパソコンからプリントアウトしても何ら差し支えありません。写真もプリンター印刷のもので問題ありません。現代はネット上でエントリーシート等を送信する時代にもかかわらず、手書きは誠意や熱意の表れだと精神論を宣う人物をたまに見かけます。しかし、パソコンを扱えない人物を雇用することの方が問題だと思います。勤怠管理や業務報告等でパソコンやタブレット等の情報機器は必要不可欠であり、私が勤務していた設備管理会社では、手書きの書類は受け付けないようになっていました。最低でもPDF化して送信、保管するようになっていました。そのため、パソコンの操作が出来ない社員がパソコン操作の必要な業務を他の者に肩代わりさせて問題になっていました。履歴書、職務経歴書を作成ですが、ジョブカードが出来上がっていれば作成は簡単と思います。転職が多い人は短期間就業したところは省くことを勧めます。職歴は5~6行に収まるほうが良いです。また、特技や自己PRは短めにしたほうが良いと思います。面接する側からすると長々書かれても読む気になれません。私が店を経営していた時、アルバイトの面接で自己PRが長い人は往々にして自己顕示欲が強く仕事はしない割に要求ばかりしてきます。また、要点をまとめる能力が低いので仕事の効率を良くすることが苦手です。職務経歴書は、具体的な内容を記すべきでしょう。一例として、単に「機械据え付け工事」と記載するのではなく「○○○工事における○○○設備の据え付け、配線、試運転の施工管理」と記入すれば面接担当者は面接者の技量、能力を図りやすいと思います。(4)面接面接に漕ぎ着けて、履歴書等を送付して企業を訪問しますが、面接時に注意すべきは面接担当者が履歴書等を事前に目を通しているかです。面接の場で封筒を開けるような会社は要注意です。よほど業務が多忙ならばともかく、通常ならば履歴書に目を通すぐらいの時間はあります。それすらしていないということは、雇用者が労働者を如何に軽んじているかということです。面接時は、時間厳守、服装や身だしなみに注意するのは当然として、質問事項があれば事前に効く内容をまとめておくことが良いでしょう。さて、めでたく採用されて働き始めてから分かることも多々あります。私の経験で、求人票に記載されている労働条件や給与待遇について実際は自分には適応されない、支給されないことといったことが結構ありました。中途採用者や契約社員等の非正規雇用の労働者は企業にとっては消耗品でしかありません。ゆえに、労働者は会社や組織に無用な義理立てをする必要は無いので、辞めたい時に辞めれば良いと思います。契約を盾に難癖をつけられるでしょうが、雇用条件に虚偽のある場合は正々堂々対決すべきと思います。
2026.06.04
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職業訓練その後(再就職)私は、6カ月の職業訓練終了まで2週間ほど残して退所することにしました。ボイラー技士の実技試験を県外で受験するためと就職が内定したことが理由です。元々就職が目的の職業訓練なので、就職が決まれば退所はすぐに承認されました。①再就職先その1(下水処理場の設備管理)職業訓練後に最初に就職した企業は、下水処理場の設備管理を行う企業でした。四国各地の下水処理施設の設備管理を委託されている企業で、私は契約社員として地元で3か月間研修を受けて別の県の施設に配属されることになりました。研修では、処理場の各種設備、下水処理の仕組み、水質や活性汚泥等の測定等で興味深い内容でした。当初の1カ月は日勤のみで、2カ月目からシフトに入りました。24時間管理のため夜勤業務の研修を受けました。3ヵ月の無事研修を終えていざ任地に向かったのですが、任地先の所長が開口一番、「向こうで何を教わったか知らんが、そんなもの忘れろ」というのです。研修先の処理場では、設備管理や水質管理はとても理にかなったもので県の上下水道課から高く評価されていました。ところが、任地先の処理場は仕事のやり方がかなり杜撰でした。ミーティングは所長のお気に入りの所員と打ち合わせして、他の所員はそれを漏れ聞くだけ。ポンプの運転時間や流量等の各種データは報告書に記入するも記録するだけで、データ分析に活用していませんでした。また、流入ゲート等のいくつかの重要設備の点検を面倒だからと放置していました。水質管理は県の職員が行っていましたが、結果は委託企業側のこちらには全く知らされず、また聞こうともしていませんでした。結局、職場や業務になじめず1月足らずで退職しました。②再就職先その2(公共施設の設備管理)次に就職したのは、大手の設備管理会社で全国の体育館等の公共施設の設備管理を行っている企業でした。私は契約社員として陸上競技場の勤務となりましたが、この施設は競輪場がメインで、ナイター競輪の開催日は施設の営業終了時間が深夜近くまで遅くなることがあります。また、競輪選手のいる施設は特別な許可がないと入れない等、他の施設とはかなり様子が異なっていました。業務自体は慣れれば問題はなかったのですが、所長が30歳台と若いためか古参の職員が業務指示をまともに聞かないことを度々見掛けました。私もその古参の職員の一人の自火報の操作ミスを指摘すると、執拗にパワハラを受けたので試用期間中に退職しました。③再就職先その3(マンション・商業施設の複合施設の設備管理)正直2度も続けて就職に失敗すると疲れ果ててしまいます。それでも生きていくには頑張らざるを得ず、しばらくハローワークインターネットサービスで求人情報を検索する日々を過ごしました。幸い、退職後1カ月も経たずに設備管理の仕事を見つけて、面接することが出来ました。次の就職先は、建物の清掃業務を主に行う零細企業でした。勤務先は地上100mの高さがある160戸のマンションと商業施設が併設された複合マンションで、地元ではひときわ目立つ高層建築物です。設備管理の元請けは大手設備管理会社ですが、下請けのマンション管理人と設備管理員が常駐していました。設備管理員は24時間常駐で1勤務2休のシフト業務でした。業務内容は、マンション管理人の指示の下、電気、給排水等の各種設備の日常点検と不具合の初期対応でした。また、立体駐車場の管理、防犯カメラでの監視業務、休日のマンション管理人業務の代行もありました。マンション管理人はかなりの曲者でしたが、他の設備管理員とは上手く仕事が出来たのでこの職場では4年以上勤務しました。その間、派遣業法の改正等があり、元請け企業に拾われる形で移籍しました。給与は少し上がりましたが、賞与は寸志程度で資格手当は無く有給休暇が取りにくいと待遇は大して変わりませんでした。様々なトラブルに見舞われたものの何とか乗り越えて勤務を続けてきましたが、親の介護が必要になり24時間勤務が困難になったため退職しました。
2026.06.04
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職業訓練よもやま話(1)訓練生電気設備技術科の訓練コースは、表面的には和気藹々とした雰囲気でした。しかし、指導員にすぐ文句を言う者、教えたがりで周囲を混乱させる者、周囲の動きに我関せずを決め込む者等様々な人物模様が見られました。訓練中に喧嘩やトラブルが無かったのは、いずれは会うことのない相手なので容認していたためかと思います。ちなみに、私と同期の訓練生で訓練終了時の就職確定者は数名程度とのことでした。私の同期は、就職活動は訓練終了後に行おうという悠長な人が多かったと思います。訓練期間中の職業訓練受給給付金があるので多少は余裕があるのでしょう。職業訓練では、訓練生同士では協力して作業を行ったり座学で教えあったりして良い雰囲気だったと思います。また、指導員との関係も概ね良好でした。ただ、問題点もありました。一つには訓練生から指導員への無理な要求です。一例で、電気工事士試験の実技対策で貸出不可の器具や工具を強引に借用したり、研修室のエアコンの温度を設定値より下げるように要求する等、訓練生の横暴さが目に付くことが時々ありました。本人は当然のことと思っているようでしたが、こうした人物の存在は指導員達の苛立ちを増してしまいます。結局それが訓練に影響しててまうことを理解していないのだろうかと思わざるを得ませんでした。(2)指導員ポリテクセンターの指導員は、関連分野の大学卒業や実務経験、又は職業訓練指導員免許が必要な公務員です。しかし、結構離職するものが多いようで、私が通所していたポリテクセンターの電気設備科の指導員は、ほとんどが20~30歳台の若い指導員でした。ベテランといえる指導員は一人だけでしたが、そのベテラン指導員という奴がろくでもない奴ですぐにキレる人物でした。私も何度が訓練中に罵倒されパワハラを受けましたが、しばらくすると訓練に出てこなくなりました。後日知ったのですが、他の訓練生にも暴言等の行為があり、上司から訓練生への接触禁止を言い渡されたとのことでした。こうした事例は、ポリテクセンターに限らず様々な企業、学校、組織であることですが、解決のためには我慢することは悪手であり、必ず何かしら対抗処置を採るべきです。訓練生と指導員との間で時々揉め事が生じる原因に、指導員の段取りの悪さがあります。指導員間の連携不足は訓練生から見ても度々見られ、不安を感じることもありました。しかし、少々のことは容認しても問題ないことが殆どなので、訓練生は社会人でもあるので受忍しても良いと思います。
2026.06.04
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最後に職業訓練を受講したことは結果的に良かったと思います。まず何より給付を受けながら就業に必要な技術を身に着けられることは大変ありがたいです。実際に受講してみて6カ月は長くは感じたものの、社会人になってから学びの機会を得たことは良かったと思います。特に、資格取得の自主勉をするときにポリテクセンターでの経験が活きました。もし、このブログをご覧の方で転職を検討している方がおられれば、職業訓練を受講するという選択肢があることをお伝えしたいと思います。最後に、共に電気設備技術科コースで職業訓練を受けた訓練生、ポリテクセンターの指導員や職員の方々に感謝を申し上げます。
2026.06.04
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