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消防隊勤務
臨時勤務のひとつである消防隊勤務は、駐屯地内又は駐屯地近隣で火災が発生した際、消防ポンプ車を使って初期消火を行うことが任務です。本来は「消防ポンプ班」というのが正式名称らしいですが、十条駐屯地では単に「消防隊」と言われていました。駐屯地消防隊は、火災発生時に消防ポンプ班と営内者等で臨時に編成されます。
十条駐屯地の消防隊は、常勤の事務官1名と陸曹、陸士2名が1ヵ月交代で勤務します。
消防隊の業務は、駐屯地各所に設置されている消火用具(消火器、消火バケツ、消火砂)の点検、消防車の始動点検、駐屯地内の巡回を行います。消防隊の仕事はそれだけだったので、残りの時間は消防隊の詰め所で待機します。昼間は3名、夜間は2名で詰め所に待機します。23:00から5:00の間、2名の勤務者が交互で仮眠を行います。夜勤明けは、警衛勤務と同じく1日休暇となります。
消防隊勤務は、通常業務をしなくていいこと、夜間はテレビが見放題だったこと、営内の面倒事から解放されるので警衛勤務よりはるかに楽な勤務でした。詰め所では他の勤務者と雑談したり、本を読んだりして過ごしました。勤務者によっては、職場にこっそり戻って仕事をする人もいました。私は普段通学していたので夏休みや冬休みに勤務していたのですが、夜勤明けに外出して昼間から街に遊びに出掛けられるので嬉しい勤務でした。
消防隊は駐屯地の防火が任務ですが、私が勤務中1度として火災や防火に関する事案は発生せず、とにかく退屈な勤務でした。ただ、消防勤務で苦痛だったことは営内隊舎同様に詰め所に扇風機しかなかったことです。私が夏に上番したときは、消防車の点検を兼ねて詰め所の屋根に放水して建物を冷やしました。ただ、水の無駄遣いになるのでこの方法はあまり使えませんでした。冬は石油ストーブを盛大に焚いていたので、営内より遥かに暖かく快適でした。深夜、大学の勉強にも飽きてソファーに座って深夜のCNNニュースを見て待機するのは少し物悲しく感じました。
暇な勤務といえば、弾薬支処の弾薬庫勤務はたいへん退屈な勤務だったようです。弾薬庫を望む監視哨でひとり見張りをするのですが、平時にはまずもって異常など起こりません。昔、勤務中に何事か思いつめた者が自殺することがあったそうで、「死ぬほど暇」とは正にこのことか不謹慎にも思ってしまいました。
陸上自衛隊武器補給処十条支処勤務の顛末 … 2024.01.01
陸上自衛隊武器補給処十条支処勤務の顛末 … 2024.01.01
陸上自衛隊武器補給処十条支処勤務の顛末 … 2024.01.01