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2026.07.05
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カテゴリ: 介護福祉
​2.運動特化型デイサービス
①運動特化型デイサービスとは
介護労働講習ではハローワークからの求人情報や事業所の紹介等がありました。多くは特養やデイサービスですが、私が最初に就職したのは運動特化型のデイサービスでした。リハビリや機能訓練は病院という印象がありますが、デイサービスでも同様のリハビリや機能訓練を行っています。リハビリは作業療法士や理学療法士等の有資格者が行います。機能訓練は、看護師や柔道整復師等の様々な職種の人が行っています。

私が介護労働講習後に最初に就職した介護事業所は、運動特化型の半日型デイサービスで、機能訓練指導員が中心となって身体機能の維持回復の運動訓練を提供しています。 一般的なデイサービスでは、食事、入浴、レクリエーション等のサービスを提供しますが、私の勤務した事業所では食事、入浴はありません。マシントレーニングを中心に神経筋システムの活動化を主眼に運動を行ってもらうというデイサービスでした。一般的な一日型のデイサービスの場合、利用者は朝から夕方まで施設で過ごしますが、半日型は午前と午後に利用者が入れ替わります。

私の勤務先は、常勤で事業所の所長、理学療法士、看護師、介護職(介護福祉士等の有資格者)、事務員が10名程度、利用者は午前・午後の時間帯ごとに最大20名という小規模の事業所でした。事業所の建物は幹線道路沿いにありましたが、家賃の安い物件ということでフロアは狭く職員の居場所が全くない事業所でした。そのフロアにところ狭しとトレーニングマシンや運動器具、椅子等を並べており、その間を職員や利用者が往来していました。

利用者のデイの利用は、概ね週1~2回、中には毎日来所する利用者もいました。10年近く利用している利用者もいれば1回で利用を止めてしまう方もいます。また、身体障害者や若年性認知症の利用者もいました。

②運動特化型デイサービスの一日
半日型のデイサービスの流れは、一日型と違い、午前と午後で入れ替えがあるのでとにかく目まぐるしいです。基本的な流れとして、朝出勤したら電話の留守録や着信履歴を確認します。次に利用者を送迎車で迎えに行き、事業所に到着したらバイタル等の健康チェックを行います。

健康チェックの後、オリエンテーション、準備運動を行いマシン運動に移ります。マシン運動の合間に水分摂取を行ってもらい、概ね2時間でマシン運動が終わります。マシン運動の合間に認知症対策の脳トレのプリントを行い、マシントレーニング後は回想法と口腔体操を週替わりで実施、最後に水分補給のゼリーを提供してお送りします。

午前の利用者を送った後、そのまま午後の利用者のお宅に向かい午前と同様の流れになります。午後の利用者を送迎して事業所に戻ったら、翌日の送迎表の作成や身体機能評価等のデータ入力、翌日の準備等を行います。また、清掃、マシンのメンテナンス、車の給油、介護職・理学療法士・看護師の専門ごとの業務もありので結構時間に追われます。

③留守電の確認
デイサービス単独の事業所は職員が夜間常駐していないので、朝出勤時に留守録で利用者の欠席等の連絡を確認します。欠席の場合は送迎の組み換えを行いますが、利用者数が極端に少なくなるとパート職員の出勤を断るケースもあります。特にコロナ禍やインフルエンザが流行した時期は、当日の利用者が半減することもあり大変でした。

留守電の内容で、利用者から利用日ではないのに「迎えが来ない」という苦情の場合があります。認知症の見当識障害のためこうした事例がよくあります。こうした場合は、ケアマネージャーに連絡して対応してもらいますが電話した利用者本人は電話したことを忘れていることが殆どでした。

④健康チェック・オリエンテーション
健康チェックでは、問診、体温測定、血圧測定、個々の持病、処方されている薬の服薬状況についてチェックします。服薬に関して、認知症の高齢者は服薬を忘れていることが多く、特に循環器系の薬を忘れていると運動することが危険な場合があるので要注意です。また、睡眠時間も確認します。高齢者は生活リズムの変調や頻尿等で睡眠が不十分な場合が多く、心身の不調に直結しています。

健康チェックでは問題なく元気なのに、運動したくないとトレーニングを拒否する利用者もいます。(総じて男性) 無理強いはしませんが、そうした利用者に限って無断で屋外に出たり、他の利用者とトラブルを起こしたりします。こうした”問題児”がいると職員は気が気ではありません。

健康チェックの後、所長の挨拶や職員紹介等のオリエンテーションを行います。当日の年月日、曜日、季節や時事ネタ等の話をして認知症ケアを行います。認知症でなくとも季節や日付の感覚が鈍くなっている利用者もいるので、デイサービスでその感覚を取り戻してもらいます。

⑤準備運動
負荷の強いマシン運動を行う前に準備運動を行います。急に負荷の強い運動を行うと、心臓、筋肉、関節等へ過剰な負荷が掛かるので軽負荷の準備運動を行います。運動指導員は高齢者の動きや様子を見て、マシン運動等を行っても支障がないか確認します。また、本人に身体の状態を自覚してもらう意味もあります。

□姿勢の確認
姿勢の確認は、椅子の背もたれから少し離れた状態で、背筋を伸ばした良い姿勢で足の裏をしっかり床に付けてもらいます。自分の姿勢を認識してもらい、これから運動を始めるという意識を持ってもらいます。

□深呼吸
深呼吸は、鼻から息を吸って口から吐いてもらいます。高齢者は呼吸が浅くなりがちなので、腹式呼吸で呼吸を意識してもらいます。

□声出し
声出しの練習は、1から10までカウントしてもらい、脳の活性化と呼吸機能、嚥下機能の改善を促進します。声出しはマシン運動時にも行ってもらいます。

□セルフマッサージ
セルフマッサージでは、手のひら、手の甲、頭、耳、腕、肩、鎖骨、胸鎖乳突筋、胸から腹、脇腹、腰、背中、膝、太腿、ふくらはぎ、脛のマッサージを行います。手の届く範囲で全身を撫でるようにマッサージを行い、全身の血行を良くします。

□体重移動
体重移動は、腰を左右交互に浮かせる運動を行います。歩行動作等の体重移動の感覚を思い出してもらいます。

□テレビ体操
テレビ体操は、NHKのテレビ体操を行ってもらいますが立った状態と座った状態の2種類があります。高齢者の場合は基本的に座った状態の体操を行ってもらいます。テレビ体操は割と負荷が高いので、高齢者に実施するときは無理をさせないように注意が必要です。また、動作が激しくなったりテンポを外したりしないように指導することも大切です。





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Last updated  2026.07.05 13:00:06
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