全34件 (34件中 1-34件目)
1
5年生の国語の時間に、「ダニング・クルーガー効果」のお話をしました。一般的には、「初心者ほど大きな口をたたく。その道に詳しい人ほど慎重な発言になる。」ということを言います。勉強や物事に取り組む時の心理的なことにつなげてお話をしました。グラフの赤線のように、最初は楽しかったこと前向きになれたことが、取り組んでいく中で楽しく感じられなくなったりつらくなったりすることは君たちにもあると思う。でも、それは、「初心者ではなくなった証拠」でもあるんだよ。知識は一定のスピードで増え続けるのではなく、頑張れるときとそうでないときがあるから、波のように上がったり下がったりながら少しずつ上がっていく。でも、気持ちは、やればやるほどすごい人がいると気づいたり、もっと難しい問題に出会ったりして苦しくなる。スポーツ選手もそう。練習をやってもやっても強い敵が出てきたりする。苦しい。苦しいってことは、君らが力をつけている証拠だからね。そのとき「ダニング・クルーガーだ」ってこの言葉思い出してね。そして、一定のところまできたら、また自信がついて、今度は本物の自信になるよ。そうなると、知識の量と楽しい気持ちが同じ感じになってくるからね。できれば入試の前に「苦しい」から「楽しい」になるといいよね。今の頑張りは、未来の自分を楽しい気分にしてくれるために役に立つからね。****************コロナ禍で、塾・高校・大学の講義が様々な形で遠隔授業になり、それぞれ使うソフトやアプリが違い、それの使い方や効果的な伝え方、講義動画の録画編集アップロードなどにも時間を取られておりました。また、授業内容を理解するために課題を提出してもらいそれの確認、評価、採点、入力と、多いときは1週間で550名分あり、無限仕事の試練。こんな中だからこそ、「指導法」「伝え方」「別のアプローチ」をいろいろ模索することもできました。講義を自分でじっくり見返して、もっと強調してもいいところ、シンプルにした方が引き立つところも確認できた点もよかった。塾は、1クラス3~8名の少人数クラスですので、一人ずつの課題と得意分野とを見ながらタイミングを見て指導できる点がやはりいいですね。ちょうど休校時期あたりから他塾で伸び悩んでいると個別指導を申し込まれた方が、3ヶ月ぶりの模試で国語の偏差値23ポイントアップしました。ここ数ヶ月の特訓がちゃんと結果に繋がってくれ、いい勢いに乗れそうです。志望校の判定も前なら「志望校再考しましょう」から「合格圏内」となったと報告をいただきました。一人ずつの課題を分析し、伸びるポイントに絞ってトレーニングする。国語でもそうやって伸ばしていくことが可能です。
2020年07月11日
コメント(0)
授業の中で、「勉強するということにどんな意味があるか」という話を入れるようにしています。小学生にも高校生にも、大学生にもしています。「未来が見えるようになりたくない?」という話をしました。料理上手な人は、冷蔵庫の中を見ただけで、何と何を組み合わせてどんな調理をすればどんな味の料理ができるかわかるようになる。それは、ぼんやりとした予想ではなく、確信として。スポーツの選手のコーチや監督は、メンバーの様子を見てどのぐらいのレベルまで勝てるか、もっと強くなるためにはどんな練習が必要かどうか見えるようになる。建築士さんは、図面を見たらその建物が立体で理解できるし、音楽家の人は楽譜を見るだけで、オーケストラの音色が耳の奥に響くようになる。そんなふうに、その道の「プロ」になると少ない情報だけで、けっこう確実な未来が見えるようになるんですよ。そのときに大事なのが「知識」と「経験」です。勉強はその「知識」の部分を鍛えます。算数・国語・理科・社会が複雑に絡み合って、未来を予想するための脳を鍛えていくことになります。
2020年02月17日
コメント(0)
授業前のちょっとお話。初心者とプロとの違いについて。例えば、「ちはやふる」という百人一首の映画が少し前にあって、漫画も人気ですね。上の句を聴いて、下の句の札を取ります。初心者は、和歌を下の句まで聞いて探します。和歌を知っている人は、最初の数文字で札を取ります。日本一を争うレベルの人は、一文字目が聞こえるか聞こえないかというときにすでに札を取っています。どこにどの札があるのか把握し、息遣い、研ぎ澄まされた耳の感覚、切れない集中力、戦い抜く体力などありとあらゆる角度から鍛えてそれを可能にします。「お花」という言葉も知らない人からすれば「お花」ですけども、ある程度知識のある人は、それを「チューリップ」「あじさい」「ひまわり」…花の名前で認識しますよね。「お花」という「お花」はありません。知識があれば、見える世界が変わります。より複雑なもの、より細分化したものを理解し、味わい、楽しめます。毎日、皆さんが勉強を通して「世界を味わい、楽しむための練習」をしています。
2019年06月05日
コメント(0)
授業内容を聞き流してしまわないように、少し気合いを入れるお話やくすっとくる面白い小話や、へぇ~という雑学などを入れるのは塾だとスタンダードなやり方で、私もよくやります。今日は、体験入塾中の生徒さんがテキストを見て「記述問題キライやわー」と大きな声で言ったので、それをきっかけに「脳をいじめる言葉、喜ばせる言葉」の話をしました。「苦手」「嫌い」「めんどくさい」「しんどい」というネガティブワードを聴いてしまうと、脳はストレスが入り込むのを防ぐためにブロックをかけて頭に情報を入れないようにするんだよ。すごくひどい経験をした人は、その記憶ごと消すこともできるぐらい、脳はその情報がその人にとっていいものか悪い者かを判断して覚えるか忘れるか指令を出すんです。「幸せ」「好き」「面白い」「楽しい」「知りたい」「わかりたい」と思ったら、ぐんぐん吸収しようとしてくれます。せっかくテレビやゲームなどの時間を我慢して、塾の教室で自分の力をつけに来ている君たちなのに、脳に「覚えないで」というサインを送ってしまったらもったいないね。「わからん」じゃなくて、「わかりたい!」ってつぶやこう。「難しい、無理」じゃなくて、「これを自分の力で解きたい!」って思うといいよ。
2019年06月04日
コメント(0)
□合格する理由をつくる。そんな毎日を積み重ねる。憧れの志望校に合格した人ってどんな受験生だと思うか?というアンケートのようなものを生徒達に書かせたことがあります。用紙を二分割して、片方に「志望校に合格する受験生」片方には「志望校合格できない受験生」として、それぞれ思いつく限りの項目を書かせます。いくつか書いて、手が止まったら、「自分の好きな科目は一生懸命やるけど、苦手科目は後回し」「宿題はいつも直前にあわててやる」「息抜きが勉強時間より長い」「ノートをていねいにとる」「疑問は先生に質問に行く」「授業に集中できない日もある」「いつも明日が入試というぐらい真剣に問題に取り組んでいる」「漢字・語句・意味調べの勉強はめんどうくさい」など、いくつか例を挙げて、「どっちに入る?」とするとやりやすいかと思います。できるだけたくさん書かせた後は、「今の自分を客観的に見て、あてはまると思うものを○で囲んでごらん。」ほとんどの子は、「合格できない受験生」に書かれた項目の中にもいくつか印がつくはずです。「合格できない受験生」に書いた項目は、合格できない理由となること。それが一つでもあるのなら、自分は不合格になる可能性があるということだよ。毎日入試に向けて、勉強するということは、「合格できる理由」を作り続けていくということ。今、自分で書いた「合格できない受験生」の方にあてはまることがたくさんある子が、もしも、自分の志望校に合格したらどう思う?そういう人がいっぱいいる中学に君も入学したいと思うかな?きっと、すっごく努力した先輩がいっぱい勉強してるんだろうなーと思うでしょ?その中学に合格するということは、その中学にふさわしい!と認めてもらうこと。そんな自分にしていかなくちゃね。そして、合格した君らを見て、もう一つ下の学年の子達が、「あの先輩のいる○中に入学したいなぁ~!」と思ってがんばるんだよ。毎日、夜寝る前に今日の自分は、憧れの志望校に合格できる理由を作れたかどうか振り返ってごらん。今日の自分みたいな受験生に、神様は合格をくれる?それとも・・・?テストの点数とかだけじゃなくて、今日の自分は真剣に合格に近づいたかどうか、自分で考える習慣をつけていけるといいね。そうしていると自然にテストの結果にも結びついてくるよ。↓クリックすると似たテーマのブログが読めます。教育・学校ランキング
2017年11月16日
コメント(0)
■授業前にしたお話シリーズ~「ラスト5分が勝負の鍵。見直しの達人になれ!」テストのとき、「できたら見直し」。耳にタコができるぐらい言われているけれど、その見直しで本当に自分のまちがいを見つけることができている子は少ないよ。なんかテキトーに時間過ごしてしまっている。ひどい人だと机につっぷして休憩しているよね。同じぐらいの学力の生徒が、みんなその中学に入りたいという強い気持ちを持って、同じぐらい過去の問題も練習して、同じ問題のテストを受ける。ほとんどどの子も「実力を出し切れば、合格できるよ」と励まされていることだろう。本当に、全員が実力を出し切っても、合格とされる人数は決まっています。不合格となる子は当然出てくる。(定員割れしている場合は別。)それは、あくまで学校側の「定員」という数字的な理由でしかないのだけど、せめぎあう中、その定員の数の中に入り込みたいと思うのなら、見直しを本気でするべきだ。同じ学力ぐらいの子が集まるのだから、君が簡単だと思う問題は、ほぼみんなが解けている。その問題は、正解が当然で、合否には関係ないと言ってもいい。正解は全員できる力があるから、それをもしミスしたら自分は最下位になるよ。あと、時間の感覚も大事だよ。簡単な問題は、勝負は時間差。速く正解させて、難問を解く時間をどれだけ確保できるかどうか。スピードは当日急には上がらない。毎日の真剣に練習して少しずつ上がっていくものだよ。入試というのはまちがう人がいる問題をきちんと正解させることで、ぐっとチャンスが広がる。当然のことなんだけど。いつもの自分ならまちがうかもしれないし、正解できるかもしれない、という曖昧なラインにある問題を本気で見直しし、自分のミスに気がついて、正解に書き換えることができたときに、一歩リードすることができる。テストが始まった瞬間は、全員がまだ0点。そこから、数点ずつ積み上げて、あと10分というぐらいにはだいたい横並び。ラスト5分が本当の勝負!改めて言うよ。見直しをなめちゃいけない。今までのテストで、必ず「この問題は、正解できたはず~」というのが一つや二つあったでしょう。そんなとき、「僕は本当はもっといい点なんだ」と楽観視する子が多いけれど、全く逆だ。それだけの点数を捨ててしまって、自分のチャンスをつぶしているのです。入試当日までの日々は、「自分がいちばん理解が遅い。自分がいちばん合格ラインから遠い。自分がいちばん緊張に弱い。だから、合格ラインよりずっとずっと上にいなくちゃあぶない。」そう思って勉強しよう。そして、そういう気持ちで重ねた学習時間の事実を根拠に、入試当日は、「自分がいちばんこの学校に合格したい。自分がいちばん真剣に取り組んできた。自分がいちばん緊張に勝つために練習してきた。自分がいちばん合格にふさわしい。」そう思って入試問題に取り組んでいこう。
2017年11月07日
コメント(0)
自宅で勉強しているとき、教室で授業を受けているときには「自分がいちばんアホと思って勉強すること。」(言葉悪くてすみません、関西弁で生活している生徒達にこれより伝わる言葉が見つかりません。)頭空っぽなところに、いちばん集中して、先生の授業をそのまま再現できるぐらいに受け止めて、理解して、がっちり全部持って帰る気持ちで受ける。同じ10分考える時間を与えられたら、1問でも多く解いて解いて解きまくる。とにかくがむしゃらに、濃い勉強をする。知ったかぶりしてテキトーに答えを書かない。アホなんだから、そんなん間違っているに決まっている。ちゃんと調べて答えよう。解き方に自信がないなら、少し前のページ見返してから確実に行こう。言葉の意味がピンとこないなら、辞書引いてからにしよう。いいかげんな取り組みで「中途半端で不正解へまっしぐら考え方のトレーニング」を積むことだけは避けよう。ただし、試験を受けるときは別のスイッチ入れて。「自分がいちばん天才だと思ってテスト受けること。」これまでどんだけ努力したと思ってんねん。どれだけの問題解いてきたと思ってんねん。何千問、何万問やぞ。どんだけ厳しい先生に習ってきたか。どれだけ集中して取り組んできたか。力ついているに決まっているやろ。正しい学び、正しい努力を積み重ねた人間だけが到達するところまで、自分は来ているはず!って、でっかい気持ちで自信満々で受けてくること。それでも不正解なら、後で復習してまた知識の整理をすればいいだけだから、気にすんなー。
2016年10月21日
コメント(0)
そうそう、思い出したんですが、2009年2月の日記に、(→diary2009/2/17)長男がベネッセの園児用の教材で「好きな動物にりんごをあげてね」というシールをはる際、全部の動物分はシールの数が足りないため、なやんで、そのシールをちぎって、貼ったというのを書いたことがあるんですね。で、何かの教材をやったときにアンケートがついていて、それにもこの内容を書いた記憶もあります。そして4年後、次男がその年齢になった時には、その教材のシールに変化があったんですよ。りんごのシールが大き目になっていて、最初から点線がついていたんです。「分け合う」ということがしやすくなっていました。他にも、長男のときよりもいろいろとバージョンアップしていて感心してたのですが、これは、長男の経験が活用されたようでうれしく思いましたね。就職活動の学生に講義をすることも多くなっているので、こういう企業の姿勢、日本の発展というところにいつか仲間入りするという視点も持ちつつ、小学生に授業をしています。今の学生、小学生だと、かなり進歩したものに囲まれているのでその「発展の過程」に気づきにくいようです。単純なドットで表現されたゲーム、単音しかでなかった携帯電話の着信音、やきそばUFOの湯切りの形状、さくさくふわふわなカール、ヨーグルトのふたにくっつかなくなっていること、ドレッシングが内ふた周辺に垂れなくなっていること、そういうところにある変化、感動を話にすると面白がってくれます。全てに、「あ、これ不便」と気づく人がいて、「もっとこうしたらいいんじゃない?」って提案した人がいるということ。「常に妥協点を探すのではなく、自分を進歩発展させていくことで世界は広がる。選択肢も増える。楽しみも増す。」「戦後焼野原で、人材も資源も不足していたこの国がここまで発展できたのは、先人たちの前向きに進もうとする強い意志と行動力と工夫があったから。」いつかこの国の何かを良くする力になる。世界の何かを良くする力になる。人間関係を良くする力にもなる。あなたの人生の何かに変化を起こす。そのために力を蓄える貯金みたいなものが「勉強」だよ。脳みそ鍛えて、能力を磨いて、経験積んで、それらすべてが何かに変化を起こすよ。
2016年05月21日
コメント(0)
今週、塾長を訪ねてきたお客様が3人いらっしゃいます。 6年前に小学生だった、教え子さん達です。先週来てくれたA君は、小学2年生 の季節講習で私も担当しました。(私、当時妊婦でした。)ということは、10年も前になるのですね…。 大学合格の報告に来てくれました。神戸大医学部に合格とのこと。おめでとう!小学校のころ、同じ小学校から数人灘中学を受験するのだけれど、周囲の大手塾に通う生徒さんに揶揄われたりもして涙浮かべて相談に来たこともあったとか。悔しい想いはしたけれど、(塾長独立前の当時は「教室長」でしたが、)信じてついていくと言ってくれたと。そして、見事最難関中に合格。独立後の教室を尋ねて来てくれました。いい笑顔。そして、当時の思い出話をいくつも。 そして、今日も2人が来てくれていました。清教学園中学に進んだB君とC君。それぞれ神戸大学と関西大学に進学が決まったとのこと。こんなことあったよね、こんなこと言われたよねって。 春期集中講座が終わった後、食事にでも行こうと塾長も明るい声でした。 まるで昨日のことのように、授業でした話や面白かったエピソードが次々と出てきて、もう大人になった体つきや表情の中に、ふと小学生当時の面影が見え隠れして、私たちも白髪も皺もそんなになかった若かった頃に意識が戻る。関わった子ども達のその後を知ることができる、幸せな時間です。 現在目の前にいる小学生の生徒さんたちのそんな未来も想像しながら、長期的に見て彼らにとって有意義な選択となるように、有意義なトレーニングの積み重ねとなるように、私たち講師もまた襟を正します。
2016年03月28日
コメント(0)
メンタリストのDaiGoさん、彼は中2まで友達がいなくて、いじめられっこだったんですってね。メガネをかけていて、成績は学年で下から3位、太っていて、8年間ずっと友達がいなかったそうです。でも、中2のあるとき、我慢できずに手に持っていたものを投げつけて、(それは相手には当たらなかった)のだけど、行動に出たことで周囲の反応が変化した。それで、自分が「行動に出る」ことで「変化する」ことに気づいて、通学路も変え、メガネをコンタクトに変え、ダイエットして、勉強も学年で上位3位に入れるぐらいに何もかも変えてやろうと頑張り、大学は慶應義塾大学に進学。人工知能について研究。彼は、「知識」を増やすことと、「行動」に出る事で自分の人生を大きく変化させることができると言っています。また、チャレンジするとき、「勉強」という分野は最もリスクが小さいとも。なるほどなぁと思って、生徒さんにも彼の話をしてから、授業の内容に入りました。
2013年05月21日
コメント(0)
塾の卒業生で今、高3のメンバーからちょこちょこと近況報告が入ってくる時期になりました。その中で今日は、ナオ(仮名)の話をしたいと思います。(※以下、カタカナの名前はすべて生徒の仮名です。)彼女が入塾してきたのは4年生の終わり。ナオはとても小柄で、少人数のクラスだけどそれでも席は前。すごく気分屋で、日によっては別人のよう。積極的にがんがん挙手をする日もあるかと思えば、全く何を言っても耳を傾ける気がないようで、軽い注意をしたらぷいっとすねることもある。そして塾に慣れてくると、宿題も手を抜いているのが明らかで空欄が目立つことも多くなってきた。好きな社会は小テストもけっこう頑張っているようだが、算数や国語の小テストは惨敗。授業中の理解力を見ると、やってもできない子では決してありません。理解する力はあるけれど、マジメにコツコツができないタイプ。授業前後の和やかな子供同士の会話でもびっくりするような空気の読めなさで、場の空気を凍りつかせることも度々あった。他の子の話の流れをぶったぎって、自分の思いついた話題を投下するので、ヒヤヒヤした。さりげなくフォローに入ることもあったけれど、周りの子たちがやさしいいい子たちで、ナオが一人ぼっちになることはなかった。保護者懇談会で、お母さんからナオの小さい頃のお話を聞くことができた。ナオは、生まれてすぐにICUに入った。肺に大きな問題があり、その手術をする際にはあまり長くないことも覚悟して欲しいというようなことも言われたそう。「いつまで生きられるかわからないかもしれないと言われたナオを少しでも笑顔でいさせてやりたくて、甘やかしてしまった。ナオは我慢とか根気のいることができなくなってしまった。でも、もう体のことは大丈夫。体育も参加できます。今のままではナオは友達ができなくなるかもしれません。姉は我慢ばかりしてきて、この子は自分をお姫様のように思ってしまっている。我儘なので友達ともよくぶつかります。この子を鍛える必要もあると思ったし、よくない評判を聞く公立に入れるのはとても心配で。」彼女の独特の幼さにはそんな事情があった。学校ではいじめの標的になることもあり、欠席が続いていた時期もあるそうだ。そのような事情だったことを聞き、私達も彼女が成長してくれることを願って接した。他にもいじめられたことが私立中学を希望する理由となった子がいた。そういう子たちにとって塾も一つの居場所となるよう、子ども同士の関係には細かく配慮したつもりだった。「国語の時間」を利用して、本当に人として賢い人とはどういうことか、道徳のような時間を意識することもあった。ナオのお母さんと話をし、ナオの成長を考えることで、私も、未熟な子どもが成長する過程で関わる大人としてできることは何かいろいろ勉強させてもらった。最後まで算数には苦労したし、つらいことから逃げようとしたりごまかそうとしたりするのが完全になくなるのにはかなりの時間を要したけれど、彼女は変わっていった。私も、彼女のよくない点を遠慮なく注意するようになっていた。いつの間にか、最初の頃の「配慮」が必要なくなっていた。ナオは強くなっていた。ナオは、志望校の女子中に合格した。そのときの言葉は、今でもよく覚えている。「先生、私さぁ、もっと厳しくやってくれたらもう少し賢い中学も合格したと思う? なんか受験ってちょっとおもしろかった~。 お母さんが私のこともっと厳しくしてくれたら私、もっとかしこかったかもよ?」お母さんと顔を見合わせて笑った。「もっと厳しくてもよかったで♪私乗り越える力持ってたでしょ?」といわんばかりのこの言葉。頑張ったからこそ、今手にした合格がうれしいのだとちゃんとわかってくれている。頑張るってかっこいい!頑張ると自分に自信が湧いてくる。そういうことを知ったのだから、この子にとって中学受験は、大きな意味があったなぁと感じた。それから6年後の今年。ナオは、所属していた運動部で近畿大会にも出場したそうだ。毎日の部活動でさらに強くなったナオは、体育の先生という夢を見つけた。体育の先生の資格のとれる進学先に推薦で進路も決まったと報告があった。小学校時代に友達関係に悩み、いじめられて教室がキライな場所になりかけたこともあるナオが、学校という場所で自分の夢を見つけて、学校という場所で働きたいと思った。中学高校で、それだけ素敵な仲間と、素敵な先生に出会えたということ。その仲間と先生に会えたのは、ナオ自身の頑張りがあって受験を乗り越えたから。赤ちゃんのとき命すら危ぶまれたナオが、近畿大会で活躍し、体育の教師を目指すなんて、親御さんはどんなに喜ばれたことだろうか。明るい笑顔が目に浮かぶ。いつの間にかそんなに頑張りやさんになっていたんだね、ナオ。残り少ない高校生活、思い切り楽しんでね。今年、短大・大学での授業、新たに開校する塾での塾講師復帰、私にとっても大きな変動のある年でした。さらに忙しくなることが予想される2009年ですが、その分得られる充実感を楽しみに頑張っていきたいと思っています。息子(3才8ヶ月)の成長も楽しみです。こんな更新のマイペースなブログをのぞいてくださったみなさんもありがとうこざいました。来年もよろしくお願いします。■■■■■中学受験の6年生に関する日記■■■■■→○「合格1つは必ず」→○「入試直前・子ども達の不安→○「6年生へ・入試当日の話」→○「面接・自分の長所が言えますか?」→○「入試当日!~おまじない~」親にできる中学受験のサポートの総仕上げ。クリックしてくれたらうれしいです♪↓↓ ※過去の中学受験関連記事を読む。→TOPの左下「フリーページ」の欄からどうぞ。※中学受験物語→私が生徒と体験した中学受験。塾での子どものたちの成長を見て書いたものです。
2008年12月31日
コメント(0)
■授業前のちょっとお話シリーズ学校で習うことよりも、ずっと高度なことを塾で学んで、ややこしい問題でも理論的に考える力をつけ、あきらめずに解決しようという根気を身につけ、人の気持ちをより深く思いやる力をつけようという君たちは、きっと大人になると社会の中でリーダー的存在になっていくと思います。今の世代の政治家たちが後回しにしてきた国際問題を解決に導けるのは君達です。山積みになっている環境問題も解決しないといけない締め切りが迫っていて、君達が大人になる頃になんとかしないといけません。君達の子供や孫の世代に丸投げするわけにはいきませんよね。君達が、努力して身に着けた力を応用していき、世界のみんなと協力して解決していければ、きっと未来はとてもいいものになっているでしょう。先日、私と2歳の息子が駅で電車を待っていたら、70~80才ぐらいのおじいさんに話しかけられました。「かわいらしいなぁ。 こんなぐらいのちいさい子が笑っている。 それを見るだけで、おっちゃん泣けてくるわ。 いい世の中になったなぁ・・・。 いい笑顔やなぁ。おっちゃんと握手してくれるか。」ずん・・・と重いものを感じました。このおじいさんが子どもだった頃、日本は戦争をしていました。食べ物も極限まで不足し、空襲で毎日死の恐怖と戦い、次々と親類や友達や家族が命をなくす・・・そんな毎日、そんな生活それが日本の姿でした。子どもが笑ってはしゃぐ。おなかいっぱい食べ物を食べる。そんな世の中が夢のような世界だった。今からは考えられないようなそんな毎日がこの国のほんの63年前の現実です。そういう時代から私達のおじいちゃんおばあちゃん世代の人ががんばってがんばってものすごい努力をして、「夢みたい」な国を現実のものにしてくれました。食べ物に困らない。自由に自分の意見を表現できる。たくさんの努力でここまで成長した国ですが、私達世代はそれに甘えていていいのかな。新しい環境問題とか、世界でまだ困っている国のこととか、考えなくてはいけない問題があります。命がけでこの国を守ろう、よくしようとしてくれた先輩に感謝して、私達は胸をはって次の世代にこの国を任せられるようにしていかないとね。原子爆弾。8/6、8/9、日本に原子爆弾が落とされた日です。広島と長崎で、ごくごく一般の市民がごく普通にしていたところに落とされました。一瞬にして焼き殺されたり、爆風でつぶされたり、放射能によって苦しめられました。恐ろしいことで目をそむけたくなるけれど、それが現実に起こったんです。君らと同じぐらいの子ども達もたくさん犠牲になりました。また日本人も戦争中、多数の残虐なことをしてきました。戦争は不幸しか作りません。現在当時よりももさらに殺傷能力が高められた核爆弾がこの地球を丸ごとぶっ壊せるぐらいの数存在しています。戦争っていうまちがいをこの先未来でくいとめる鍵は、君達が握っているかもしれません。与えられた命、与えられた時間、与えられたチャンスを精一杯、いかそうね。◆63年前の日本で今日何があったのか。『原爆』・・・小学生向けのサイトには印がついています。http://www.rose.sannet.ne.jp/nishiha/senso/genbaku.htmクリックしてくれたらうれしいです♪↓↓ ※迷惑サイトの書き込みが多くて、コメント入力の制限をかけています。 プロバイダによっては書き込みができなくなっています。 もしも、感想など一言書き込もうと思われたら、遠慮なくメッセージください。 (*'-'*) m(__)m →メッセージ
2008年08月06日
コメント(0)
「個性」が重要視されて、それがどうにも勘違いされてねじれて「個人主義」という解釈で一人歩きしている部分もありますが・・・「自由」と「勝手」はちがいますよね。個性はもちろん大事です。ですが、芸術の世界がそうであるように、まず基礎を固めて基本的な技術を身につけて人並み以上に一定レベルをクリアしたその後に、独特の手法や味わいが出て初めて個性と認められるはずです。マナー違反やルール違反を「個性」とは呼びませんよね。あくまで最低限度は身に着けるべきもの、共有すべきものがある。ピカソが12歳当時に描いた絵を見たことがあります。それは、写真としか思えないような精巧な風景画でした。ピカソも基礎を身に着けた後で、見たものをそのまま描くのではなく、そこに自分の感性で一度消化したものをキャンパスに映し出して表現するようになります。お手本は子どもの絵。写真のように完成度の高い自分の絵は通り過ぎられてしまうのに、道端の子どもの落書きを大人たちは見て、足を止め、微笑む。そこには子どもの見た子どもの世界があるから。ピカソは、「女性の姿」ではなく「女性の姿を見た自分の気持ち」を描こうとします。「戦争」ではなく「戦争に対する怒りや深い悲しみ」を描こうとしました。それが人の心を打った。絶妙な色のバランス、構図のバランス、一見崩壊しているように見えて厳密なバランス感覚は基礎ができているからこそ。(ピカソ風に素人が描いたものと、本物ではコピーしてモノクロにすると明暗度のバランスですぐにわかるそうです。)先日グランプリをとった浅田真央選手。妖精のように軽々と難しいジャンプをこなし、優雅なステップを踏む、彼女がするととても簡単そうに見えるけれども、そこへ到達してもなお1日8時間は練習しているそうですね。自分の思い描く世界の中で、思い描く活躍をしようと思えば、それなりの下積みが必ず必要であることを、子どものうちに理解させてあげられたらいいなと思います。自分のためにたっぷり時間を使える「こども時代」のうちに。自分を磨くということを目的に受験勉強を理解すると、長時間のトレーニングの意味も深くなると思います。身に着けた力は将来の自分の判断力や思考力に自信をつけてくれる。合格という結果は金メダル。不合格は、自分よりもさらにすごい選手がいたから1歩及ばず・・・銀メダル。少なくとも悲劇でも、恥ずかしいことでもなんでもないはず。がんばれ~!とクリックしてくれたらうれしいです♪↓↓ ※迷惑サイトの書き込みが多くて、コメント入力の制限をかけています。 プロバイダによっては書き込みができなくなっています。 もしも、感想など一言書き込もうと思われたら、遠慮なくメッセージください。 (*'-'*) m(__)m →メッセージ ◇記事一覧はTOPの左にあります。
2008年03月31日
コメント(3)
■授業前のちょっとお話シリーズ君達が今元気なのは、昨日とかさっきしっかりごはん食べたから。もし食べてなかったらおなか減って集中できないやん?今やった漢字テストで書けた漢字は、自分が過去に勉強してきちんと覚えた漢字。もし見たことない漢字なら書けない。あったりまえのことなんやけど、昨日までの自分が解けたことのある問題しか、今日解けない。今日解けるようにしておけば、明日の自分も解ける。とは言っても、100覚えてもそのうちいくつかは忘れたり勘違いしたりするから全部きっちり・・・とはいかないから復習も大事なんだけども。毎日毎日ご飯食べてきたから、君らの身長は伸びて体も成長していく。それと同じように当たり前のようにね、頭を鍛えるトレーニングを毎日して、考える力をつけておく、知らないことを調べるってことは自分の世界を広げることだって意識して、どんどん新しい世界に挑戦する。そういう毎日を過ごしておくことで、誰が喜ぶかって、未来の自分なんやなぁ。そうやって過去の自分と今の自分と未来の自分っていうものがつながってる―って考えたことある?先生は昨日、レシピを見ながら新しい料理に挑戦したんだけども、レシピは4人分。うちは3人家族。レシピの数字を全部4分の3にするのにぱっぱっと計算できずにイライラしましたわ。(^_^;)笑えるやろ?先生数学は得意でも、計算は苦手やねん。だから国語の先生してるんやけど。小学生のときに計算ドリルの宿題を計算機使ったツケがここにまわってきたなぁ~と反省したなぁ。暗算するのが苦手な子どもは、大人になっても暗算苦手のまま。つながってるわ。でも、苦手なりに新しい料理を作って出すと家族が喜んでくれる。自分が新しいことに挑戦して、自分の大事な人も喜んでくれるんよね。自分の世界を広げるだけ広げておけばよかった。大人になるとそう思うことが何度もあるよ。大人になるとね、仕事とか自分の生活のことでなかなか自分の世界や可能性を広げる時間を作るのは難しくなる。みんなのお母さんもみんなの世話や家事で忙しそうにしてない?お父さんも仕事仕事でなかなか自分の好きなことする時間作るの難しそうでしょ?君らは、今自分のために24時間使えるんやなぁ。先生うらやましいわ。しかも、塾とか受験とかって自分を鍛えるチャンスまで与えてもらってるんやもんなぁ。今、1問解くとか、1つ漢字覚えるとか、そんなことたいしたことないように思ったり、何の意味があるんやろって疑問に思うことがあるかもしれん。でも、そういう時間を積み重ねてちょっこっとずつ、自分の知らないものだらけの世界の中に自分のわかることが増えていくと、将来の自分がそれをヒントに何か大きいものをつかむことになるよ。それが何なのかは、大人になって自分の目で確かめてな。テレビとか映画でもさ、主人公の危機に、部屋の中にあるもので工夫して脱出したり、見つけた爆弾を分解して助かるとかあるよね?そんなときにもし私なら・・・何もできずにあきらめて死ぬしかないわ。どかん。終わり。主人公はその知識があるから助かる。人の窮地を救う最大の武器は、自分を信じる力だと私は思っているんだけど、自分を信じるためにはそれなりに理由がいる。自分なら大丈夫!と思えるにはそれだけの努力を重ねてきた時間が必要よね。ま、もちろん普通に生きている分には爆弾が自分の部屋にしかけられるとかはないけど、でも地震や災害や事故が起こったときに、何も知らずに誰かに助けられるのを待つだけの人と、なんとかしようとして行動できる人の差はあると思うよ。危機的状況じゃなくても、毎日の生活だってそう。化学が得意な先生の友達は、洗剤なんか使わずにあちこちピカピカに掃除してる。重曹と酢を上手に使うんだって。化学変化を上手く生活に生かしてるんやな。大学で農業を勉強した先生の友達は、世界中のあちこちに行って、自分の学んだことを現地で困っている人達に教えてまわってる。知識で生活が充実するってことがある。世界で困っている人に自分が役立てるってこともある。今、君らが勉強するってことは、将来の自分をちょっといいものにしてくれるよ。問題解けたときにうれしい。それは過去の自分がやっておいてくれたから。サンキュー、あのときの自分って過去の自分を誉めてあげよう!今頑張っていることが、何十年後の自分が感謝する日が来るかもね。自分のために一生懸命やれる人ってかっこいいと思うなぁ。今日もがんばろうね。風邪気味でしんどそうな人もいるね。そんな中、よく教室に来たね。来ただけでもえらい!どうせなら賢くなって帰ろうね。じゃ、今日の授業始めます。→授業前のちょっとお話シリーズ 今までのを読む。今日ものぞいたよーとクリックしてくれるとうれしいです。↓ →■TOP(中学受験サポートの記事一覧は左下「フリーページ」へ)。
2007年11月28日
コメント(0)
『世界がもし100人の村だったら』世界のおかれた状況をとてもわかりやすく書かれた詩を読んだのは何年前だったかな。→本文はこちら昨日のフジテレビの番組での子ども達の現実。( →番組HPはこちら。 )目をそむけたくなるような現実の中を生き抜いている子ども達・・・。世界がもし100人の村だったら、銀行に預金があって、今財布の中にお金があり、家の中のどこかに小銭があるというのなら、100人の中の裕福な8人の中の1人です。その中で、大学までの教育を受けられるのは1人。そうたった1人です。そして、字を読めない子は100人のうち14人。塾に来ている子どもたちって、世界がもしも100人の村だったら、99人の夢に描いている世界を生きている子達なんですね。子ども達だけじゃなく、もちろん私も含めて。99人全員は無理でも、1人でも救える方法を世界でとりくんで考えていくとき、誰がリーダーとなるべきか。それは、いちばん恵まれた1人ではないかとそんなことも考えました。自分にできることなんてたがが知れていますが、それでもこういう現実を知っているということ大事だと思う。戦後ぼろぼろだった日本に、世界から集められたユニセフ募金で給食がスタートし、子どもたちに安全な食料が配られて、そういう善意によって支えられたことがあって今の日本があるって、意外と知られていないような気がします。今日ものぞいたよ♪とクリックしてくれるとうれしいです!↓
2007年07月01日
コメント(3)
□ 授業前のちょっとお話シリーズ~どうしてイイ学校に行くのが、イイの? 「どうしてイイ学校へ行く方がいいの?人間の価値、そんなことでは決まらないでしょ。」 「偏差値高いのがエライの?」高校受験のときも大学受験のときも、どこかでそういうこと思っていました。中学受験の指導をしながらも、偏差値ランキングだけで学校の良し悪しを判断することにも疑問だったし、実際に学校に足を運んだこともないのにイメージだけで志望校を絞り込む人もいて、疑問に思うことはしょっちゅうでした。でも、子ども達のやる気を引き出すのも私達の仕事。まず私が納得して、子ども達に向き合わないと。授業前のちょっとお話。「イイ学校がイイのはこういうことなんです。」→ちょっと長くなったのでこちら。読んだよ!今日もとりあえずのぞきに来たよ~とクリックしてくれたらうれしいです♪↓
2007年03月24日
コメント(3)
□授業前のちょっとお話シリーズ~冬至 どうしてかぼちゃを食べるか知ってる? 一般的には、かぼちゃを食べて、ゆずのお風呂に入ります。 あずきを食べる地域もあるそうですね。 なぜ、これらの食品を食べることになったのか知っていますか? 元々は中国の慣わしで小豆を食べるというのが先に伝わったそうなんです。冬至は日照時間が1年の中でいちばん短い日だというのは、みんなも知っているでしょう?太陽の光はとても大きなエネルギーですから、それを少ししか受けることができなくなるこの日になんとか自然のエネルギーを補おうと考えられて、それで太陽の赤色のイメージから小豆を食べることが広まりました。日光で成長する植物、その中でも太陽の色を受け継いでいる小豆の実がパワーを与えてくれると考えられたのでしょうね。 そして、日本にもこの風習が伝わり、その後カンボジアからかぼちゃが伝わります。(「かぼちゃ」という名は「カンボジア」がなまったものと言われています。)断面図を見たときの色がより太陽のイメージに近いこともあり、実も大きいですし、より太陽のエネルギーを秘めたものとしてかぼちゃを食べることが広まっていきました。 また、小豆にしろかぼちゃにしろ、風邪を引きやすい時期において健康を保つのに有効な栄養分もたっぷりですから、ただのおまじないとしての効果以上のものが期待できます。先人の知恵と言えます。 余談ですが、説明を1回聞くのと1度写真で見るのとでは脳の処理は写真で見る方が約100倍正確だということが大脳学の研究で明らかになっているそうです。「百聞は一見にしかず」というのは、その通りなんですって。昔の人の知恵は、現代の人にとって単なる古臭い迷信に見えることもあるけれど、脈々と言い継がれてきたものの中には現代人にとっても とても大切で意味のあることも多いんですね。 言ってみれば、全ての教科の教科書は先人達が発見したり発明したり語りついできた内容です。世界中の歴史の中の大勢の人によって見つけられてきた内容、「この世の中はこんな仕組みだよ」とか「こんな考え方をするものだよ」とか「自然界はこうなってるよ」とかがまとめられたものだね。 先輩達が重ねて、それぞれの時代が少しずつそれをもっと完成に近づけて、そして私達の時代にバトンをわたした。 バトンを受けた私達は、先輩達ががんばって積み重ねてきた知識や考え方をできるだけ理解して、できればそれをもっと発展させてから次の子どもや孫たちに伝えたいね。 先輩の時代では解決できなかった自然破壊とか環境問題とか世界で起こっている紛争だとかそういう問題を解決する方法を見つけるためにも、私達は先輩達がどこまでどんなふうに考えてきて今こうなっているのかということを知る必要があるね。 昔の人たちが長い苦労や研究の末わかったことを、そのおかげで豊かで発展した道具に囲まれて昔よりもずっとラクな生活をすることができる私達が「わからんわ~。難しいからイヤや~。」なんて投げ出しては申し訳ないかもしれないね。 勉強って自分のためでもあるけれど、未来の地球のためでもあるかもしれないね。がんばって勉強した君達がある日ひらめいたことで、世界を救うかもしれないよ。しっかり自然のパワーをもりもり食べて、未来の世界のために今日もがんばって勉強しようか!応援のクリック1票、お願いいたします。↓
2006年12月22日
コメント(2)
サンタクロースについてフリーページにアップしました。昨年の記事に少し手を加えたものです。→□ サンタがいるかいないか疑い出した頃に・・・
2006年11月25日
コメント(3)
□ 気分転換。 体調が悪いときに、「頭痛いなぁ。痛い・・・」「だるいなぁ~」と思いながらいると、もっともっとしんどく感じてくる。だから、ちょっとだけ未来の自分の姿をイメージして、それによって現在の自分を「過去」だと思い込ませるというか、記憶をシフトするような感じ。大げさに言えば、自己催眠とか洗脳ですかね。笑。どうしてもイライラしたときとか、落ち込んだときも、一ヶ月後の自分は雑誌をぺらぺらめくりながらおいしいコーヒーとケーキを食べてて、きっとこんなこと忘れているはず。って。あと、人間関係でどうしても納得いかないことや馬が合わない人とのことは、数値にしています。私が生まれてきてからそのときそのときで親しく接してきた人の人数を足していくと・・・うーんわからないけどまぁ、適当に小学校10人、中学で部活とクラスで50人、高校で20人、大学10人、バイト先で40人、就職して仲間30人=150人かぁ。(生徒保護者入れると1000人とか越えるからおいておこう。)そして、どうしてもこの人との考え方は理解できないっ!っていうのが○○さんと□□さん。150人中2人か。・・・1%にも満たないな。ってことは、99%の人とはうまくつきあっていけてる。上等やん!よし、95%ぐらいの人とうまくやっていければOKでしょう。5%までは仕方ないと割り切ろう。よし。でも、普通の生活しているとイライラした出来事はどんどんと上から重ねていく新しい記憶によって、少しずつ小さくなっていき思い出していちいち再生しなければ、色あせていってくれるものですよね。□授業前のお話シリーズ 更新しました。 →FREE PAGE 「~イヤな気分を過去にしちゃえ」 応援のクリック1票、お願いいたします。調子に乗ってがんばります☆↓ →TOP(FREE PAGE 記事一覧)にもどる。
2006年11月08日
コメント(0)
□朝顔が花を咲かせる条件~授業前のちょっとお話シリーズ~先生、今日は理科の話をします。朝顔について。もう秋なのに、朝顔の話かよっ!・・・ってのは、当然のつっこみなんだけど、許してね。朝顔は朝に咲く。じゃ、どうして朝顔は朝が来たことを知るのか?なにをきっかけに花を咲かせることができるのか?みんなは何だと思う?光?時刻?温度?地道に実験を続けた人がいてね、その人が研究してわかったんだけど、ある時刻がやってきて、そのときに必要なだけの光とあたたかさがあっても花は咲かなかったんだ。どれだけ明るくしても、どれだけあたたかくしても、ちゃんと朝の時間になっても、それだけでは朝顔の花は開かなかった。なんでだと思う?朝顔は、夜の暗闇と寒さを乗り越えてからの朝でないと花を咲かせなかったんだよ。どういうことか分かる?朝になったから花が咲いたのではなくて、夜を乗り越えたから花が咲いたんだって。ずーっと明るいまま、あたたかいままでは花は咲かない。さて、今の話、君達におきかえてみよう。夏休みの終わりに受けた模擬テストの結果が悪かったと言って落ち込んでいる場合ではないぞということです。君達も、生まれたときに大きな可能性のある種をもって生まれた。ずーっと明るいまま、あたたかいままでは花は咲かない。ときには暗い夜、寒い夜を過ごすことになる。それを耐えた人、そこで自分の可能性をあきらめずに信じ続けた人には朝という明るいチャンスがやってくる。そのとき、どんな花を咲かせるのかは、夜の時間の間の過ごし方によるんじゃないかな。受験勉強もなんとなぁく、なまぬるーく、てきと~うに手を抜いてやった人には、受験の結果が「夜」になるかもしれないぞ。入試を自分の人生にとっての「夜」にする?それとも花を咲かせる「朝」にする?受験の後冷たい「夜」を前向きに受け止めて、その後それをバネにがんばって、別の「朝」に花を咲かせるというのもそれはそれでいいと思うけど、どうせなら、今、しっかりと苦しいけど我慢する受験勉強をしておいて、入試というチャンスの「朝」を、自分の花咲かせるきっかけにした方がうれしいんじゃないかな?どんな大きな花をどんな高さのところに咲かせるか、それは種の中身、つまり才能だけが決めるんじゃないよ。花を咲かせる日までどんな環境でとんなふうに世話をしたかによるだろう。肥料のあげすぎは逆効果だし、水もあげすぎちゃいけない。かと言って何日もなにもしないで放置すればとたんに枯れてしまうだろうね。茎がどこまで伸びるか、毎日毎日適度に世話してやることが大切なのも、人間が学力を伸ばすことと似ているね。君達の可能性いっぱいの脳をちゃんと鍛えてやろうね。花が咲くのは一度きりじゃないよ。朝顔のように、次の花、次の花・・・君達の人生にも何度もそのチャンスはやってくる。今入試のためにやっている努力が、入試が終わってもその茎の高さは次の花も支えてくれるよ。将来の自分を、今の自分が育てているんだと思って、今日の授業もめいっぱい集中してがんばろうね。□体調を崩したり、スケジュールがつまっていたりで久しぶりの更新になりました。その間チェックしてくださったみなさん、すみません。そして、ありがとうございます。応援のクリック1票よろしければ、お願いいたします。↓ →TOP(FREE PAGE 記事一覧)にもどる。
2006年09月16日
コメント(3)
蒸し暑くて体の疲れがすっきり取れず、体がだるくて、あぁ~『五月病』かな。あぁ、洗濯物どうせ広げるのにたたむのって・・・と見て見ぬふりして息子と散歩に逃げる今日このごろです。さて、子ども達も、新学年にすっかり慣れて、大型連休も終わってましい、祝日もこれといった行事もない6月を前にこのじめじめした季節。はぁ~。とため息ついていませんか?この時期に、「なんか頭がいたい・・・」「お腹いたい・・・」と不調を訴えてお休みしたがる子が急増します。中だるみのこの時期は、おだててあげたり、「わかるわかる!」と理解を示してあげつつうまく乗り切ってあげたいですね。(→過去記事「行きたくないという時期」 )一度ぐらいは、塾を休んじゃってもいいやとお考えなら、塾の授業と重なることを気にせず少し先にプチ旅行などを計画して、思い切った息抜きを準備するというのもお勧めです。その代わり、その日までに一度でも塾を休んでしまったら、その旅行はキャンセルと約束をしておくと大きな楽しみで五月病も吹き飛ぶかもしれません。「お腹痛いから休む・・・」と言って、実は宿題がまだできていなかっただけ。結局休んでテレビ見た。という欠席より、ずっと気分がすっきりすると思います。一度こういうウソが通ってしまうとクセになっちゃうおそれもありますしね。塾で小学校の先生の不満をお話される保護者の方は少なくないのですが、子どもたちもあります。本音を言うと「それは、ひどい!その先生と話をしてみたい。許せない!」というケースもあります。でも、子どもの前では、なんとかその先生のフォローになるように話をしてみます。こういう意図があったんじゃないかな?とか。「小学校に行っている時間、無駄な気がする」と言う子もいます。そういうことがちらほらと聞こえてきたときに話をしてきたことを、アップしました。→FREE PAGE「□小学校に行く意味」→ ※このブログを応援してくださる方は、足跡代わりにぜひこちらをクリックしてくださいますようお願いします!今後の更新がんばりますのでぜひお願いします!→TOP(FREE PAGE 記事一覧)にもどる。
2006年05月26日
コメント(0)
口がすっぱくなるぐらいに言ってきたのに、意味が曖昧な言葉を辞書で確認してこない、調べれば済む簡単な語句の知識の問題を空欄のままにしてある・・・そんなことが続いたときにこんな話をしました。 久々にゆっくりPCに向かう時間が作れたら、これまた長くなりました・・・。 →こちらをどうぞ。FREE PAGE □授業前のちょっとお話シリーズ 8 ~めんどくさいことが作るもの。「授業前のちょっとお話シリーズ」・・・というより、「授業前のこってり説教シリーズ」と名前を変えた方がいいかもしれませんね。(^_^;)→ ※このブログを応援してくださる方は、足跡代わりにぜひこちらをクリックしてくださいますようお願いします!今後の更新がんばりますのでぜひお願いします!→TOP(FREE PAGE 記事一覧)にもどる。
2006年04月23日
コメント(3)
テレビの受け売りですみませんが、NHKの「ゆるナビ」でやってましたので、ご紹介します。数の世界の神秘って、なかなか興味深いですね。「142857」の不思議。142857 × 2 = 285714 ・・・最初の数字と答えの数字を見比べてみてくださいね。 「142857」の前の「14」が後ろに 並びかわったら答えになりました。 同じ数字に3をかけると・・・142857 × 3 = 428571 ・・・また、同じ数の並びがかわって解となってます! 前の「1」が後ろに並んだ。じゃ、次は・・・142857 × 4 = 571428 ・・・今度は57が前に!また同じ数字の組み合わせです。142857 × 5 = 714285 ・・・もいっちょ~!7だけ前にきましたね。142857 × 6 = 857142 ・・・前半と後半が入れ替わりました。やはり数字の順が入れ替わっただけです。さて、7をかけたら・・・どうなると思います?ここにもびっくりがありますよ~。答えは電卓をたたいてみてくださいね。・・・なんだか、数字が「ギブアップ!」って言っているように見えて笑ってしまいました。数字の世界にも、なかなかおちゃめな生き物が住んでいるような気さえしてきます。算数がキライと言い切ってしまうお子さんも、こういうのだと興味を持って聞いてくれかな。 小川洋子さんの「博士の愛した数式」に出てきた、数の世界の神秘にもわくわくしました。あぁ~、学生時代に出会いたかったな、もう少し数学のことを好きになっていたかもと思ってみたりしました。この作品なら小学校高学年なら、大部分は理解できるのではないでしょうか。活字が苦手な子なら、一度ビデオで映画を見てから読むと、親しみやすく、また映像では気がつかなかった描写の美しさや意図にも気がつくことができるかもしれませんね。ハリーポッターにしても、ナルニア国物語にしても、読書が苦手でまだ手をつけていないなら、まずは映像から入ってもいいと思います。ただ、それだけで終わるのではなく、やはり一度本の世界ではそれがどう表現されていたのかっていうのにもふれてみて、その世界の広さとか面白さとかに近づいて欲しいなと思いますね。→ ※このブログを応援してくださる方は、足跡代わりにぜひこちらをクリックしてくださいますようお願いします!今後の更新がんばりますのでぜひお願いします!→TOP(FREE PAGE 記事一覧)にもどる。□ちょっと日記。□20日、息子が1歳の誕生日を迎えました。私もママとして1歳を迎えました。短くて、とっても長い一年でした。ですが、今までの中でこんなに充実していた年はあったかなとも思います。息子の成長のスピードにおいてかれないように、ママとしても楽しくがんばって成長していきたいです。塾での授業の日でありましたし、息子はロタウィルスでお腹こわしてるし、腕によりをかけてパーティっていう余裕はなかったですけど、ささやかにケーキを囲んで歌って、お祝いしました。
2006年04月20日
コメント(7)
憧れの志望校に合格した人ってどんな受験生だと思うか?というアンケートのようなものを生徒達に書かせたことがあります。用紙を二分割して、片方に「志望校に合格する受験生」片方には「志望校合格できない受験生」として、それぞれ思いつく限りの項目を書かせます。いくつか書いて、手が止まったら、「自分の好きな科目は一生懸命やるけど、苦手科目は後回し」「宿題はいつも直前にあわててやる」「息抜きが勉強時間より長い」「ノートをていねいにとる」「疑問は先生に質問に行く」「授業に集中できない日もある」「いつも明日が入試というぐらい真剣に問題に取り組んでいる」「漢字・語句・意味調べの勉強はめんどうくさい」など、いくつか例を挙げて、「どっちに入る?」とするとやりやすいかと思います。できるだけたくさん書かせた後は、「今の自分を客観的に見て、あてはまると思うものを○で囲んでごらん。」ほとんどの子は、「合格できない受験生」に書かれた項目の中にもいくつか印がつくはずです。「合格できない受験生」に書いた項目は、合格できない理由となること。それが一つでもあるのなら、自分は不合格になる可能性があるということだよ。毎日入試に向けて、勉強するということは、「合格できる理由」を作り続けていくということ。今、自分で書いた「合格できない受験生」の方にあてはまることがたくさんある子がもしも、自分の志望校に合格したらどう思う?そういう人がいっぱいいる中学に君も入学したいと思うかい?きっと、すっごく努力した先輩がいっぱい勉強してるんだろうなーと思うでしょ?その中学に合格するということは、その中学にふさわしい!と認めてもらうこと。そんな自分にしていかなくちゃね。そして、合格した君らを見て、もう一つ下の学年の子達が、「あの先輩のいる○中に入学したいなぁ~!」と思ってがんばるんだよ。毎日、夜寝る前に今日の自分は、憧れの志望校に合格できる理由を作れたかどうか振り返ってごらん。今日の自分みたいな受験生に、神様は合格をくれる?それとも・・・?テストの点数とかだけじゃなくて、今日の自分は真剣に合格に近づいたかどうか自分で考える習慣をつけていけるといいね。そうしていると自然にテストの結果にも結びついてくるよ。→ ※このブログを応援してくださる方は、足跡代わりにぜひこちらをクリックしてくださいますようお願いします!今後の更新がんばりますのでぜひお願いします!→TOP(FREE PAGE 記事一覧)にもどる。
2006年04月10日
コメント(0)
■授業前のちょっとお話シリーズみんな、超能力って知ってる?人間の中には、なんかすごーい魔法みたいな力を持つ人がいるってテレビで見たことあるでしょ?遠くの物が見えるとか、箱の中身を当てるとか、人の未来がわかるとか・・・。歴史の中でも、卑弥呼とかそういう力で政治したらしいし、占い師とか、霊が見えるとかいう人もいるし。みんながみんな真実かどうかはわからないけどね。実は、子どものときってみんなほんの少しだけだけどそういう力を持っているんやってさ。人間は、強く念じると自分の中のエネルギーを強めることができるんだって。どうしたらいいかって、心の中で何度も何度も言葉にするといいらしい。できれば、心の中だけじゃなくて、声に出して耳からもその言葉を入れるともっといいらしいよ。超能力というよりも「自己暗示」と言う方が正確なんだけど、言葉の力は昔から「言霊(ことだま)」と言って、大きなエネルギーがあるって言うし。実はさ、君らが自分の苦手科目はこれって言うときも逆に悪い意味で自己暗示にかけてる可能性が高い。本気でその科目を何時間も何時間も勉強してもどうしても覚えられないっていうのではなくて、なんとな~く好きじゃない。なんとな~く他の科目よりテストの結果が悪かった。ってだけで「苦手」って決めつけてきたのとちがうかな?宿題しながら「あー、わからん。」「あー、キライや。」と連発して自分にそういう自己暗示、ある意味呪いをかけてきたわけ。苦手科目の勉強のときに、いちばん「わからん」「できひん」と思って心の中でそういう悪い言葉を自分に向かって言い続けてきた人は自分で自分に、「苦手科目だー!!」と呪いをかけてきたということ。今日から、自分のかけてきた呪いを解きましょう。わからない問題に出会っても、「お!手ごたえがある!」とか「わからない・・・から、わかるようになりたーい!!」と思おう。「できひ~ん・・・のは、いやだから、できるようになりたーい!!」と、できるだけ前向きの言葉を使うようにしていこう。先生に質問に来るときも、「先生、この問題わからないです。」と言うんじゃなくて「先生、この問題を解けるようになりたいんです。」と言おうよ。その方が、「合格物語」の主人公にふさわしいでしょ。できなくても、わからなくても、それは現在の瞬間の自分。そこから1時間しっかりくらいついてがんばれば、2時間後の自分はできるようになる。明日の自分ができるようになれば、入試で解ける。できひ~ん。わから~ん。で放置しておいて、勝手に解けるようになる日が来ると思うか?絶対来ないよね。できないまま入試が来たら・・・?後悔する前に、できることやっていこう。先生もできるだけ君らの呪いを解けるよういい授業をして、いい魔法をかけられるようにがんばる。でも、そういう力が強いのは子どもの間らしいし、入試に挑むのは君ら自身。まず、できること、一生懸命やっていきましょう。さ、今からの授業、「絶対に覚えて帰ろう!」「しっかり集中して聞こう!」とちゃんと心の中で言葉にしてね。2時間後の自分は、今この瞬間の自分よりも賢くなってる。必ずそうだと言い切れる時間にしましょう。はい、じゃ、テキスト開いて。→ ※このブログを応援してくださる方は、こちらをクリックしてくださいますようお願いします。1日1クリックカウントされます。今後の更新がんばります。→TOP(FREE PAGE 記事一覧)にもどる。
2006年03月26日
コメント(2)
そろそろ、春休みですね。中学受験の塾では、新学年での授業も始まってしばらくたちました。この春休みの集中講習で、やる気をさらにアップさせて軌道に乗るのか、ゴールデンウィークも待たずに中だるみへと突入してしまうのか・・・新5年生、新6年生はここがちょっとポイントとなりそうですね。■ 授業前のちょっとお話シリーズさて、春期集中講習が始まるわけですが・・・あら~、春眠暁を覚えずですか?いまいちしゃきっとしてませんな。新6年生、勝負は夏!と思っていたら甘いですぞ。夏休みは全員が全力疾走、猛ダッシュ、猪突猛進、まっしぐら!そんなときにはそのスピードの中で順位を上げるのかなり大変だよ。この春休みにしれっと本気でエンジン全開になっておいて、ちょこっとリードしておいた方がラクじゃないか?だいたい、いきなり夏に猛ダッシュしてみ?横っぱら痛くなって棄権してまうかもよ?3日坊主になってしまうって。体ならしておくためにも、今のうちからエンジンあっためよう。ちょっと自分が限界までがんばったらどこまでできるかやってみたくない?本気出したら、一日何時間集中できるか試そうよ。思ったよりがんばれた自分って絶対かっこいいって。あっちゃん、かっこいー!・・・じゃないけど、心の中で自分の名前入れて○○かっこいー!ってつぶやいていいから。笑。よし、今日から君らは「究極の中学受験生」諸君。いいですか?ドラマの主人公です。なりきります。自分が主人公なので、ずーっとカメラは自分を映していると思って。横顔アップに来るかも。後姿からも撮られてるかも。いいの?背筋曲がってたら、賢そうじゃないやん。主人公なんだから、はい、ちょっと姿勢正そうよ。いいねぇ~。じゃ、次、賢そうな顔して。笑。じゃ、ノートの中身も映されるかもしれないから、賢そうなノートにしておいてよ!家でも、演じ続けるのよ。お母さんが「あんた、またゲームばっかして!!」とか言う前に、静かに、自分から机に向かう。「○○~、ごはんよ~!あれ?聞こえないのかな?」いぶかしげに部屋をのぞく母。そこには真剣なまなざし、そして鉛筆が動く音だけがした・・・・どう?かっこいー!!驚くお母さんの顔。でも、君らはそこで「何が?これが僕ですけど?」ってしれっとした表情を崩さない。お母さんらには、ちょっとしたドッキリみたいだけど、ちょっと気持ちいいよね。うれしそうな顔が思い浮かぶよね。春休み、こんな自分を演じてみて!はじめはフリでいいから。3日とりあえず、「自分の志望校に合格するやつは、きっとこんなやつ。」って言う子を自分が演じてみよう。4日目、続けられたら、それは、演技じゃなくて、君自身になっているかもね。じゃ、起立・礼からやり直します。中学受験・合格物語の主人公としてふさわしい起立・礼をしてね。出欠もとります。やる気の大きさを声の大きさで表してください。じゃ、撮影始めます。主人公のスターのみなさん、スタンバイOKですか?* * * * * * *1年後の自分になったつもりで、『合格体験記』の作文を書かせたこともあります。だいたいみんな、今までの自分の中途半端な点を反省し、「そのままだったら不合格になっていただろう。だけど、春からは本当に真剣に取り組んだ。」という内容を書きます。受験が終わった後の自分を具体的にイメージさせる。自分が憧れる学校に合格する受験生の学習姿勢を想像させる。今までの自分と「合格しそうな受験生」との差を感じる。今日できない問題は明日もできない。明日を何度かくり返しているうちに受験当日がまちがいなくやってくることを少し現実的に考えられるようになります。漠然としたイメージではなかなかやる気に結びつきません。空回りしてしまいます。具体的なイメージにしてやるだけで、モチベーションは高まります。→ ※このブログを応援してくださる方は、こちらをクリックしてくださいますようお願いします。1日1クリックカウントされます。今後の更新がんばります。→TOP(FREE PAGE 記事一覧)にもどる。
2006年03月21日
コメント(0)
□授業前のちょっとお話シリーズ ~授業を生かそう・復習に使えるノートのとり方~ もうすぐ2月。だいたいの塾は新学期が始まりますね。私は例年、最初の授業でこんな話をしていました。もちろん学年やクラスによってのバリエーションはありますが。 →続きを読む。(■FREE PAGE) ※このブログを応援してくださる方は、こちらをクリックしてくださいますようお願いします。1日1クリックカウントされます。 今後の更新がんばります。→ →TOP(FREE PAGE 記事一覧)にもどる。
2006年01月19日
コメント(2)
■授業前にしたお話シリーズ・・・例えば、だれかが忘れ物をしたとき。言葉遣いや学習への姿勢についてはかなり厳しく注意してきたと述べてきましたが、例えば、生徒が忘れ物をしたときなど、(常習性の場合はもちろん厳重注意の対象。)1度や2度の失敗に対しては不問にしていました。誰にしもある失敗は、これから先もなくすことはできないと思う。朝寝坊とか、うっかり忘れ物をたま~に(あくまで頻度が少ない場合の話。)してしまうことって、本人に悪意はないし、何かをどうこうしたからってなくせたかというと難しい。一生怪我するな!と注意したからと言ってそうできるわけでもないし。こういうことにまで、目くじらを立てると、子どもは忘れ物とか自分の失敗を隠そう、隠そうとごまかす方法を考えてしまう。例えばテキストを忘れたとして、いつも厳しい私の授業のテキストを忘れたとなると、気づいた時点で生徒の顔色はかなり悪い。(もう泣いてる子もいた(^_^;))だいたい授業前に教室に入るので、忘れ物をしている子がいれば私の方も気がつく。自分でしまったと思ったようなら、私から言うことはない。次から、すごーく気をつけるだろうから。その子の授業開始までの行動を見守る。また、授業を始める前にこんな話をします。***人間、毎日毎日生きていれば、たまには失敗する。まちがいもある。当然。一生懸命やっていても失敗することもある。うまくいげば100だったところを失敗して、0で終わるのか、失敗したけど50まではなんとかするのか、90ぐらいにできるのか、それぞれ考えることが大事だよ。例えば、テキストを忘れたとする。授業前に気づいて、間に合いそうなら取りに帰るのも一つ。先生に言いに来てコピーをしてもらうのも一つ。テキストいらないぐらいに頭に入れておくのも一つ。快く見せてくれる友達関係ができているのも一つ。めちゃくちゃしっかり授業を聞いてノートを取りまくって家でしっかり復習するのも一つ。例えば、宿題するのも忘れていたのなら、その解説の授業を受けてもしかたないし、先生に申し出て別室で今日のところはちがう勉強を一生懸命して、後日今日の分を先生に採点してもらったり、質問にきたりするのも一つだと思う。いろんな方法があると思うけど、最悪なのが、忘れたことをごまかして、あるフリをして授業に集中できずに、先生に当てられませんようにと祈ることで時間が過ぎるのを待つことね。してしまった失敗を、しっかり自分で受け止めて、じゃあ次にいちばんマシな方法は何か考えること。失敗した理由を考えて、次の失敗を防ぐこと。そういうことも勉強の一つだと思うよ。たま~の失敗なら、先生も助けてあげる。ただし、何回も懲りずに失敗する人には、いつもいつもコピーあげないからね。学習せずに忘れ物しまくった人が、たくさんプリントもらえて得するのはおかしいからね。失敗したときに、いい方法が思い浮かぶ人は、本当に賢いと思うなぁ。去年卒業した先輩で、実際にいたよ。「国語のテキスト忘れたけど、先生、何回も文章読んで宿題したので大丈夫です。宿題の答えはノートにあるので当ててください。」って言った人。自分で失敗をなんとかフォローする方法を考える力をつけるのにも勉強というのはいい練習になるよね。「問題を解決する」練習。勉強ができるというのは、道を切り開く方法を考えられるってことだから人としてひとつの魅力になる。もちろん勉強だけじゃ意味ないけどね。あと、自分ではどうしても解決させる方法が思い浮かばないときに君を助けたいな、手伝いたいな、と思ってくれる友人がいることもすごーく価値があるよね。自分が勉強して考える力をつけたことで、友達がピンチを切り抜ける手伝いができたらこれも素敵だよね。いい友達を作ること。だれかのいい友達でいること。勉強と同じぐらいかそれ以上にがんばって欲しいなぁ。また、逆に授業中に先生が出した課題を早くできたときの時間の使い方もいっしょ。ぼーっと待ってるんじゃなくて、もう一度一から解きなおすのも一つ。前回の授業の復習をするのも一つ。次の予習をするのも一つ。辞書を引いて、言葉の意味を確認してもいいし、もっと言えば、国語以外の自分の苦手科目を勉強するのもいいよ。先生の時間だからといって、先生に気を使わなくていいんだよ。授業は、君らのためにあるんだから、君らが自分なりに自分にとっていちばんいいと思うように受けてください。先生から見て、それはちがうなぁと思ったら、それは言ってみるけどね。自分にとって、いちばんいい方法を考えて行動する習慣をつけられるといいね。前に「勇者」に例えて話をしたことがあったね。「テレビが見たい。」「宿題しなくちゃ。」勇者は、どちらを選択するのかって。そうやって自分にとっていい方法の方を選んでいけるようになれば、「可能性がある中で、いちばんいい自分」になれると思う。「いちばんいい自分」と思える時間を積み重ねていきましょう。※このブログを応援してくださる方は、こちらをクリックしてくださいますようお願いします。1日1クリックカウントされます。 今後の更新がんばります。→
2005年12月16日
コメント(2)
テストのとき、「できたら見直し」。耳にタコができるぐらい言われているけれど、その見直しで本当に自分のまちがいを見つけることができている子は少ない。同じぐらいの学力の生徒が、みんなその中学に入りたいという強い気持ちを持って、同じぐらい過去の問題も練習して、同じ問題のテストを受ける。ほとんどどの子も「実力を出し切れば、合格できるよ」と励まされていることだろう。本当に、全員が実力を出し切っても、合格とされる人数は決まっている。不合格となる子は当然出てくる。(定員割れしている場合は別。)それは、あくまで学校側の「定員」という数字的な理由でしかないのだけど、せめぎあう中、その定員の数の中に入り込みたいと思うのなら、見直しを本気でするべきだ。同じ学力ぐらいの子が集まるのだから、君が簡単だと思う問題は、ほぼみんなが解けている。その問題は、合否には関係ないと言ってもいい。正解は全員がしている。問題は時間。簡単な問題は、勝負は時間差。速く正解させて、難問を解く時間をどれだけ確保できるかどうか。入試というのはまちがう人がいる問題をきちんと正解させることで、ぐっとチャンスが広がる。当然のことなんだけど。いつもの自分ならまちがうかもしれないし、正解できるかもしれない、という曖昧なラインにある問題を本気で見直しし、自分のミスに気がついて、正解に書き換えることができたときに、一歩リードすることができる。テストが始まった瞬間は、全員がまだ0点。そこから、数点ずつ積み上げて、あと10分というぐらいにはだいたい横並び。ラスト5分が本当の勝負!見直しをなめちゃいけない。今までのテストで、必ず「この問題は、正解できたはず~」というのが一つや二つあっただろう。そんなとき、「僕は本当はもっといい点なんだ」と楽観視する子が多いが、全く逆だ。それだけの点数を捨ててしまって、自分のチャンスをつぶしているのだ。入試当日までの日々は、自分がいちばん理解が遅い。自分がいちばん合格ラインから遠い。自分がいちばん緊張に弱い。だから、合格ラインよりずっとずっと上にいなくちゃあぶない。そう思って勉強する。そして、そういう気持ちで重ねた学習時間の事実を根拠に、入試当日、自分がいちばんこの学校に合格したい。自分がいちばん真剣に取り組んできた。自分がいちばん緊張に勝つために練習してきた。自分がいちばん合格にふさわしい。そう思って入試問題に取り組んでいこう。 ********最初は時間を気にして急いで書いたために雑になった漢字をとめ・はねに気をつけて丁寧に書き直したり、計算問題を確認して「うん。合ってる。」と思うだけでも、心は落ち着いてきます。記号で迷った問題、時間が余ったのなら文章を読み返せば根拠を発見できることもありますよね。中学受験をする小学生は、最初「はじめ!」の時間にぴたっと集中力のピークを持ってくることが難しい子も多く、テストが返ってきて見てみたら、最初の簡単な計算をまちがっていたり、「あてはまらないものを選びなさい」なのに、あてはまるものを選んでいたり・・・という単純なミスは少なくありません。教えてきた実感として、「ミスをしない子はいない。」「見直しの上手な子は有利」そう思います。模擬テストなどでも、「家に帰ったら解けた。」とよく言いますが、入試当日それでは意味がないんです。テスト会場で2回目をやってそれで得点アップできるのならするべきです。※このブログを応援してくださる方は、こちらをクリックしてくださいますようお願いします。1日1クリックカウントされます。 今後の更新がんばります。→
2005年12月04日
コメント(3)
■「授業前の話シリーズ」テレビゲーム好きな人、正直にどのくらいいる?(クラスのほとんどが手を挙げました。)ロールプレイングゲームに、ドラクエっていうのあるよね?マリオでもいいや。知っているの想像してみてね。主人公の勇者が自分で、(「勇者」と板書。)敵をいっぱいやっつけてって、(「敵」と板書。)経験値をあげていくと、(「経験値」と板書。)どんどん強くなる。スライムとか、(スライムの絵を描きました。)いわゆるザコキャラをたくさんたくさんやっつけて、経験値アップさせて、強い敵をやっつけるための武器を集めて、(「武器」と板書。)呪文とかも覚えて、(「呪文」と板書。)旅をしていって、最後の最後に強いボスをやっつけて(「最強の敵」と板書。)最後、姫を助けたりするの。これって、勉強と似てると思わない?勇者は「受験生」つまり、君自身。(さっきの板書に書き込んでいきました。)「宿題」っていうスライムをやっつけて、経験値を上げる。「解法」「公式」という武器と呪文を覚えて、使いこなして、「模擬テスト」っていう、中ボスっていうのかな、ちょっと強い敵と戦う。経験値が低いとぼろぼろにやられる。経験値が高い人ほど、強い敵、つまり難しい問題も倒せる。最後のボスは、「入試本番」だね。自分の頭の上に、「経験値 35」とか「アイテム 扇形の面積の公式」とか表示されているのを想像してごらん。先生達は、商人か魔法使いだね。武器を売っている人とか呪文を教えてくれる人。せっかく買った武器、使い方をマスターする前にさびつかせてないかな?せっかく覚えた呪文、練習しないまま忘れてないかな?必要なときに、さっと使えるように訓練しているかな?そんなんで強い敵が来たらどうなる?スライムだからって手を抜いていたら、ボスはやっつけられないぞ!「あ~、テレビみたいな。でも、塾の宿題しなくっちゃ。」ってとき、今の君らはテレビ見ちゃうでしょ?そんなとき、「勇者は、テレビを見た。経験値5下がった。」となってるってわけだな。そこで、ぐっとこらえて宿題やって、「勇者は、武器の使い方をマスターした。経験値15上がった。」となると、気持ちよくない?さらに宿題は、みんなやって当たり前でしょ?だからその上に復習もやったら、みんなより経験値がもっと上がるよ。「勇者は、計算ミスを連発した。」「勇者は、問題を読み間違えた。」「勇者は、時間配分を失敗した。」・・・こんな勇者になりたくないでしょ?なんとなく勉強しているとか、なんとなく塾へ来ているとか、そういうのでは力はつかないよ。目標を持とう。「入試」って言われても、なんかわかるようでわからないよね。だから、知っているいちばん強いボスをイメージしてごらん。自分が主人公。どんな主人公なら、その敵をやっつけられるか。テレビ見まくって、ゲームしまくって、武器さびつかせて、呪文忘れた勇者は、勝てなくて当たり前でしょ。どんな勇者なら、勝てそう?(子どもたちに尋ねました。)・「経験値高いやつ。」それは、勉強で言えばどういうこと? 「たくさん問題解いてる人。」・「たくさん武器を持っている」・・・「授業に集中して、大切なことを身につけている人」・「呪文を使うときにちゃんと使う」・・・「公式とか覚えないといけないことを正確に覚えている。」そうだね。今日というチャンスは、今日だけです。今日習った武器を放っておいたら、来週はまた新しい武器を買うわけだから、どんどん武器はさびていくよ。今日買った武器は、今日、明日のうちに練習して、経験値をアップさせておこう!では、選ばれし勇者たちよ、今日の武器をしんぜよう。笑テキスト○ページ開いて。※このブログを応援してくださる方は、こちらをクリックしてくださいますようお願いします。1日1クリックカウントされます。 今後の更新がんばります。→ メールいただいた「ちこさん」再度メールいただけますようお願いいたします。
2005年11月30日
コメント(5)
ある日の授業前のお話。最終的に目指す「賢さ」って、偏差値の高さではないと思う。勉強はあくまでトレーニング。いつか自分にふりかかった困難を解決するためややってくるターニングポイントで選択をまちがわない思考力・判断力・決断力・行動力。そういうものを身につけるためのトレーニング。それに、大切な人・・・今の家族や将来自分が中心になって作る家族や友人達、仕事の仲間たち、恋人との幸せを守ることにだって、勉強で身につけた力は生きてくるときがくると思う。自分が勉強して考える力をつければ、だれかの心配をなくしてあげられるかもしれない。いい方法を思いついてあげられるかもしれない。それが無理でも、心を少し軽くしてあげられる言葉を伝えることができるかもしれない。もっと言えば、君達がたくさん勉強をがんばることで、世界で困っている人達を助ける手助けができるかもしれない。今、自分の将来のためにがんばることの延長に、ひょっとしたら、世界を救う大発明なんてことがあるかもしれないって考えたら、すごいと思わない?世界中には、貧しくて勉強したくてもできない子どもたちがいっぱいいて、そういう国の子ども達は、明日食べるものもなくって、冷たい土の上で眠ったり、毎日すごく長い時間働いたりしているのをテレビで見たことがあるでしょう。そういう子たちに何がしたい?って聞いたら、どう答えると思う?子ども達の夢はね、「勉強をすること」なんだよ。それを毎日できる君らは、とてもうらやましい存在だろうね。その人たちを救う方法を考えるとしたら、もちろんその国の大人たちもだけど、きっとこの国とかのように豊かな国にいる人間の役割でもあると思う。自分たちの生活に豊かさを手に入れた。そういう余裕のある国の人が困っている人を助けることを考えなきゃね。今の政治家のおっちゃん達、うまく国を動かせていないとお父さんとかお母さんの話聞いていたらそう思うでしょ?まだ、日本の国の中のことでいっぱいいっぱいだった時代の人達だからかもね。君らが大人になったときの代表は、国もだけど、世界全体考えていかなくちゃいけないだろうね。その代表を選ぶ力を君らはつけないといけないし、政治家になる人がこの中にいるかもしれないよ~。かつて、戦争の後、ぼろぼろになっていた日本に、ユニセフという世界の善意が給食をもたらしてくれたように、今度はお返ししないとね。いくら高い偏差値をとったって、その数字自体には意味がない。何かを生み出したり、発展させたり、守ったり、大切にしたり、そうしたいって思ったときにその方法を見つけ出せるようになるためには、しっかり考える力が大切だよ。さぁ、今日も、自分を磨くために、将来のために、自分の大切な人のために、ひょっとしたら世界のために・・・がんばって頭を鍛えようね。・・・自分のためだけだと思うと手を抜いてしまうけど、だれかのためになるかもしれないという発想を加えてあげると、がんばれる子は多いです。また、こういう話を真剣に受け止めてくれるのは、小学生の間だからかなぁという気もします。勉強そのものが楽しくなるのはなかなか難しいので、ときどき、勉強をがんばることで広がる世界というような話をしてきました。「なりたいものをみつけたときに、学力が足りなくてあきらめないといけないこともあるんだよ。たくさん勉強をがんばることで、なりたいものをたくさんの中から選択することができる。みんなの夢を後であきらめなくてもいいように、いつかその夢をかなえるときがくるように、みんなのお父さんお母さんは、受験というチャンスと勉強する環境(塾)の大きなプレゼントをくれたんだよ。それを中途半端にするのってすごくもったいなくない?」「スポーツするのにしたって、仕事するのにしたって、頭悪いよりは、頭いい方がかっこよく決まると思う。頭よくなった方が宿題も早く終わって、返って遊ぶ時間が増えるのよ。仕事だって、へたくそにだらだらやってるために休みの日も仕事しないと終わらない人もいるよ。すごく頭の回転が速くて仕事もできて、休みの日もないぐらいバリバリ仕事してそれが楽しい人もいる。上手にてきぱき仕事をして休日は、旅行したり好きなことしたりできる人もいる。賢くて損する人はいないと思う。ただし、性格もよくないと、いっしょに仕事はしたくないけどね。脳みそだけじゃなくて、心も磨いていこうね。」「国語をしっかりがんばって、人の気持ちをしぐさから読み取るのを物語で練習して、人に上手く説明できるテクニックを説明文で学んで、気持ちを上手く表現する技法を詩とか論説文で学んで、・・・好きな人にうまく気持ちを伝えられるようになろう~!」なんて話も。ちょっとませた女子には効果大。男子には、イマイチかも。(^_^;)※このブログを応援してくださる方は、こちらをクリックしてくださいますようお願いします。1日1クリックカウントされます。 今後の更新がんばります。→
2005年11月27日
コメント(0)
苦手科目、苦手単元を根気よく勉強することで、いつの間にか得意になる・・・というのをたくさん見てきました。塾物語のだれかさんもそうでしたが、マキコ(仮名)とチィ(仮名)もそうでした。彼女達は、本当に算数に苦労して苦労して・・・。最初の頃なんかは、「1つ80円のりんごを・・・」という問題があったとすると、式の中に「1」が必ずあるような、とりあえず出てきた数字を使って、×か÷かは、あてずっぽう・・・みたいな感じでした。「380gの水に食塩を溶かして6%の濃度にしたい。食塩何g必要ですか?」「・・・2280g?」「そんな量の塩、溶けるかー?!」講師の、「指導」というより「つっこみ」の声をよく聞きました。二人とも国語の偏差値は60前後あるのに、なぜか算数になると日本語的におかしいことにすら気がつかなくなるようでした。自転車の速度が ・・・時速120km? 速っ!弟がお兄ちゃんより・・・年上? マジで?学校~家までの距離・・・350km? 遠っ!グラウンドの面積が・・・120cm2? せまっ!本人はいたってまじめにやっているんです。それこそ授業中も必死、宿題もていねい、だけどなかなか・・・。算数的センスがないと言ってしまえばそれまでなんでですが、彼女達は、勉強時間のほとんどを算数に費やしても、平均点に届くことはないまま入試当日を迎えました・・・。国語と、社会と、理科二分野に対するまじめさで、なんとか算数をカバーして志望校に合格。ところが、膨大な算数の勉強時間は、なんと中学入学後に結びついてきたのです!二人とも学年で数学10番以内に入っているんです。チィは、数学学年トップ常連なんですって!ユリナのように入試に間に合わなくても、その後にきっちりと報われるものなのですね・・・。もちろん間に合うにこしたことはないんですが、花が咲くタイミング、実を結ぶタイミングはずれても、ちゃんと大きくなっていっていたのだというのは、素直にうれしいものです。ヒトゴトのように話をしている私も、高校で好きな科目は現代文。日本文学科を卒業して国語の講師をしていますが、中学卒業までは国語が最も苦手でした。逆に数学が得意でした。先生から「5段階で6あげたい」と言われるくらいだったし、中学生の頃の私は、数学の先生という職業に憧れていました。・・・今は数学よけています。(^_^;)「苦手科目克服する方法って知ってる? かんたん。『やりまくる。』なーんや。って思うだろうけどこれがいちばん効くんよ。 苦手って、自分が決めてしまわないで、とにかくやってみよっか。 『苦手や~』って自分で自分に呪いかけてるから、いつまでも苦手なんよ。 実はめっちゃ自分がその科目の才能持っているかもしれないのにさ。 去年の自分が解けなかっただけで、今年の自分ならわかるかもしれないよ。 だっていくらキライな科目って言っても、低学年の問題ならできるでしょ? キライでもわかるところもあるのに、科目全部をキライって思ったらもったいないよ。 それにいくらキライって言っても10回問題やったらわかるでしょ? だいたいのことは、とにかくいっぱいやれば、必ず上手になるから。 お母さんみんなよりお料理上手でしょ?いっぱいやってるからね。 センスや才能で解く問題なんて、ほんの1~2問。 他の問題は練習量。つまり、とにかくやりまくった者が解ける。 やりもしないで『苦手~』って逃げても試験はあるから、どうせなら 好きになってから受けたいと思わない? せめて、『キライではない』ぐらいにはしておこうと思わない? ・・・、とにかく今日は国語の呪いを解きましょう。さて、授業を始めましょう。」 よかったら、こちらをクリックしてくださいますよう お願いします。今後の更新がんばります。→
2005年11月07日
コメント(2)
私のクラスで、どの学年にも徹底していることがあります。それは、とても簡単すぎてあえて言うことでもないことなのですが、授業が始まる時間に、その科目の今日勉強するページを絶対に準備しておくこと。子供たちには「前回の授業終了時の状態で、授業を受けられるようにすること。」と言っています。机の上も、理想は頭の中もだよって。言われてからでないとできない子が多いんです。そのページを開くためには、前回の授業を思い出すことになります。数分でも復習モードの頭になってから授業を受け始めるのと、先生が来たからとあわてておしゃべりをやめて席に着くのではやはり頭のエンジンのかかり方がちがいます。その習慣がつくまでとか、新入生がいるときなどは、授業が始まる時間よりも早く教室に入って、最初は子供たちとおしゃべりをして、「そろそろ時間だね。準備してね。」と声をかけます。数週間もすれば、それが当然という空気になります。ある程度までは、テキストを開いていればOKにしますが、高学年になるとそれだけじゃなく、内容も確認します。前回のポイントを質問に入れながら授業を始め、復習ができているのか、今日は前回よりも高度な内容を出来る状態なのかを彼らに確認することにしています。当然、きちんと復習ができていれば、速く深く発展させることができるので授業はさらにノッてきて、生徒も授業をしている講師側も充実した気持ちで過ごすことができます。そんなときは、授業後、たっぷりの誉め言葉で締めくくります。こういう簡単な約束を守れないことがくり返されたときの私は、かなりコワイです。女王マヤもいい勝負かも。「だれのための授業なの?時間が無駄に過ぎて損するのはだれか考えて。」と諭すような話し方でも効き目がないと、次回の授業では雷が落ちることになります。授業時間にぴしっとした空気になるようにするのも大切なことです。どれだけいい授業の準備をしていても、それを垂れ流しては生徒の成績は上がりませんから、必ず生徒達の表情がぴしっとなってから内容に入ることにしています。運動会シーズンや5月連休の後など、全体的にけだるい空気のときには、ときにはパズルのようなネタを用意したり、過去の生徒の話をしたり、訓話めいた話をすることもあります。どうせ勉強するなら教育効果が高くなくちゃ。小4の前半までは、昨日の日記のような楽しい雰囲気での授業。「楽しい」感じ。笑いがまじるような楽しさから、少しずつ、「わかる楽しさ」にシフトしていくようにしています。高学年になるとそこからは、スピード感や、達成感が中心になるように。それを得るための緊張感・厳しさも必要だと考えています。ご家庭での学習時間、それまでの自由な時間との線引きはできているでしょうか?休憩前に、勉強するつもりのページをあらかじめ開いておくとか、塾や学校のように「起立・礼」を実際にするとか、イメージだけでもするとか、なにかを儀式のように習慣づけしているとはかどるようですよ。「先生の写真をください。机に貼ると集中できそうだから」と言った生徒がいましたが、鼻毛の落書きされそうなので、丁重にお断りしました。代わりに筆で書いたメッセージを希望する子みんなにあげたことがありました。「○○くん、君の集中力はなかなかたいしたもの。 さぁ、いっちょ、今日も始めよか。」とは言っても、これだって、しばらくすれば効力はなくなるでしょう。でも、それで数回いつもより集中できたって日ができればいいと思います。三日坊主でもいいんです。新しい作戦や計画をたてて、120回三日坊主をすれば1年ですから。
2005年10月30日
コメント(0)
中学受験の塾に来る子達は、やはり早い段階で疑い始める子が出てきますね。逆に、いつまでも信じている子もいます。いつまでも物語上のイメージのままのサンタをそのままそっくり信じ続けるのもなかなか難しいですがだからと言って、「いるわけないじゃん」と冷たい反応なのもどうかと思う・・・。ましてや、信じている子をバカにするようなのは許せない~。で、私はこういうように言っています。「サンタさん」という人物が世界中の子どものところへたった一晩で全員にプレゼントを持ってくるというのは、確かに事実ではないかもしれないね。でも、もし、本当に「サンタ」が最初からいないというのなら、どうして、世界中でサンタの話をする人がいるんだろう。そんな話が存在するわけないでしょう。サンタはいます。断言します。いますよ。実際に北欧にはサンタさんの村が存在するし、サンタと呼ばれている人もいます。少し難しい話になるけれど、正確な言い方をするとね、「世界中に、子どものためにプレゼントを用意する人がいること」その現象を「サンタさん」って言うんだよ。みんながサンタのお話をするでしょ。…あなたが大きくなって親になって、自分の子どもが幼稚園になったころ、サンタはいないんだよ。ウソだよ。って言うの?プレゼントあげて喜ばせてあげたいなって思わない?そう思って、サンタの姿を思い浮かべて、自分の子どもにプレゼントを準備した親は、本当の気持ちで子どものことを考えているんだよ。だから、それが「本当のサンタ」「サンタクロース」と言うのは、子どものことを愛する気持ちが本物であるとき、それを擬人化した言い方。海や山からの恵みで人間が幸せになる。命をつなぐことができる。それに感謝するときに昔の人は「神様」という言い方をしたのと同じだと思う。でも、もしかしたら、本当にサンタクロース本人が行って喜ばせてあげなくちゃいけない子どもには、サンタクロース本人が行っているのかもしれない。世界中には、かわいそうな子どもがたくさんいるからね。君達には、ちゃんと幸せを考えてくれる人がいるでしょう?本当に気持ちをこめておうちの人が用意してくれたプレゼントを「ニセモノのサンタ」だなんて言えないでしょう。言い方を変えれば、子どもを愛する気持ちを持っているなら、だれもが「サンタ」になれる資格を持っているんだよ。クリスマスはそういう力のはたらく日ってこと。君も大人になったらその日一日だけ「サンタ」になることができるってことだよ。
2005年10月24日
コメント(5)
全34件 (34件中 1-34件目)
1