再出発日記

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2011年10月11日
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カテゴリ: 洋画(11~)
震災から七ヶ月目の今日、「チェルノブリ・ハート」というドキュメンタリー映画を見てきました。(監督 マリアン・デレオ)

01チェルノブイリ・ハート.jpg
2003年の米国アカデミー賞ドキュメンタリー部門でオスカーを獲ったチェルノブイリ周辺の放射能治療、小児病棟、乳児院を取材した短編である。

2003年当時は、もちろん反原発のアメリカの運動家が作った映画として受け取られただろう。しかし、今は全く違う見方でしか見ることのできない映画になってしまっている。

フクシマで起きたことは、その十数年後にどのような結果をもたらすのか。そのひとつの姿がここにあると、いえないことは決してない。もちろん日本とウクライナやベルラーシは違う。甲状腺がんの管理も日本のほうがきちんとするだろう。

しかし、問題はパーセントや数の問題ではない。

しかも、私は「ここまでは……」と思っていなかったのであるが、ここまで放射線は遺伝子に瑕をつけるものなのか。

事故以来飛躍的に伸びた数はがん患者だけではない。精神病病棟や小児病棟、そして遺棄児童施設には何十倍もの精神病や異常を持った子供たちがいた。子供らしいまっすぐな瞳を持ちながら、正視に耐えない病状を見せる。ベルラーシでは現在も新生児の85%が何らかの障害を持っているという。信じられない。

一体日本はどうなるというのか。

冒頭と最後に監督の日本用の呼びかけの言葉が日本語字幕で流れた。おそらく、オリジナルより相当変えた作品になっていると思う。2006年に撮られた「ホワイト・ホース」という短編も付いていた。事故から20年後、初めて故郷に帰った青年の半日を映したものだ。薄い雪で覆われた北国は雑草が蔽い茂ることもなく、ただコンクリート製のアパートがボロボロになって残っている。10歳のときのベッドがあった部屋でことばをなくす青年。最後に字幕で一年後に彼は死んだと告げられた。事故があったときに、アパートの窓から事故の火を見て、両親に止められたのに見学に行ったという。






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最終更新日  2011年10月12日 00時07分41秒
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