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2014年04月16日
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テーマ: 本日の1冊(3795)

「図書」四月号
私は赤川次郎をほとんど読んだことがない。むしろ、嫌いだった。本屋に行けば、彼の書物が本棚を占領している。まるで一時間のテレビドラマを書くように、書物を量産している彼を、そのイメージだけで軽蔑していた(もちろん、私が心の中で思っていただけで、人には言わない。私は作品も読まないのに悪口をいう人が嫌いだからだ)。

それなのに、こういう書き出しをしたという事は、そうです、彼を見直した、と書こうとしているわけです。

久しぶりに岩波書店の広報誌「図書」四月号を本屋から貰って来た。そこに、赤川次郎が 「知性が人を人間にする」(三毛猫ホームズの遠眼鏡22) と題して3Pの雑文を書いていた。

「テレビをつければ、どの局も「オリンピック!」一色。」と書き出し、浅田真央の外国特派員協会での森元首相へのひと台詞を褒めたり、返す刀で日本のマスコミの不甲斐なさを批判していた。

どうやら彼は安倍が大嫌いらしいということが、その辺りで判る。この安倍の影響でのアンネの日記破損事件やヘイトスピーチのことに言及している。

人間として成長し、成熟するために必要な「学ぶ」という感覚が失われていることに愕然とした。感動することを知らずに育つことは恐ろしい。ヘイトスピーチのデモなどに熱狂する人々を見ていると、「興奮」を「感動」と取り違えているとしか思えない。周囲と互いに興奮を煽り立てることは、自己の内面に湧き立つ感動とは全く別のものだ。
かつて、ナチスドイツはユダヤ人作家の本を焼き捨てた。「アンネの日記」の裂かれたページから、「反政府的な本を焼く」ことまでは、ほんのわずかな距離でしかない。(46p)


赤川次郎って、こんな人だったの?不明を恥じます。最後はこのように結んでいた。

人が人を力で支配する。
その快感こそが、世界で戦争が絶えない原因である。今日本でも権力をかさにきた様々な暴力が広がりつつある。止めなければ。止めなければならない。(47p)


他にも高村薫が先の都知事選で、「老いてなお政治的野心を見せつけた元首相二人」のことを批判していた。

池澤夏樹の連載があり、



いっとき「図書」の定期購読をしていて止めていた。また始めようと思う。
2014年4月8日読了





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最終更新日  2014年04月16日 09時31分42秒
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