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2014年11月27日
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カテゴリ: 旅の記録






それにしても、久しぶりの林原。本体が破産しても、美術館はなくなりそうにないし、名前の変更も無かった。会社がどうなろうといいが、(岡山藩主)池田家の宝が一堂に集まっているこの美術館は岡山県の奇跡なのだから、なくならないで良かった。今回は開館50周年の特別展である。



今回の1番の目玉はやはり17世紀初頭(1620年前後)の京都の町並みや風俗を描いた池田家本「洛中洛外図屏風」である。

照明が暗く絵が細かく距離があるので、細かく検証することが出来ない。しかし、初めて見て、正に屏風絵だったのだと改めて気がつく。金箔の雲のみが盛り上がって作られるが、おそらく娯楽のなかった城中において姫の無聊を慰めるために殿が高い買い物をしたのであろう。何時間も何日も眺めることが可能であり、正にそのために作られたエンタメ装置であろう。
「このものたちの暮しは幸せなのであろうか」
姫が腰元に呟いたのではないか。
そのようにして、上流階級は一生懸命世間を知ろうとしたのかもしれない。

洛中洛外図は戦国時代、大いに流行したという。おそらく、上洛を果たし、天下人になることを夢見る戦国大名にとって、京都を細かな部分まで描いた屏風絵は見飽きぬものだったのかもしれない。

大阪夏冬の陣の間、徳川幕府によって二条城、豊臣によって豊国社と方広寺が盛んになる。その賑わいがこの屏風絵にはそのまま写し出されている。描いた人物は約3000人、洛中洛外図で最も多い。





他の部分には祇園祭の山鉾が描かれていた。平家合戦の宇治川の戦いの趣向らしい。やはり二階から見物客が愉しんでいる。その辺り現代と変わらない。



世界万輿地図があった。
世界地理の詳しいメモ書きがあり、殿様は地球だと言うことをどこまで想像しただろうか。

「職人尽くし」があった。
動きはないが、デッサンは確かで、しかも細かい。室町時代の職人像の貴重な資料。

能面は三面。巷によくある能面とは、妖艶さ、思惑の複雑さで一線を画する。「小面」は殿様が、「猩々(しょうしょう)」は武士がかぶったらしい。





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最終更新日  2014年11月27日 07時58分38秒 コメントを書く
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