PR
フリーページ
カテゴリ
New!
はんらさん
New!
USM1さんカレンダー
10月に観た作品は"たったの"5作品でした。これはひとえに〆切地獄でのたうち回っていたからです。2週間、1作も観ることができませんでした。それはそれとして、8月に観た作品一つを紹介し忘れていることに気が付きました。あわせて6作品、2回に分けて紹介します。

「海辺の生と死」
全体155分。何事も起こらない。ずっと、波の音と森の声と沖縄民謡を聞いているという感じ。途中何度も意識が遠のく。ある時は、朔中尉が悪夢を見たのか叫んで飛び起きた時に、私も目覚めた。彼がどんな悪夢を見たのかわからないが、ついうとうとしそうな雰囲気だけは身を持って体験した。
奄美諸島の身体を体現して、満島ひかりが、ゆっくりとした方言をしゃべる。戦闘場面はなく、軍隊場面もほとんどない。一回だけ、米軍機の攻撃があった。155分で、ひたすら南の島を描く。
「死んではいけない。戦争は嫌!」
反戦メッセージは、それくらいのもので、あとはゆっくり寝ていられる作品でした。
(解説)傑作「死の棘」を世に放った島尾敏雄と、その妻、島尾ミホ。時は太平洋戦争末期、ふたりが出会ったのは、圧倒的な生命力をたたえる奄美群島・加計呂麻島。男はじりじりと特攻艇の出撃命令を待ち、女はただどこまでも一緒にいたいと願った。後年、互いに小説家であるふたりがそれぞれ描いた鮮烈な出会いと恋の物語を原作に、奄美大島・加計呂麻島でのロケーションを敢行し、映画化を果たした。また、奄美群島で古くから歌い継がれてきた奄美島唄の歌唱指導にあたったのは、“クジラの唄声”で人々の心を魅了する唄者(ウタシャ)朝崎郁恵。自身もルーツを奄美大島に持つ満島ひかりが歌う島唄の調べが、観る者の心を揺さぶる。
『愛のむきだし』でブレイク後、『川の底からこんにちは』『悪人』『駆込み女と駆出し男』『愚行録』など一作ごとに評価を高め、テレビドラマ「トットてれび」「カルテット」で、唯一無二の女優として活躍の場を広げる満島ひかり。そんな彼女が『夏の終り』以来4年ぶりの単独主演作に選んだのが『海辺の生と死』である。日本文学の傑作「死の棘」のヒロイン島尾ミホが加計呂麻島で過ごした青春期と人生を決定づけることになった恋をその真っ直ぐな存在感で体現した。
(物語)
昭和19年(1944年)12月、奄美 カゲロウ島(加計呂麻島がモデル)。国民学校教員として働く大平トエは、新しく駐屯してきた海軍特攻艇の隊長 朔中尉と出会う。朔が兵隊の教育用に本を借りたいと言ってきたことから知り合い、互いに好意を抱き合う。島の子供たちに慕われ、軍歌よりも島唄を歌いたがる軍人らしくない朔にトエは惹かれていく。やがて、トエは朔と逢瀬を重ねるようになる。しかし、時の経過と共に敵襲は激しくなり、沖縄は陥落、広島に新型爆弾が落とされる。そして、ついに朔が出撃する日がやってきた。母の遺品の喪服を着て、短刀を胸に抱いたトエは家を飛び出し、いつもの浜辺へと無我夢中で駆けるのだった・・・。
2017年8月20日
シネマ・クレール
★★★

「母 小林多喜二の母の物語」
最初に山田火砂子監督の挨拶があった。85歳とは思えない、矍鑠とした女性、正に火の女という感じがした。「戦争で1番可哀想な想いをするのはお母さん。わたしは靖国の母と看板を掛けられて泣いていたお母さんをたくさん見た。狂ったお母さんも見た。わたしはこの作品を戦争反対のためにつくりました」
勿論映画は、1933年2月の多喜二の死を最大のクライマックスにはしているが、そこに至るまで、またはそこから1961年にセキがなくなるまでを淡々と描いている。資金不足で作っているために、台詞に説明的な冗長さがあるのは責めるべきではないのだろう。秘密保護法、戦争法、共謀罪が成立した現代に向かって、それと似通っている社会を告発的に、声高に描くのではなく、あくまでも息子のことをひたすら信じ、心優しいセキの視点で描いているので、「やさしい作品」になっている。
こういう作り方は、役者がしっかりしていないと急にリアリティをなくす。寺島しのぶはもちろんのこと、塩谷瞬も案外良かった。総社出身の山口馬木也も誠実な神父を演じて、三浦綾子の世界を作っていた。
制作 現代ぷろだくしょん
監督 山田火砂子
出演 寺島しのぶ、塩谷瞬、趣里、渡辺いっけい、佐野史郎、赤塚真人、真行寺君枝
2017年10月5日
倉敷芸文館
★★★☆

「ドリーム」
最近になってやっと映画が次々と作られて来たが、1960年代の黒人差別は、ホントに深刻であり、白人と黒人との分かり合いに、反対に言えばここまで、50年以上もかかったということなのだろうと思う。
「勘違いしないで。私は偏見を持っているわけじゃないのよ」
「知っている。貴女がそう思い込んでいるということを」
嫌韓の人々の偏見を、解消するのは、いったいいつになることやら。彼らは言葉が通じて、一緒に住んでいてもあれだけかかった。
黒人差別を描く、また新たな佳作が生まれた。
【ストーリー】
1960年代の初め、ソ連との宇宙開発競争で遅れを取っていたアメリカは、国家の威信をかけて有人宇宙飛行計画に乗り出す。NASAのキャサリン・G・ジョンソン(タラジ・P・ヘンソン)、ドロシー・ヴォーン(オクタヴィア・スペンサー)、メアリー・ジャクソン(ジャネール・モネイ)は、差別や偏見と闘いながら、宇宙飛行士ジョン・グレンの地球周回軌道飛行を成功させるため奔走する。
「解説」
人種差別が横行していた1960年代初頭のアメリカで、初の有人宇宙飛行計画を陰で支えたNASAの黒人女性スタッフの知られざる功績を描く伝記ドラマ。NASAの頭脳として尽力した女性たちを、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』などのタラジ・P・ヘンソン、『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』などのオクタヴィア・スペンサー、『ムーンライト』などのジャネール・モネイが演じる。監督は『ヴィンセントが教えてくれたこと』などのセオドア・メルフィ。ミュージシャンのファレル・ウィリアムスが製作と音楽を担当した。
【英題】HIDDEN FIGURES
【監督・製作・脚本】セオドア・メルフィ
【脚本】アリソン・シュローダー
【製作・音楽】ファレル・ウィリアムス
【出演】 タラジ・P・ヘンソン
オクタヴィア・スペンサー
ジャネール・モネイ
ケヴィン・コスナー
キルステン・ダンスト
ジム・パーソンズ
マハーシャラ・アリ
2017年10月8日
イオンシネマ
★★★★
今月の映画評「すばらしき世界」 2022年01月15日
2021年12月に観た映画C 並びに2021年Bes… 2022年01月09日
2021年12月に観た映画 B 2022年01月08日
キーワードサーチ
コメント新着