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黒山羊侯爵
学校では言えないこと…授業中に言えないこと…職員室で言いたいこと…叫びたい！！
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2005/11/13
カテゴリ： カテゴリ未分類
大阪に行って参りました～
昨年度本校に来て、家庭訪問で耳にタコがうじゃうじゃ出来てタコ飯弁当でも作りたくなった保護者よりのお言葉
「なんで修学旅行は東京ではないのですか？」
転勤して３ヶ月の人間には答えられませんでした。
地区別懇談会でも言われました。
前任校の時の話。
「９・１１テロのあと、日本（東京？）でのテロも予告された。修学旅行先は慎重に検討して頂きたい」
とのＦＡＸがあったとかなかったとか。（学年主任が大変出来た方で…）
学年主任は「保護者に説明して、一緒に考えて貰いたい」
保護者参加での話し合い。結論は「生徒たちの希望先を」
生徒たちの希望東京がダメなら「沖縄」「北海道」「韓国」「アメリカ」「月」
後半はともかく、前半を検討することに。
旅行会社の意見
「沖縄は最近増えてきている。高校の主流に成りつつあるので…だが台風や梅雨のシーズンに飛行機が欠航すれば目も当てられない。出来れば北海道ならばいつでも可能で…」
自社の利益もふまえた正論といえよう。ちなみに東京は？
「修学旅行は大口で利益が大きい。ホテルなどは来てほしがっているが地方の旅館と比べれば全体的に割高になる。また学習させる場が少なく、要求されてもあまりない（広島や長崎の平和教育のような「これ」というのがない）」
学年会議・職員会議の結論
「沖縄とのつながりもあるし、滋賀県の子は海にあまり縁がない。」
などなどで「沖縄」に決定。
そして転勤。
……でも保護者からのご不満が多い。何回も説明会を行ったそうだが、納得してないのはなぜ？（「納得も得心もさせんかい」byナニワの帝王）
「説明会に来ない保護者が反対している」
と言った先生もいました。
「意見を言いに行ったら、説教された」
と言った生徒もいました。
人生で一度は行きたい「ねずみーらんど」
どうせ家族旅行で行くから、と言う先生。
この不況のご時世、家族４人で滅多にいけない、と言うお母さん。
友達と行きたいねん、と言う生徒たち。
担任は板挟み…
せめてもの解消策として私のクラスは学級ひびきあい活動を「遠足」にしました。自然教室はもう「おなかいっぱい」らしいので都会見学に。神戸へ。
午前中は阪神・淡路大震災記念「人と防災未来センター」
午後は三ノ宮散策…
ルールは一つ
「お年玉を貯めておいて、それで買ったり食ったりすること」
いろいろご意見はありましたが保護者と生徒には好評のようでした。
先生方には…。
今年はボーリング大会…と思ったら
「学年でイベントをやるので学級ではしなくていい」
正直ほっとしました。…ところが・・・・・
「うちの子、先生のクラスになったら『遠足にいける』って喜んでました」
４月からその話か…でも灰色の受験生活の１ページ。がんばるか…
さらに保護者の学級委員さんがスゴイ方で、もう一人の方もとても協力的な方。
これは神様が「やれ」と言っているに違いない。
（私は無宗教ですので神様と言うときはナメック星人をイメージしています）
「去年が神戸なら今年は大阪ですね」
「東京はムリですか」
「名古屋の愛・地球博に」
いろいろアイデアはでましたが…
途中２ヶ月間「絶対安静寝たきり生活」もありました。
修学旅行休みました。生まれてきてすみません状態でした。
大阪駅・南改札口にて。
「それではみなさん、良い冒険を。16:00に再会できることを祈ってます」
「ええ！！ここで私ら、ほっぽりだすの？」
「（満面の笑顔で）うん！！」
「俺、先生について行こうっと」
「先生はここから一歩も動かない。それでもいいのか？」
ＰＴＡさんに
「何人集合時間に遅刻するでしょうかねぇ。そのときは…」
私が残ってお金を貸して一緒に返ればいいや…
万一の事故の際の連絡態勢も作ったし…教師一人の限界はあるけど。
道頓堀で数人に再会。たこ焼きをおごる。
ＨＥＰ ＦＩＶＥで生徒に「おごって」と言われる。
こんなとこでおごれるかぃ！！ブランドの店ばかりじゃないか！！
でもね、でもね全員きちんと集合時間に集まったのです。
最下位はお母さん２人（笑）全員事故もなくめでたく、帰路につく。
行きの電車の中でも席を譲る生徒が数人いて感心していたのですが
帰りの電車でも「最初から座らない」生徒が何人もいました。
服や靴を買った生徒。
ゲームセンターで散在した生徒。
何一つモノは買わずにひたすら食べていたと豪語する者。
明日はゆっくり休んでね。
大阪の地下鉄で駅員さんにホームを尋ねていたあなたはイキイキしていたよ。自動改札口、出口から入ろうとしていたけれど。
阪急の「中央改札口」で待っていたあなた。友達はずっと誰も来なかったね。私に電話してきてよかったね。ＪＲ以外にも線路はあるんだよ。
地下街から「私たちどこにいるの」とＳＯＳを送ったあなた。人生に関しては私もそう叫びたいです。人はどこから来てどこの行くのか…と一瞬考えました。
「先生、今すぐここに来て！！」
どこでもドアが出来る２２世紀まで待っててね。
みんな、楽しそうでした。
ＰＴＡさんが…
「地元の高校を卒業して地元に就職する子らは多いんですよね。こんな機会でもないと大阪には一生行かないでしょう。」
私は…
「親子でひびきあっているのか、という人もいますけど…お父さんやお母さんが家族抜きでブラつける機会ってあまりないですよね。で地下鉄や地下街で子ども達と同じようにドキドキワクワクしてくれたら、もう十分だって気分なんです」
エラそうに言ってますが、なんば駅から千日前に行って、そこから食い倒れに向かいました。とても大回りコース。ドキドキしたのは私だ。生徒には言えない…
帰りの電車ホームでお土産を見せ合いする姿。
それは本来、修学旅行の帰りにするんだよ。
（長野のお土産はいまいちだったのかな？）
女の子はアクセサリー。男の子はキーホルダー。
すぐにどこかに行っちゃうけどね。
でも数年後にどこかから出てきたら、懐かしいよ。
保護者のみなさんに感謝。
気持ちよく遠足行けた、帰れたのは３組のみんなに感謝。
一番癒されたのは私かもなぁ。
昨年度本校に来て、家庭訪問で耳にタコがうじゃうじゃ出来てタコ飯弁当でも作りたくなった保護者よりのお言葉
「なんで修学旅行は東京ではないのですか？」
転勤して３ヶ月の人間には答えられませんでした。
地区別懇談会でも言われました。
前任校の時の話。
「９・１１テロのあと、日本（東京？）でのテロも予告された。修学旅行先は慎重に検討して頂きたい」
とのＦＡＸがあったとかなかったとか。（学年主任が大変出来た方で…）
学年主任は「保護者に説明して、一緒に考えて貰いたい」
保護者参加での話し合い。結論は「生徒たちの希望先を」
生徒たちの希望東京がダメなら「沖縄」「北海道」「韓国」「アメリカ」「月」
後半はともかく、前半を検討することに。
旅行会社の意見
「沖縄は最近増えてきている。高校の主流に成りつつあるので…だが台風や梅雨のシーズンに飛行機が欠航すれば目も当てられない。出来れば北海道ならばいつでも可能で…」
自社の利益もふまえた正論といえよう。ちなみに東京は？
「修学旅行は大口で利益が大きい。ホテルなどは来てほしがっているが地方の旅館と比べれば全体的に割高になる。また学習させる場が少なく、要求されてもあまりない（広島や長崎の平和教育のような「これ」というのがない）」
学年会議・職員会議の結論
「沖縄とのつながりもあるし、滋賀県の子は海にあまり縁がない。」
などなどで「沖縄」に決定。
そして転勤。
……でも保護者からのご不満が多い。何回も説明会を行ったそうだが、納得してないのはなぜ？（「納得も得心もさせんかい」byナニワの帝王）
「説明会に来ない保護者が反対している」
と言った先生もいました。
「意見を言いに行ったら、説教された」
と言った生徒もいました。
人生で一度は行きたい「ねずみーらんど」
どうせ家族旅行で行くから、と言う先生。
この不況のご時世、家族４人で滅多にいけない、と言うお母さん。
友達と行きたいねん、と言う生徒たち。
担任は板挟み…
せめてもの解消策として私のクラスは学級ひびきあい活動を「遠足」にしました。自然教室はもう「おなかいっぱい」らしいので都会見学に。神戸へ。
午前中は阪神・淡路大震災記念「人と防災未来センター」
午後は三ノ宮散策…
ルールは一つ
「お年玉を貯めておいて、それで買ったり食ったりすること」
いろいろご意見はありましたが保護者と生徒には好評のようでした。
先生方には…。
今年はボーリング大会…と思ったら
「学年でイベントをやるので学級ではしなくていい」
正直ほっとしました。…ところが・・・・・
「うちの子、先生のクラスになったら『遠足にいける』って喜んでました」
４月からその話か…でも灰色の受験生活の１ページ。がんばるか…
さらに保護者の学級委員さんがスゴイ方で、もう一人の方もとても協力的な方。
これは神様が「やれ」と言っているに違いない。
（私は無宗教ですので神様と言うときはナメック星人をイメージしています）
「去年が神戸なら今年は大阪ですね」
「東京はムリですか」
「名古屋の愛・地球博に」
いろいろアイデアはでましたが…
途中２ヶ月間「絶対安静寝たきり生活」もありました。
修学旅行休みました。生まれてきてすみません状態でした。
大阪駅・南改札口にて。
「それではみなさん、良い冒険を。16:00に再会できることを祈ってます」
「ええ！！ここで私ら、ほっぽりだすの？」
「（満面の笑顔で）うん！！」
「俺、先生について行こうっと」
「先生はここから一歩も動かない。それでもいいのか？」
ＰＴＡさんに
「何人集合時間に遅刻するでしょうかねぇ。そのときは…」
私が残ってお金を貸して一緒に返ればいいや…
万一の事故の際の連絡態勢も作ったし…教師一人の限界はあるけど。
道頓堀で数人に再会。たこ焼きをおごる。
ＨＥＰ ＦＩＶＥで生徒に「おごって」と言われる。
こんなとこでおごれるかぃ！！ブランドの店ばかりじゃないか！！
でもね、でもね全員きちんと集合時間に集まったのです。
最下位はお母さん２人（笑）全員事故もなくめでたく、帰路につく。
行きの電車の中でも席を譲る生徒が数人いて感心していたのですが
帰りの電車でも「最初から座らない」生徒が何人もいました。
服や靴を買った生徒。
ゲームセンターで散在した生徒。
何一つモノは買わずにひたすら食べていたと豪語する者。
明日はゆっくり休んでね。
大阪の地下鉄で駅員さんにホームを尋ねていたあなたはイキイキしていたよ。自動改札口、出口から入ろうとしていたけれど。
阪急の「中央改札口」で待っていたあなた。友達はずっと誰も来なかったね。私に電話してきてよかったね。ＪＲ以外にも線路はあるんだよ。
地下街から「私たちどこにいるの」とＳＯＳを送ったあなた。人生に関しては私もそう叫びたいです。人はどこから来てどこの行くのか…と一瞬考えました。
「先生、今すぐここに来て！！」
どこでもドアが出来る２２世紀まで待っててね。
みんな、楽しそうでした。
ＰＴＡさんが…
「地元の高校を卒業して地元に就職する子らは多いんですよね。こんな機会でもないと大阪には一生行かないでしょう。」
私は…
「親子でひびきあっているのか、という人もいますけど…お父さんやお母さんが家族抜きでブラつける機会ってあまりないですよね。で地下鉄や地下街で子ども達と同じようにドキドキワクワクしてくれたら、もう十分だって気分なんです」
エラそうに言ってますが、なんば駅から千日前に行って、そこから食い倒れに向かいました。とても大回りコース。ドキドキしたのは私だ。生徒には言えない…
帰りの電車ホームでお土産を見せ合いする姿。
それは本来、修学旅行の帰りにするんだよ。
（長野のお土産はいまいちだったのかな？）
女の子はアクセサリー。男の子はキーホルダー。
すぐにどこかに行っちゃうけどね。
でも数年後にどこかから出てきたら、懐かしいよ。
保護者のみなさんに感謝。
気持ちよく遠足行けた、帰れたのは３組のみんなに感謝。
一番癒されたのは私かもなぁ。
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