名無し人の観察日記

名無し人の観察日記

2009.05.14
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 反戦平和を訴える団体として有名な平和暴徒、もといピースボートが、 ソマリア沖で派遣中の海上自衛隊による護衛を受けた事がわかりました

ピースボート護衛受ける ソマリア沖

>海賊対策のためアフリカ・ソマリア沖に展開中の海上自衛隊の護衛艦が、民間国際交流団体「ピースボート」の船旅の旅客船を護衛したことが13日、分かった。ピースボートは海賊対策での海自派遣に反対しており、主張とのギャップは議論を呼びそうだ。
(中略)
>ピースボート事務局によると、船旅の企画・実施を行う旅行会社が護衛任務を調整する国土交通省海賊対策連絡調整室と安全対策を協議し、海自が護衛する船団に入ることが決まったという。

>ピースボートは市民団体による海自派遣反対の共同声明にも名を連ねている。事務局の担当者は「海上保安庁ではなく海自が派遣されているのは残念だが、主張とは別に参加者の安全が第一。(旅行会社が)護衛を依頼した判断を尊重する」と話している。

(MSN産経ニュース:09年5月14日)

 ネット上の反応としては

「護衛なんか依頼するな」
「無防備で航行しろよ。無防備なほうが安全なんだろう?」
「これは素晴らしいダブスタですね」


 と、ピースボートの対応を嘲笑するものが大半なようです。まぁ、こんな声明に連署しておいて、自衛隊の護衛を受けたなんて体たらくでは、 嘲笑したくなるのも無理はありません

ソマリア沖に海上自衛艦を出すな! 海賊問題に名を借りた海外派兵新法に反対する!
(許すな! 憲法改悪・市民連絡会)

 中身は酷いんで転載する気も失せるのですが、一応要旨だけ。

・海賊新法は海賊問題に名を借りた海外派兵
・そもそもソマリア人が海賊になるのは、住民の貧困、大国の海洋支配への反発が根本原因。
・軍事介入より平和な民生協力をしろ


 テンプレ通りの主張ですね。これだけ見てると、自衛隊に護衛されたピースボートは平和道不覚悟に見えます。
 実際には海上自衛隊の護衛を依頼したのは、 ピースボートではなくクルーズの運営会社 (ジャパングレイス)だったそうで、まぁ妥当な判断でしょう。ピースボートのスタッフは憲法九条のためなら殉教する覚悟があるかもしれませんが、 会社はそうも行きませんからね 。何かあって乗客が死んだり怪我したりしたら、責任を取らされますし。

 それに、乗客も全員がピースボートの理念に賛同しているとは限りません。安く世界一周クルーズがしたい、という人も多かったでしょう。
「理念に殉じて危険な目にあって来い」と言うのも乱暴な話ではありますね 。特定思想の持ち主は守る必要は無い! と言うのは、結局の所そう主張する人自体が、左派の人が嫌う

「国民を思想で弾圧した戦前の日本」

 やら、本人たちが嫌いな

「粛清の嵐を吹かせまくった共産国家」

 と 大して変わらないレベルに堕ちていると証明するようなもん だと思います。



「海上保安庁ではなく海自が派遣されているのは残念だが、主張とは別に参加者の安全が第一。(旅行会社が)護衛を依頼した判断を尊重する」

 危険とわかっていて、 何故ソマリア沖を通るルートを通りますか ねぇ……今回のクルーズ(第66回)は4月23日から8月6日までの予定ですが、海自のソマリア派遣は3月14日。それ以前から海自が行く公算が高かったことを考えたら、急に日程を変えるのは難しいとしても、事前に海自の世話にならざるを得ない状況があると予測はできたはずですから、 主張の一貫性を守るためにルートを変更する 、とかの対策も取れたと思うんですけど。

 結局、 危機に関する考え方が甘すぎる んでしょうね。だから危険な海域を平気で通ろうとするし、それによって自分たちの主張が覆るような事態が発生することも予測できない。
 そういう、危機管理意識の甘さが、憲法第九条さえ守れば平和が守られる、と言う夢想に繋がるのか、それともそう言う夢想家だから、憲法第九条原理主義に走るのか。どっちかはわかりませんが、 いずれにせよろくなモンじゃないですね。





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Last updated  2009.05.14 22:06:55
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