その他 0
全3件 (3件中 1-3件目)
1
「甃のうへ(石のうえ)あはれ花びらながれをみなごに花びらながれをみなごしめやかに語らひあゆみうららかの跫音〔あしおと〕空にながれをりふしに瞳をあげて翳〔かげ〕りなきみ寺の春をすぎゆくなりみ寺の甍〔いらか〕みどりにうるほひ廂〔ひさし〕々に風鐸〔ふうたく〕のすがたしづかなればひとりなるわが身の影をあゆまする甃〔いし〕のうへ」昨日も今日もお花見をしてきました。満開の桜を眺めながら 花吹雪の中を歩く季節になると三好達治のこの詩を思い出し、頭の中で暗唱してしまいます。多分、高校1年か中学3年の時の国語の教科書に載っていて暗記させられたと思います。写真は故郷山口市の「瑠璃光寺五重塔」と桜。「山口ちゃんねる」サイトからお借りしました。
2023.03.29
コメント(12)
庭に咲いたツルバラです。薔薇の木に 薔薇の花咲く。なにごとの不思議なけれど。薔薇の花。なにごとの不思議なけれど。照り極まれば 木よりこぼるる。光りこぼるる。 北原白秋当たり前のことが幸せに思える、有難いと思える、そんな毎日でありたい。明日は薔薇園に行ってきます^^
2015.05.25
コメント(4)
二人が睦まじくいるためには 愚かでいるほうがいい 立派すぎないほうがいい立派すぎることは 長持ちしないことだと気付いているほうがいい完璧をめざさないほうがいい完璧なんて不自然なことだと うそぶいているほうがいい二人のうちどちらかが ふざけているほうがいい ずっこけているほうがいい互いに非難することがあっても 非難する資格が自分にあったかどうかあとで 疑わしくなるほうがいい 正しいことを言うときは 少しひかえめにするほうがいい正しいことを言うときは 相手を傷つけやすいものだと 気付いているほうがいい立派でありたいとか 正しくありたいとかいう 無理な緊張には色目を使わず ゆったりゆたかに 光をあびているほうがいい健康で風に吹かれながら 生きていることのなつかしさに ふと胸が熱くなるそんな日があってもいい そしてなぜ胸が熱くなるのか 黙っていても 二人にはわかるのであってほしい 吉野 弘 時々読み返して 心に刻みたい内容の詩だと思いました。ネットで調べたら、ミュージシャンの浜田省吾が 自分のアルバムに吉野氏の「雪の日に」の全文を掲載すべく、承諾を得るために手紙を書いたら直筆の御礼の返信をもらい、感激したという。私も知っている浜田省吾の代表曲「悲しみは雪のように」は「雪の日に」にインスパイアされて出来た曲だそうだ。 吉野弘さんは富士市で今年の1月、87歳でお亡くなりになりました。ご自分の詩は 民謡と同じで著作権は関係ないと言われたそうです。ご冥福をお祈りします。
2014.02.28
コメント(10)
全3件 (3件中 1-3件目)
1