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大きく成長した息子(中3)の腕には、少々小さくなった彼愛用の腕時計。電池が切れたとのこと。前回の交換は2012年。きっちり3年で電池切れとは、時計(SEIKO)も電池(Panasonic)も安定した品質だ。 今回は、彼が自分で電池交換をした。 電池は「酸化銀電池:SR626SW」というボタン型電池。前回同様、近所の電気店で入手できた。防水用のゴムパッキンも交換したかったが、あいにく手持ちの物は大き過ぎたために断念。 ところで、この腕時計も7年目。次の電池交換は2018年となるが、そろそろ買い替え時かもしれない。
2015年10月29日
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今年の初夏から秋にかけ、電気製品を中心に家財の故障や破損が相次ぎ、買い換えとなった。 寿命以外にも落雷による故障もあったため、損保会社への提出書類の作成や設置交換に、思いのほか日数を取られる事になった。 本ブログの修理記事で紹介した機器もいくつかあった。まとめて紹介。■AV系◎HDビデオレコーダー【寿命故障】Panasonic DMR-XP12 → Panasonic DMR-BRW1000【落雷故障】Panasonic DMR-XP12 → Panasonic DMR-BRW500◎デジカメ【寿命故障】SANYO DSC-S4→ SANYO DSC-S4■PC系◎プリンター【使用故障】NEC PR-L5600C → brother DCP-J957N【寿命交換】brother MFC-410CN と MFC-425CN → brother MFC-J870N◎液晶モニター【落雷故障】I-O DATA LCD-MF234XPBR → I-O DATA LCD-MF235XDBR◎NAS(ネットワークハードディスク)【落雷故障】I-O DATA HDL-F320 → I-O DATA HDL-A2.0RT◎外付けハードディスク【落雷故障】I-O DATA HDH-U320SR → I-O DATA HDJA-UT2.0■白物家電系◎エアコン【寿命故障】SANYO SAP-406VR2 → TOSHIBA RAS-401G◎電子レンジ【寿命故障】SANYO EMO-FE43(C) → Haier JM-FH18C◎FAX付電話【寿命故障】SHARP UX-T7CL → Panasonic KX-PD604DL■その他◎電機テスター【寿命故障】CUSTOM 型番忘れ → sanwa PM-3◎折畳み傘【寿命破損】totes 型番忘れ → mont-bell #1128158◎自転車のタイヤほか【寿命交換】Panaracer PASERA BLACKS → Panaracer PASERA BLACKS以上
2015年10月22日
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修理困難機種を追加しましたのでお知らせします。■追加した修理困難機種 ◎メーカー:Panasonic◎対象:TAPEメカ「AR300シリーズ」搭載機種 1989年頃から1995年頃(主に1990-1993年)まで使用されていたTAPEメカただし、TAPEメカ以外の修理は可能◎理由:TAPEメカの修理に必要な一部歯車の交換部品(代替品含む)が入手できないため歯車の素材そのものの経年劣化が進み、たとえ形状が正常な中古歯車を移植交換しても、短時間のうちにこれが破損してしまうことを確認(2015/9/1)◎該当機種の例(当方で確認したもの。2015/9/1現在):機種名 発売年RX-DS05 1994RX-DS06 1994RX-DS35 1993RX-DS38 1993RX-DS45 1991RX-DT07 1994RX-DT501 1993RX-DT505 1991RX-DT55 1990RX-DT701 1992RX-DT707 1991RX-DT77 1990RX-DT901 1992RX-DT909 1991RX-DT99 1990RX-E250 1994RX-ST5 1995RX-ST5D 1995 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★【オークション】整備済みラジカセ・ミニコンポ★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2015年09月12日
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タイヤとチューブが劣化してきたため、交換した。前回の交換は2008年だった。数回パンク修理はしたものの、すごく長持ちした結果となる。 タイヤとチューブは重要な消耗部品だ。これで乗り心地と制動(ブレーキによる速度調整や停止)の7割は決まると思うので、自身の用途を踏まえ、慎重・適切に交換部品を選定したい。[交換前の前輪の様子。GIANT CROSS CS-3000(2002年製)][交換前の前輪の様子。GIANT CROSS CS-3000(2002年製)] ■交換修理 当方は自転車を日常的に実用本位で使用している。速度は速くても25km/h程度、走行距離は20km/回、搭乗者を含めて最大80kgの加重。悪路も走るし、雨天でも走行する。 故に「丈夫で長持ち。全天候型」が部品選定の筆頭条件だ。と言う訳で、これまでの実績を踏まえ、タイヤには「Panaracer PASELA BLACKS(パセラ ブラックス) 700x35C (8W735-18-B)」 を選択。丈夫な分、重量は増す。 チューブは、更に丈夫でパンクに強い「Panaracer SUPER TUBE(パナレーサー スーパーチューブ) 英式 W/O27x1 3/8~1/2(W/O700x35~40) (0TW27-83E-SP)」に変更。 丈夫な分、重量は増す。 チューブ交換時には、リムテープも交換するのが定石。パナレーサーで統一し、「Panaracer ポリライトリムテープ 700C用 15mm幅/2本入/リムテープ (PL70015)」 を選択した(このサイズでは、英式バルブしかメーカー割り当てが無い模様)。 また、従来は英式バルブで空気圧管理が出来なかったため、「Panaracer 英式→米式バルブ変換アダプター ACA-2 (2個入り)」を利用し、これを可能とした。 因みに同自転車購入時に付帯していたタイヤとチューブは頻繁にパンク。1年ほどしか持たず、タイヤに顕著な亀裂が生じるなど、劣化が甚だしかった。これからすると、上記で選定したパナレーサーのパーツは、格段に性能が良い。 さて、今回のタイヤとチューブの交換は、息子が担当してくれた。中学生ともなると、頼もしい限りだ。 まずは既設のタイヤとチューブ、リムテープを撤去。 ホイールのみとなった状態で新しいリムテープを設置。このリムテープは設置し易い。厚みもあり透明なので、設置状況も一目できて良い。リムテープは、適正位置に調整する必要がある。リムテープが傷つかないよう、棒状プラスチック(樹脂製のタイヤレバーを使った)をホイールとテープの間に入れ、数週しながら調整すると位置合わせが容易だったそうだ。 タイヤ、チューブの順に設置。 一度経験すれば、円滑な作業が可能との息子の談。最後に英式→米式変換アダプターを取り付けた。 所定の空気圧を注入し、点検して問題なければ完成。 英式→米式変換アダプターを取り付けた事により、従来は英式バルブで、約500kPaまでしか注入できなかった空気圧を、タイヤ推奨値最大の620kPaまで注入出来るようになった。 これにより、路面凹凸によるコツコツ感は増すものの、タイヤの転がり抵抗が減少。軽い乗り心地となった。 一方で、制動距離が伸びる。このため、一度フルブレーキテストをし、それを実感した方が良いと思う(やりました)。その結果を踏まえた安全運転を心がけたい。 なお、今回の交換により、向こう5年(2020年頃まで)は使用できる想定でいる。
2015年09月06日
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先ごろ続く暑さのせいか、調子が悪くなる古い家電製品が続出している。人間にとって厳しい夏は、電気製品にとっても同様に厳しい。 さて、第一弾目は扇風機「SHARP PJ-J3HR(1998年製)」のリモコンだ。リモコンに型番は未記載で、適応機種と題して、左記の扇風機の型番が明記されている。 不具合症状としては、リモコンが非常に効きにくいというもの。 直近まで近づけると問題なく操作できる。 点検すると、赤外線LEDの発光が弱いようだ(赤外線は、デジカメで可視化して確認できる)。赤外線LED交換で修理できるだろうと仮説を立て、分解に着手。 一見して実装部品に問題は無いので、赤外線LEDのみ交換。ついでに操作ボタンの接点をクリーニングした。 交換後は、操作ボタンを押下すると、見事に赤外線LEDが発光。 リモコンを天井に向けても、操作が効くようになった。心配は、扇風機本体が今夏を乗り切れるかだ。可動部の清掃とグリスアップはしておいた。
2015年08月12日
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小修理をしながら延命使用していた居間のエアコン「SANYO SAP-406VR2(1996年製)」 だが、故障サインの頻度が多くなってきたため、5月下旬に買い換えとなった。 新たに設置したのは、「TOSHIBA RAS-401G(2014年製)」。冷房能力などの諸性能は、1996年製のものと同等だが、やはり冷え方が断然良い(気がする)。[TOSHIBA RAS-401G エアコン] 以前のエアコンは、部屋の短手方向にしか風を送れない位置に設置されていた(下の写真)。今回の設置では、90度設置位置を変え、部屋の長手方向に送風できるように設置してもらった(上の写真)。 おかげで、対面の和室と対角の台所にも、冷気が届くようになり、家族の評判もすこぶる良い。 一方で、一部の家族からは、「こんなに涼しいなら、もっと早くに買い換えても良かったのでは」、「誰かが何でも修理するから、買い替え時が分からへん!」との意見もあり、購入した家電製品の「ライフサイクルマネジメント」が、今ホットな検討課題となっている。
2015年08月10日
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今回の修理は、「SHARP MD-Z1 MDラジカセ(発売日:1994年2月)」だ。以前にも紹介している一台だ。先日、修理依頼をいただいたので、久方ぶりに再掲載する。 [SHARP MD-Z1 MDラジカセ] ■主な故障と原因 CDトレーの開閉が異常 → 同ゴムベルト及びグリス劣化CDトレーの開閉状態を誤検知する → 同検知スイッチの接点劣化CD光ピックアップの初期位置を誤検知する場合がある → 同検知スイッチの接点劣化CD再生途中に音とびや停止することがある → ピニオンギア破損MDのTOC読取中に頻繁にエラーが表示される → MD光ピックアップの経年劣化操作ボタンが誤動作する → 同操作スイッチの劣化スピーカーエッジの劣化及び破損■修理 故障箇所が多岐に渡る重篤な状態。修理できないことが予想されたため、一度お断りしたものの、踏ん切りを付ける為にと、まずは有料見積の依頼を受けることとなった。 結果的には、程度の良い同型機を別途入手できた事で修理を受託し、程度の良い部品を使用して何とか各部を復旧し、修理を終えることができた。 スピーカーのエッジが劣化し、一部に亀裂を確認。部品取り機のスピーカーユニットと交換修理した。 CDトレーが十分開閉しないため、まずは同ゴムベルトを交換し、メカを清掃してグリースを再塗布。十分にトレーを開閉するようになったものの、勝手に開閉する場合がある。 点検したところ、同検知スイッチの接点が劣化していたため、これをクリーニングして復旧。 CD再生時の音とび等の動作不良の主原因は、やはり歯車の破損(亀裂)だった。 部品取り機からCDメカユニットのみを移植交換して復旧。 操作ボタンの誤動作は、同スイッチの劣化が原因。全て新品に交換。 MDは、同ピックアップレンズの清掃だけでは、十分に症状が復旧しない。MDも部品取り機からユニットごと移植交換して復旧とした。 他多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★【オークション】整備済みラジカセ・ミニコンポ★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2015年07月14日
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今回の修理は、「Panasonic RQ-SX70F 携帯カセットレコーダー(発売日:1996年7月)」だ。FM/AMラジオチューナー、カセットテープへの録音機能を搭載。しかも、ガム型充電池とアルカリ乾電池を併用することで、連続再生36時間、マイク入力での連続録音20時間を実現した一台だ。 [Panasonic RQ-SX70F 携帯カセットレコーダー][乾電池ケース(RFA0617-H)を装着した状態で撮影] 因みにFM/AMラジオチューナーの感度と機能が優れる。 AMはフェライトバーアンテナを内蔵。FMはヘッドホンコードをアンテナとして兼用する。また、オートエリアバンクを装備するため、地域番号(大阪圏24、東京圏11など)を選択するだけで、放送局がプリセットされる。更にラジオ放送のテープ録音も可能だ。アルカリ乾電池で29時間ラジオ受信可能とのことだ。 さて、当該機は 「モーター音はすれど不動」 ということで修理のご依頼をいただいた。■主な故障と原因 TAPE巻き取り不良 → 「ギア押えバネ保持部品」の劣化破損(亀裂)TAPE走行不可(モーター音あり) → ゴムベルト(2種)の劣化TAPE再生が不安定 → ピンチローラーの若干の劣化■修理 修理に必要な交換部品の大半がメーカー供給終了となっているため、部品の流用や補修、製作が必要となる。 本機種は、1995年9月以降の発売モデルなので、AR10系メカを搭載している。 キャビネットを取外して直ぐに、このメカ特有の「ギア押えバネ保持部品(黒色のワッシャー状の部品)の劣化破損(亀裂)」を確認した。[黒色ワッシャー状部品)の亀裂(補修前)] メーカーの部品割り当てすらない部品で、補修も困難なことから、従来は中古機から良品を探して交換修理していた。 今回、補修に 「耐振動性瞬間接着剤」を試したところ、良好な結果を得た。補修自体も比較的容易だ。 従来、一般の瞬間接着剤では、連続再生テストで接着箇所が剥がれてしまったり、不要な箇所まで接着されたりと言うことがあったため、この手の補修方法は見送ってきた経緯があった。 しかし、今後は、この補修方法を主に採用する予定だ。[黒色ワッシャー状部品)の亀裂(補修後)] 主基板を取り除き、劣化したゴムベルト2種を確認。この部品もメーカー供給が終了している。 [劣化したゴムベルト2種] SONYのカセットウォークマン修理と同様に、代替ベルトをモビロンコードで製作・交換した。ただし、同材料の「寸法精度」と輪状にした際の「継ぎ目」により、再生音のふら付きが、純正ベルトよりも若干大きいことを許容する必要がある。 [代替ベルトをモビロンコードで製作・交換] ピンチローラーも劣化し易い部品だ。今回もメーカーから純正部品「ピンチローラー+アーム」を取り寄せて交換した。ただし、この注文でメーカー在庫が無くなったとのこと。 残念。 TAPE再生スピードを調整。アジマスは調整機構を装備しないため、許容範囲であることのみを確認。 他多数の修理を行い、各部調整を実施。エージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★【オークション】整備済みラジカセ・ミニコンポ★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2015年06月17日
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今回の修理は、「SONY MD-7000 CD/MDラジオ "Celebrity II"(発売日:1998年)」だ。 D-2010、D-3000、MD-7000と続く、「セレブリティ」シリーズの最終モデルだ。 ジョクダイヤルが機能しないということで、修理の依頼をいただいた。 [SONY MD-7000 CD/MDラジオ "Celebrity II"] [FMロッドアンテナは直付けに仕様変更されている] [専用リモコン RMT-MD7000] ■主な故障と原因 ジョグダイヤルが機能しない → 同ローターリーエンコーダーの接点劣化操作ボタンが誤作動 → 押下スイッチ劣化メモリーバックアップ時間が不十分 → 電気二重層コンデンサの劣化■修理 基本的な構造は、D-3000などと同様だ。 ジョグダイヤルに使用されているロータリーエンコーダー。同じものは既に入手不可のため、強制分解し、劣化した接点をクリーニングして回復。 操作ボタン用に使用される押下式スイッチ(タクトスイッチ)の接点が劣化し、電気抵抗が増えたために誤動作していた。同型式の押下式スイッチ全34個を交換。 メモリーバックアップ用の電気二重層コンデンサも劣化していたので交換。この部品は、劣化が顕著な部品のひとつだ。 アンプ・電源基板やコネクタの半田付け部を中心に劣化を確認。全て補修した。 因みにCD光ピックアップは「SONY KSS-213C」。 こちらは現在でも入手可能な部品で、修理可能。 MD光ピックアップは「SONY KMS-194D」。こちらは既に入手不可。よってMDは、修理困難だ。 その他修理を行い、各部調整を実施。エージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★【オークション】整備済みラジカセ・ミニコンポ★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2015年06月10日
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今回の修理は、「SONY WM-150 カセットウォークマン "WALKMAN" (発売日:1988年頃)」だ。 [SONY WM-150 "WALKMAN"] ["DOLBY B NR"機能を搭載] 部品取り機を含めて3台を提供いただいての修理。終盤で1台追加しての長丁場となった。 現状、修理が極めて困難な機種(WM-150メカ)系列だ。■主な故障と原因 一切不動(モーター音なし) → ゴムベルト劣化 TAPE再生不良 → クラッチASSY破損TAPE再生不安定 → テープ巻上げリール歯車破損再生リバース不良 → レバーASSY破損■修理 メーカーの部品供給終了を確認。また、部品取り機を含む3台に上記破損1,2,4を確認。最終的に修理対象とした機体を例に紹介する。 ゴムベルトが飴状に伸びている。これがモーター軸に絡み付き、回転を阻害していた。代替ベルトをモビロンコードで製作・交換。 クラッチASSY破損を確認。同一部品にクラックが生じていた。このため、同ASSYが常に空転状態となっていた。 正常な交換部品がないため、同破損部品を補修。接着剤数種と熱溶着を試みたが、結果的に4個中1個を熱溶着で補修するに留まった。 テープ巻上げリール歯車破損(クラック)を確認。 部品取り機から正常部品を摘出し、交換修理。 再生方向を切り替える「レバーASSY」。先のクラッチASSY裏面のガイドレールと連動し、動作する。同ASSYが1回転すると、必ず同位置でレバーASSYが動作し、逆再生モードに切り替わることが判明。 レバーASSYを取外した結果、部品の一つにクラックが生じ、不良の原因となっていた。こちらは熱溶着で一発補修完了。 他多数の修理を行い、各部調整を実施。エージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★【オークション】整備済みラジカセ・ミニコンポ★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2015年05月04日
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今回の修理は、「SONY PS-Q7 レコードプレーヤー(1982年頃)」だ。 何と言っても小サイズが特徴だ。小型ながらダイレクトドライブ方式やフルオート機能を内蔵しており、当時のSONYの意欲が感じられる一台だ。[SONY PS-Q7 レコードプレーヤー] [LPジャケットの3分の2サイズ][LP盤を再生時の様子] [FMトランスミッターを搭載。レコード再生信号をFM電波で送信] この機種は、部品取り機を含めて計2台で修理依頼をいただいたのだが、結局修理できたのは部品取り機の方だった。 因みにこの機種には、初期型(1982年以降)と改良型(1983年以降)が存在するようだ。 今回紹介するのは、初期型(1982年6月製造)の方だ。■主な故障と原因 スタートボタン押してもアームが移動しない → ベルト劣化。プーリー位置ずれ等スタートボタンを押しても自動的にアームがインしない → リード・イン・ラッチ破損アーム動作や針降下位置が異常 → 自動針降下位置調整プレート破損ねじ穴破損箇所多数 → 経年劣化(ストレス・クラック) ■修理 元々、部品取り機として提供いただいた機体で、電源投入すると、勝手にローターが回る以外は何の動作もしない状態。レコードの出力信号も無い。 分解して状態を確認する。プラスチックカバーに、ねじ穴の亀裂が多い。これは熱溶着と補強テープで補修した。 針信号線が切断状態。後に再接続。接続箇所がプリント基板に色名で記載されている。青線と緑線は同じ箇所に半田付けする。 アームブロックを取外すと、既にゴムベルトが脱落状態。 ゴムベルトを製作・交換。モーターに直接電源を印加すると、アームメカが動作することは確認。 ただし、この時点では、レコードプレーヤーとしては、正常に機能しないことも確認。 アームブロックを更に分解し、「針降下位置調整プレート」 の破損を確認。補強に鉄心を追加して補修。 更に「リード・イン・ラッチ」 の破損も確認。熱溶着+熱溶融樹脂で補強補修。初期型は写真のようにプラスチックの板ばねだが、改良型では金属コイルばねに変更されていた。 主に以上の修理で一通りの機能回復を確認した。この後、回転数やゲインなどの電気的調整、針圧や針降下位置などの機械的調整を実施。 その他各部を点検・クリーニングして組戻し。動作確認後、エージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★【オークション】整備済みラジカセ・ミニコンポ★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2015年04月25日
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近頃の回覧板が既存ポストに入りきらない。このため、雨の日は投函物が全て水浸しに。思い切って大型ポストを設置することにした。 [メイワ ステンレス大型ポスト MK-820ダイヤル鍵付 左開き扉タイプ] 私が子どもの頃(40年も前だ)は、回覧板を回すのは子どもの仕事で、「回覧板ですぅ~」と隣家の人に手渡しすることが多かった。 しかし、昨今は我が家を含め、日中不在のお宅が多くなり、ポストに投函するようになった。昔はB5紙中心だった回覧板も、今はA4紙と一回り大きくなり、もはや古い既設の郵便ポストには入り切らない。 このポストのサイズの違いを見て欲しい。 大きさはW470×D195×H350mmで、回覧板も余裕で投函可能だ。因みに旧ポストは、モルタルで壁に接着されており、取外せないのでそのままだ。 内部にはクッション材と水濡れ防止材の二種類が装備され、投函物を保護するようになっている。 材質はステンレス。壁面への固定は、取り付け説明書に従い、付属のコンクリートアンカーとステンレスねじ4個で行う。 工具として、コンクリート用ドリル、+ロングドライバー、金槌、メジャー、水平器を使用した。 ダイヤル錠付き。ただし、番号の変更はできない。 明日の朝刊は、新旧いずれのポストに投函されるか、少々楽しみだ。
2015年02月21日
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今回の修理は、「Panasonic RQ-SX15 携帯カセットプレーヤー(発売日:1996/2)」だ。この年のグッドデザイン賞を受賞している。ガム型充電池に加え、オプションの乾電池BOXを増設することで、36時間連続再生を可能にした、再生専用モデルだ。 [Panasonic RQ-SX15 携帯カセットプレーヤー] ■主な故障と原因 TAPE走行不可(モーター音あり) → ゴムベルト(2種)の劣化 TAPE巻き取り不良 → 「ギア押えバネ保持部品」の劣化破損(亀裂) TAPE再生が若干不安定 → ピンチローラーの若干の劣化 メカ動作音が若干大きい → 同メカ(AR10系)の特徴+固体差。シリコーングリス塗布 ■修理 修理依頼をいただいた機体だ。ただし、必要な交換部品の大半がメーカー供給終了となっているので、修理は非常に困難だ。 キャビネット(外装)を取り外すと、早々に「ギア押えバネ保持部品(黒色のワッシャー状の部品)」の劣化破損を確認した。中心部から外周部にまで、亀裂が生じている。原因は、環境応力によるストレス・クラックと推測する。接着剤や熱溶着による安定した修理が困難なため、交換以外に確実な修理方法がない。 因みに同部品はメーカーによる単品部品割り当てがなく、メカブロックとして一体供給される。ただし、このメカブロックの供給は、既に終了している(2015/1/16時点)。 一方、モーター部品を外すと、劣化したゴムベルト(ポリウレタン製)が現れた。この AR10系メカでは、2種のベルト(RDV0037とRDV0044またはRDV0038)が各1本、計2本使用されている。いずれのベルトも劣化により、使用の用に耐えない状態だ。原因は、材質の加水分解と推測する。 ベルトRDV0044及びRDV0038(代替)のメーカー部品供給は終了している(2015/1/16時点)。RDV0037は在庫があるようだが、両方がないと復旧はできない。幸い当方に在庫があったため、交換ができた。 ただし、当方が在庫していた最後の1本だ。これらのベルトは約0.5-0.6mm角と細いため、 バンコード丸ベルト(φ1mmから)で代替できない。検討課題である。 さて、先の 「ギア押えバネ保持部品」は、故障した別機種の正常品を移植した。 ついでにとご要望があったので、ピンチローラーも交換した。「ピンチローラー+アーム」を一体とし、部品供給されていた。左右で部品が異なる。 また、ヘッドブロック(RXQ0445またはRXQ0636(共用))として、一体で部品供給もされているが、両者とも、メーカー部品供給が終了している(2015/1/16時点)。 このAR10系メカは、全体に動作音が大きい。メカの稼動部や駆動部にシリコーングリスを塗布することで、若干は動作音を軽減できる。 その他各部を点検・クリーニングして組戻し。動作確認後、エージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★【オークション】整備済みラジカセ・ミニコンポ★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2015年02月08日
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今回の修理は、「CASIO MDH-505 MDラジカセ(発売日:不詳(おそらく1999年))」だ。ジョグダイヤルを採用し、CD/MD/TAPE/FM/AMを搭載したオールインワンラジカセで、凝ったリモコンが印象的な一台だ。 このシリーズには、MDH-505(本機種)、MDH-507、MDH-515の存在を確認している。ただし、ネットを検索しても情報がほとんどない。中身はほぼ一緒だが、外装と電子部品や回路の一部が異なったりしている。 [CASIO MDH-507 MDラジカセ]■主な故障と原因TAPE動作不良 → メカへの粉塵の進入とグリス劣化TAPE再生時に不定期間隔のスパイクノイズ → 代替ゴムベルトによる静電気発生液晶ディスプレス(LCD)の表示が薄い → 半田付け部の劣化FMロッドアンテナのぐら付き → 同アンテナ取付け部破損■修理 液晶ディスプレス(LCD)の表示が薄く、特定の角度でしか判読が困難な状態。 主基板の広範囲に半田付け部の劣化があり、LCD関連回路を含み、これらを補修したところ通常の液晶濃度に復旧。 FMロッドアンテナのぐら付きは、本体取付け部の破損と判明。 内外にワッシャーをかまして補修し復旧。 TAPEの動作不良(早送り、巻き戻しができないことがある)は、定番のゴムベルト劣化が原因と推測し、これを交換。正常に動作するようになったものの、不定期に「パチッ」とスパイクノイズが再生音に混じる不具合症状が発生。 フレームグランド不良などの原因を疑い、点検したがまったく異常なし。同系機で検証すると不具合は再現する。2日ほど散々試した挙句、既存ゴムベルトに戻すとこの不具合が発生しないことが判明。 これは初めて経験するケースだった。確かにこの機種でTAPEのゴムベルトを交換修理したのは初めてだった。原因の最終切り分けにおいては、代替ゴムベルト(バンコード)とフレームグランドを電気的にショートすると、この不具合が発生しないことを確認した。 これらの結果から、発生メカニズムとしては、(1)バンコードとプーリーの材質の相性から静電気が発生、(2)金属製が多いTAPEシャーシが、本機種ではプラスチック製であることから静電気が帯電、(3)帯電限界に達した静電気が近傍回路に放電してスパイクノイズが混入したと推測した。 結果的には、劣化の少ない既存ゴムベルトに戻し、TAPEメカのクリーニングとグリスアップを入念に行い、復旧を確認した。 因みにTAPEメカはMDH-507と共通で「ASAHI CORP DR-2400」だった。 その他各部を点検・クリーニングして組戻し。動作確認後、のエージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 ---★【オークション】整備済みラジカセ・ミニコンポ★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2015年02月04日
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Windows7への移行が完了したので、古いパソコンを廃棄処分することにした。パソコンを捨てる前には、必ずハードディスク(HDD)内のデータを消去する。これは、捨てたパソコンのハードディスクを手にした第三者に、そのデータを不正利用されないようにするためだ。 今回使用したHDDデータ消去に使用したソフトは、『ハードディスク消去ツール「超消 わいぷたん」』だ。これはフリーウェアなので、無償で利用できる。感謝! さて、公開されている同ソフトのCDイメージファイルをダウンロードし、専用のCD-Rを作成する(USBイメージもある)。このCD-Rでパソコンを起動すると、選択形式で指示した設定で内蔵ハードディスクを消去できる。起動用OSにはFreeBSD/i386が使用されており、表示や説明も日本語なのでありがたい。 「公式マニュアル」の内容も秀逸だ。一読をお勧めする。 さて、上の写真は、ハードディスク消去ツール「超消 わいぷたん」でHDDのデータを消去中のもの。下の写真は、消去後にパソコンを起動した様子。「起動できるデバイスがない」との英語表示され、HDDの内容が消されたことが見て取れる。 ちなみにデータ消去は、ハードディスク消去ツール「超消 わいぷたん」のデフォルトの「0を上書き(1回)」で完了とした。 過去、職場のパソコンでは、他国の軍事機関推奨のデータ消去方式採用のソフトを使用し、かつ時間をかけて、複数回消去をしていたが、個人ではその必要を認めない。そもそも国家機密クラスのデータは保存していない。せいぜい年賀状の住所録、メールのアドレスブック、家計簿、銀行やクレジット、IDやパスワードと言った個人に紐付く情報だけだ。 それよりも、 これら個人情報の確実な消去を適切に実施することに重きを起きたい。各種メモリーカード(USBメモリやSDカード)、CD-R/RWやDVD-R/RWなどの記録媒体も適切にデータを消去しないと、個人情報の漏洩リスクは大きい。一旦ネットを介して拡散したデータを消去することは、現実的に不可能なので、ここは徹底したいところだ。(おわり)
2015年01月29日
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昨年の初夏に交換した車庫のポリカ波板。縦樋にはホースを使用していたのだが、ヒノキの落ち葉で頻繁に詰まってしまい、困っていた。 思案した結果が上記の写真。ホースを廃し、短い横樋で受けてプラ鎖で排水する方式に変更。 写真には写っていないが、既設アルミ横樋の排水溝口面積を2倍に拡大。また、これが詰まった時に容易にごみを除去できるよう、直上のポリカ波板の一角を切り欠いた。 今のところ樋も詰まらず、縦樋に使ったプラ鎖も上々に機能している。
2015年01月17日
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この年末年始で自宅用と作業用のパソコン2台をリプレイスした。もちろん今回も中古機でのリプレイスだ。◎パソコン:(旧)Dell Optiplex 745 → (新)Dell Optiplex 780 (旧)Dell Optiplex 745 → (新)NEC Mate MY29R/A-A ◎OS:(旧)Windows XP → (新)Windows 7 リプレイスの目的は、次の3つだ。Windows XP の延長サポート終了による新OSへの移行同終了による他社製アプリケーションソフトのサーポート終了いくつかの他社製アプリケーションソフトの致命的な動作不良 ハード的にはOptiplex 745(CPU換装済み)でまったく問題も不満もなかったので、リプレイスは2015年の春以降を予定していた。しかし、使用頻度の高い「作業パソコン」で上記3が発生し、復旧にはOSを含む使用環境の再セットアップが必要となったため、それならと前倒しでリプレイスによるWindows 7への移行の判断となった。 さて、移行後、大きな問題は発生していない。細かな問題は、OS変更によるGUIや機能メニューの構成変更に起因するもので、慣れれば解消する。むしろWindows XPよりもOSとしての完成度は高い。 ただし、カラー複合機 brother MFC-410CNをLAN経由で使用する上で、「プリンタ」以外の機能が使用できない結果となった。 これは事前にbrotherの同複合機のサポートを確認し、「(Windows 7の)標準ドライバーは、OSに同梱されていたり Windows update より入手できるドライバーで、基本的な機能をサポートしています。」とあったので安心していたのだが、いざWindows 7で確認すると、ネットワーク接続スキャナとPC-FAXが使用できなかった。 同社のQ&Aを精査した結果、「Windows 7の標準ドライバーは、ネットワーク経由では両機能に非対応」と確認できた。USB接続ではプリンタとスキャナは使用できるものの、PC-FAXは使用できない。 ともあれ、現状は周辺機器を含めて運用方法を変更することでパソコンを使用できている。
2015年01月08日
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明けましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。 元日昼過ぎから、 京都市内でも雪が降り出しました。この調子だと、雪が20-30cmは積もりそうです。
2015年01月01日
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今年も息子が注連縄(しめなわ)を作ってきてくれました。年々こった稲わら細工になってますね。
2015年01月01日
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今回の修理は、「ONKYO C-701A CDプレーヤー(発売日:2001/10/16)」だ。 横幅155mmのミニコンポサイズだが、単品のCDプレーヤーだ。[ONKYO C-701A] ■主な故障と原因 CDトレー開閉不良(開閉できない時がある) → 同トレー開閉用ゴムベルトの劣化■修理概要 本体カバーを取外す。 前面パネルは、金属化粧カバーを取外してから取外す。オンキョーのミニコンポやデッキの多くは、このパターンだ。 CD光ピックアップは、定番の「SONY KSS-213C」だ。 レンズをクリーニング。 劣化して伸びたゴムベルトを交換し、CDトレーの開閉は復旧。 エージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★整備済み「ラジカセ」や「ミニコンポ」のオークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、こちら!☆
2014年12月26日
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台所の混合水栓のレバーハンドルの動きが渋くなり、少し異音がするようになってきた。 「INAX SF-B442SX シングルレバー混合水栓」 で2002年に交換設置したものだ。そろそろ壊れてもおかしくない時期だ。 ちょっと点検してみる。 見えているヘッドパーツの上部を清掃し、シリコングリースを塗布してみる。渋さは若干軽減したが、やはりヘッドパーツの交換が必要なようだ。 イナックス(現LIXIL)のビジネス情報サイトにデータサービスがあり、詳細な製品情報を取得できた。交換部品表や施行説明書など、全てがそろっている。すばらしい! もうしばらく様子を見て、症状が悪化するようならばヘッドパーツを交換することにした。(おわり)
2014年12月05日
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今回の修理は、「SONY CMT-PX5 MDミニコンポ(発売日:2000/09/10)」だ。本機種は過去にも紹介している(過去の修理記事、カーボンブラック限定機)。 新たな故障事例があったので、改めてこれを紹介する。 [SONY CMT-PX5] ■主な故障と原因 CDチェンジャー動作不能 → CDチェンジャーのカムが破損■修理概要 突然CDチェンジしなくなり、取り出しもできなくなったとお知らせいただいた。この機体は、過去に当方でCDチェンジャーのゴムベルトの交換修理しており、同ベルト故障が原因である可能性は低い。 点検すると、 電源投入時にCDのチェンジャーあたりからカタカタと異音がある。これは先のCDチェンジャー用ゴムベルトの故障時とは異なる異音だ。イメージ的には、プラスチックの小部品同士が回転時に当たっているような音に聞こえる。これを頼りに原因を調査する。 まずは同CDチェンジャー用ゴムベルトに問題が無いことを確認。モーターの動力も、正常に伝達している。 CDチェンジャーを取外し、分解しながら入念に構成部品を点検していく。 何度か分解・組み戻しをして各部品の動きを確認。しかし、問題のある部品を確認できない。ただ、CDピックアップトラバースユニットが持ち上がる際、手で補助してやるとカタカタの異音が無く動作することは判明。新たな手掛かりだ。 再三各部品を点検した結果、ようやく故障部品を特定。上の写真で中央に位置する黒く大きな歯車がその部品「カム」だった。このカムは、CDチェンジャーの動きを決める主要な部品だ。 下の写真は、取外したこのカムだ。外周にある歯の一部(同写真のカムの真上位置)が破損(ストレスクラック)していた。何度も目視点検したのだが、この時まで発見できなかった。 このカムの破損箇所を拡大したのが下の写真だ。分かり易いように破損している歯の位置をずらして撮影した。この破損の歯位置でカム全体が歯一個分跳び戻り、この際にカタカタ異音が発生してCDチェンジャーの動作が進まなかったようだ。 この修理は、熱溶着による補修も考えたが、歯にかかる応力や母材の薄い肉厚を考えると適切でないと判断。部品交換することにした。メーカーには既に在庫はなく、別の同機種の中古機から部品取りをした。 同カムの交換で無事に復旧。一晩ほどCDチェンジャーのエージングを実施し、作業完了。 考察するに、先に実施したCDチェンジャーのゴムベルトの交換修理により、潜在的に次に弱い箇所だったカムが破損したようだ。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★整備済み「ラジカセ」や「ミニコンポ」のオークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、こちら!☆
2014年11月22日
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先日吊るした柿が、干し柿になった。途中雨天もあったので、予定の2週間より長い20日での完成となった。 更に乾燥させると、柿の表面に見慣れた白い粉が付いて来るそうだ。 詳しくは、「干し柿の作り方」を参照。一階の軒先ほどの小さな柿木だが、たくさん実を付けてくれたので、干し柿も40個ほどできた。程好い甘さでお茶請けに良い。ありがたく頂く。 (おわり)
2014年11月16日
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今回の修理も「SONY D-3000 CDラジオ "Celebrity"(発売日:1993年)」だ。 最近、修理依頼が増えている(過去の記事)。 [SONY D-3000 CDラジオ] ■主な故障と原因 CD再生不可(定番故障) → CD光ピックアップの劣化操作ボタンや脚部(インシュレータ)のベタ付き(定番故障) → 表面の材質劣化電球をLEDに換装(要望)(電球の球切れは定番故障)メモリーバックアップ不可(定番故障) → 内蔵充電池の劣化一部電源IC不良天板開閉時に若干の異音 → 開閉メカへの粉塵侵入リモコン操作不可 →リモコンの故障(定番故障)■修理 CD光ピックアップ(SONY KSS-210B)のレーザー出力がまったく無い。 これを交換・調整して復旧。 電球切れを見越して予防交換の要望があったため、CD扉内照灯と表示部バックライトをLEDに換装した。電圧調整回路の追加と、既設回路の一部変更が必要。 寿命故障のメモリーバックアップ用内蔵充電池を交換。また、電源用IC(3端子レギュレータ)に不良を確認し、これを交換。 天板開閉時の異音は、メカへの粉塵侵入が原因。取外してオーバーホール。乾式トルクリミッタを内蔵している。これ程の機構を有した他機種は見たことがない。前機種D-2010の天板破損が多かったことに対する、SONYの本気対応だろうか。 リモコン操作不可は、リモコン自体の故障と判明。赤外線LEDが常時点灯し、正常信号を発光しない。 ICかトランジスタの故障と思われるが、交換部品を入手できないため修理不能。 操作ボタンや脚部がベタ付くのは、部材の表面が紫外線等で劣化することが原因。劣化表面が保護層となり、内部への劣化進行を防いでいる。 溶剤を用いて劣化表面を除去・研磨して復旧。再劣化を抑制するため、保護剤を表面に塗布。下写真は復旧後の脚部。エージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★整備済み「ラジカセ」や「ミニコンポ」のオークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、こちら!☆
2014年11月08日
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床下の湿気対策として「防湿シート」を設置してから4年余りが経過したので、現状を報告する。 結論が言えば、現在も快適である。床下の湿気に悩まされる生活とは無縁になって久しい。詳細は、「6ヶ月経過報告」と同様であるので参照されたい。また、防湿シートや粘着テープの劣化も認められない。 ただし、注意している点が1つだけある。それは「定期的な床下換気口の開閉」である。 元々は冬季(11月-3月)の寒気対策として床下換気口を閉じていたのだが、長梅雨による床下の大結露が発生した年以降、梅雨時期(6月-7月)も床下換気口を閉じるようになった。つまり、外気の湿度が低い時期だけ床下換気口を開けている。もちろん理由は、湿った外気が床下換気口から流入し、外気温よりも冷たい床下で連続的に結露することを防止するためだ。 結局、防湿シートを設置して以降、1年12ヶ月中、6-7ヶ月は床下換気口を閉じた状態にしている。この作業は少々面倒だ。床下換気口を12ヶ月連続で閉じっぱなしにしても、床下が湿気る問題は無いようにも思えるので、これを今後のDIYの課題としたいと思う。(おわり)
2014年10月31日
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7、8年前に植えた柿の木に今年初めて実がなった。柿の木だと言うことを忘れていた家族一同はびっくり。花が咲いていたことすら気が付かなかったが、数えると30個余りの実がなっていた。 美味しかった柿の種を植えたので、さぞ甘いと思い味を見たが、甘さの後に時間差で強烈な渋みが来る。実も小さいので、干し柿にすることにした。 収穫した柿の皮を剥き、紐に吊るす。調べると、殺菌の為にさっと(約5秒)熱湯に潜らせると良いとのこと。 日当たりの良い物干しの軒先に吊るした。2週間前後で食べ頃の干し柿ができるようだ。 (おわり)
2014年10月26日
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今回の修理は、「SANYO DSC-S4 デジタルカメラ(発売日:2004/07/09)」だ。 400万画素CCDを搭載した小型で操作性の良いデジカメだ。DIYなどの作業記録用などに自分で使用している一台だ。各種作業ごとにデジカメを分けて使用しているので、この機種は3台所持している。 [SANYO DSC-S4 デジタルカメラ] ■主な故障と原因 日付時刻の保持ができない → メモリーバックアップ用内蔵充電池の劣化■修理概要 デジタルカメラ等では、主バッテリー交換時に日付や時刻、各種設定データが失われないよう、メモリーバックアップ用の電池やキャパシタを別途装備している。Canonのデジカメなどは、市販のボタン電池で交換可能としているが、本機種などでは内蔵充電池が採用されており、メーカーに修理依頼しないと交換することができない仕様のデジカメも多い。デジカメ分解で、安全上、特に注意が必要なのは、内蔵されるフラッシュ用キャパシタだ。分解時に誤ってショート(短絡)すると、90V前後の電圧で感電する。 下記の写真で、レンズの右隣に黒色と灰色で直立する部品がフラッシュ用キャパシタだ。注意深く分解し、写真のような段階でキャパシタの端子間電圧を測定。放電させた後、改めて安全な電圧であることを確認し、続く作業をする必要がある。 因みに放電時の負荷には、半田ごてを接続して使用している。 では、分解する。 事前に作業環境周辺の粉塵を除去し、戸や窓を閉じ、室内空気の対流が少なくなるよう留意する。 この時点でレンズ内側やCCD素子が暴露するため、埃や粉塵には要注意だ(逆に埃を取り除く機会でもある)。交換すべき内蔵充電池は、下記の写真の右手基板上に位置する。 既設の劣化した内蔵充電池付近を拡大撮影したものが下記の写真だ。 既設の充電池は、リチウム二次電池「SANYO ML614」(写真左)。これを新たに入手した同等の「SII MS621FE(写真右)」に交換する。後者の方が、若干蓄電容量が多い。 内蔵充電池は、別種部品との交換が憚られる電気部品の一種だ。充電特性や放電特性をデータシートで比較し、性能と安全に留意しながら、交換の妥当性を十分に事前吟味する必要がある。 交換を完了したのが下記の写真だ。 上記作業を完了した当該デジカメを毎日1ヶ月間使用し、現状、問題なくメモリーバックアップができ、使用もできている。
2014年10月20日
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トタン葺庇の修繕の修繕(葺き替え)を行ってから2年が経過したので、その経過を報告する。 以下の写真は、当時問題となった軒先に設置した唐草を下方向から撮影したものだ。 錆等は一切発生していない。また、唐草の端部には、汚れの付着が確認できる。この汚れは、同端部からの排水に伴い、庇に付着した粉塵も流れ集まり、付着・乾燥・残留したものである。 いずれの箇所の唐草にも同様の状況を確認した。同じように排水されているようだ。 今年は京都市でも経験のない豪雨があった(8/16)が、当時検証・施行した雨水の排水メカニズムが上手く機能しているようで、トタンの錆や下地木材の腐食は認められない。 因みに樋は設置位置が悪く雨水の跳ね返りによる下地木材の濡れが多かったため、トタン葺き替え直後から取外したいた。樋取付け金物だけが残っている。 なお、庇上面の写真は、汚れの付着はあるものの特段の問題がなかったため、撮影を忘れてしまった。ご容赦を。まずは順調。祝・トタン葺き替え後丸2年だ。 (おわり)
2014年10月18日
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今回の修理は、「AIWA XG-BL24 CDミニコンポ(発売日:2000年頃)」だ。3CDチェンジャーとダブルTAPEデッキを搭載する。ダブルカセットが動作しないとのことで、修理依頼をいただいた一台だ。 [AIWA XG-BL24(本体:CX-NBL24)] ■主な故障と原因 ダブルTAPEデッキ動作不能 → ゴムベルト劣化崩壊TAPE1の扉が閉まらない → ピンチローラーアーム破損■修理概要 インターネットを検索してもほとんど情報がないレアな機種。しかし、この時代のアイワらしい設計で、筐体は底板を除き、全てがプラスチック製。MD非搭載機種なので、国内よりも海外主体で販売されていた機種ではと推測する。 CDチェンジャーはルーレット方式で、立体駐車場方式よりもメカが複雑でない分、故障も少なくメンテナンスもし易い(あくまで比較しての話。CDチェンジャーが複雑なメカであることに変わりはない)。 さて、ダブルTAPEデッキは、前面パネルの内側下部に位置する。写真では、既にゴムベルトの掛かっていないプーリーが、いくつか見て取れる。 このデッキは、TAPE1が再生専用(オートリバース)、TAPE2が再生録音用(シングルウェイ)となっている。 因みに「TAPE1の扉が閉まらない」の原因は、左ピンチローラーアームの一部破損だった。 正常なものと比較すると、ピン状の部分が欠損しているのが分かる。このため、所定のピンチローラー位置を保持できなくなったのだ。 修理はこの部品を交換するだけなのだが、既にメーカーに在庫はない。当方のAIWAの在庫20台を探索し、ようやく1個だけ発見。希少パーツだった。 一方、ゴムベルトの方は、劣化して崩壊、溶けた。しかも溶けたベルトが糊状になり、プーリーに絡み付いていた。たまにあるのだが、この糊状ゴムを取り除くのは、非常に手間がかかる。 こちらのプーリー(フライホイール)にも、溶けた糊状ゴムのベルトとが貼り付いていた。 頑張ってプーリー等をクリーニング。ベルト経路を計測し、ゴムベルトを製作、交換。 ダブルTAPEデッキの場合、ゴムベルトは4本が多いのだが、この機種では5本(TAPE1は2本、TAPE2は3本)使われていた。 テープ速度やアジマスを調整。筐体を分解・洗浄し、その他各部もクリーニング。エージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★整備済み「ラジカセ」や「ミニコンポ」のオークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、こちら!☆
2014年10月13日
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洗面所キャビネットの鏡扉を閉じたとき、ポロローンと白いプラスチック片が落下した。見ると鏡扉のヒンジが今にも外れてしまいそうな状態。20年以上も使ってきたので仕方はないが、危険なのでとにかく取外した。 確認すると、扉側のヒンジ金具取り付け台座(プラスチック製)に亀裂が入り、がボロボロになっていた。 ボロボロのプラスチック台座の下には、ねじ取付(雌ねじ)金具が埋めてある。いずれにせよ、ヒンジを支持するのはプラスチック台座なのでこれを補修する。 補修方法は、「熱溶着」 だ。熱コテでプラスチックを溶かし、接着・成型しながら補修する。一般の接着剤よりも母材に近い強度が期待できるし、今回のように接着剤が用を成さない場面でも摘要可能だ。 使用器具は、普通の半田ごて。ただし、そのままではコテ温度が熱過ぎるため、このプラスチックが焦げない温度まで出力調整機で温度を下げている。 下の写真は、半分ほど熱溶着補修を行い、 欠け落ちた破片をはめ、これから後半の補修しようとするところ。 熱溶着補修の完了。見えない箇所なので、やすりがけは省略。 ヒンジが水平になるよう微調整を行う。 元のキャビネットに取り付け。 表側。やすり掛けしなかったので、補修後が多少気になるが、まぁ良しとする。 これで数年はもってくれる事を期待したい。隣の鏡扉にある微かなヘアークラックが気になるが、また次回ということで。 (おわり)
2014年10月08日
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今回の修理は、「SONY CMT-PX5 MDミニコンポ(発売日:2000/09/10)」だ。最近、立て続けに修理依頼をいただいたので、内一台を紹介する。本機種は過去にも紹介している(過去の修理記事、カーボンブラック限定機)。 [SONY CMT-PX5] ■主な故障と原因 CDチェンジャー動作不能 → チェンジャー用ゴムベルト劣化MD取出し不可 → ローディング用ゴムベルト劣化 液晶表示不可 → 液晶パネル故障メモリバックアップ不可 → 内蔵充電池の劣化による性能低下■修理概要 電源は入りガシャガシャ動作音はするものの、まったく液晶表示されない。ラジオに切替えて選曲すると、正常に受信し、音も出力された。 分解し、点検しながら順に修理を行う。 MDには、取り出せないディスクが挿入されたままの状態。 原因はローディングベルトの劣化によるスリップ。採寸してベルトを作成。これと交換で復旧。 (MD光ピックアップは「SONY KMS-262A」、ATRAC ICは「SONY CXD2662R」) CDチェンジャーユニットを取外す。取り出せないCDが、2枚取り残されたままだ。 原因はCDチェンジャー用ゴムベルトの劣化のよるスリップ。 採寸してベルトを作成。これと交換で復旧。(写真には写っていないが、CDベースユニットは「SONY BU-21BD53」で、光ピックアップ単体の部品割り当てはない) 問題の表示部は、液晶表示(LCD)ユニット事態の故障と判明。同型別機体の正常なユニットと交換して復旧。 メモリバックアップができない原因は、内蔵のリチウム二次電池(SII MS621)の劣化による性能低下だった。仕様調査の上、同等品と交換して復旧。 仮組みして動作を確認。 その他各部のクリーニング。エージングを実施し、作業完了。 (おわり) --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★整備済み「ラジカセ」や「ミニコンポ」のオークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、こちら!☆
2014年09月21日
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取り付けから23年も経過した台所用の金属性換気扇。かなり劣化が進んだので、全て交換することにした。[23年間ご苦労様の台所用金属製換気扇 National FY-25PM1] Panasonicで調べると、同じ形式の金属製換気扇(FY-25PM5)を製造していた。細部が改良されているものの、ほぼ同じ仕様だ。枯れた製品のようなので、安心してオプションの屋外フードと防鳥網を含めて選定し、注文した。 中三日でメーカーから直送されてきた。早速、古い換気扇を取外して交換作業に着手。 新しい換気扇は。 見た目はまったく同じ。 油受けに「使用期限:15年」 のシールが貼付されていた。このように明示されると、目安になって良い。 取り付けはネジ三本で完了。電気配線も説明書に従って機器内を取りまわり、既設のコンセントに挿すだけ。よく観察すると、細部が改善されている。 羽を取り付け試運転。音が静かだ。しかも運転の強弱調整ができるようになった。 続いて屋外フード(FY-HDA25)。価格と耐久性をバランスし、アルミ製を選択した。こちらはネジによる組み立て式。 ポリプロピレン樹脂製の既設屋外フード。 さすがにぼろぼろで、指で押すと穴が開く箇所もある状態。 新しいアルミ製の屋外フードに交換。防鳥網(アルミ製)も取り付けた。かなり目立つが、誰も見ないだろう。取説に従って防水のシーリングも実施。 作業は、2時間ほどで完了。設置枠は既設を流用したので、短時間で済んだ。次の交換は、15年後の2029年だ。 (おわり)
2014年09月11日
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前回に引き続き、「SONY ZS-M5 MDラジカセ(発売日:1997/4/21)」の修理だ。 押下スイッチの全数交換により、誤動作は解消した。早速点検すると、CD/MDとも再生不可で、上部パネルは電源投入と伴に、勝手に開くことを確認。 上部パネルについては、開閉知スイッチの接点劣化が原因であったため、接点回復剤を用いて復旧した。 続いてCD。フレームから取外す。 CD光ピックアップは、滅多に見ない「SONY KSS-213B」。レンズに顕著な曇りがある。メカ共々クリーニング。 CD制御基板。チップコンデンサが使用されている。この故障を疑い、状態を測定。 2個のチップコンデンサに異常を認めたため、これを相当の電解コンデンサで代替交換。 CD再生を確認すると、TOCミスリードや音とびを確認。CD制御基盤にある4個のチップ半固定抵抗器で調整。これ自体にも接点劣化があったため、同復旧剤を使用。結果、CDは無事に復旧。 主基板上の電気二重層コンデンサに液漏れ故障を確認し、これを相当品で交換。メモリー保持用と思われる。 続いてMD。金属製のシールドでカバーされている。 ここまでカバーされていると、粉塵の侵入も少ない。 カバーを外す。やはりMD光学レンズに曇りがある。録音用磁気ヘッドと伴にクリーニング。 これでMDは復旧。 MD制御基板。ATRAC ICは裏面に位置し、シールドカバー設置のため未確認。 MD光ピックアップは、これも滅多に見ない「KMS-194D」。入手不可部品だ。 その他各部のクリーニング。エージングを実施し、作業完了。 (おわり) --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★整備済み「ラジカセ」や「ミニコンポ」のオークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、こちら!☆
2014年07月18日
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今回の修理は、「SONY ZS-M5 MDラジカセ(発売日:1997/4/21)」だ。 MD普及期にあって、素直でクリアな音響特性から、スタジオモニターに用いられた一台だ。コンパクトながら、高品質パーツを用いて丁寧に設計・制作されている印象だ。シンプルなデザインは、飽きなくて良い。現在でも人気のある機種だ。[SONY ZS-M5 MDラジカセ] ■主な故障と原因 電源投入すると上部パネルが勝手に開き、閉めてもまた開く → パネル開閉知スイッチの劣化押下スイッチのほとんどが誤動作 → 押下スイッチの劣化CD再生不可 → CD制御基板のコンデンサ劣化 MD再生不可 → MD光ピックアップのレンズ汚れ ■修理 この年代ほど古い機種は、正常に動作することはまずない。当該機も、押下スイッチがのほとんど全てが誤動作するため、動作確認すらできない。まずは押下スイッチの全数交換を行う。 スピーカー保護ネットは脱着式なので、手前に引けば外すことができる。 前面パネルを外す。 中央部に多くのユニットが集約設置されている。 上部パネルを取外す。 とにかく押下スイッチを交換。前面パネルにもスイッチが配されており、全38個ある。上部パネル開閉用の押下スイッチ(形状が異なる。問題なし)を除き、全て交換した。 つづく --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★整備済み「ラジカセ」や「ミニコンポ」のオークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、こちら!☆
2014年07月15日
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【6月初旬】取外した後、水洗いできれいになった既設のポリカーボネート波板を改めて設置していく。 「波板の張り方」にも、外せない多数の施工条件があり、設計段階で全ての値を決めておく必要があった。 例えば、「止め付けは、6山おき」、「重ね代は、2.5山」といった具合だ。設置場所の建屋や気象条件で変化する。 波板の止め付けには、若井産業の波板専用ビス「波座セット 木下地・アルミ兼用 トラス頭(仕様:Φ5×35mm:ポリカ製波座+EPDM製スポンジワッシャ+ラスパート表面処理の鉄ビス)」を選択した。 結果、止め穴は、(日射等による波板の伸縮を考慮して)ビス径よりも、1-2mm大きくする必要があると言う施工条件に従い、「Φ6.5mm」とした。これは穴あけに電動ドライバーに取り付けて使用できる「スターエム 六角軸波板キリ」の製品仕様でもある。 新規購入したこの波板キリは、刃先が滑らずに山に穴あけできて作業性が大変に良い。100箇所以上穴あけするので、買って損は無い一品だった。下穴なしでビスを直打ちするのは厳禁だ。遊びが無くなり、夏場に波板が波打つ原因になる。 既設の波板だったので、古い穴が開いていた。これを塞ぐべきか事前に思案た。もちろん古い穴から、雨水が漏れ入らないかが心配だったからだ。 結果的には、塞がずとも問題になる程の事態が無いことを、後日の雨天で実際に確認した。 一方、 風の吹き上げによる波板の「まくれ破損」を防止するため、棟先と軒先とには「押え縁」を設置した。この押え材は、専用部材の市販が無いようだった。よって、強度があり、薄くて耐食性に優れた材料を条件とし、他部材を流用することにした。 材質はアルミに決定。だが、安価で気の利いたアルミ材がホームセンターなどには無い。特にアルミに穴あけすることは、手間なので避けたかった。八方探索した結果、産業用電装で使用される「DINレール(アルミ製)」を選択、設置した。 押え縁の威力は絶大。一山ごとにビスを打つよりも、固定効果が高いと思う。ゴミの引っ掛かりが、多少心配ではある。 これでようやく波板の張り替えが完了。 張り始めれば、1日ほどで仕上げられた。下地に追加した桧材が、透けて丸見え状態。接合部が2本取りとなっているため、見場は今一だが、仕上がりは上々。 下から見上げるとこんな感じ。 最後に雨樋に排水ホースを取り付けて完成。 後日、太陽の熱線を遮るため、波板裏には、断熱アルミシートを設置した(冬場にカーペットの下に敷くあれです)。 なお、以前設置していた「アルミプチ」は、この用途には不適切だったようで、既に撤去した。アルミ蒸着層がプチプチから剥がれてしまったためだ。おそらくは、風のあおりによるプチプチの繰り返し変形が、剥がれの原因と思われる(もちろんメーカー指定外の用途で、自己責任での設置である)。
2014年07月12日
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【6月初旬】注文した材料が届くまでの間に、これまで波板があって作業できなかった庇のトタン部を再塗装した。 ペンキは以前の残りだ。塗膜の劣化はあるものの、波板のお陰でかなり健全な状態だ。 再塗装後の状態。塗料は「アサヒペン スーパーコート 水性」。油性のようなツンとした異臭も無く、火気に注意する必要も無い。作業しやすく、家庭用塗料としては、耐久性も高い最強塗料の一つだ。 塗装直後は写真のようにギラついていて嫌らしい感じだが、1年も経過すれば、落ち着いたツヤ消し調になる(単に塗装表面が劣化だけですけどね)。 木下地の桧材が納品されてきた。 下地用途なので節や節抜けがあるため、木工パテで穴埋めする。次いで、学習机をDIYしたときに残ったオイル塗料(リボス244クノス)で塗装。オイル系塗料は、水ははじくものの、ペンキ(=プラスチック膜コーティング)とは異なり、木材自身の呼吸を妨げないのが長所。この塗装の有無で、桧材の劣化にどの位の差異が生じるかの屋外実地テストを兼ねた塗装だ。 翌日、塗装の乾燥を確認後、作業を再開。 車庫の既設アルミフレームと補強用の桧材とは、防食を考慮してラスパート表面処理のコースレッドで結合し、更に黄銅の針金で補強した。 端部は、ラスパート表面処理の板金用ビスで固定。 以上で補強のための木下地材の設置が完了。次は、いよいよ波板の設置だ。(つづく) 次回:【DIY】波板の張替え「ポリカ波板の設置」
2014年07月09日
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【5月下旬】 居間でくつろいでいた風の強い夜のこと、「ババッ、ババッーン」という屋外らの大きな音に家族全員が驚いた。 表に出て見ると、車庫の波板が、風にに飛ばされそうになりながらも、何とか留まっている。これは危ない! この車庫の波板、ここ5年ほどは「バタバタ」と鳴る度に、破損フックを取り替えてその場を凌いでいたのだが、ついに年貢の納め時が来たようだ。この状態では、今年の台風シーズンを乗り切れそうもない。 バタついた波板が、今夜の風で飛ばぬように応急処置をしながら、近々に波板を張り替える決断をした。 ■調査と現場確認 翌朝から現場調査を始める。各部の寸法と材料、破損状態を確認した後、波板を取外し、見えない箇所の状態も確認する。波板は耐侯性のポリカーボネート製波板であった。 アルミ製の主フレームが、派手に凹んでいる。中古で購入する以前、大屋根から波板に落雪の直撃があったためと思われる。できれば交換しいところだが、予算も無いのでこのままとする。 補強用にアルミの支柱を追加し、梁には鉄製アングルと木材が添えられていた。 波板フックには、「ワンタッチフック(プラスチック製だが材質不明)」が使われていた。ただし、耐侯性に劣る材質だったため、ご覧のようにボロボロで、ほとんど用を成していない状態だった。 全てのポリカ波板を取外す。点検したところ、材質には大きな劣化が無いことが判明。表面の汚れを洗浄し、そのまま再利用することにした。 樋には、びっしりと枯葉が詰まり、コケまで生えていた。 樋をきれいに清掃。 アルミフレームの歪みは、 屋根下地全体に広がっており、落雪時の衝撃の大きさを連想させる。■結果・考察と設計要件 思いのほか屋根下地のアルミ梁材が歪んでいる → 木材(桧材)を追加して下地を補強する波板を固定するワンタッチプラフックの劣化・脱落が、波板のバタつきや剥がれを助長する → 耐侯性に優れる波板専用ビス(仕様:ポリカ製波座+EPDM製スポンジワッシャ+ラスパート表面処理の鉄ビス)を使用する風にあおられ易い波板屋根の端部から破損が進行しやすい → 屋根端部に押え材(アルミ材)を設置する 翌日、以上の結果を元に、いつものように「簡単木工作図ソフト『もでりん V.3』」で設計し、図面化を行った。設計にあっては、「波板の張り方」で検索すると、有用な情報を得られた。 設計要件に合う材料を選定して注文した。木材は、いつもお世話にっている、地元の「近治材木店」に加工も含めて注文した。 (つづく) 次回:【DIY】波板の張替え「補強下地材の設置」
2014年07月07日
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今回の修理は、「三洋電機 SAP-406VR2 家庭用エアコン(1996年製)」だ。 我家で最も古い18年も前のエアコン。買い替え時期はとっくに過ぎているのだが、今も現役。まだ機能するし、余りエアコンを使わないので、「もったいないなぁ」と今に至ってしまっている。[SANYO SAP-406VR2]■主な故障と原因 リモコンが利き難い → 電解コンデンサの劣化故障 ■修理 リモコンが利き難くなってから、かれこれ6年は経過しただろうか。1m以内に近づくとリモコンが利くものだから、「まぁ良いか」と使っていた。 今年もシーズン前のエアコン清掃で筐体を外したので、修理できるかなと、ちょっと確認してみた。すると、赤外線の受光ユニット基板だけを簡単に取りはずことができた(もっと早く確認すればよかった)。 ユニット基板表上には、赤外線受光部品(基板上の四角い部品)が見える。 裏面には、コネクタと高分子電解コンデンサが配置されている。このコンデンサを測定したところ、 静電容量とESR値が所定の値を大きく外れ、故障状態と判明した。 同タイプのコンデンサは在庫が無いため、同等の性能を持つ電解コンデンサで代替交換したところ、無事に復旧。 久方ぶりに快適なリモコン操作ができるようになり、家族一同「おぉ!」とリモコン操作を確認し、ささやかに喜び合った。これでもうしばらく、このエアコンも使えるかな。
2014年06月09日
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今回の修理は、「Victor NX-F5WMD ミニコンポ(発売日:2001/11/1)」だ。 ダブルMDと3CDチェンジャーを搭載し、MDLPにも対応した非常にレアな機種だ。ビクターのこれ以降の機種では、ダブルMDは継承されるものの、CDチェンジャーは廃され、シングルCDデッキとなっている。[Victor NX-F5WMD ミニコンポ] ■主な故障と原因 電源投入不可 → 電源コード切断 CDトレー破損 → 無理やりCDを取り出したと推測MDの再生や録音が失敗することがある → MD光ピックアップ劣化■修理 ともあれ、電源コードを交換して動作確認を実施すると、上記のような故障を確認した。 さて、Victorのミニコンポでは、従来2基搭載していたMDデッキを、この機種から1基の光ピックアップと録音磁気ヘッドを2つのデッキで共有する形式(ダブルMD)としたようだ。以降、このダブルMDが標準となり、後続機種に継承されていったようだ。 CD光ピックアップは「Victor OPT-725B1」だ。特に問題は無く、メカ共々クリーニングを実施。 CDチェンジャーは、トレーの一部が欠けていたため、同機種の正常部品と交換した。どうやらCDが取り出せなくなったため、無理やり取り出し破損。結果、AC電源コードを切断して廃棄処分にしたのだろう。 MDメカは、Victorオリジナルだ。MD光ピックアップは「SONY KMS-260E」、ATRAC ICは「MATSUSITA MN66621ARG」を2個搭載する。ATRAC ICは、製造時期によって細かなバージョン違いを確認している。 MD調整モードで調整するが、TOC読み込みや録音が稀にうまく行かない場合があった。MD光ピックアップの寿命のようだが、原因特定に時間を要するため、別途調整が完了していた同型のMDユニットと交換し、復旧とした。 同型とは言え、MDユニット同士を見比べると、歯車の色やICのバージョンが異なっいるなど、微妙に改善やコストダウンがなされているようだ。 その他各部のクリーニング。エージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★整備済み「ラジカセ」や「ミニコンポ」のオークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、こちら!☆
2014年05月30日
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今回の修理は、「Panasonic RX-MDX85 MDラジカセ (発売日:2005/3/25)」だ。私の知る限り、パナソニック最後のMDラジカセで、2007年頃まで生産があったようだ。紹介するのはシルバーモデルだが、ホワイトモデルの色設定もあったようで、こちらは中古市場でもめったに見かけないレアモデルで、希少価値が高い。 [Panasonic RX-MDX85 MDラジカセ] ■主な故障と原因 CD音跳び → CDレンズの汚れMD再生/録音不可 → MD光ピックアップ故障TAPE再生不安定 → ピンチローラーの劣化■修理 他社と異なり、パナソニックのラジカセは、上下に分割されることが多い。 コストを抑えるために良く考えて設計されているが、微妙に分解・組み立てし難い辺りが、設計部門と製造部門の隔たりを髣髴させる。 前面パネルを外す。 前面パネルの分解は、ちょっとしたパズルで面白い。 上面パネルには、TAPEユニット、CDユニット、主基板が取り付けられている。 鉛フリーの半田が使用されており、多数の半田付けの亀裂が目視されたため、これを補修。 MDユニットを取外して分解。 MD光ピックアップは「Panasonic RAF2200A-12V」 、ATRAC ICは「Panasonic MN66624XL1」だ。 MD光ピックアップが故障のようだ。MDは、ピックアップを交換すると個別に調整が必要となるが、当該機の保守マニュアルが入手できないため、この機種の調整方法が分からない。やむなく、MDユニットごと交換して復旧とした。 上面パネルの主基板を外すと、TAPEユニットとCDユニット(CD光ピックアップは、「Panasonic RXQ0999」)にアクセスできる。 TAPEユニットは、コストダウンが顕著に見て取れる。唯一1個のピンチローラーが劣化し、TAPE再生を不安定にしていたため、これを交換。テープスピードを調整。アジマス調整は、その機構自体が省力されているため実施できないが、十分に許容範囲に収まっていた(調整不要)。オートリバース機構が実装されいいないことと、磁気ヘッド周辺部品の製作精度の向上が寄与しているようだ。 その他各部のクリーニング。エージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★整備済み「ラジカセ」や「ミニコンポ」のオークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、こちら!☆
2014年05月03日
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今回の修理は、「SONY D-3000 CDラジオ "Celebrity"(発売日:1993年)」だ。 D-2010、D-3000、MD-7000と続く、「セレブリティ」シリーズの一台だ。確かに音が良い。 「CD音跳び」の症状で修理依頼を頂いた。[SONY D-3000 CDラジオ "Celebrity"] ■主な故障と原因 CD音跳び → 設定値のズレ操作ボタンが誤作動 → 押下スイッチ劣化バックライトが時々消える → 電球切れメモリーバックアップ不可 → 充電池の故障 ■修理 天板は電動開閉、カセットデッキ非搭載等の違いはあるが、 基本設計は前機種のD-2010を踏襲している。 背面パネルを外すと裏側に組立図が添付されていた。D-2010と同じだ。 脚部を外すと、木製側板を外せる。 電源部直下には給気口が設置され、廃熱に配慮したようだ。前機種では廃熱が不十分で、これによる電源部の劣化があった。この改善策と思われる。 CD音跳びは、光ピックアップ(SONY KSS-210B)を交換しても症状変わらず。経年使用で設定がズレたようだ。 この調整には整備マニュアルが必要だが、入手できなかった。仕方なく他機種(CFD-400)のものを参考に手探りで調整した。因みに調整は、下記の4個の可変抵抗器で行う。 誤動作のあった操作スイッチを交換。 劣化したメモリーバックアップ用の充電池を交換。 バックライトには、3個の電球が使用されていた。 この電球は入手性が非常に悪くなったため、LEDで代替交換。 その他各部のクリーニング。エージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★整備済み「ラジカセ」や「ミニコンポ」のオークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、こちら!☆
2014年04月09日
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今回の修理は、「Panasonic RX-MDX5 MDラジカセ(発売日:1999年11月)」だ。 シンプルなデザインながら、回転型セレクターを搭載して使い易い一台だ。 [Panasonic RX-MDX5 MDラジカセ] 乾電池によるメモリーバックアップ(時計/設定)が可能。■主な故障と原因 MDを挿入するとすぐに排出される → MD検知スイッチの接点劣化乾電ボックスのバネ端子の腐食欠損 → 乾電池の電解液漏れによる腐食乾電池によるメモリーバックアップ不能 → メモリー故障■修理 見た目もシンプルだが、内部もシンプルだ。分解・組み立ても容易だ。 フルレンジのスピーカーユニットも、 相応に良いものが使用されている。 さて、電池ボックスの端子基板を取り出すには、中央部に配置される基板やユニットを全て取外す必要がある。バネ端子が見事に腐食して欠損している。 手持ちのバネ端子と交換。 MDユニットを取外す。同ユニットケースに若干の錆が見られる。埃の侵入も多いようだ。分解してメカをクリーニングし、MD検知スイッチに接点復活剤を塗布することで再生・録音ともに復旧。 MD光ピックアップは「Panasonic RAF1701A-KIT」 、ATRAC ICは「Panasonic MN66616RA3」と思われる。 CDユニットもクリーニング。CD光ピックアップは「Panasonic RXQ0633」のようだ。 組戻し後、乾電池によるメモリーバックアップの確認テストをしたところ、機能しなかった。恐らくは記憶メモリー用ICの故障と思われる。仕方なく主基板を交換して復旧とした。 その他各部のクリーニング、組戻し、点検を行う。動作確認と修理後のエージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪
2014年03月14日
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今回の修理は、「CASIO MDH-5 MDラジカセ(おそらく発売日:1999年)」だ。市場のMD浸透に合わせた普及価格帯の一台だ。とは言え、それなりのスピーカーユニットを搭載しており、最近のラジカセと比べれば、音はすこぶる良い。[CASIO MDH-5 MDラジカセ] 普及機らしく、ファンクション(CDやラジオなどの)切替は手動で、ラジオもアナログ式だ。 長い間大切に使ってきたので修理できないかと相談を頂き、修理させて頂いた一台だ。 流通数が少なく、初めて修理する機種だ。■主な故障と原因 MDに録音ができない。最近はMDの再生ができないこともある → MD光ピックアップの劣化故障操作スイッチの多くが誤動作する → 押下式スイッチの劣化故障CD扉が正常に開閉しない → 開閉ノッチの経年使用による摩擦抵抗増加■修理 機能が少ない分、分解は比較的容易だ。 多くのスイッチが動作しないか誤動作するので、点検前に押下式スイッチを全交換した。 操作できるようになったので、点検を再開。MDレンズのクリーニングで再生は復旧したが、録音は以前できない。 この状況から、MD光ピックアップの劣化が原因とあたりを付け、その交換を試みる。 再度分解し、MDユニットを取外す。 MDユニットを分解し内部を確認。MDメカはカシオのオリジナル。MD光ピックアップは「SONY KMS-260B」、ATRAC ICは「Panasonic MN66614R4C1」だ。 MD光ピックアップを交換してみる。 これを交換した場合、個別調整が必要となる。しかし、当該機もご多分に漏れず、整備マニュアルが入手できない。調整しなくても問題ない場合もあるため、これを期待し、確認。 結果、録音はできたが、数箇所に音跳びがあった。やはり未調整が影響しているようだ。今回は、個別調整を割愛できないと判断した。 改めて整備マニュアルを精査すると、「ZD-3」の機種名で英語版を発見した(ただし、各所微妙に異なる)。 早速、MDの調整方法を確認したところ、「現場ではできない。工場の専用マシンで行え」の記載を発見。仕方なくMDピックアップの交換を断念した。 メーカーが当初より工場以外でのMD修理をしない方針は、初めての経験だ。更に調べると、カシオの他機種も同様のようだ(まいったなぁ)。 幸い、手元にあったカシオの別機種のMDユニットを整備したところ、これが正常に動作したため、MDユニットごと交換を行い、修理を完了できた。[取外して点検中のMD制御基板] 一方のCDは、特段の不具合は無く、全体をクリーニング。CD光ピックアップは、これも初見の「SONY KSS-880A」だ。国内はもちろん、海外からの入手も困難なレアパーツだ。 CD扉の開閉不良は、開閉機構の整備で復旧した。その他各部のクリーニング、組戻し、点検を行う。動作確認と修理後のエージングを実施し、作業完了。 今回は、何度も分解と組戻しを行ったため、かなりの日数を要してしまった。手を動かす事は簡単だが、やはり事前の調査が大切だ。かつ、定石は最善の道程。これらを再認識した修理となった。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪
2014年03月04日
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今回の修理は、「Panasonic RX-ED50 CDラジカセ Wカセット(発売日:1999/10/1)」だ。MDデッキは搭載しない。CDデッキとノーマル(Type I/NORMAL)、クローム/ハイポジション(Type II/CrO2)、メタル(Type IV/METAL、再生のみ)テープ自動対応のダブルカセットテープデッキを搭載した、 カセットテープ派のための一台だ。 [Panasonic RX-ED50 CDラジカセ Wカセット][カセットデッキ1(左)は再生、デッキ2(右)は再生/録音] [乾電池での使用も可能] ■主な故障と原因 TAPE 1/2とも再生不安定 → ピンチローラーの劣化故障TAPE 2再生時、右ch出力レベルが極めて小さい → 再生/録音用磁気ヘッド劣化故障FM受信感度低い → ロッドアンテナとTUNER基板の内部接続不良 ■修理 筐体は、底側からねじを外し、上下に分解する。各パーツはほとんどが下側に設置され、作業性は良好だ。 この個体は内部の汚れが極めて少ない。 磁気ヘッド周辺やキャプスタン軸に、汚れや軽い錆が見られる。クリーニングして錆を落とす。可能な箇所にはスポット塗装を施し、防食とした。 再生/録音用の磁気ヘッド(下写真の左)は、磨耗劣化していた。 同社他機種の程度の良い磁気ヘッド(下写真の右)を探し、流用して交換。 TAPE 1/2ともピンチローラーが劣化により著しく硬化している。4個とも交換。一方、ゴムベルトは至って健全だった。これでデッキ部の物理修理は完了。 ベーシックなフルレンジスピーカーが搭載されていた。往年のバブルラジカセに搭載されていたような大口径のスピーカーは、この年台にはすっかり見かけなくなった。 主基板を外して点検すると、やはり半田付けの劣化が50箇所ほどあったので、これを補修。トランジスタやレギュレータなど、発熱の多い部品ほど半田付け劣化の発生が多い。 CDユニットも点検。 まったく問題なし。CDレンズや可動部をクリーニング。CD光ピックアップの型番は調査中、「Panasonic RXQ0633」または「同 RXQ0704」だ(2014/10/18追記)。 その他各部のクリーニング、組戻し、点検。TAPE1/2のアジマスと走行速度を調整。動作確認と修理後のエージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★【オークション】整備済みラジカセ・ミニコンポ★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2014年02月18日
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今回の修理は、「CASIO MDH-507 MDラジカセ(発売日:不詳(おそらく1999年))」だ。ジョグダイヤルを採用し、CD/MD/TAPE/FM/AMを搭載したオールインワンラジカセだ。 シリーズにMDH-505、MDH-507(本機種)、MDH-515が存在するようだが、マイナーメーカーだけに、情報はほとんどない。メーカーが情報を残しておいてくれると有難いのだけれど、、、 しかし、このクラスとしては、メジャーメーカーに比肩する機能と音質。要所に日本製電解コンデンサが使用され、コスパを考えれば、むしろ優秀と言える一台だ。 [CASIO MDH-507 MDラジカセ][MDを搭載し、乾電池で使用できる機種は貴重だ] ■主な故障と原因 CD再生不良 → CDレンズの汚れMD再生不良・録音不可 → MDレンズの汚れ上面操作ボタン誤動作 → 押下式スイッチの劣化故障■修理 筐体は、前後に分解する。この年代の機種にしては、フラットケーブルの数が多く、再組み立ては手間がかかる。 スピーカーはカシオ製ではないものの、しっかりとしたフルレンジユニットが採用されている。 後部筐体には、電源が配置される。 CD光ピックアップは、今は無き「SANYO SF-P101(16ピン --> 15ピン)」だ。レンズクリーニングで復旧。 MDユニットは、ユニークなレイアウト。MD光ピックアップは、「SONY KMS-260B」、ATRAC ICは「Panasonic MN66614R4C1」だ。両社が異なることから察するに、CASIOオリジナルのMDメカであろうか。 レンズと録音用磁気ヘッドクリーニングで復旧。 カセットテープユニットも、見かけないタイプだ。 その他各部のクリーニング、組戻し、点検。動作確認と修理後のエージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪
2014年01月19日
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今回の修理は、 「AIWA CSD-MD50 MDラジカセ(発売日:1999年9月)」だ。CD/MD/TAPE/FM/AMを搭載した直立タイプのオールインワンラジカセだ。 [AIWA CSD-MD50 MDラジカセ] ■主な故障と原因 CD再生不可 → CD光ピックアップの劣化故障■修理 筐体は前後に分割されている。 CD光ピックアップは、「SONY KSS-213F」だ。防塵用のレンズシャッターが特徴のピックアップで、この頃のアイワのミニコンポやラジカセには、これが使用されていた。CD光ピックアップの発光がない。交換して復旧。 電源以外の部品類は、全て前面側の筐体に取り付けられている。 スピーカーはアイワ製。フルレンジとツイーターを計4ユニット搭載。 MD光ピックアップは、「SONY KMS-260B」。 ATRAC ICは、「SONY CXD2652AR」。 その他各部のクリーニング、組戻し、点検。動作確認と修理後のエージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪
2013年12月26日
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今回の修理は、「Victor NS-X7WMD ダブルMDラジカセ(発売日:2002/2/15)」だ。MDデッキを2台搭載し、MDからMDへのダビングが可能な一台だ。 スピーカー保護がパンチングメタル製のものは希少だ。[Victor NS-X7WMD ダブルMDラジカセ] ■主な故障と原因 CD再生時に擦れ音発生 → 防振ゴムのヘタリMD再録不可 → MD光ピックアップの劣化表示部バックライト不点灯 → LED故障■修理 分解・組み立てし易く、メンテナンス性は良好だ。 MD-A(再生)とMD-B(録音・再生)。MD光ピックアップ(SONY KMS-260E)と録音磁気ヘッドは両者で共有しており、ダビング時にはAとBを往復しながら録音をする仕組みになっている。 MD光ピックアップは、劣化が顕著だったために交換した。 ATRAC ICは、「Panasonic MN66621BRG」をMD-A用とMD-B用の2個搭載している。 ビクター(JVC)のMD搭載のラジカセ(コンボボックス)タイプの機種は、サービスマニュアルがほとんど入手できないため、思うように修理ができないのが残念なところだ。 今回は、他のミニコンポとMDユニットが同一と確認できたので、 MDユニットごとこのミニコンポに移し変え、調整を実施した。 さて、CD再生時の擦り音は、防振ゴムが劣化で経たり、スタビライザーにCDをチャッキングできないことが原因と判明。 防振ゴムを交換し、自作フェルトの下駄を履かせ、高さを調整して補修した。 表示部バックライト不点灯は、LEDの故障が原因。標準でデモ機能が動作するため、常時LEDが転倒している使用であることがLEDの劣化を早めたと思われる。LEDの明るさと色合いを調整・交換して修理。 その他各部のクリーニング、組戻し、点検。動作確認と修理後のエージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、ここをクリック!☆
2013年12月23日
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今回の修理は、「SANYO PH-MD2100 MDラジカセ(発売日:1996/6)」だ。 CDにMDとカセットデッキを搭載し、カセットテープからMDへの移行推進を図っていた時代の製品だ。ただし、滅多にお目にかからない超レア機種。今回修理依頼を頂き、実物を見る機会に恵まれた。[SANYO PH-MD2100 MDラジカセ] ■主な故障と原因 TAPE異常動作を繰り返す → TAPE状態検出スイッチの劣化MD再録不可 → ピックアップレンズ汚れMD挿入不可 → ローディング用ベルト劣化。ローディングモーター不動■修理 パネルを取外すと乾電池ボックスが隠されていた。この機種は乾電池使用できないので、利用できる他機種と筐体を共有したのだろうと推測する。見た目の締りが悪いためか、パネルにはAMアンテナ接続端子をケーブルを内部で引き回してまで取り付けられていた。 MDドライブユニットとしてはSANYO製。初めてお目にかかるMDメカニズム。ピックアップは「SONY KMS-190A」 、ATRAC ICは「SONY CXD2531BR」だ。いずれも交換部品は既に入手できないため、これらが故障すれば修理は効かない。 MDローディングベルトが劣化していたので交換(透明色のベルトなので見づらい)。が、試験するとローディングモーターが正常に動いていないことを確認。 手動メカを動かしてMDを挿入してやると、再生・録音とも正常であることが判明。 まずは、MD制御基板の故障コンデンサを交換。 更に各ユニットへの分電元となっていた表示部基盤にあった電気二重層コンデンサを交換。 これでようやくMDが正常に機能するようになった。 一方、TAPEが異常動作するのは、TAPE挿入を検出するリーフスイッチの接点劣化が原因と判明。 同種のスイッチの接点を全て研磨し、保護剤を塗布して復旧。 分解ついでにCDレンズをクリーニング。 因みにCD光ピックアップは「SANYO SF-P100」。 その他各部のクリーニング、組戻し、点検。動作確認と修理後のエージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、ここをクリック!☆
2013年12月12日
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今回の修理は、「DELL OPTIPLEX 745(発売日:2007/4)」だ。2011年秋に中古で購入。年に一度の内部清掃をしたところ、マザーボード上のコンザンサ故障を確認した。 特に使用上の不具合は感じてはいなかったのだが、意図しないパソコンの停止は避けたいので、直ちに交換部品を入手し、交換修理を実施した。 側板を外す。 各種ドライブとCPUクーラーを取外すと、マザーボードが現われる。 写真中央部の電解コンデンサが1個、頭部が膨らみ、防爆弁が動作しているのが目視できる。これを含め、同種の電解コンザンサは4個ある。これらが近い将来故障することを想定し、必要数の交換部品を先行入手することにした。 取外した電解コンデンサを測定してみると、静電容量がほぼなしとの結果。 同等の電解コンデンサに交換。 マザーボードのコンデンサ交換は、ちょっとコツが必要(詳細は、検索すると丁寧な解説があるので、そちらを参照されたい)。 取外したパーツを組み戻し、無事にBIOSとOSの起動、動作を確認。修理完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、ここをクリック!☆
2013年11月23日
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今回の修理は、「DENON D-MG55DV DVD/MDミニコンポ(発売日:2005/11)」だ。 バーチャルサラウンド技術を採用し、別売製品の接続で2.1ch/5.1chサラウンドシステムに発展可能。DVD再生からMD録音まで対応した、コスパの高い製品だ。 [DENON D-MG55DV DVD/MDミニコンポ]■主な故障と原因CD再生不可 → トラッキング用ピンオンギアの空転MD録音不可 → MD検出スイッチ接点劣化■修理 デノンやオンキョーは、音へのこだわりが実装にも現われているのか、往々にして分解に頭を使うことが多い。この機種も上下左右に電子基板を配し、限られた空間に数多くの電子部品を配置している。 分解してすぐに半田付けの劣化が目に飛び込んできた。どの基板にも同様の劣化が確認された。確認できる限りの半田付け劣化を補修した。 DVD/CDドライブに辿り着くには、全ての電子基板の取り外しが必要だ。DVD/CDは、TOC(目次情報)は読み込むものの、演奏に至らない症状。 よくよく確認すると、トラッキング用のピニオンギアが空転していた(初めての経験)。取り付けミスのようだ。回転軸の奥まで押し込むことで復旧した。 CD/DVDドライブユニットは、韓国の「RMC社製 RL-S87」だ。 ピックアップは恐らく「SANYO SF-HD62?」と思われる。 MDはドライブごとシャープ製。ピックアップは「SHARP HPM312S」 、ATRAC ICは「SHARP LR37816A」だ。 MD録音不可の原因は、「PROTECTED」が表示されることから、MD検出スイッチの接点劣化と推測。接点復活材の塗布で復旧を確認した。 その他各部のクリーニング、組戻し、点検。動作確認と修理後のエージングを実施し、作業完了。--- 分解清掃修理した や や を出品中 ---★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、ここをクリック!☆
2013年11月17日
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