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前回のキッチン用混合水栓に次ぎ、浴室のシャワー付サーモスタット混合栓を交換した。 既設水栓は竣工時に設置された約30年前のものだ。一般的には10年前後が製品寿命とされることを考えると、随分と長く使えたものだ。 数年前に不調のシャワーヘッドを交換したが、最近はサーモスタットの調子が悪く、湯温調整にムラがあった。[既設シャワー付きサーモスタット混合水栓] 同様の水栓は、ホームセンターや通販などで約1万円からで入手できる。専門業者さんから調達すると、工賃込みで約4万円からの費用がかかるようだ。 さて、今回新たに購入したのは「SANEI SK1800DS9-13」だ。既にメーカー製造・販売を終了した製品のようで、送料込みで約1.2万円で販売されていた。 同水栓の交換要領は、SANEI社の「水まわり解決帖」の当該ページに従ったので、こちらを参照いただきたい。また、新しい水栓にも、施工・取扱説明書が添付されており、こちらも参考にした。 以下、施工写真を順に紹介する。 偏心管を取り外すと、ザルボと呼ばれる部品も一緒に外れてしまった。 このザルボは偏心管と固着して取り外すことができなかった。 急遽ザルボの寸法を測定し、最寄りのホームセンターで調達。このザルボと呼称する部品、同じSANEIの物を購入したが、品名は「継足しソケット(ツギタシソケット)」と異なる名称が付けられていた。説明書とは呼称が異なるため、注意が必要である。 ザルボ(継足しソケット)用の六角スパナ(六角レンチ 12mm)も併せて調達。[SANEI SK1800DS9-13 シャワー付サーモスタット混合栓] 説明書には、定期的(3-5年)な部品(逆止弁2個 税別定価\1,400/個)交換の指示がある。また、製品寿命は10年前後との記載もある。交換部品1個が約千円から5千円超(工賃別)であること、また、新品の同水栓が1万円程度であることを考えると、10年毎で同様の水栓をDIYで新品交換する方が得策のようだ。 故に次の交換は、10年後の2029年頃だ。 (おわり)
2019年04月19日
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今回の修理は、「KENWOOD AX-D7 システムコンポ(発売日:2005/11/30)」だ。DVDに対応し、2本のスピーカーで仮想サラウンド再生も可能な、何気に多機能・高音質な一台だ。 [KENWOOD AX-D7 システムコンポ] プリアンプ(写真上)とパワーアンプ(写真下)が別筐体となっている。 ■主な故障と原因DVD/CD再生不可 → 光ピックアップの故障■修理 プリアンプ筐体側に、DVDやMDユニットが搭載されている。DVDを確認すると、レーザー発光がなかった。 DVD/CDユニットを取り外す。 DVD/CD光ピックアップは、「KENWOOD IDP-200A」だ。交換で無事に復旧。 MDユニットも取り外してクリーニング。ユニットごとソニー製だ。MD光ピックアップは「SONY KMS-260E」、ATRAC ICは「SONY CXD2664R」だった。 スピーカーもクリーニング。ついでにスピーカーユニットも取り外して確認。 ウーハーユニット。 ツイーターユニット。サラウンドユニットは取り外し難かったので断念。未確認だ。 パワーアンプ側もクリーニング。 以上で復旧完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセとミニコンポ修理のご相談は、ここをクリック!☆
2013年04月24日
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今回の修理は、「Panasonic RQ-SX15 携帯カセットプレーヤー(発売日:1996/2)」だ。この年のグッドデザイン賞を受賞している。ガム型充電池に加え、オプションの乾電池BOXを増設することで、36時間連続再生を可能にした、再生専用モデルだ。 [Panasonic RQ-SX15 携帯カセットプレーヤー] ■主な故障と原因 TAPE走行不可(モーター音あり) → ゴムベルト(2種)の劣化 TAPE巻き取り不良 → 「ギア押えバネ保持部品」の劣化破損(亀裂) TAPE再生が若干不安定 → ピンチローラーの若干の劣化 メカ動作音が若干大きい → 同メカ(AR10系)の特徴+固体差。シリコーングリス塗布 ■修理 修理依頼をいただいた機体だ。ただし、必要な交換部品の大半がメーカー供給終了となっているので、修理は非常に困難だ。 キャビネット(外装)を取り外すと、早々に「ギア押えバネ保持部品(黒色のワッシャー状の部品)」の劣化破損を確認した。中心部から外周部にまで、亀裂が生じている。原因は、環境応力によるストレス・クラックと推測する。接着剤や熱溶着による安定した修理が困難なため、交換以外に確実な修理方法がない。 因みに同部品はメーカーによる単品部品割り当てがなく、メカブロックとして一体供給される。ただし、このメカブロックの供給は、既に終了している(2015/1/16時点)。 一方、モーター部品を外すと、劣化したゴムベルト(ポリウレタン製)が現れた。この AR10系メカでは、2種のベルト(RDV0037とRDV0044またはRDV0038)が各1本、計2本使用されている。いずれのベルトも劣化により、使用の用に耐えない状態だ。原因は、材質の加水分解と推測する。 ベルトRDV0044及びRDV0038(代替)のメーカー部品供給は終了している(2015/1/16時点)。RDV0037は在庫があるようだが、両方がないと復旧はできない。幸い当方に在庫があったため、交換ができた。 ただし、当方が在庫していた最後の1本だ。これらのベルトは約0.5-0.6mm角と細いため、 バンコード丸ベルト(φ1mmから)で代替できない。検討課題である。 さて、先の 「ギア押えバネ保持部品」は、故障した別機種の正常品を移植した。 ついでにとご要望があったので、ピンチローラーも交換した。「ピンチローラー+アーム」を一体とし、部品供給されていた。左右で部品が異なる。 また、ヘッドブロック(RXQ0445またはRXQ0636(共用))として、一体で部品供給もされているが、両者とも、メーカー部品供給が終了している(2015/1/16時点)。 このAR10系メカは、全体に動作音が大きい。メカの稼動部や駆動部にシリコーングリスを塗布することで、若干は動作音を軽減できる。 その他各部を点検・クリーニングして組戻し。動作確認後、エージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★【オークション】整備済みラジカセ・ミニコンポ★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2015年02月08日
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一昨年の断熱材追加に続き、今年は「遮熱シート」を屋根裏に新規設置した。遮熱シートには、入手性が良く価格も手頃な「川上産業 アルミプチ」を選択。[川上産業 アルミプチ] 太陽光で蓄熱した屋根瓦から室内方向への輻射熱をアルミプチで反射させ、天井裏および2階の室温上昇を抑制することが目的だ。[遮熱シート設置前の屋根裏] 5月下旬とは言え天気が良い日中には、天井裏は35度前後にもなる。更に屋根から輻射熱を明らかに感じる。 [遮熱シート設置後の屋根裏] アルミプチを設置するや否や、顔に感じる輻射熱が明らかに減った! [南西側の側壁にも遮熱シートを設置] アルミプチがどのくらい効果を発揮するかのか、少し楽しみだ。今年の夏をエアコンなしで乗り切れとありがたいのだが。
2012年06月05日
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今回の修理は、「KENWOOD SE-5MD MDミニコンポ(発売日:1998/9)」だ。MD/CD/カセットテープ/FM/AMを搭載した機種だ。カセットテープからMDへの移行を意図した年代に発売された機種だ。 [KENWOOD SE-5MD(本体:RXD-SE5MD)] 取扱説明書の表紙には、 「SE-5MD」「SE-500MD」「SE-55MD」「SE-50KS」の各システム名が併記されており、セット構成や流通・販売の別により、細かな差異があったと推測される。■主な故障と原因カセットテープの再生ができない → ゴムベルトの劣化表示部が明暗する場合がある → ハンダ付部の劣化 インターネットを検索しても、あまり情報の出てこない機種だ。 不具合症状を確認し、分解開始。 CD光ピックアップは「KENWOOD KCP1H」、MD光ピックアップは「SHARP H8173AF」、ATRAC ICは「SHARP LR37648」だった。 TAPEユニットは、フロントパネルに設置されている。 TAPE動作不良の原因は、ゴムベルトの劣化によるスリップだ。プーリーへの粉塵付着が、同ベルトのスリップに拍車をかけていた。 汎用ベルトに交換し、機能の回復を確認。 同ベルトのメーカー純正部品の供給があったため、 改めてこれと交換。 各電子基板のハンダ付部の劣化が顕著だ。表示部が明暗するのは、これが原因だった。 その他にも多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2017年01月07日
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京都も入梅した。先日は雨が降り続き、蒸し暑い一日となった。 例年なら、裸足で廊下を歩くと、ペタペタと足の裏が床に貼り付ほど湿気ていたのだが、昨年の11~12月に床下の防湿工事を実施したお陰で、今年はさらさらとした足ざわりで喜んでいる。 [和室床下への防湿シートの敷設] また、今年3月には、カビだらけだった和室の床板も張り替えたため、押入や室内のカビ臭さも無くなった。 これまで10年も湿気とカビ臭さに悩まされていたのが嘘のようだ。同じ悩みを持つ方は、多いと思う。調湿用の炭や除湿材を置いたりしても、期待するほど効果は出なかったはずだ。 私が実施した床下防湿工事は、上記のような対処療法ではなく、防湿シートを1枚敷設することで、床下から室内へと上がってくる水分の供給を遮断すると言う根本的な方法だ。最近の住宅ではべた基礎が多いため、既に基礎コンクリートの下にこの防湿シートが敷かれている。 しかし、布基礎の住宅の場合は、この防湿シートは敷かれていないため、床下が湿気る最大の原因となっている。 べた基礎の住宅と同じように防湿シートを敷き詰め、床下の湿気を追放しようと言う単純な発想だ。だが、この単純な方法を教えてくれる工務店は、私が相談した限り一店も無かった。やはり本当に良いことは教えてくれないものなのだろうか。 一方、ホームセンターなどでよく目にする床下換気扇も手軽に設置できるので悪い選択ではない。しかし、水分供給を断っていない以上やはり対処的な方法の一つで、終始エネルギーを使ってファンを動かし続ける必要がある点で環境的にも経済的にも負担が大きい。 その点、防湿シートは敷設に手間はかかるものの、一度敷いてしまえば根本的に床下への水分供給を断つため、上記のような負荷も発生せず、私的にはかなりお勧めの方法である。
2010年06月14日
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今回の修理は、「KENWOOD MDX-G3 MD/CDラジカセ(2001年製)」だ。ケンウッドのMDパーソナルステレオシステム「RAMPAGE」シリーズの一機種だ。MDLPに対応し、MD・CD・カセット・チューナーを搭載したオールインワンな一台となっている。[修理の完了したKENWOOD MDX-G3 MD/CDラジカセ(2001年製)]■故障状況ディスプレイ不点灯。たまに点灯MD音とびCD音とび 原因の見当をつけ、分解修理に着手した。バブル期のラジカセと比較し、2000年以降の機種はメーカーや機種を問わず、遥かに分解し易い場合が多い。 CDとMDの音とびは、たいていの場合レンズの汚れが原因だ。両ユニットとも分解し、清掃する。[分解・清掃中のMDユニット] ディスプレイの点灯不良の原因は、半田クラックであることが多い。[見事な半田クラック] ディスプレイ(FL蛍光管)の半田付けが、全て写真のようなクラックが生じていた。念のため、表示ユニットの半田100ヶ所位をちまちまと半田付けし直した。力の加わる箇所と発熱の多い箇所には半田クラックが多いようだ。 仮組し、動作を確認する。OK! 修理完了。再度バラしてオーバーフォール。各部を清掃/調整を行い、最終組上げを行った。 動作確認作業を行い、正常動作を確認。復旧完了だ。--- 分解清掃&修理したラジカセやコンポを出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★あの頃のカセットやCDを もう一度ラジカセで、コンポで聞く 懐かしい音楽とともに 過ぎし日々が甦る ♪~(-_-).o○
2011年03月22日
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今回の修理は、「AIWA MR-X1 ポータブルステレオシステム(2001年発売)」だ。コンパクトながらCD/MD/ラジオを搭載し、塗装が美しくインテリアと調和するデザインが特徴だ。[AIWA MR-X1 ポータブルステレオシステム(2001年発売)]■主な故障状況と原因MDのLP4モードの2倍速録音で音跳び → MD光ピックアップの汚れ■修理作業 この年代のにアイワやケンウッドに見られるレイアウト設計だ。粉塵や埃の進入も少なく、好感の持てる設計だ。 基板に固定されたMDユニットとCDユニットを取り外す。 CD光ピックアップは、三洋電機製(SANYO SF-P101N)だ。調整は効かず、交換でしか修理できないのが特徴?のパーツだ。幸いこの個体は、至って健全。クリーニングのみを実施した。 MDはMD光ピックアップ、制御ICともにSONY製だ。会社が吸収される以前から、アイワはソニーと蜜月関係のように思われる。 以上で修理完了。今回はあっさりと修理できた。毎回こうならいいのだが、こんなことはまずないなぁ、、、--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪
2011年09月21日
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修理困難機種を追加しましたのでお知らせします。■追加した修理困難機種 ◎メーカー:SONY◎対象:CDローディングメカ「KSL-360AAM」又は、CDトラバースメカ「KSM-360AAM」又は、CD光ピックアップ「KSS-360A」搭載機種1992年頃から1993年頃に製造されていたSONY製CDラジカセただし、CD系以外の修理は可能(2016/3/24現在)◎理由:CD制御基板に実装された電解コンデンサの液漏れ故障により、同電解液が同基板及び、周辺実装部品を腐食その結果、CD再生できない、CDトレーが開閉しない等の不具合が発生。不具合は基板腐食の程度により、種種の症状を呈する当方では、電解液の腐食による基板故障を十分に修理できないことから、修理困難機種に指定◎該当機種の例(当方で確認したもの。2016/3/24現在):機種名 発売年ZS-6 1992CFD-250 1993.1CFD-260 1993.1CFD-255 1993.10CFD-265 1993.10└疑わしい機種に「ZS-66、ZS-8、ZS-70」あり[SONY ZS-6 CDラジカセ] [CDローディングメカ「KSL-360AAM」] [電解液で腐食した基板の例] --- 分解清掃修理した や や を出品中 ---★【オークション】整備済みラジカセ・ミニコンポ★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2016年03月25日
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先日、テレビを地デジ対応の液晶テレビに買い換えたのだが、音がいまいち良くない。普段ニュースを聞いたりする分には何の不満もないのだが、映画や音楽番組を見たりする時には、さすがに物足りなさを感じる。 液晶テレビのスピーカーは、フレーム下端に左右1個ずつ下向きに設置されている。 物理的な制約から、小ぶりな角丸長方形のスピーカーユニットが採用されていた。頑張って音を出してくれているのだが、スピーカーサイズの制約は如何ともし難いようだ。スピーカー付きのテレビ台が販売されているのにも納得する[地デジ対応の液晶テレビ] 古いサラウンドスピーカーシステムが屋根裏にあるのを思い出し、引っ張り出して設置してみた。SONY SRS-VS5(2003年製)という機種だ。 [SONY SRS-VS5(2003年製)] スピーカー2台で5.1chのサラウンド音場を作り出してくれるありがたい製品だ。ドルビーデジタル・ドルビープロロジックII・DTS・MPEG-2 AACと多くの形式デコードに対応し、光デジタル入力も2系統装備する優れものだ。 テレビとDVDレコーダーをそれぞれ光ケーブルでSONY SRS-VS5に接続した。設置場所を思案したが、写真のように液晶テレビの背面に置いてもサラウンド機能が成立するので、ここに落ち着けた。多少リモコンが聴きにくいが、常時操作する訳でもないので由とした。逆に見えない分、液晶テレビのすっきり感を失わずに良いと思う。 古い機種とはいえ、やはり専用システムだけあり迫力のある良い音がする。 新旧機器の見事なコラボができたと、ちょっと自己満足。
2010年11月08日
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今回の修理は、「KENWOOD MDX-02 MDラジカセ(発売日:2000/7/1)」だ。外見の趣が異なるモデル「MDX-01」もラインアップ。かつカラーバリエーション(前者3色、後者5色)も展開し、”より自分らしい選択”を売りにした一台だ。コンパクトな筐体にCD/MD(MDLP非対応)/AM/FMチューナーを装備する。[ケンウッド 本体:MDX-02-S、リモコン:RC-MDX0001]■主な不具合症状と原因CDの認識に失敗したり音跳びする → CD光ピックアップ及びCD基板の電解コンデンサの経年劣化MDの挿入/排出/再生等ができない → MD基板の電解コンデンサ及びMD光ピックアップの経年劣化AM/FMともに受信不可 → TUNER基板のハンダ付け部劣化操作ボタンの大半が誤動作したり操作できない → 押下式スイッチの経年劣化右スピーカーの出力が少し小さく、また電源を切った直後に「ズズズ」様の異音 → パワーアンプICの入力側の電解コンデンサの経年劣化(写真掲載無し)■修理 各部の動作確認の後、分解開始。 まずは、操作ボタン誤動作の原因である押下式スイッチ(タクトスイッチ)を交換。 CD光ピックアップ(CDOPU)「SONY KSS-213CL」を「KSS-213C」に交換。(これまでの修理経験では、同機種のCDOPUには「KENWOOD(JVC) KCP3H」が使用されていた) CD基板の電解コンデンサをすべて同等品に交換(下記の写真は交換前のもの)。 MD基板を取り外す。 同等スペックの固体電解コンデンサがそろわないため、セラミックコンデンサで代替交換。因みにATRAC ICは「SONY CXD2654R 」だった。 MDの挿入/取出しは回復したものの、MDの認識や再生は不可。MD光ピックアップ(SONY KSM-260B)を交換。 仮組してCDとMDの動作確認・調整を実施。 今回交換した部品。 各電子基板のハンダ付劣化部の補修やその他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2021年08月18日
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今回の修理は、「KENWOOD MDX-L1 MDラジカセ(発売日:2005/11)」だ。デザインは、2002年発売のMDX-K1を踏襲し、「デジタルオーディオプレーヤー・リンク機能」を追加した一台だ。[KENWOOD MDX-L1 MDラジカセ]■主な故障と原因CD再生不可 → CD光ピックアップレンズの曇り■修理 CD光ピックアップレンズの曇りを除去で復旧。各部をクリーニングするために分解した。 念のため、半田付けの怪しい箇所を補修。 CD光ピックアップは、「SONY KSS-213CH」。ケンウッドの機種のみで採用されているようだ。外見上は、KSS-213Cと同一だ。 MDは、ユニットごとソニー製だ。同形式のSONY製品と共通なので、ユニット交換可能だ。 MD光ピックアップは「KMS-260E」、ATRAC ICは「CXD2664R」だった。MDパーツは国内外とも一般流通しておらず、入手はメーカーからのみとなる。しかし、消費者への直接提供はしてくれない。融通の利く電気店を経由するしかないが、小売価格はかなり割高だ。もちろん、電気店への卸価格も同様に割高である。 この機体は、製造年が2008年と新しく、これと言った劣化もない。作業完了だ。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年11月04日
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今回の修理は、 「Panasonic RQ-SX20 携帯カセットプレーヤー(1997/2発売)」だ。いわゆるSONYで言うところのカセットウォークマンだ。 これまで、部品が小さく肩がこりそうなので、修理を敬遠していたのだが、オークションを通じて懇意になった方からの依頼があったため、入手・修理を一括して行わせていただいた。 [Panasonic RQ-SX20 携帯カセットプレーヤー] 依頼は「メーカーや機種は問わず、乾電池駆動可能なもの2台。有線リモコン不要」との依頼だったため、人気があり割高なSONYのものはあえて避け、中古流通数もSONYについで多いPanasonicを選択した。 乾電池を内蔵できる機種は、メーカーを問わずほとんど存在しないようなので、外付け乾電池ボックスを取り付けて使用いただくことで機種の選択肢を広げることに同意頂いた。 実際に入手した機種は、 Panasonicの「RQ-SX55」「Q-SX55V」「RQ-SX20」「Q-SX35」の4種、合計6台だ。ここから2台を使える状態に修理した。■主な故障状況と原因モーター音はするが再生不可 → ゴムベルト劣化モーター音もせず、再生不可 → カセットテープ検出センサー破損再生音に揺らぎがある → 再生ヘッドやピンチローラーの磨耗・劣化 とにかく全ての部品が軽薄短小だ。目が痛い(^_^;。 Panasonicの場合、機種が異なっても内部構造や使用部品はほぼ同じだということが調査と分解により判明した(年台により2系統に分かれるようだ)。 ゴムベルトを確認すると、6台中6台とも劣化してのび、プーリーが空転する状態だった。 ゴムベルトを交換するには、ねじのほかに数箇所のハンダを除去する必要があった。 ゴムベルトは0.5mmと細く、手持ちは無かっため、応急的にゴム手袋の指部分を細く切って代用し、故障箇所の確認作業を行った。 確認の結果、ゴムベルトを交換できれば、とりあえず再生して音の出ることが確認できたので、Panasonicの代理店を通じてゴムベルトを取り寄せていただいた。1台に2種のゴムベルト「RDV0037(定価100円)」と「RDV0038(定価200円)」が必要だった。上記機種でも異なるゴムベルトを使っていた機種もあり、既に在庫なしという回答だった。 ゴムベルトを交換すると予想通り再生した。ただし、固体により再生音に揺らぎの大小があったため、グリスアップやヘッドユニットの入れ替えを行い、何とか2台を仕上げ(残り4台はNG)、昨日無事に納品を行うことができた。--- 分解清掃&修理したラジカセやコンポを出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★あの頃のカセットやCDを もう一度ラジカセで、コンポで聞く 懐かしい音楽とともに 過ぎし日々が甦る ♪~(-_-).o○
2011年05月21日
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今回の修理は、「Panasonic RX-MDX3 MDラジカセ(発売日:1997年12月)」だ。 往年の「コブラトップ」を継承しつつ、MDへの以降を目指し、カセットテープを排除した一台だ。 [Panasonic RX-MDX3 MDラジカセ] 素直な印象の音。往年の「重低音」になれた方には物足りないと思うが、料理の味付けと同じく、こちらの方が素材の特徴がよく分かる。■主な故障と原因CD再生不可 →CDレンズの曇りMD再録不可 →MDレンズの曇り■修理 底面から分解する。各部が上手に配置されており、分解は容易に思う。 スピーカーはフルレンジが左右各一台ずつ上向きに設置されている。スピーカーユニットから出力された長は、直上にある反射ユニットにより前方180度に拡散される仕組みだ。 特徴であるコブラユニットを取り外す。メカ機構が煮詰められており、安定した開閉を実現している。 CD光ピックアップは、Panasonic製だが、型番は例によって記載がなく不詳(年代からすると「RAE0152Z」と推測)。CDレンズクリーニングで復旧。 MD光ピックアップもPanasonic製だが、型番は不詳。MDもレンズクリーニングで復旧。 以上で作業完了。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年12月01日
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今回の修理は、「SONY CP-55 磁気カードリピーター(発売日:2000年 1995年以前)」だ。外国語(主に英語)学習用の教育機器としてソニーが設計・製造し、公文(KUMON)などの教育・教材販売業者を介して市場に流通した「音声繰り返し学習機(リピーター)」の一台だ。同シリーズには、他に「CP-1100」「CP-1200」「CP-7000」「CP-33」などがあるようだ。なお、本機種には「KUMON」の青色シールが貼付されていた。 紙製カードには、音声を記録した磁気テープが添付されており、これを本機に挿入すると、その内容が再生される仕組みだ。また、直前に再生された音声情報は、本機器内部に一時記憶される仕様になっており、「REPLAY」ボタンを押すことで「繰り返し」再生可能で、これが呼称「リピーター(Repeater)」の由縁だ。■主な不具合症状と原因磁気カードが送れない=磁気カードが走行しない=音声が再生できない → ゴムベルトの経年劣化故障電池再生しかできない → ACアダプタの不在■修理 教育機器ではあるが、音声をリピートする機器であるため、本ブログの「SONY CDH-101S CDリピーター」を検索され、当方に修理の依頼をいただいたようだ。 分解したところ、磁気カードの再生メカニズム(磁気ヘッドやモーターなど)は、音楽カセットテーププレーヤーのそれと共通するものが多い。 同様にメカはゴムベルトで駆動されており、これが劣化してスリップし、不良の主原因だったことが判明した。これを採寸・自製・交換して回復を確認した。 主電子基板のハンダ付劣化部を補修。 本機は乾電池のほか、ACアダプタによる動作が可能な仕様となっているが、これが不在であった。そこで本機に所定のACアダプタと互換性のある後発の純正中古品を入手した。しかし、これを用いて本機の動作を確認したところ、その動作が不安定となることが判明。確認したところ、同ACアダプタのDC変換後の直流波形が多分に不安定であることが判明し、これが本機の不安定の原因と判明した。 このACアダプタの修理にはその分解が必要となるが、特殊ねじが用いられており、専用工具が必要なことが判明。その専用工具・修理工賃・部品代の入手費用の合計を見積ると、互換性のある市販のACアダプタ(オーム電機 AudioComm ACアダプター トランス式 6V 500mA [品番]03-1995)を購入した方が多分に安価であったため、こちらを採用することにした。 その他多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。 ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2018年04月29日
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今回の修理は、「KENWOOD MDX-F1 MDラジカセ(2000年4月中旬発売)」だ。手軽に使えるMDラジカセ入門機種として、多数のカラーを用意したベーシックなモデルだ。[KENWOOD MDX-F1 MDラジカセ(2000年4月中旬発売)] カセットテープからMDへの移行を意識し、両デッキを搭載している。 因みにカセットデッキは、ノーマル(Type I/NORMAL)、クローム/ハイポジション(Type II/CrO2)、メタル(Type IV/METAL)テープ自動対応という、今時ありえない贅沢仕様ユニットを採用している。 ■主な故障と原因CD音とび → レンズ汚れカセット左ch出力なし → 再生磁気ヘッド故障カセット逆再生、巻き戻し不可 →ゴムベルト(2種)劣化、歯車等磨耗■修理作業 まず、分解でトップパネルの取り外しに手こずった。破損させない程度の力とこじりが必要だった。 カセットデッキはソニー製。再生用磁気ヘッドを交換すると左右chから出力を得られたので、ヘッド故障が原因と判明。 逆再生不可の不具合は、ゴムベルト交換とクリーニングだけでは復旧しなかった。同系のカセットユニットと交換したところ、問題なく動作したため、メカ的(プラスチック歯車の磨耗)な不具合が原因と判断した。 結果として、磁気ヘッドを含めてカセットユニットを丸ごと交換することで復旧完了とした(同系のカセットユニット在庫があって助かった)。 付帯すたカセットテープ種別検出部のみ使用が異なったため、旧ユニットのものと交換した。 CDはレンズクリーニングのみで復活。CD光ピックアップに型番の記載はないが、恐らく「KCP3H」 と思われる。 MDは至って健全。各部クリーニングのみ実施。以上で全て復旧だ。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年03月11日
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今回の修理は、「SHARP MD-ZV30 MD/CDシステム(1996年11月発売)」だ。3CDチェンジャーを搭載し、カセットテープからMDへの代替を狙ったと思われる製品だ。スピーカーには「HOROFINE(ホロファイン)-K」を採用した10cmコーン型スピーカーを搭載。更に3Dサラウンドシステム「SOUND RETRIEVAL SYSTEM」も搭載し、音にこだわった仕様となっている。[SHARP MD-ZV30 MD/CDシステム(1996年11月発売)] 確かに音が良い。透明感があり低音から高音まで、伸びのある音色だ。パソコンなどは年式が古いと使えたものではないが、音響機器やカメラなど、人の五感に訴えかける機器は年式の新旧にその良否を左右され難い。これは実に興味深い事実だ。■主な故障状況と原因CDトレーが開かない → トレー開閉用ゴムベルト劣化 → CDメカ不良(ギアの磨耗)■修理作業 実はこの機種の修理は、結果的に他機種2台を犠牲にしている。 他機種1台目は、MD-ZV30と同型のMD-Z10(1996年10月発売)。CDチェンジャー非搭載の先行発売機だ。これはCDは生きているが、MDは録音時に音跳びする不具合があり、どうしても修理できなかったものだ。音が良いだけに処分をためらって長期保管していた。 同型機は100%同一パーツを使用しているので、MD-ZV30とMD-Z10のどちらかは修理できると考え、後から本機MD-ZV30を入手した。 さて、まずは MD-ZV30を分解。 スピーカーユニットには、「SHARP Horofine-K」と誇らしげな印字。Horofineは、千島笹パルプを使用したシャープ独自のスピーカー用振動板だ。 CDチェンジャーユニットを取り出し、CD光ピックアップを確認する。形式は、MD-Z10と同じHPC1MX(または、H8164AF)だ。レンズが著しく曇っているのが気にかかる。 レンズの曇りをきれいに拭いてやり、CDの再生確認をする。あっ、再生した。と言うことは、CD/MDの再生に問題はない。残る不具合は、CDチェンジのみ。 CDチェンジメカを分解・組戻しは、最も複雑で手間と集中力を要する作業だ。トレーを駆動するゴムベルトに問題がないかを確認するが、「ない!」。てっきりゴムベルトが劣化し、プーリーやギアが空転してCDチェンジできないと推測していたのだが、見当が外れたようだ。 とりあえずCDチェンジメカを清掃。グリスアップして組み戻し、動作を確認した。何とかCDトレーは開くようになったが、CDチェンジに失敗する。 再度CDチェンジメカを分解し、動力伝達系の細部をルーペで確認。ギアに磨耗跡を発見。これが原因では、その交換以外に手段がない。 う~ん。MD-ZV30のCDチェンジャーは捨て難いが、先達のMD-Z10を生かすことに方針転換しようか、、、と悩んでいたところ、3CDチェンジャーを搭載したシャープの別機種があったのを思い出した。 これが他機種2台目のMD-X8(1997年7月発売)だ。こいつはCDチェンジはするものの、CD/MDとも再生不可で、修理不能と判断した処分対象機だった。 ラッキーなことに、このMD-X8と本機MD-ZV30のCDチェンジメカは、同一だった!あっ、磨耗のあったギアの材質が変更されている。付帯する電子基板とCD光ピックアップを載せ替え、見事修理完了。 いや~、修理完了まで1週間も費やしてしまった。修理の完了した本機の演奏は、実に良い音に聞こえた。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪
2011年09月01日
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庭に南天の木があるのだが、ふと気付くと見かけない虫が大量についていた。調べると「カイガラムシ」という虫の一種だった。[南天に取り付いたカイガラムシ] とにかく大量に付いており、気持ちが悪い。成虫になると8mm前後になり、結構目立つ。[イセリヤカイガラムシと思われる] 動き回らず固着する虫のようだ。これでチョコチョコ動いていたら、かなり気持ちが悪い。南天の葉も、所々黒く変色しておりこの虫が分泌液に最近が繁殖することで生じる害とのことである。 周りの庭木にも生息場所を広げつつあるようで、何とか駆除したいと思い、アブラムシ用の殺虫剤、家庭用洗剤を順に使ってみたが、まったく駆除できなかった。 調べると駆除が難しい虫だそうだ。マシン油乳剤の駆除剤が効くそうだ。これを試そうとも考えたのだが、カイガラムシのいる庭木自体を切ってしまうことにした。これらの木は、他所にいくらでも植わっているので、間引いているくらいだからだ。 と言うことで、庭の一角の植栽が無くなり、すっきりしてしまった。来年の様子を見て植えるかどうかを考えることにしよう。
2010年10月24日
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今回の修理は、「SONY WM-150 カセットウォークマン "WALKMAN" (発売日:1988年頃)」だ。 [SONY WM-150 "WALKMAN"] ["DOLBY B NR"機能を搭載] 部品取り機を含めて3台を提供いただいての修理。終盤で1台追加しての長丁場となった。 現状、修理が極めて困難な機種(WM-150メカ)系列だ。■主な故障と原因 一切不動(モーター音なし) → ゴムベルト劣化 TAPE再生不良 → クラッチASSY破損TAPE再生不安定 → テープ巻上げリール歯車破損再生リバース不良 → レバーASSY破損■修理 メーカーの部品供給終了を確認。また、部品取り機を含む3台に上記破損1,2,4を確認。最終的に修理対象とした機体を例に紹介する。 ゴムベルトが飴状に伸びている。これがモーター軸に絡み付き、回転を阻害していた。代替ベルトをモビロンコードで製作・交換。 クラッチASSY破損を確認。同一部品にクラックが生じていた。このため、同ASSYが常に空転状態となっていた。 正常な交換部品がないため、同破損部品を補修。接着剤数種と熱溶着を試みたが、結果的に4個中1個を熱溶着で補修するに留まった。 テープ巻上げリール歯車破損(クラック)を確認。 部品取り機から正常部品を摘出し、交換修理。 再生方向を切り替える「レバーASSY」。先のクラッチASSY裏面のガイドレールと連動し、動作する。同ASSYが1回転すると、必ず同位置でレバーASSYが動作し、逆再生モードに切り替わることが判明。 レバーASSYを取外した結果、部品の一つにクラックが生じ、不良の原因となっていた。こちらは熱溶着で一発補修完了。 他多数の修理を行い、各部調整を実施。エージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★【オークション】整備済みラジカセ・ミニコンポ★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2015年05月04日
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【6月初旬】取外した後、水洗いできれいになった既設のポリカーボネート波板を改めて設置していく。 「波板の張り方」にも、外せない多数の施工条件があり、設計段階で全ての値を決めておく必要があった。 例えば、「止め付けは、6山おき」、「重ね代は、2.5山」といった具合だ。設置場所の建屋や気象条件で変化する。 波板の止め付けには、若井産業の波板専用ビス「波座セット 木下地・アルミ兼用 トラス頭(仕様:Φ5×35mm:ポリカ製波座+EPDM製スポンジワッシャ+ラスパート表面処理の鉄ビス)」を選択した。 結果、止め穴は、(日射等による波板の伸縮を考慮して)ビス径よりも、1-2mm大きくする必要があると言う施工条件に従い、「Φ6.5mm」とした。これは穴あけに電動ドライバーに取り付けて使用できる「スターエム 六角軸波板キリ」の製品仕様でもある。 新規購入したこの波板キリは、刃先が滑らずに山に穴あけできて作業性が大変に良い。100箇所以上穴あけするので、買って損は無い一品だった。下穴なしでビスを直打ちするのは厳禁だ。遊びが無くなり、夏場に波板が波打つ原因になる。 既設の波板だったので、古い穴が開いていた。これを塞ぐべきか事前に思案た。もちろん古い穴から、雨水が漏れ入らないかが心配だったからだ。 結果的には、塞がずとも問題になる程の事態が無いことを、後日の雨天で実際に確認した。 一方、 風の吹き上げによる波板の「まくれ破損」を防止するため、棟先と軒先とには「押え縁」を設置した。この押え材は、専用部材の市販が無いようだった。よって、強度があり、薄くて耐食性に優れた材料を条件とし、他部材を流用することにした。 材質はアルミに決定。だが、安価で気の利いたアルミ材がホームセンターなどには無い。特にアルミに穴あけすることは、手間なので避けたかった。八方探索した結果、産業用電装で使用される「DINレール(アルミ製)」を選択、設置した。 押え縁の威力は絶大。一山ごとにビスを打つよりも、固定効果が高いと思う。ゴミの引っ掛かりが、多少心配ではある。 これでようやく波板の張り替えが完了。 張り始めれば、1日ほどで仕上げられた。下地に追加した桧材が、透けて丸見え状態。接合部が2本取りとなっているため、見場は今一だが、仕上がりは上々。 下から見上げるとこんな感じ。 最後に雨樋に排水ホースを取り付けて完成。 後日、太陽の熱線を遮るため、波板裏には、断熱アルミシートを設置した(冬場にカーペットの下に敷くあれです)。 なお、以前設置していた「アルミプチ」は、この用途には不適切だったようで、既に撤去した。アルミ蒸着層がプチプチから剥がれてしまったためだ。おそらくは、風のあおりによるプチプチの繰り返し変形が、剥がれの原因と思われる(もちろんメーカー指定外の用途で、自己責任での設置である)。
2014年07月12日
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今回の修理は、「三洋電機 PH-PR950 CDラジカセ(1995年製)」だ。バブル経済崩壊とともに過分な機能を削ぎ落として価格を抑え、コンパクトにまとめたWカセット搭載のCDラジカセだ。愛称の「primaire(プリミエール)」は現在も続いている。 機能を削ぎ落としたとはいえ、昨今のラジカセと同等以上の機能を有しいる。音質は数段に上だ。ラジオの感度も良い。乾電池でも動作可能だ。[修理の完了した三洋電機 PH-PR950] 動作確認の結果、主な故障箇所が判明した。Wカセットデッキには大きな故障がなかったので幸いだった。■主な故障状況CD再生不可操作スイッチ誤動作表示部バックライト不点灯 原因を推測しつつ、修理にかかる。まずはCDだ。ディスクを取り込むものの、再生はされない。とりあえずレンズ汚れを疑ってみる。 レンズは汚れていたが、クリーニングだけでは復旧しなかった。原因を特定すべくさらに分解。 CDユニットを分解すると、CD用のゴムベルトが劣化して弛んでいた。CDトレーの開閉はできるものの、ピックアップユニットを持ち上げ、CDをチャッキングするには弛みすぎているようだ。 バンコード(橙色のコード)で代替ベルトを作成し、交換する。 [劣化して弛んだCD用ゴムベルトを交換] 新しいCDは再生するようになったが、古いCDや擦り傷の多いCD、CD-Rは再生しない。レーザーの出力が低下しているようなので、出力ボリュームを調整した。OKだ。 次にカセットデッキだ。Wデッキとはいうものの、駆動モーターは写真中央の1台のみで、これを共有する仕組みだ。コストダウンのために考えられた仕組みだろう。 駆動ゴムベルトの劣化は認められない。クリーニングと調整だけで問題ないようだ。このカセットデッキの走行速度は、下の写真の半固定抵抗で調整するようだ。 左が通常走行、右が高速走行用となっていた。A/Bデッキを駆動するモーターは共通のため、別々の調整はできない。 走行速度は、分解しなくても背面から調整可能なようになっていた。走行速度とアジマスを調整した。 バックライトは単純な球切れだ。LEDではなく白熱灯(麦球)だ。手持ちの相当品と交換した。 スピーカーは埃を被っていたものの至って健全。クリーニングすると、独特の襟巻き付のセンターキャップが良くわかる。 操作ボタンの誤作動は、タクトスイッチの劣化による電気抵抗増加が原因だった。正常に動作しないスイッチを全て交換した。 [再塗装のためにマスキング処理された前面パネル] 埃で汚れていたが、洗浄すると思いのほかきれいだった。すると、スピーカー保護の金属ネットの塗装はげが目立つようになったため、気合を入れて再塗装した。 今回は復旧完了までに延べ5日を要するという、かなり気合の入った修理作業となった。 本日(2011/3/31)で三洋電機はなくなり、明日からパナソニックとなる。我が家では、三洋電機製の白物家電が最も多い。 今晩は、かつての三洋電機に思いを馳せながらブログを締め括ることとしよう。 --- 分解清掃&修理したラジカセやコンポを出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★あの頃のカセットやCDを もう一度ラジカセで、コンポで聞く 懐かしい音楽とともに 過ぎし日々が甦る ♪~(-_-).o○
2011年03月31日
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今回の修理は、「SHARP MD-F350 MDラジカセ(発売日:2003年5月)」だ。本機種は、アナログアンプを搭載した"MD studio(エムディースタジオ)"シリーズの最終モデルだ。これ以降に発売された機種は、全て1bitデジタルアンプを搭載し、"Auvi"シリーズに統合された。[SHARP MD-F350 MDラジカセ]■主な故障と原因CD再生不可 → CD光ピックアップ経年劣化■修理 普通に使用されていたようで、内外部とも一般的な汚れ方だ。 表示部の基盤を外す。 CD/TAPR/MDユニットと外すと、主基板を外せる。 TAPEユニットはゴムベルトも含めて問題なし。メカをクリーニング。 スピーカーと操作部も問題なし。 問題のあったCDは、光ピックアップ(SANYO SF-P101N)の発光がなかったため、部品を交換。このピックアップは、2000~2005頃のシャープやアイワのラジカセで使用されていたようだ。かなりの個体で故障していることが多い。 MDユニットも、問題なし。メカをクリーニング。因みにMDは、MD光ピックアップ、ATRAC IC、メカニズムなど、ユニット全体がシャープ製。他社(DENONなど)にもユニット供給していた。全体を洗浄、クリーニングし、 組み戻しを行って作業完了。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年10月27日
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この二日で京都も一気に冬になった。今、夜の10時だが、既に気温は摂氏11度を切っている。妻が毛布を出せと言うはずだ。 一方で、寒くなるとホットコーヒーが美味い。今日もあったかいコーヒーをいただいた。ホッとするね。 そんなコーヒーをいれている時、ふとポットに目をやるとコーヒーの水玉が水面に浮かんでいた。1秒前後は浮かんでいただろうか。ポトポトとコーヒーが落ちるたび、水玉ができては水面を滑り、フッと消えていく。 [コーヒーに浮かんだ水玉] 思わずコーヒーが落ちきるまで見続けてしまった。今日は、目も楽しませてくれたコーヒーである。
2010年10月27日
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今回の修理は、「CASIO MDH-507 MDラジカセ(発売日:不詳(おそらく1999年))」だ。ジョグダイヤルを採用し、CD/MD/TAPE/FM/AMを搭載したオールインワンラジカセだ。 シリーズにMDH-505、MDH-507(本機種)、MDH-515が存在するようだが、マイナーメーカーだけに、情報はほとんどない。メーカーが情報を残しておいてくれると有難いのだけれど、、、 しかし、このクラスとしては、メジャーメーカーに比肩する機能と音質。要所に日本製電解コンデンサが使用され、コスパを考えれば、むしろ優秀と言える一台だ。 [CASIO MDH-507 MDラジカセ][MDを搭載し、乾電池で使用できる機種は貴重だ] ■主な故障と原因 CD再生不良 → CDレンズの汚れMD再生不良・録音不可 → MDレンズの汚れ上面操作ボタン誤動作 → 押下式スイッチの劣化故障■修理 筐体は、前後に分解する。この年代の機種にしては、フラットケーブルの数が多く、再組み立ては手間がかかる。 スピーカーはカシオ製ではないものの、しっかりとしたフルレンジユニットが採用されている。 後部筐体には、電源が配置される。 CD光ピックアップは、今は無き「SANYO SF-P101(16ピン --> 15ピン)」だ。レンズクリーニングで復旧。 MDユニットは、ユニークなレイアウト。MD光ピックアップは、「SONY KMS-260B」、ATRAC ICは「Panasonic MN66614R4C1」だ。両社が異なることから察するに、CASIOオリジナルのMDメカであろうか。 レンズと録音用磁気ヘッドクリーニングで復旧。 カセットテープユニットも、見かけないタイプだ。 その他各部のクリーニング、組戻し、点検。動作確認と修理後のエージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪
2014年01月19日
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今回の修理は、「SONY DHC-MD555(本体:HCD-MD555)MD/CDミニコンポ(1998/9/21)」だ。ソニーが「MDピクシー」の愛称を冠し、5枚MDチェンジャーと5枚CDチェンジャーを搭載、オプションにはパソコン接続キット(PCLK-PX1)等も用意され、TAPEからMDへの移行と、MDの普及を狙った充実の一台だ。[SONY DHC-MD555(本体:HCD-MD555)MD/CDミニコンポ] 2000年以前の機種なので、MDLPには非対応だ。 ■主な故障と原因 CDトレー開閉不可・CDチェンジ不可 → CDチェンジャーのゴムベルト劣化CD再生不可 → CDチェンジャーのゴムベルト劣化に起因いくつかの操作ボタンが動作不良 → 押下式スイッチの劣化■修理 不具合症状を確認し、分解開始。 CDチェンジャーメカは最下段に位置しており、上にある全ての機能ブロックを取外さないとメンテナンスができない。 ようやく取外したCDチェンジャーメカ。CDが取り出せずにセットされたままだ。 このCDチェンジャーメカ(CDM53-K1BD33)には、4本のゴムベルトが使用されている。バンコードで自製し、交換。仮組み立てし、機能の回復を確認。 幸い、ゴムベルトは純正品が調達できたため、後日これらに再交換した。CD光ピックアップは「SONY KSS-213B」を搭載。 MDチェンジャーメカ(MDM-C1E)の不具合報告はなかったが、念のために目視点検。MD光ピックアップは「SONY KMS-260A」、ATRAC ICは「SONY CXD2654R」が使用されていた。 押下式スイッチ(タクトスイッチ)が48個も使われている。内、劣化のある12個を交換。 他多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★【オークション】整備済みラジカセ・ミニコンポ★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2016年04月21日
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今回の修理は、「SANYO PH-Z50 ラジカセ(1990年発売)」だ。 丸みを帯びた流線型デザインが魅力的な一台だ。 [SANYO PH-Z50] 独立ウーハーとCDデッキ、ダブルカセットデッキを搭載するものの、バブルラジカセ最盛期ほどに機能は盛られていない。機能的、デザイン的に好感の持てる機種だ。■主な故障と原因CD再生不可 → CD光ピックアップレンズの汚れ■修理作業 筐体の分解から始まるのだが、ねじ位置が深く、手持ちの長柄ドライバーに延長ソケットを取り付け、ようやく届いた。ねじ頭溝にドライバー先端を合わせるのに一苦労だった。 内部は埃も少なく、きれいな状態。使用頻度も少なく、保管状態も良かったのだろう。半田付け劣化も少なく、状態は良好。 電子部品には標準グレード品が使用されて、保守交換性も良さそうだ。 機能が少ない分、配線コード数も少なめだが、でもやっぱり多い。バブルラジカセの証といったところか。 CD光ピックアップには、「SANYO SF-90」が使用されていた。互換品や再生品を含め、国内での流通が確認できないパーツだ。CDレンズとメカのクリーニングで無事に復旧。 カセットデッキ部は、1モーターで2台を駆動する廉価仕様。ゴムベルトの劣化も無く、メカクリーニングと調整でOK。 ウーハーが黒い箱に収められている。分解すると立派なユニットがあった。ウレタンエッジだが、環境影響が少ない位置にあるためか、劣化はまったく無い。念のため保護材を塗布。 メインのフルレンジスピーカーは、少々力不足の印象。こちらは布エッジを使用しているため、劣化は認められない。 全てを組み戻して、修理完了。無音時の定常ノイズと機能切替えノイズが若干耳に障るが、使用上問題ない程度だ。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年01月28日
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今回の修理は、「SANYO PH-PR910 WカセットCDラジカセ(発売日:1992年)」だ。 同社のPrimaire(プリミエール)シリーズの一台で、イルミネーションが印象的だ。同年の発売には、兄弟機のPH-PR810がある。[三洋電機 PH-PR910 WカセットCDラジカセ]■主な不具合症状と原因CD再生に限り、スピーカーとヘッドホンともに右出力が無い → ハンダ付部の経年劣化一部操作ボタンが誤動作する → 押下式スイッチの経年劣化■修理 分解開始。 主制御基板のハンダ付劣化部を多数補修。CD制御基板を接続するコネクタのハンダ付部劣化が主原因だ。 主基板とアンプ基板を跨ぐ配線のハンダ付劣化部を補修。 アンプ基板のハンダ付劣化部を多数補修。 表示・操作基板に実装されている故障した押下式スイッチを交換。 因みにCD光ピックアップは、同社の「SANYO製 SF-P1(13PIN)」 が搭載されていた。これは互換品を含め、ほぼ入手不可な現状となっている。 その他多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。 ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2018年05月23日
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今回の修理は、「Panasonic RQ-SX70F 携帯カセットレコーダー(発売日:1996年7月)」だ。FM/AMラジオチューナー、カセットテープへの録音機能を搭載。しかも、ガム型充電池とアルカリ乾電池を併用することで、連続再生36時間、マイク入力での連続録音20時間を実現した一台だ。 [Panasonic RQ-SX70F 携帯カセットレコーダー][乾電池ケース(RFA0617-H)を装着した状態で撮影] 因みにFM/AMラジオチューナーの感度と機能が優れる。 AMはフェライトバーアンテナを内蔵。FMはヘッドホンコードをアンテナとして兼用する。また、オートエリアバンクを装備するため、地域番号(大阪圏24、東京圏11など)を選択するだけで、放送局がプリセットされる。更にラジオ放送のテープ録音も可能だ。アルカリ乾電池で29時間ラジオ受信可能とのことだ。 さて、当該機は 「モーター音はすれど不動」 ということで修理のご依頼をいただいた。■主な故障と原因 TAPE巻き取り不良 → 「ギア押えバネ保持部品」の劣化破損(亀裂)TAPE走行不可(モーター音あり) → ゴムベルト(2種)の劣化TAPE再生が不安定 → ピンチローラーの若干の劣化■修理 修理に必要な交換部品の大半がメーカー供給終了となっているため、部品の流用や補修、製作が必要となる。 本機種は、1995年9月以降の発売モデルなので、AR10系メカを搭載している。 キャビネットを取外して直ぐに、このメカ特有の「ギア押えバネ保持部品(黒色のワッシャー状の部品)の劣化破損(亀裂)」を確認した。[黒色ワッシャー状部品)の亀裂(補修前)] メーカーの部品割り当てすらない部品で、補修も困難なことから、従来は中古機から良品を探して交換修理していた。 今回、補修に 「耐振動性瞬間接着剤」を試したところ、良好な結果を得た。補修自体も比較的容易だ。 従来、一般の瞬間接着剤では、連続再生テストで接着箇所が剥がれてしまったり、不要な箇所まで接着されたりと言うことがあったため、この手の補修方法は見送ってきた経緯があった。 しかし、今後は、この補修方法を主に採用する予定だ。[黒色ワッシャー状部品)の亀裂(補修後)] 主基板を取り除き、劣化したゴムベルト2種を確認。この部品もメーカー供給が終了している。 [劣化したゴムベルト2種] SONYのカセットウォークマン修理と同様に、代替ベルトをモビロンコードで製作・交換した。ただし、同材料の「寸法精度」と輪状にした際の「継ぎ目」により、再生音のふら付きが、純正ベルトよりも若干大きいことを許容する必要がある。 [代替ベルトをモビロンコードで製作・交換] ピンチローラーも劣化し易い部品だ。今回もメーカーから純正部品「ピンチローラー+アーム」を取り寄せて交換した。ただし、この注文でメーカー在庫が無くなったとのこと。 残念。 TAPE再生スピードを調整。アジマスは調整機構を装備しないため、許容範囲であることのみを確認。 他多数の修理を行い、各部調整を実施。エージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★【オークション】整備済みラジカセ・ミニコンポ★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2015年06月17日
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今回の修理は、「SHARP SD-FX10 MDラジカセ(発売日:2003/10/6)」だ。当時流行した1ビットデジタルアンプを搭載した、Auvi(アウビィ)シリーズの一台だ。 [SHARP SD-FX10] このシャープの1ビットデジタルアンプは、△Σ1ビットデジタルアンプと称している。近所迷惑にならない程度の音量でも、音の解像度が高く、透明感のある音が個人的に気に入っている。 ■主な故障と原因CD再生不可 → CD光ピックアップの故障■修理 従来主流のアナログアンプからデジタルアンプに変更したことで、小型化を実現している。内部もすっきりとした構造だ。 CD光ピックアップに発光がない。これを交換することで復旧。 CD光ピックアップは、「SANYO SF-P101N」だ。 MDピックアップは「SHARP LHPM312S」、ATRAC ICは「SHARP LR37816A」だ。 各部クリーニングをし、組戻して無事に復旧。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、ここをクリック!☆
2013年06月28日
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今回の修理は、「DENON D-MG55DV DVD/MDミニコンポ(発売日:2005/11)」だ。 バーチャルサラウンド技術を採用し、別売製品の接続で2.1ch/5.1chサラウンドシステムに発展可能。DVD再生からMD録音まで対応した、コスパの高い製品だ。 [DENON D-MG55DV DVD/MDミニコンポ]■主な故障と原因CD再生不可 → トラッキング用ピンオンギアの空転MD録音不可 → MD検出スイッチ接点劣化■修理 デノンやオンキョーは、音へのこだわりが実装にも現われているのか、往々にして分解に頭を使うことが多い。この機種も上下左右に電子基板を配し、限られた空間に数多くの電子部品を配置している。 分解してすぐに半田付けの劣化が目に飛び込んできた。どの基板にも同様の劣化が確認された。確認できる限りの半田付け劣化を補修した。 DVD/CDドライブに辿り着くには、全ての電子基板の取り外しが必要だ。DVD/CDは、TOC(目次情報)は読み込むものの、演奏に至らない症状。 よくよく確認すると、トラッキング用のピニオンギアが空転していた(初めての経験)。取り付けミスのようだ。回転軸の奥まで押し込むことで復旧した。 CD/DVDドライブユニットは、韓国の「RMC社製 RL-S87」だ。 ピックアップは恐らく「SANYO SF-HD62?」と思われる。 MDはドライブごとシャープ製。ピックアップは「SHARP HPM312S」 、ATRAC ICは「SHARP LR37816A」だ。 MD録音不可の原因は、「PROTECTED」が表示されることから、MD検出スイッチの接点劣化と推測。接点復活材の塗布で復旧を確認した。 その他各部のクリーニング、組戻し、点検。動作確認と修理後のエージングを実施し、作業完了。--- 分解清掃修理した や や を出品中 ---★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、ここをクリック!☆
2013年11月17日
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今回の修理は、「SHARP SD-FX20-AL MDラジカセ(2004年発売)」だ。乾電池駆動も可能としながら、1ビットデジタルアンプを搭載し、クリアな高解像度音質を実現したモデルだ。因みにこのブルー系カラーは、 限定モデルだ。[SHARP SD-FX20-AL MDラジカセ]■主な故障と原因CD再生不可 → CD光ピックアップの劣化故障 表示部バックライト不点灯 → LEDの劣化故障■修理作業 この機種は何度か修理をした経験がある。いずれもCD再生不可の故障だった。今回も同様の症状。 CD光ピックアップ(SANYO SF-P101N)から、レーザー光がまったく照射されない(裸眼直視危険)。ユニット交換で復旧。 バックライトはLEDの玉切れと劣化による光量低下が原因だった。この機種のバックライトLEDは、オレンジ色が3個使用されているのだが、この限定モデルは白色2個青1個だ。 手持ちのLEDは電気的性能が異なるため、生きていた青1個も含めて交換した。因みにこのLEDをSHARPから純正保守部品として調達すると、1個600円(交換工賃別)である。
2012年02月25日
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今回の修理は、「AIWA CSD-EL300 CDラジカセ(発売日:2000/5/1)」だ。 過去にも修理事例を紹介した一台だ。 [アイワ CSD-EL300]■主な故障と原因突然、電源が入らなくなった → 電源トランスの故障■修理 点検したところ、確かに電源が入らない。 分解し、電源周りを点検。 本体のACソケット側に付帯する、ACプラグ挿入検出スイッチ(リードスイッチ)に異常はない。 しかし、電源トランスの二次側に出力がない。また、一次側コイルの導通もない。 本機種は乾電池による直流電源でも利用できるため、テスト用電源を用いて直流12Vを印加すると、電源ONを確認できた。 以上から、故障原因は、主電源トランスの故障(一次側コイル内断線)と推定。同仕様の新品トランスの入手が困難なことから、同型中古機を入手し、この部品を移植することにした。 同トランスを付帯基板ごと移植交換したところ、無事に回復を確認した。 その他にも多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2017年04月04日
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調子の悪かったキッチンの「INAX SF-B442SX シングルレバー混合水栓(2002年設置)」 を交換することにした。やはり10年程度が寿命のようだ。[調子の悪かった既設のINAX SF-B442SX シングルレバー混合水栓] 水栓の類は、取り外しの方が困難を伴うようだ。水道水中のカルシウム分などが、水栓のあらゆる隙間で固着し、取り外しを困難にしているからだ。インターネット検索で先達の経験を学習し、何とか取り外すことができた(感謝)が、全作業1.5時間の内、1時間は取り外しに要した。 この機種は、下部のリングを回すとねじが現れる。固着対策として、「呉工業 5-56」を隙間から含侵し、打撃振動を与えた。 水道系のナットは大きいため、その脱着には配管レンチ(モーターレンチ、パイプレンチの類)が必要となるので、事前に準備が必要だ。 新しい「TOTO 台所用 シングルレバー混合栓 TKGG31EB」を設置する。シンプルで使いやすく、価格も手ごろで、まったく不満がない。定価は42,300円(税別)だが、15,000円程で入手できた。 取付は、付属の説明書と不明な個所はインターネットで確認すれば難しくはないが、水漏れを避けるため、慎重に作業を行った。 10年も経つと細部が改善され、格段に施工しやすくなっている。 無事に取り換え完了。水はねしにくい泡まつシャワー「ミクロソフト」が妻にも好評だ。 説明書には、設計寿命は10年程度、定期メンテナンスの実施が記載されていた。次の交換は、10年後の2026年頃だ。 余談 旧水栓のヘッドパーツを交換しようと入手したものの、固着により分解できず、今回の水栓交換に至った。
2016年10月11日
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今回の修理は、「KENWOOD MDX-J3 MDラジカセ(発売日:2001年10月)」。過去にも紹介した一台だ。 株式会社ケンウッドは、日本ビクター株式会社と経営統合し、現在では、株式会社JVCケンウッドとなっている。なお、「ケンウッド(KENWOOD)」の名称は、同社の商品ブランドの一つとして位置づけられるに至っている(出典)。[KENWOOD MDX-J3] ■主な故障と原因CD再生不可 → CD光ピックアップ及びCDメカの劣化TAPEの早送り・巻戻し不可 → ゴムベルト劣化操作ボタンの大半が誤動作する → 押下式スイッチの劣化電気二重層コンデンサの劣化■修理 不具合症状の再現確認の後、分解を開始。 本体でのボタン操作が困難なため、まずは押下式スイッチを全交換した。 CD光ピックアップは、「SONY KSS-213C」。プラスチック製歯車にも素材劣化が確認されたため、CDトラバースメカごと交換(KSM-213CDM(写真左)→KSM-213CDP(写真右))した。同シャーシ仕様が若干異なるが、設置上・使用上の問題はない。 TAPEはゴムベルト2本のうち、1本が劣化。 これをバンコード(赤色)で自製したベルトで交換して回復。 主基板のハンダ付劣化部を補修。 劣化した電気二重層コンデンサを交換。 その他にも多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2017年03月25日
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今回の修理は、「SHARP UX-T7CL FAXコードレス電話機(1996年3月発売) 」だ。かれこれ17年間も、故障知らずで頑張ってくれている我家のFAXコードレス電話機だ。[SHARP UX-T7CL FAXコードレス電話機] ■主な故障と原因 送信原稿に縦筋が何本も入ってしまう → 原稿読み取り部(スキャナ部)の汚れ ■修理 子どもの成長とともに行事が増え、FAXを使うことも多くなったため、原稿読み取り部(スキャナ部)にごみや汚れが付いてしまう事も多くなった。 スキャナ部が、何とか手の入る箇所にあったので、都度汚れを拭き取っていたのだが、ついに取りきれなくなってしまった。 ここまで分解して表側に返すと、ボタン操作部を取外すことができる。 細長い黒棒状のスキャナ部を取外して確認すると、 やはり硬い黒い点々(インクなど)で所々汚れていた。無水アルコールでしっかりとクリーニング。 せっかく分解したので、各部を点検・清掃。 電源基板が電源用ICの発熱で変色していた。動作時最大110W、待機時5Wの電力を常時消費するので、17年間も電源を入れっぱなしにしていれば、このようなるだろう。そろそろ買い替えるた方が良さそうだ。 ともあれ、無事に復旧した。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、ここをクリック!☆
2013年11月02日
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今回の修理は、「SHARP MD-F230 MDラジカセ(発売日:2002/9/25)」だ。MDLPと音楽用CD-R/CD-RWの再生に対応した「MD studio(エムディースタジオ)」シリーズの一台だ。 [SHARP MD-F230 MDラジカセ]■主な故障と原因CD再生不良 →CDレンズ曇り■修理 この年代になると配線数がぐっと少なくなり、分解・組み立てもやり易い。 この個体は、内部への粉塵侵入が少なく、良い環境で使用されていたようだ。 CD光ピックアップは、「SHARP製 HPC-3LX」 だ。CDレンズが曇っていただけで、クリーニングで無事に復旧。 メカをクリーニング。 MDはユニットごとSHARP製だ。MD光ピックアップが「HPM312S」、ATRAC ICが「LR37816A」だった。 こちらもレンズ、磁気ヘッド、メカをクリーニング。 筐体や各部も分解・洗浄。組み上げて修理完了だ。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセとミニコンポ修理のご相談は、ここをクリック!☆
2013年01月15日
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今回の修理は、「ソニー ZS-M35 MDラジカセ(発売日:1999/10/21)」だ。4色のカラーに加え、光る“イルミネーションLED”を採用するなど、ファッション性を強く意識したデザインだ。 なお、ZS-M3xシリーズは、「ZS-M35 (発売日:1999/10/21) → ZS-M30 (発売日:2000/10/21) → ZS-M37 (発売日:2000/11/21)」の順に発売されていた。過去に紹介したZS-M37の記事では、順序を間違えて記載していたので訂正したい。 [SONY ZS-M35 MDラジカセ]■主な故障と原因 CD再生不可 → CD光ピックアップのレンズ汚れ 電解コンデンサの故障上面の操作ボタンが誤動作 → 押下式スイッチの劣化■修理 CD再生不可は、レンズをクリーニングすることで復旧を確認。 主基板を中心にハンダ付け部の劣化が多数確認された。シールド板も取外して点検し、ハンダ付け部の劣化を全て補修。 この年代の機種に搭載された海外製電解コンデンサは、経験的に故障が多いようだ。 防爆弁が動作したものは一見して故障と判断できるが、今回は無い。しかし、外見に異常はないが、点検してみると、容量が許容誤差以下に低下したもの、逆にこれを超過したものを主基板で確認。結果、100μF×3個と470μF×1個を交換した。 CD制御基板は、 ハンダ付け部の劣化を補修。 CD光ピックアップは、「SONY KSS-213C」だ。トラバースメカのオーバーホールを実施。 TUNER基板も、 ハンダ付け部の劣化を補修。 MDピックアップは「SONY KMS-260B」、ATRAC ICは「SONY CXD2654R」だ。 上面の操作ボタン誤動作の原因は、押下式スイッチの劣化。これを交換修理(写真忘れ)。 他多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★【オークション】整備済みラジカセ・ミニコンポ★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2016年02月18日
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今回の修理は、「KENWOOD DP-7PRO CDプレーヤー(発売日:1997/09/30)」だ。ミニコンポ「PRO-7」シリーズのCDデッキだ。 当時、同社ミニコンポのフラッグシップシリーズで、同デッキは30,000円(税別)、セット定価は96,000円(税別)となっている。弟分シリーズにSE-7がある(リンク先は諏訪公房さん)。[ケンウッド DP-7PRO CDプレーヤー]■主な故障と原因CDトレー開かず → ゴムベルト劣化CD再生不可 → CD光ピックアップ劣化CDトラバース歯車の亀裂破損 → 同歯車の経年劣化ハンダ付け部の劣化■修理 ひとしきりの点検と清掃を終え、分解に着手。ミニコンポは、機能ごとにデッキ1台にまとめられているため、分解は容易だ。 まずはCDローディングベルトを交換し、トレーの開閉回復を確認。 CDを認識しなかったり、再生が非常に不安定なため、 CD光ピックアップ(SONY KSS-213C)を交換。暫定再生を確認するも、音とび発生を確認。 CDトラバースメカを分解・清掃。 歯車への粉塵侵入以外にも、歯車自体の亀裂破損を確認。経年によるストレスクラックだ。現状、亀裂は歯に達していないため、音とびの直接的な原因には至っていないと思われる。 最近、この手の劣化故障が増加してきた。 早晩亀裂が歯に達して音とびの原因になると推定できるため、今時点で交換を実施。 本機種は、底面に着脱式の開口部が設けてあり、CDの点検・調整が容易になっている。 その他にも多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2016年09月06日
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今回の修理は、「Victor UX-E1 CD/カセットミニコンポ(発売日:1995/8/21)」だ。 小型でキュービックなユニット筐体とツインドライブウーハースピーカーが特徴の一台だ。また、小型・薄型・軽量・高効率・極低ノイズ等が特徴のRコアトランスを電源部に採用、高出力もサポート、高音質をうたっており、同シリーズのコンセプトとなっている。 同シリーズは、部屋に設置しておくだけでもインテリアとしてその存在が様になる。今日(2018年)にあっては、新たに入手し難い質感・品質である。[ビクターUX-E1 CD/カセットミニコンポ。スピーカーの設置が(メーカー指定の)左右逆である。][CD/チューナーユニット:UX-RLE1、カセットユニット:UX-RAE1、スピーカー:UX-B1014、リモコン:RM-RXUE1] 同シリーズの後続に「UX-E3」「UX-MD1」がある。■主な不具合症状と原因カセットテープの早送りと巻戻しができな → ゴムベルトの劣化MDのディスクが排出できない → ゴムベルトの劣化■修理 TAPEメカは、本体上面に設置されている。 下記写真の左側はカセットTAPEブロック、右側はRトランスコア(「VTP09D2-12J」のラベルが貼付)だ。 TAPE不動の原因は、ゴムベルト2本の経年劣化(軟化・破断)だ。 同TAPEメカを分解する。 同ゴムベルトの走行経路を採寸。バンコードで代替品を製作し、これらを交換してTAPEの回復を確認。 続いてCD/チューナーユニットを分解。 CD光ピックアップは「Victor(JCV) OPITMA-6S」。CDレンズやCDトラバースメカをオーバーホールしてCDの回復を確認。 ハンダ付部の補修やその他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。 ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2018年12月09日
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今回の修理は、MDラジカセ「AIWA MR-X3(2001年製)」だ。カセットテープとMDが動作せず、FMアンテナが折れ、CDは再生すると音とびすると言う多重苦状態だ。 [整備前のMDラジカセ「AIWA MR-X3」] サッと外装の汚れを拭き取り、故障箇所と修理可不可の当たりを付けるため、まずは分解。 [分解中のラジカセ] ラジカセの分解には、穴の奥にあるねじを外すために長いドライバーが必要だ。 [伸びて外れたカセットテープレコーダーのゴムベルト] カセットテープが動作しない原因は、ゴムベルトが伸びて外れていたためだった。 [液漏れした電解コンデンサ(中央水色)] 主基板の大型電解コンデンサに液漏れした後があったので、交換が必要だ。 [CDユニットを取り外して整備] CDユニットは問題ないので清掃のみでOK。 [MDユニットを取り外して整備] MDユニットもメカ故障はない。クリーニングとグリスアップを行う。 [カセットのゴムベルトを交換(橙色)] カセットのゴムベルトを新しいものと交換する。バンコードと言う好きな長さで切って繋げて使うものを使用した。[液漏れしたコンデンサを同等品と交換] 液漏れした電解コンデンサは、同容量のものと交換。[前面パネルのネット部を再塗装] 筐体はきれいに洗浄。錆や塗装剥げの合った前面パネルのネット部は再塗装した。マスキング作業と塗料の乾燥に時間がかかる。 後日組み上げた。が、カセットテープがピクリとも動かない。再び分解して確認すると、 カセットテープ駆動モーターのリード線が断線していた。組み立て時に切ってしまったようだ。 リード線を剥き直し、ハンダ付けする。 [カセットテープ駆動モーターのリード線が断線] 分解、組み上げを行うと、この手のトラブルがまま発生する。トラブル原因が分からず、そのままお蔵入りすることもある。 さて、再び組み直して完成だ。後日専用リモコンも入手できたので、2ヶ月ほど我が家で活躍してもらった。[整備が完了したMDラジカセ「AIWA MR-X3」] --- 趣味で修理した中古オーディオを中心に出品 ---★京とんびの気まぐれオークション★(^_^)/ あの頃の懐かしいコンポを復活 (^o^)/追記 分解や修理は、危険のないように注意し、 自己責任で行ってください。また、分解や修理をするとメーカー保証や修理が効かなくなる場合があることにも留意し、あくまでも自己責任で行ってください。
2010年11月20日
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息子がデジカメで懸命にミニカーを撮影していた。聞くと自分でペーパークラフトを作りたいそうだ。 苦戦していたので、三脚を使うこととカメラをマニュアルモードにすることをアドバイス。[撮影中のミニカー] 撮影した画像をパソコンで一緒切り貼りし、展開図を作成。[自作ペーパークラフトの展開図] で、組み立てて完成したのがこれ。 [組み上がった自作ペーパークラフト] 今回は、自分で考えたことができるかどうかのテストとのこと。本人はうまく言ったとご満悦の様子だった。 いつもはインターネットでダウンロードした鉄道や車のペーパークラフトを作っていたが、少しステップアップしたくなったようだ。 これに限らず、できた作品は、玄関の展示コーナー?に展示することになっている。次々と仲間が増えそうな予感だ。追記 ペーパークラフト展開図作成ソフトなるものもある。
2010年08月31日
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今回の修理は、SONY "CFD-400" と SHARP "FX-1000"だ。どちらも往年のバブルラジカセだ。[SONY "CFD-400" (1990年製)レストア済み][SHARP "FX-1000"(1991年製)レストア済み] 今まで、あまりバブルラジカセを修理してこなかった。なぜなら、機能やボタンが多く、構造が複雑、修理作業に期間を要する割には修理断念の確率が高く、修理の「ワクワク感」と修理できた時の「達成感」を同時に享受しにくいためだ。また、次の楽しそうな故障機に取り掛かれないと言うのも、フラストレーションが溜まっていけない。 などと思っていたのだが、過去に落札頂いた方から、バブルラジカセの修理の依頼が舞い込んだ。修理代も頂けるとのこと。故障機入手の費用を掛けずに修理を楽しめるのは「ワクワク×2」だ。お住まいも近かったので、万一の際にも対処できるので、お引き受けすることにした。 そこで、依頼の修理品に粗相があってはいけないという事で、 デットストックしていた標記のバブルラジカセ2台を修理し、ウォーミングアップしようと考えた次第だ。 結果は、どちらもレストアを完了できた。(^_^)v SONY "CFD-400" は年を越すまでにレストアが完了。気分良く年を越せた。 一方、SHARP "FX-1000"は年始早々から着手した。もちろん故障品だが、程度が良かったので、修理完了までそうは時間がかからないだろうと高をくくっていたのだが、これが大誤算だった。 レストア完了までに、述べ5日は費やしただろうか。修理・清掃するには、分解・組立を何度か行うのだが、その度に異なる不具合が発生してしまったのだ。一時は断念しようかと思ったほどに故障が多発した。 全ての原因は共通で、電子基板の半田にクラック(半田の剥がれ)が新たに発生したためだ。内部のパーツをはずすためにコード類やコネクタ類をはずすのだが、このとき電子基板に力(応力)が加わる。この応力で経年劣化した半田に新たなクラックが発生したのだ。特にコネクタや入出力端子回りの半田で発生。 結局、レストアを完了させるために、200箇所余りも半田修正を行う羽目になり、かなりヘビーなウォーミングアップとなってしまった。(^_^; ただし、両機とも良い状態にレストアは完了した。 さて、修理依頼品が届いたので、この週末でレストアを行う予定だ。因みに機種は、「SONY "CFD-700"」。初めての機種なので、楽しみだ。--- 分解清掃&修理したラジカセやコンポを出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★あの頃のカセットやCDを もう一度ラジカセで、コンポで聞く 懐かしい音楽とともに 過ぎし日々が甦る ♪~(-_-).o○
2011年01月14日
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床下用断熱材の設置効果の高さに気分を良くしたので、屋根裏にも断熱材を追加設置してみました(^_^;。 何の脈絡も無く追加設置した訳ではなく、 2階各室の室温保持と夏場に熱気がこもることへの対策です。参考にしたのは「住まいの水先案内人」です。自宅をDIYする時には、いつもこのサイトで勉強させていただいています。今回は「絶対お勧め。住まいの高断熱化」のページを参考にしました。(1)設計条件・仕様 私の住む京都市は、建築上の「断熱区分がIV地区」と決められています。IV地区の場合、 選択すべき屋根裏用の断熱材の厚さは(密度10K/立米のグラスウールで)、現行の次世代省エネルギー仕様では「200mm」と決まっているようです(一世代前の省エネルギー仕様では「90mm」)。 既に密度10Kで厚さが50mmのグラスウールが申し訳程度に設置されていますので、これをそのまま残し、この上に追加する形で断熱材を設置しました。[天井裏に既設の密度10K 50mm厚のグラスウール断熱材] 今回も断熱材の材質は、入手性と施工性、費用対効果を考慮し、「グラスウール」を選択しました。購入したのは次の製品です。密度24Kと同等の断熱性能!高性能グラスウール「マットエースHG」75mm厚×470mm×2740mm 現行の次世代省エネルギー仕様には及ばないものの、一世代前の省エネルギー仕様の値を上回る計算です。(2)施工設計 今回は設計が簡単でした。単純に天井裏に敷き詰めるだけなので、天井裏の面積を実測し、既設の断熱材と同じ向きで設置していくだけです。(3)作業準備(装備) グラスウールを取り扱うと細かなガラス繊維が飛散するため、必要な装備を装着します。防塵マスク、防塵ゴーグル、ゴム製作業手袋、ナイロン製の上着とズボン(雨合羽でOK)、帽子(手拭を巻く)を着用しました。 東洋 防塵マスク替フィルター NO.1510 3枚入 【ゴーグル・メガネ】くもらない防塵ゴーグル G2001-G2(4) 設置テスト:今回は省略。 (5)プレカット:今回は省略。 (6)設置 今回は簡単なので、ぶっつけ本番で施工です。下記のような状態で、メーカーから直送されてきました。1パッは約17kgありました。 [届いたグラスウール断熱材] これを担いで屋根裏まで運び上げ、開梱すると「ぶわぁ」とグラスウールが膨れ上がります。[開梱したグラスウール] 天井を踏み抜かないように注意しながら、一枚ずつ隅々まで隙間無く丁寧に敷き詰めていきます。奥の方は長い棒を使いました。[グラスウール設置中] 壁面へは、ハンドタッカーを使用して固定しました。 [屋根裏収納庫の壁面へのグラスウールの設置状態] サクサクと作業は進み、なんと3時間で完成しました。床下に設置したときと比べてなんと楽なことか。[屋根裏への追加設置が完了したグラスウール](効果) 床下用断熱材の時ほど効果が実感できていません。ガスファンヒーターを点ける回数が減った気もしますが...来年の夏の凌ぎ易さに期待したいと思います。 以上(追記) 夏場の屋根裏はとても暑くて、作業なんてできものではありません。先の6月に実施した「ネットワーク系を屋根裏に集中化」作業でさえ、厚くて汗だくでした。なのでこの手の作業は冬場が良いですね(^_^)v。
2009年12月12日
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今回の修理は、「SONY ZS-D55 CDラジカセ(2000年発売)」だ。CDバーティカルローディング機構により、奥行き約18cmと薄型なボディを実現した一台だ。[SONY ZS-D55 CDラジカセ]■主な故障と原因CDトレー開閉不可 → ゴムベルトの劣化CD再生不可 → CD光ピックアップ交換■修理作業 CDバーティカルローディング機構に類した機構を有する機種の場合、メーカーを問わずCDピックアップはCDウォークマン(携帯CDプレーヤー)と共通の小型軽薄の物を使用している(この機種はDAX-11)。 電気的調整で復旧したので、しばらく自宅で使用していたが、1年程で再びCDを再生しなくなってしまった。こうなるとCD光ピックアップの交換しかない。MDが使用できないと家族から苦情もあったため、修理して手放すことにした。 ということで、手元にあったCDウォークマンから、同形式のものを移植したところ、無事に復旧。 カセットテープ部も特に問題ない。ゴムベルトの劣化もなく、調整のみでOK。リモコンが、電池の液漏により基板が腐食していたので、これを修理して終了。 MDを使用しないのであれば、十分に活用できる。ご多分に漏れず、最近のラジカセより音が良いことは言うまでもない。
2011年12月10日
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今回の修理は、「SONY TA-F333ESR プリメインアンプ(1988年製)」だ。電源部やヒートシンクにチューニングを施すことで完成度を高めたプリメインアンプと言うことだ。アンプ入門機ではあるが、バランスも良く価格も手ごろで、中古機でも人気があるようだ。 [修理の完了したSONY TA-F333ESR プリメインアンプ] アンプ修理は敷居が高くこれまで敬遠していた。電気工学の知識と測定機器がないと原因特定と調整ができないためだ。しかも、大きくて非常に重い。この機種でなんと21kg以上もある。 しかし、今回入手をきっかけにダメ元で挑戦してみた。■主な故障状況と原因セレクターやボリューム操作でガリガリ音がする(スイッチ類接点劣化)入出力できない端子がある(半田クラック)スピーカー出力が不安定(リレー接点劣化) 耳で聞く限り、上記以外の不具合はないようだ。オシロスコープで波形を測定すれば、耳では検出できない乱れを確認できるようだが、所持していないものは仕方がない。 と言うことで、いつもと変わらない作業内容で済ますことにした。早速分解。 外装の隙間から見えてはいたものの、凄まじい埃の積もり方だ。良い機器を使うからには、相応の定期メーカー保守を行ってやりたいところだ。クリーニングだけでも一苦労だ。 健康にも悪いので、取り急ぎ埃を吸引した。おぉ、思ったよりきれいだ。写真左から電源部(10kg以上の重量)、Aクラス段(12,000μF)とパワー段(24,000μF)用の電解コンデンサーとパワー段基板、ヒートシンク(放熱器)、Aクラス段基板だ。 各ユニットを全て降ろした。各部とも重たいので落下には要注意だ。怪我をすれば元も子もない。 [TA-F333ESRのGシャーシ] 無振動・無共振設計を追及したアコースティカリーチューンドGシャーシ(Acoustically Tuned Gibraltar Chassis)だ。 ごついシャーシだが、思いのほか軽量だ。素材を確認するとアルミ製ではなく、繊維強化炭酸カルシウムだそうだ。クリーニングのため、洗浄・乾燥した。 各ユニットのクリーニングと修理に取り掛かる。 [防振フレームを取り外し、全容を見せた巨大な電解コンデンサー] それにしても巨大なコンデンサーとヒートシンクだ。電源を入れてから使用可能状態になるまで、7秒ほどもかかるのはこいつに電気を貯めているためだろう。 各パーツは、左右対称に配置されており、整然と美しい。基板下部の左右にバイアス電圧調整用の半固定ボリュームが見える。 ヒートシンクを外すと硬質な透明のフィルムがはさまれていた。詳細は不明だが、硬くて脆く薄くはがれるので、雲母のようだ。耐熱性のある絶縁体として使用されていると推測したがどうだろうか? スピーカー切り替え用のリレーだ。密閉型ではないため、簡単にカバーを取り外し、クリーニングすることができた。 次はセレクターだ。接点数は異なるが、合計4つ使用されている。基板から取り外して分解すると、明らかにカーボンが付着し、汚れている。ここまで汚れが酷いと、少々接点復活剤を塗布した程度では復旧しない。丹念に汚れを取り除く。 入出力端子やスピーカー端子、スイッチ類も一つずつ汚れを取り除いた。 入出力端子の幾つかには、半田クラックが確認できた。念のため、各基板も含め主だった100箇所ほどの半田を修正した。 組み上げて動作確認をする。上記の症状は見事解消。ブログに書くとたいした作業に思えないが、実は延べ5日も要している。 修理も完了して気分も良いはずなのだが、なんとなく不満が残る。やはりオシロスコープで波形を見ながら調整できないことが不満なのだ。 どうやらアンプ修理は、再び敬遠ということになりそうだ。--- 分解清掃&修理したラジカセやコンポを出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★あの頃のカセットやCDを もう一度ラジカセで、コンポで聞く 懐かしい音楽とともに 過ぎし日々が甦る ♪~(-_-).o○
2011年04月25日
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今回の修理は、「SANYO U4-W26 ラジカセ(発売日:不詳、内部基板に'91/8の印字)」だ。1980年台のTVコマーシャル「♫三洋~おしゃれなテレコ~♫ U4」のキャッチコピーで一世を風靡したラジカセ「U4」を型番に冠した一台だ。 [SANYO U4-W26 ラジカセ] 普及価格帯の機種だが、Wデッキに倍速録音やサラウンド再生など、充実した機能を装備している。 ■主な故障と原因 電池BOXの汚れ → 乾電池の液漏れ跡スピーカー保護のパンチングメタルに凹みと塗装はげ ■修理 機能的な故障は特になし。ボリューム類のガリ音もなし。やはり普及価格帯の機種は長持ちするのようだ。 今回は、オーバーホールによる点検・クリーニング・グリスアップが主作業となる。 内部には、経年相応の粉塵が堆積。 テープ部も特に問題なし。 2ウェイ4スピーカを搭載。いずれもサンヨー製だ。 ゴムベルトも交換の必要が無い。 テープスピードとアジマスを調整。 スピーカー保護のパンチグメタルを板金修正し、再塗装を実施。 その他各部のクリーニング、組戻し、点検。動作確認と修理後のエージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、ここをクリック!☆
2013年10月27日
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今回の修理は、「SONY ZS-7 "ソナホーク" CDラジカセ(発売日:1991年、69,800円)」だ。過去に紹介した同時期に発売の「ZS-5(54,800円)」の上位機種だ。ZS-5では別売だった「ジャイロステージ SWV-1(11,000円)」が、ZS-7では標準装備されている。 [SONY ZS-7 CDラジカセ] 当該機は、CDとW-TAPE、リモコンが機能せず、ジャイロステージは異音がする、とのことで修理の依頼をいただいたものだ。 ■主な故障と原因 CD認識せず、再生等も不可 → CD制御基板故障:電子部品故障(コンデンサ故障(16個)、トランジスタ2個)、CD光ピックアップの劣化CDトレー開閉不良 → ゴムベルトの劣化TAPE-A/Bとも一切の動作不可→ ゴムベルトの劣化無音時の定常雑音が多い → 各部電源系のコンデンサ故障(9個)リモコン操作不可 → コンデンサ故障(1個)ジャイロステージの異音 →モーター劣化(2個)、コンデンサ故障(1個)、タクタイルスイッチ(4個)■修理 かなり重症な状態。結果的に原因の大半は、電解コンデンサの故障であった。 まずは点検のうえ分解し、一見して液漏れ故障と判別できる電解コンデンサを複数交換。これらは、いずれもルビコン(Rubycon)社のYKシリーズだった。 もしやと考え、使用されている他のYKシリーズを取り外して点検したところ、容量の大小に関わらず全てが故障と判明。同社のCEシリーズも使用されていたが、こちらに問題はなかった。 よって、YKシリーズ故障と判断し、電源基板、音響基板、ジャイロステージ基板で使用されていた同コンデンサ全9個を交換した。 これにより無音時の定常雑音は解消し、各部に安定して電源が供給されだした。 時折開閉不良のあったCDトレーは、ゴムベルトが劣化していた。交換して回復。 TAPE-A/Bの動作不可は、ゴムベルトの劣化が原因。 これを交換・調整し、回復。 最難関はCDの不具合。原因は、大きく2つあった。 まず1つは、CD制御基板の故障。表面実装電解コンデンサが液漏れ故障を呈し、同基板と周辺部品の一部を腐食させていた。幸い、故障はしているが腐食のない同型基板の在庫があったため、まずはこの基板と交換した。 しかし、この基板の電解コンデンサも、表面実装タイプを含め、すべて劣化故障していることが判明した。全数(15個)を交換。 加えて、唯一使われていたタンタルコンデンサ(1個)も故障と判明し、これも交換。また、トランジスタ2個も劣化が疑われたため、これらも交換した。 もう一つの原因は、CD光ピックアップ(SONY KSS-240A)の劣化故障。これを互換品に交換・調整し、回復を確認。と簡単に書いたが、この回復に至るまではなかなかに手強く、修理・点検を繰り返す過程で、互換CDピックアップ2個を破損させている。当方の設備と技量では、現状これが修理の限界。 ジャイロステージの異音の原因は、モーター(2個)と判明した。 左右と上下の首振りに、各1個づつ同型のモーター「マブチ(MABUCHI) RF-320CH-12400」が使用されていた。交換したかったが、生憎同型品を入手できなかったため、既存モーターの軸受け部と接点に注油することで異音を軽減し、様子を見ていただくことでご了解を得た。 マブチモーターはその型番から諸元の大枠が判明するが、そこに表記されない細かな仕様違い品が、同じ型番で多数存在する(例:軸長さ)。このため、実際に入手して確認やテストをしないと、思わぬ支障が生じる場合もある。 一方、ジャイロステージの操作ボタンに使われているタクタイルスイッチ(4個)は、劣化が顕著だったため交換した。 リモコンの故障原因は、電解コンデンサ(1個)の故障だった。しかし、リモコンは組み立て後の分解を想定して作られていないため、強制分解すると筐体破損する場合が多い。よって、メーカーと同様に正常な同型リモコンと交換のうえ修理に代えた。 なお、上記のリモコン故障の原因は、この故障リモコンの筐体を一部破壊して基板を取り出し、調査した結果、特定したものである。 その他にも多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2016年09月29日
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今回の修理は、「SONY CFM-104 SPORTS(海外仕様)ラジカセ(発売日:1993年)」だ。日本国内では発売されていなかったようで、検索しても日本語の情報はあまりヒットしない。 仕様はFM(87.6-108MHz)/AM(530-1710kHz)ラジオとカセットテープ(モノラル録再、自動リバース無し)、防滴構造、内臓マイク、単体スピーカー等とシンプルだが、ハンドルを有し軽量で可搬性に優れる。付属のACアダプタまたは単二型乾電池4本で動作する。[SONY CFM-104 SPORTS(海外仕様)ラジカセ][付属ACアダプタ:AC-104]■主な不具合症状と原因カセットテープの巻戻し・早送りをすると、徐々にテープを巻く勢いが弱まり、途中で止まってしまう → ゴムベルトの劣化■修理 機能がシンプルな分、分解もシンプルだ。 ゴムベルト2本中1本が劣化していたため、これを交換。 ハンダ付劣化の補修やその他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2019年12月25日
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♪ 今回の修理は、「SONY CMT-J3MD MDミニコンポ(発売日:1999/11/10)」だ。シンプルな外観の筐体にCD/MD/カセットテープ/FM/AMを搭載。カセットテープからMDへのメディア移行を目論む途中の一台だ。 ただし、2000年のMDLP (MiniDisc Long-Play mode)規格公開前の設計・製造のため、MDLPには非対応だ。[本体:HCD-J3MD、スピーカー:SS-CJ3MDS、リモコン:RM-SJ373]■主な不具合症状と原因CDトレーが開いたまま閉まらない → 同部ゴムベルトの経年劣化CD光ピックアップの経年劣化TAPEの早送りができない → ゴムベルト及びピンチローラーの経年劣化内臓リチウム充電池の経年劣化■修理 細かな粉塵侵入が顕著。極力除去しつつ分解を進める。不用意に粉塵を残したままにすると、修理後の輸送や再設置の振動によりそれら機器内部を移動・拡散し、思わぬ不具合を招く危険性がある。 これらを予防する観点から機器内部の清掃は、ハンダ付け部の劣化補修と同様、重要な修理作業の一環と位置付けて実施している。 劣化したCDローディングメカユニットのゴムベルトを交換。同ユニットの単体テストでCDトレーの正常な開閉を確認。その後、同ユニットの清掃・注油も実施。 劣化したCD光ピックアップ(SONY KSS-213B)を交換し、CDトラバースメカの清掃・注油を実施。 TAPEのピンチローラーを交換し、磁気ヘッド周りを清掃。 劣化したTAPE系のゴムベルト1本を交換しつつ、プーリー等を清掃。 経年劣化した内臓リチウム充電池を交換。 MDメカブロックの粉塵を除去し、MDレンズと同録音磁気ヘッドも清掃。MD光ピックアップは「SONY KMS-260B」、ATRAC ICは「SONYCXD2654R 」だった。 各電子基板のハンダ付劣化部の補修やその他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2020年02月11日
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