ダビつく5で一生遊ぶ

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2026年02月16日
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カテゴリ: 読書

独裁者の倒し方 暴君たちの実は危うい権力構造 [ マーセル・ディルサス ]

データと歴史に基づく、読みやすく刺激的な独裁研究書として評価が高く、200年分のデータや多様な独裁政権の事例を比較し、「独裁者はどう権力を維持し、どう崩壊するのか」を体系的に説明しています。外交官、ジャーナリスト、反体制派、元スパイ、核専門家など幅広い専門家へのインタビューをもとに書かれており、現実味のある描写が魅力です。

ノンフィクションですので歴史的独裁者が多数紹介され勉強にもなります。ヒトラー、スターリン、毛沢東が三大独裁者ですが、この本で最初に語られるのは

(序ー黄金の銃のパラドックス)
ムアンマル・カダフィ
1969年のクーデターでリビアの実権を握り、2011年に倒れるまで42年間にわたり国家を個人支配した人物です。彼の統治は、部族間の力関係を巧みに操り、忠誠を示す者には資源や地位を与え、反抗の兆しには徹底した暴力で応じるという、典型的なパトロン型の独裁体制でした。国家の制度よりも自身のネットワークを優先し、家族や側近を中心に権力を固めたため、リビアは事実上「カダフィの家業」と化していました。こうした支配構造は、マフィアのドンが“家族”を従えて秩序を保つ姿に重ねられ、海外の政治学者やジャーナリストから「リビアのゴッドファーザー」と形容される理由になっています。彼の統治は恐怖と恩恵の両輪で成り立ち、国家を私物化することで長期政権を維持しましたが、その反動として崩壊後の混乱を深める結果にもつながりました。

(第1章 降りることのできないランニングマシン)
サパルムラト・ニヤゾフ
ソ連崩壊後のトルクメニスタンで絶対的権力を握った独裁者です。1991年に大統領となると、自らを「トルクメン人の父(トルクメンバシ)」と称し、国家の制度や文化を徹底的に自分中心へと作り替えました。都市名や月の名前を家族の名に変更し、巨大な黄金像を建てて太陽の方向へ回転させるなど、極端な個人崇拝を国家レベルで制度化した点が特徴的です。政治的には反対派を排除し、メディアを完全に統制し、選挙は形式的な儀式に過ぎませんでした。また、自著『ルフナーマ』を国民の必読書とし、教育や公務員試験にまで組み込むなど、思想統制も徹底しました。こうした統治は、国家を私物化し、恐怖と忠誠で支配する典型的な個人独裁として国際的に研究対象となっています。

ヌルスルタン・ナザルバエフ
ソ連崩壊後のカザフスタンを約30年にわたり率いた指導者で、その統治は国際的に「権威主義体制」の典型として扱われています。彼は1991年の独立と同時に大統領となり、選挙制度を維持しつつも実質的な競争を排除し、野党やメディアを厳しく制限しました。一方で、豊富な資源を背景に外国投資を呼び込み、経済成長と社会の安定を実現したことで、国際社会からは一定の評価も受けました。2019年に大統領職を退いた後も「国家の指導者(エルバス)」として強い影響力を保持し、首都アスタナが「ヌルスルタン」と改名されるなど、個人崇拝的な側面も見られました。ニヤゾフのような極端な独裁とは異なりますが、長期支配、権力集中、政治的自由の制限という点から、学術的には権威主義的リーダーとして位置づけられています。

などがでてきます。






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最終更新日  2026年02月16日 00時00分09秒
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