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2019.08.08
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カテゴリ: 本・記事より

数年前に図書館で 読んだ本の紹介です

著者のリンダ・ゴールドマンは公立小学校教員でカウンセラー

娘さんの死から悲しみの活動を始め

悲しみのセラピスト・悲しみの教育者と言われています

第1章 子供達の現代の実情と喪失。悲しみの多様化

     それでも人間は特に子供は、非常に恐ろしい体験からでも

     立ち直ることが出来る

第2章 悲しみのプロセスを妨げる神話の数々

   ①悲しみと別離と弔いは同じ経験である  ×

     悲しみは喪失に対する内的な反応です。     弔いは悲しみを受け入れ外に向かって儀式という作業を行うことです

   ②死と魂について大人は子供に即座に説明できる  ×

     はっきり説明できなくても良いのです

     生も死も謎だらけである

   ③悲しみと別離の弔いの経験には段階がある  ×

       ひとが誰一人として同じではないように

       悲しみもまた人それぞれです

   ④大人の悲しみは、身近な人を失った子供には影響がない  ×

       自分が悲しみを表すことを許しましょう

   ⑤大人は 子供を泣かせるような話題は避けるべきである  ×

       子供がその時に感じている悲しみを認めてあげて

       自分の感じるままに感じても良いのだということを教える

   ⑥活発に遊んでいる子供は悲しんではいない   ×

       子どもはいろいろな反応をします その全てを受け入れる

   ⑦赤ちゃんや幼子は、幼いので悲しまない   ×

       赤ん坊でも悲しみを表すことが出来る

   ⑧親・教育者・宗教関係者は喪失や悲しみについて説明できる  ×

       全ての答えを持っている人など一人もいません

   ⑨子供は悲しみを「克服して」次に進む必要がある   ×

       失った人とのつながりを保つ為の方法を見つけさせること

   ⑩子供をお葬式に連れていかないほうがいい   ×

    子供は自分の心に従って、悲しみに取り組む方法を見つけます

       お別れをするというプロセスに加わるために必要です

第3章 悲しみを乗り越える心理学的課題

   ①子供の死に対する理解は成長するにつれて従って変化することがある

   ②子供の発達段階での理解   

2歳~7歳      呪術的で自己中心で因果関係を考える

7歳~12歳     好奇心が出てきて現実的に考える

13歳以上      自分の人生に夢中になれると考える 

   ③死と同時に怒りに取り組む必要があります 

   そうしないと子供の悲しみは続き、青年期に入っても続きます

   ④悲しみの段階があります。 ショック・不信・追求・立ち直り・癒し

   ⑤思い出を作り前へ進むこと  

 理解すること、悲しむこと、思い出づくりをすること、そして前へ進むことは、子どもの喪失・変化・そして「成長のプロセスの 重要な部分を占めます。子供が悲しみに取り組み、乗り越えられるように助けてあげることが出来ます

第4章 悲しみを乗り越える方法  

   ①感情を認めること  怒り・パニック・拒絶・罪悪感・心を閉ざす・ 感情をため込む等がある

   ②悲しみを解決する方法として  全ての年代に応用できるアイデア         物語を作る・文章を書く  手紙を書く・エッセー・絵を描く・家系図を作る

    ③思い出に残す仕事  思い出の箱やアルバムは、子どもが感情や考えを他の人と共有するための重要な手技です 思い出のテーブル、子どもたちが愛した人との繋がりが理解できる意味ある品物を共有する場所の提供

         ④オープンな話し合いの場を持つこと  絵・粘土・音楽などで感情を持続安定する。     参考になる本を揃えるのも良い

     信頼と安心できる雰囲気の中で、会話できるような関係を築くこと

第5章 さよならを言うための準備 

     子供にお別れをする準備をさせましょう

     死について子供と話をしましょう。効果的な方法は、笑ったり、遊んだりの中で、
     その一部に悲しみもあることを知る

     子供とのやりとりの中で注意してほしいこと

      子供の言葉を使う・子供が自分の経験を話すことができるのだと気づくこと・      子供が自分なりの質問をすることを許すこと

      正直に話し合うこと・子供が経験を受け入れるまで、      子どもの話に耳を傾け、様子を見ながら待つこと

      大切な人が亡くなることの事実を子供に説明すること

第6章 教育者の為に

    子供は様々な方法で喪失と悲しみのサインを示します。極端な行動や激しい感情・活動などは、

     外からの介入が必要であることを示す信号です

第7章 地域での助け合い

     親たちはしばしば自分の未解決の悲しみが子供達に与えるとてつもない影響を
     理解していないがために 親への信頼を失うという2次的な喪失を生んでしまします。      私達は、悲しみを「治す」ことなど出来ません。
     私達にできるのは、 悲しみを安心して表現する方法を教えて癒しを助けることだけでしょう

     喪失を経験することによって、人は深まります

     子供の喪失と悲しみの問題を取り扱った本格的な本です

     喪失による子供の悲しみへの現れ方・

     私達大人の子どもへの思い込み

     どうしたら子供が辛い状況を無事に乗り越えることがのか

      “悲しんでもいいんだよ” 

      “ちゃんと見ているよ”

このサインを伝えながら時間をかけて共に癒されましょう

我が家の次男は当時21歳

レスキューで人命救助の仕事をしていました

兄の死をどの様に考えていたのか

大樹が亡くなり2年後

自分が兄の歳を越えたある日

「兄貴はこの歳で亡くなったんだ」と。

男の子は多くを語りませんが

親になった今、

生きることの本当の意味を感じているでしょうね





【中古】子どもの喪失と悲しみを癒すガイド 生きること・失うこと /創元社/リンダ・ゴ-ルドマン (単行本)





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最終更新日  2019.08.08 21:56:41
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