2006年04月03日
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 まず物件を探すにあたって、業者を使うにしても、できるだけ手数料の少ないところがもちろんよいので、外国人向けの物件(短期でも可)を多く扱っているOdysseeというところで希望を登録して、連絡を待ちました。ここは物件が見つかるまで、一定の間隔で物件情報をファックスで連絡してくれ、気に入った物件があればこちらから直接その物件の持ち主に連絡し、アポイントを取って実際に家を見た後、契約が成立すれば、後でこの業者に手数料(契約期間によって異なる)を支払うというシステムになっています。外国人向けが主なので比較的契約期間が限定され(例えば何年何月からいつまでという風に)また短期のもの(例えば6ヶ月とか1年とか)が多いように思われます。また若干相場よりも高い物が多いようです。
 こちらの希望としては、電話・ケーブルテレビ・風呂・トイレを挙げ、家賃は6OOユーロまでを提示しました。そして数日してからその業者からファックスが届きました。必ずしもこちらの条件に合わない物もありましたが、家賃の希望はおおよそ満たしていました。その中から良さそうな物件を一つ見つけだし、連絡して見せてもらうことにしました。 
 その一つ目のアパートは西駅から市電で3つ目の停留所から、歩いて5分ぐらいのところにある物件でした。(場所が特定されないように地名は省略させていただきます。)ここはバスでも行けるのですが、本数が少ないので、バスで行くのはやや不便そうでありました。それから行ってみてわかったのですが、この物件はいわゆるウィーン市の公共住宅(Gemeinde Wohnung)で、住宅棟が5つほどあり、その1つの棟の4階の部屋でした。公共住宅になぜ日本人が住めるのか?と疑問に思いましたが、とりあえず行って話を聞くことにしました。
 ここの住人は、小さな赤ん坊のいる25歳ぐらいの夫婦で、旦那さんはすでにベルリンで住んでいるので、今日会ったのは奥さんだけでしたが、とても感じのよい人でした。年齢は聞きませんでしたが、25歳ぐらいでしょうか。昔日本に来たことがあって、今あるかどうか確かではありませんが、北海道の「グリュック王国」で子供の相手をするバイトをしていたと教えてくれました。夫婦で住むために12月1日にベルリンに引っ越すが、1年後に戻ってくるので、その間1年間貸すということです。どうも家庭の事情はいろいろ複雑なようで、現在旦那さんはベルリンで働いているが、夫婦としてはできればウィーンに住むことを希望している(というより奥さんの希望かな?奥さんはウィーン人)ので、1年以内に旦那さんはオーストリアで職場を探すつもりだということです。ドイツよりオーストリアのほうが失業率が低い(所得も低いが)ので見つかる確率は高いのかもしれません。(オーストリア人に言わせるとやはり景気は悪いと言ってますが。)ですので、貸し主は1年間ベルリンに住むが、市内には貸し主の奥さんのお母さんがいるので、なにかあったら助けてくれると言っていました。
 ここの部屋は46m2で、基本的には2部屋で、1部屋は寝室(ベッドと書棚、タンス、衣服のロッカー、植物)で8畳ぐらい、それからリビングルームは、台所と兼用で机と大きなテーブル(4人掛け)がありました。基本的には東と西に窓があるので、そんなに暗くはないと思います。少なくともその当時住んでいたところ(北向き)よりは良い印象でした。お風呂にはバスタブがあり、ホテルに時々あるガラスのガードが半分まであるタイプで、さらに洗面台がついていました。トイレは別になっていて、玄関の脇のところにありました。暖房兼湯沸かし器は、昨年新しくしたらしく、大きいものが一つありました。あと7,8年使っている洗濯機があり、これはいつ壊れても仕方がないので、壊れたときは許して下さいと行っていました。でもそれでも後で訪れた別のアパートにあったやつよりも新しそうでした。あとオーブンと、3つ口のガスレンジがありました。お湯は洗面所、台所でも使えるとのことでした。あとCabel―TVは現在契約しているので、そのまま使えるとのことでした。電話器や掃除機もそのまま貸してくれるそうで、あと食器類もそのまま置いておいてくれるそうです。
 条件ですが、月410ユーロ、保証金は1ヶ月で基本的には保証金は返してくれると言っていました。ただ最後電話料金の請求が私が1年後に引っ越した後にくるので、その精算をしてから返すと言ってました。電気代は家賃に込みになっていました。
 あと部屋の使用の際の留意事項などを聞きましたが、シャワーは夜何時まででも浴びていいといってました。ただ洗濯機はうるさいので夜10時までにしてほしいと言ってました。隣の家とかの音はうるさくないかと聞いたら、上の階の人の靴の音がちょっと聞こえることはあるとは言ってました。
 ただ問題は、ここがウィーンの公共住宅であるということです。本来であれば借り主は又貸しができない契約になっているようです。これは多くの人から聞きましたが、ウィーンの公共住宅は家賃が大変安く(月410ユーロ要求するぐらいですから、本当は300ユーロ程度ではないかと推測されますが・・・)ので、入居希望者はかなりいて、希望者リストに登録してからも相当待たされるそうです。もちろん所得制限が厳しく、母子家庭や身障者などは優先されるようです。だから、ここの借り主も一旦家を手放すと、また借り直すのは大変なようなようですので、本来住まなければ退去しなければならないんでしょうが、その期間又貸しを考えたようです。念のため「日本人が公共住宅に住んでもいいのか?」と聞きましたが、この公共住宅にもトルコ系やアフリカ系などが多く住んでいるので、問題はないという答えでした。そのような契約の条件であれば、私はここで住民登録ができないことは明らかです。ですので、貸し主の提案としては、私の住民は彼女の母親のところでして欲しいということでした。 
 広さは普通だけど、とにかく安いし、大家もうるさそうでないので、いいのではないかと一瞬思いましたが、でもやはり後々面倒なことが起こって、結局出ていかなければならなくなると、引っ越しが二度手間になるわけで、また一から部屋探しをしなければなりません。また常にここの住民の視線を感じながら住まなければならないというのは、相当ストレスです。ただでさえ、日本人は好奇の目で見られていますから。場所的にはまあまあ便利で、バス停までは歩いて2分ぐらい(本数は10分に1本ぐらい)、また歩いて5分ぐらいの所の市電を使えば西駅まですぐ行けるし、歩いてもU4の地下鉄の駅まで歩いて5分ぐらいです。でもそうは思いつつも、日本での立場もあるので、やはりここは常識的にウィーンの公共住宅の入居は断念することにしました。2004年の12月までという契約期間もちょっとひっかかったのも事実ですが。
 ウィーンでは、日本人の感覚からすると驚くことにシェーンブルン宮殿やアーセナル(武器庫)の一部に公共住宅として一般の住民が住んでいるし、また世界の住宅公団の原型と言われているカール・マルクスホーフもいまだに公共住宅として使われています。そして真偽は定かではありませんが、住民の多くがSPOe支持者だと言われています。日本の都心の1等地にある公務員住宅の家賃などもそうですが、ここの国も公共住宅に関して、いろいろ問題があるようです。






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最終更新日  2006年04月07日 01時29分45秒


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