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朝、ドルトムントを出発する特急はウィーン行きだった。デュッセルドルフ、ケルン、マインツなどライン河沿いの主要都市を、東海道線普通列車並みの時速120キロ程度で結ぶ。
欧州で乗る特急はフランスのTGVに限る。独ICは時間の浪費である。
列車の中で、ブリンコフを買い忘れたことに気づいた。
ケルン通過
ライン河
フランクフルト中央駅は再訪となる。ミュンヘンやハノーファー、ドルトムントなどの駅と違い、駅のどこを出ればどこに出られるか、おおむね分かっているので気楽だ。前に来た時は随分大きい駅と感じたが、ミュンヘンや他のドイツ語圏の中央駅に比べると、むしろ少し小ぶりに感じた。
ミュンヘン中央駅では、地上ホームの乗り場である一番人が集まる場所は、ブラートブルストを売る店が軒を連ねていた。一方、フランクフルト中央駅ではクロワッサンやピザを売る店が主役で、いわゆる「フランクフルト」を売る店は端に追いやられていた。前回来た時には分からなかった違いだ。日本の駅に無理矢理たとえると、立ち食いそばの店がすみに追いやられ、神戸屋のようなパン屋が目立つ場所に並んでいるような風情だ。
今回利用するホテルは、前回泊まったホテルから少し離れたところにある「東横インフランクフルト中央駅前」。ホテル職員は日本語が通じ、国内に戻ったかのような気分だった。ホテル前のバス乗り場は、17年に来た時と異なり随分きれいになった印象がある。フリックスバスが一日中、各地から到着していた。
このホテルで、とあるワインショップにインターネットで注文していたエマニュエル・ルジェのワインを受けとった。ワインサーチャーで探したルジェだ。写真を載せた2014年のエシェゾーと、2016年のニュイ・サン・ジョルジュの2本。
日本国内でルジェを入手するには、店が行う抽選に当たるか、他のワインと抱き合わせで買うしかなく、ボーっとしていたら入手する機会すらない(そんなに熱心には探さないが)。今、ネットで販売されているルジェは、こうした普通に販売していた店よりも価格がはるかに高く、それゆえに在庫となっている。クロパラントーに至っては、20万円台が中心だ。こんな高い価格では買えないし、飲みたくない。また、マイクロドメーヌに比べると、ルジェは海外であれば入手できないことはない。日本に入ってくる本数が減り、それを昔と同じくらいいるファンが奪い合って手に入らないに過ぎない。
今回渡欧する機会に、クロパラントーのようなトップクラスのものではなく、以前よく飲んだ村名などを買っておこうと考えていた。実際に日本で今売られているルジェより安く入手できた。免税手続きをして手荷物で日本に持ち帰れば、普通に輸入するより安くすむという目算があった。
しかし、店に再三英語で依頼したにもかかわらず、免税手続きに必要な書類がきちんとそろっていなかった。写真の通りエシェゾーはラベルが少し汚れ、いまいち印象が良くない。本当はパリやディジョンで入手したかったが、曜日が合わず、旅程もタイトでかなわなかった。いずれにせよ、ワインは店を訪問し、ボトルを吟味してから買う方が良いという教訓を得た。
ボトルを確認し、明日の直行便に手荷物で持ち込めるように荷造りをしようとしたところ、突然JALからメールが届いた。なんと、首都圏を襲った台風の影響により予約していた直行便は欠航になったというのだ。
「まずい。休み明けに会社に出勤できない」。
代替便の確保は時間との勝負。そう直感し、ホテルの部屋の固定電話から外線電話を掛けまくった。(続く)
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