テレビのビデオだよりを見ていたら、寒冷地でないと育てられないというアツモリソウ(敦盛草)が、暖地の県内でも、あるお宅の裏山で大切に育てられ、みごとに群生していました。
アツモリソウは、昔好きだった俳優が演じる平敦盛が、熊谷直実に討たれる寸前に、横笛を吹いていたシーンが焼き付いていて、他の山野草のように、気軽に植えてみることができませんでした。
クマガイソウは旅先で、2回見ましたが、アツモリソウにはまだ出会えていません。
箱根湿生花園で 松本城の山野草展で
アツモリソウの栽培は非常に難しく、環境が変わるとすぐ消えてしまうそうです。
(暖地では、20℃以上に気温が上昇しないようにするとのことです)
紅紫色のホロ(大きな風船のようにふくらませた布)の形をした花を咲かせる姿が優しげで美しく、後ろからの流れ矢を防ぐために背負った敦盛の母衣(ほろ)に似ていることから、アツモリソウと。 ホロががっしりしているからクマガイソウ?
礼文島の淡黄色の花をつけるレブンアツモリソウをと思いながら、花の時期に出かけられなくて・・・
一の谷の 軍(いくさ)破れ 討たれし平家の 公達(きんだち)あわれ
暁寒き 須磨の嵐に 聞こえしはこれか 青葉の笛
(青葉の笛:明治39年、大和田建樹作詞・田村虎蔵作曲)
花言葉に「私を忘れないで」があれば「君を忘れない」もあり、一の谷の戦いの後、武士に嫌気がさして出家した熊谷直実が、「いつまでも君を忘れない」と、敦盛を弔ったことによるそうです。
アツモリソウ(敦盛草)・クマガイソウ(熊谷草)、ラン科アツモリソウ、耐寒性多年草
アツモリソウの花言葉:君を忘れず
クマガイソウの花言葉:みかけだおし
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